どんぶり勘定からの卒業
皆さん、こんにちは。中小企業診断士の、オサナイ先生こと、オサナイ和志です。
2025年8月15日、金曜日、5日間にわたってお届けしてきました、夏休み特別企画、オサナイ先生の課外授業も、本日がいよいよ最終回でございます。
あっという間でしたね。お盆休みも、今日あたりが最終日。土日にある方は、あと2日間ありますけども、あっという間のお盆休みだったなというふうな感じがしますけども、
その中で、この課外授業が、皆さんの夏休みの、何か一つでも良い思い出や学びになっていたら嬉しいなというふうに思っております。
さて、この4日間ですね、商品力から始まりまして、集客力、販売力、そして機能の顧客維持力というふうに、ビジネスのね、土台となる力についてお話ししてまいりました。
そして、最終日の今日でございますけども、これら全ての活動の成果を図って、未来への作戦を立てるための、最も重要な力のお話でございます。
課外授業最終日のテーマ、数字力でございます。
うわー、数字だって聞いただけて、ちょっとね、頭が痛くなって、アレルギー反応出ちゃうような、そういった方もいらっしゃるかもしれませんけども、でも大丈夫です。
安心してください。難しい会計の話は一切しませんので、今日はね、工夫ができれば誰でも理解できる、そんなお話をしますので。
で、今日の疑問はこちらでございます。売上げはなんとなく把握しているのですが、結局いくら儲かっているのかよくわかりません。
いわゆるどんぶり勧奨から卒業したいのですが、何から手をつければいいですか?
これはですね、本当に多くの個人事業主の方であったりとか、中小企業の社長さんが抱える共通の悩みなんですね。
売上げは順調に上がっているはずなのに、なぜか月末になると手元にお金が残らない。
そんなね、ちょっと怖い経験、事業した方であればわかるんじゃないでしょうか。
今日はね、そのモヤモヤしたものをすっきり解消していきたいというふうに思っています。
あの、どんぶり勧奨から卒業するためにまず抑えるべき数字っていうのはめちゃくちゃシンプルです。たったの3つです。
それは何かというと、売上げ、変動費、そして固定費です。もう一回言いますね。
どんぶり勧奨から卒業するための抑えるべき数字、売上げ、変動費、そして固定費。この3つだけで十分です。
ちょっと一つずつ簡単に説明していきますけれども、まず売上げです。これはね、もうシンプルじゃないですか。
お客さんからいただいたお金の総額のことを売上げというふうに言います。はい、これいいですね。
次に変動費です。変動費っていうのはですね、売上げが増えれば増えるほど一緒に増えていく費用のことなんですね。
例えば商品を仕入れるお金、パンを作るための小麦代、それから商品を発送するための送料などが変動費に当たるということなんですね。
それから3つ目、これが固定費ということですけれども、これは売上げがゼロでも毎月決まって出て行ってしまうお金です。
例えばオフィスの家賃であったりとか、スタッフのお給料であったりとか、あとはインターネットの通信費とかそういったものが固定費なんですね。
そしてこの3つの中で経営を見る上で一番大事な計算式があります。
それは売上げマイナス変動費です。僕はこれを愛を込めて儲けのもとっていうふうに呼んでいます。売上げマイナス変動費です。
数字力の重要性
商品とかサービスが1つ出るごとにあなたの手元にどれだけの儲けのもとが入ってくるかということなんですよ。
これは専門用語では限界利益って言うんですけども、売上げ低い変動費のことですね。
ちょっと分かりにくいのでカフェの例でお話ししましょうか。
例えば1杯500円のコーヒーを売ってるとします。
これが500円1杯売れると入ってくるわけですね。これ売上げですよね。
そのコーヒー1杯入れるのに例えば豆であったりとかミルクであったりとか砂糖代であったりとかこれが150円かかるとします。
これが変動費です。そうすると1杯売れるものの儲けのもとっていうのは500-150円ですから350円ですね。
そしてこのカフェの家賃や人件費などの固定費が月に30万円かかるとします。
さてどうでしょう。私たちはこの1杯当たり350円の儲けのもとをたくさんたくさん集めて毎日かかる30万円の固定費を払わなければいけません。
最低何杯売れば赤字にならないかと言いますと30万円ですから30万円割る350ですね。
そうすると約858杯。つまり1ヶ月を30で割るとすると1日当たり約29杯。こうして1日の目標が見えてくるわけです。
これが分かるだけで今日は目標まであと5杯だとか頑張れたりとかこのままじゃまずいから来月から少し値上げを検討しようかとかね。
変動費の豆の仕入れ先を見直そうかなみたいな具体的な作戦が立てられるようになるんですよね。
ですから数字はあなたが進むべき道を照らしてくれる経営の羅針盤なんです。
ですから絶対この数字大事なんで今ねかなり具体的に言いましたのでこういうふうにして見ていけばいいんだということでございます。
はいということで今日の考え授業のまとめでございますがどんぶり勘定から卒業するための3つのポイントです。
まず1つ目まずは売上変動費固定費の3つの数字だけを把握しましょう。
2つ目売上マイナス変動費で計算できる儲けのもとを知ることが経営の第一歩です。
3つ目数字は経営の羅針盤です。感情や勘だけではなくて具体的な作戦を立てる武器にしましょうというこの3つをですね。
押さえてすればですね間違いなくこの数字力というのが上がってきますのでぜひお試ししてみてください。
さて5日間にわたってお届けしてまいりました夏休み特別企画お供え先生の考え授業いかがでしたでしょうか。
商品力に始まりまして集客力販売力顧客維持力そして今日の数字力という風にビジネスをね支える5つの大切な力についてお話ししてまいりました。
あの本当にね夏休みという希少なお時間に毎日この考え授業に参加してくださって本当に本当にありがとうございます。
今日までにお話ししたことが何か一つでもね皆さんのビジネスのヒントになってですね明日から踏み出す一歩をですね力強く後押してきたとしたら僕にとってこんな嬉しいことはありませんからぜひね皆さんもう一回聞き直しても結構でございますのでよろしくお願いしたいと思います。
ということで来週からねまた通常の配信に戻ります。明日はコメント返しの方をお届けしていきたいと思います。
引き続きお付き合っていただけると嬉しいです。ということで今日もお聞きいただきましてありがとうございました。
挑戦が人生だ。Don't worry, be happy!
それではまた明日この時間にお会いしましょう。今日も元気にいってらっしゃい。