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2025-03-13 11:53

19|さよなら熊本市電5014号…元「西鉄福岡市内線」最終運行日、撮ったり乗ったり

ご乗車ありがとうございます。この番組では西日本新聞の“乗り鉄”記者が鉄道旅の魅力について広く深くマニアックに語っていきます。

熊本市電(路面電車)の人気車両「5014号」が2025年2月22日の運行をもって惜しまれつつ引退しました。もともとは福岡市を走っていた路面電車「西鉄福岡市内線」の車両で、1970年代に段階的に路線が廃止されていく中、熊本市電に“移籍”した経歴の持ち主でした。今回は運行最終日の様子を交えて、5014号についてお話しします。

◆旅人=中原岳(人事部、元長崎総局記者)、車掌=宮下雅太郎(MC/データマーケティング部) /音声編集:中富一史(販売部)/映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)

◆収録日:2025年2月28日

◆【動画】西鉄の路面電車、その余生を訪ねて(2022年5月12日付関連記事)
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/921097/

◆中原岳記者の記事一覧
https://www.nishinippon.co.jp/writer/show/79/

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サマリー

このエピソードでは、熊本市電5014号の運行最終日について話されています。元々西鉄福岡市内線に属していたこの路面電車は、熊本市民にとって懐かしい存在であり、運行終了のニュースは多くのファンや市民に大きな衝撃を与えました。また、最終運行日やそれに関連する思い出についても語られています。特に、西鉄福岡市内線からの遺跡移動についても言及されており、次回の話題への予告がなされています。

福岡市内線の歴史
西日本新聞Podcast
西日本新聞 鉄ガクの旅
ご乗車ありがとうございます。
この番組では、西日本新聞社のノリ鉄記者が、鉄道旅の魅力について、広く深くマニアックに語っていきます。
ご案内します車掌は宮下、旅人は中原岳さんです。中原さん、今回もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いいたします。
中原さん、今回は九州の鉄道に関するあるニュースを取り上げるというふうに聞いたんですが。
はい、そうですね。このニュースをご紹介する前に、ちょっと宮下さんにお尋ねしたいことがあるんですけども。
宮下さんは、昔、福岡市内に路面電車が走っていたことはご存知でしょうか。
そうですね。写真で見たことがあります。
はい、そうですね。天神田とか博多の駅前とか、あと西陣とかですね。
そういった福岡市内各地を結んでいたのが、西日本鉄道、西鉄が1979年まで運行していた福岡市内線という路面電車の路線だったんですね。
ただ、この福岡市内線なんですけども、車が普及したりだとか、地下鉄を作る計画もあってですね。
1970年代に段階的に路線が廃止されてきまして、1979年2月に全廃されてしまったんですね。
ただですね、当時福岡市内線を走っていた電車の中には、まだまだ使えるということで、他の街の路面電車の運行事業者に譲渡されたケースもあったんですね。
その一つが熊本市交通局、いわゆる熊本市電。
確かに今も走ってますよね。
そうですね。それで熊本市電が最終職先になったわけですね。
その熊本市電にはですね、1957年に作られた西鉄1000形と呼ばれた電車が4本遺跡しました。
それがこの今、YouTubeをご覧の方にはお示ししている写真なんですけども、熊本市電では5000形という名前で長年活躍していたんですね。
この写真はですね、熊本市電の新町電邸ということでは、宮下さんは熊本勤務経験なので。
そうですね。3年いたので見たことがあります。
そうですね。この長崎二郎書店もですね、結構レトロな外観のところがあったりとかする前を、このレトロな西鉄の元電車が。
車両がいいですよね。上がクリーム色で下がエンジン色みたいな。
そうですね。よくベージュとマルーン、まくり色とかですね、言い方をされると。これがいわゆる西鉄の路面電車の基本的なカラーだったんです。
なるほど。
ただですね、この熊本市電の5000形なんですけれども、老朽化もあってですね、数を減らしていって、実は2009年に一旦ですね、すべて第一線を退いてしまったんですね。
ただそのうちの1本の5014号だけはですね、車庫で保管され続けて、2017年に復活しました。
5014号の運行終了
というのもですね、この2010年代の熊本というのは、地震もあったんですけども、その後も復興の中で利用客が戻って増えていった時期があって、
そういった時にですね、通常の路面電車って1両単位の小さい車両が多いんですよ。
そういう中でこの西鉄から送られたこの熊本市電の5000形というのは、車体を2つ繋いだ、いわゆる連接車というタイプでですね、収容力がすごく多い、つまり定員がすごく多かったんですね。
この5014号の定員はですね、130人ということなんですけども。
こんなにおるんですか?
1両しかない路面電車のほぼ倍近いんですよ。
なのでお客さんが多く乗せられるので、再当番することになったということですね。
近年もですね、朝のラッシュ時間帯を中心に熊本市中心部を通る路線でですね、一往復していたんですけども、今年に入って衝撃的なニュースが入り込んでまいりまして、
いわゆるですね、この5014号を車検に通さなきゃいけないんですけども、その車検を通す際に必要な部品の調達ができなくなった。
古いから。
そうですね。という理由で、今年に入ってですね、熊本市交通局の方から運行終了のアナウンスが流れて、えっと。
ということでですね、今回運行最終日となった2月22日に福岡から熊本に行ってまいりました。
最終日の様子
これ乗るためにわざわざ熊本まで行ってきたんですね。
福岡からはですね、天神大本線の方で福岡県内を南下しまして、この日ですね、ちょっと私親知らずの予約を入れてたので。
そのプライベートの情報まで教えていただいて。
それでちょっと出発が午後になってしまったんですけれども、それで午後のですね、西鉄天神大本線で福岡県南部の大本にまず向かいました。
実は大本の駅前にもですね、西鉄の路面電車が1つ置かれてるんですけども、実は昔、大本市内にもですね、西鉄大本市内線という路面電車があったんですよ。
そうですか。先ほどの熊本と同じようなカラーですね。
そうですね。やはり西鉄は他にも北九州とかでもですね、路面電車を運行していたんですけども、いずれも上半分がですね、ベージュ、下半分が茶色、まるん、栗色のようなそういった2トンカラーのですね、電車が動かしていたので。
大本でもそういったカラーの車両が今、大本の駅前の広場にも置かれてまして、こちら今カフェとして活用されているようですね。
この写真を撮った後、今度JRの大本駅の方に移動しまして、JR鹿児島本線で熊本県内に入って南下していきました。
そして熊本駅に着いたのはですね、午後4時前になってました。もう夕方に近くなっていたんですけれども、ちょうどこの時間にですね、熊本駅前にこの5014号がやってくるというのが事前にですね、熊本市交通局の方が発表されていましたので、
これはちょうどいい時間だということで、早速ですね、駅前に歩道橋があるんですけども、そこに行きました。
そこに行ったらですね、すでにやがり同じように情報を聞きつけた人たちがですね、ファンの方とか、鉄ちゃんとか市民の方がですね、カメラを構えてたんですね。
ただ5分ほど待ったらですね、熊本城の方角からですね、この5014号がやってきまして、これが今YouTubeをご覧の方にはお見せしてますけども、歩道橋の上から撮ったですね。
5014号がこちらに向かってくるような写真を歩道橋の上から撮りました。
この5014号なんですけども、折り返してまた熊本市中心部の方に戻っていく電車になるんですけども、その前にですね、私は熊本城の近くでもこの電車を取りたいなと思ってですね、先回りして熊本市中心部の方に向かうことにしました。
熊本市中心部陸際は先に行く電車は別の電車だったので、その電車に乗ってですね、熊本城近くのですね、通り長筋という下通りアーケードのすぐそばにあるんですけども。
そこの電停で降りてですね、この通り長筋の電停のそば、熊本の方だったらご存知だと思うんですけども、鶴屋百貨店というデパートのすぐそば。
このそばからですね、熊本城の方を見ると路面電車と熊本城を一緒に撮ることができるという、熊本市電では結構有名な撮影スポットがあってですね。
もうベストポジションというかですね、お風呂バックに走る。
そうなんですよ。私が着いた時にはすでにもう先客というかですね、同じようにこの構図を撮ろうというチャメラマンの皆さんが来ておられましてですね。
そしたら待ってたら、熊本駅の方で折り返してきた熊本市電の5014号、元西鉄の5014号がまたやってきまして、通り長筋の電停の方に入ってくると。
やっぱりこの電停にもですね、写真を撮る方がいらっしゃってですね、皆さん同じようにカメラを向けてたんですね。
鉄道ファンのみならやはり乗り慣れた熊本市民の方にとってもこれは衝撃的なニュースだったってことですね。
そうですね。やはり先ほども言いましたように朝の通勤ラッシュで走っていた電車だったので、おそらくお世話になった市民の方も多かったんじゃないかなというふうに思います。
そしてこの電車が通り長筋の電停に止まったところで少し引いてですね、熊本城の天守閣と一緒に撮影して、さらに出発して走っていくところも撮りました。
ちょっと中原さんの頭でいいところが見えませんね。
熊本市電5014号の最終運行
中原 はい、申し訳ございません。この電車は県軍町という、また熊本市の市街地の東の方の端の終点に向かう電車として走っていたので、今度はこの電車に乗ってみようと思ってですね、後ろの後続の電車で追いかけることにしました。
この県軍町まで行くこの5014号は県軍町で折り返すんですけども、折り返してまた熊本市中心部、熊本駅方面に戻る電車になるんですけども、だったら終点の前で後続の電車を降りれば、また折り返して戻ってくるというところで、
同植物園入口という電停が手前になるんですけども、そこまで行って折り返しの熊本駅多崎橋行きの5014号の方に乗りました。この電車は既に別れ惜しむ方も多かったので、車内は結構混んでたんですけども。
乗ってる方も多いんですね。
そうですね。途中の水泉地駅前電停辺りからは、もう車内が超満になって、車掌さんが次の電車をお待ちくださいということで、いわゆる積み残しが発生してしまったんです。
積み残してるんですね。
積み残しています。中心部の熊本城のすぐそばを通って、また熊本駅の方に戻ってきました。
この電車はですね、もちろん車体も大きいというか、連接車なので収容力転移も多いんですけども、走り方も結構軽やかなんですよ。すごくスムーズに走って。
どういう意味ですか?
結構古い車両ってガタガタ揺れたりとか、ブレーキかける時とか加速する時にちょっと段階的に、
きしむような。
きしむような音とか、少し衝撃があったりするんですけど、この5014号っていうのは本当に引退直前とは思えないぐらいスムーズな加速で。
大事に使われてきた。
そうですね。そういった車両だけに、やっぱり乗り心地もいいだけにですね、本当に引退してしまうのが惜しかったんですけども。
そしてこの夕暮れの熊本市街地を抜けて、熊本駅に近い終点である多崎橋の方に着きまして、
ここでまたこの電車を折り返すんですけども、折り返すまで時間があったので少しですね、電車を降りて写真を撮りました。
ここからですね、熊本駅前の電停までは歩いてすぐ行けるので、駅まで歩こうかなと思って歩いてたら折り返しのですね、この5014号がまたやってきたので、
またこちらにですね、こちらと言いますか、熊本駅方面に向かうこの5014号を歩きながら撮ってですね。
もう夕暮れ。
夕暮れですね。もう暗くなってくる時間でした。
その途中のですね、電停でもちょっと止まってたので、今度は後ろからですね、下から煽り気味にちょっと撮ってみて、最後の粒子をですね、少しでも多く写真に残そうということで撮っていきました。
そのまま熊本駅前まで行ったんですけど、熊本駅前でもこの電車ちょっと止まってたので、また徒歩でも追いついてしまってですね、熊本駅前でももうちょっと撮って、
最後ですね、熊本駅前を出て走り去る5014号を撮ったのが、私がこの日見た最後の5014号でした。
なんかちょっと風情を、夕暮れの風情を感じるいい写真に仕上がってますね。
そうですね。後姿ではあるんですけども、ちょっと切ない感じの写真を撮ってですね。
しかもちょうど写真を撮っているファンの方もですね、少し映り込んでるんですけれども、
そういった形で多くの方に愛されたこの5014号の写真をですね、最後撮って、この日はですね、熊本での活動を終えたというところになります。
西鉄福岡市内線とのつながり
しかしですね、実はこの電車はもともと西鉄の福岡市内線を走っていたと言いましたけども、
実は熊本以外にも西鉄福岡市内線から遺跡移っていった電車というのは、他の町にも実はあるんですよ。
なので次回のですね、この鉄学の旅ポッドキャストでは、西鉄福岡市内線から他の町に譲られていた、
他の電車についてもお話ししようかなと思ってますので、次回もご乗車お待ちしております。
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