サマリー
今回のエピソードでは、葛飾北斎の浮世絵シリーズ「富嶽三十六景」展を紹介し、その美術作品のデザインセンスや印象的な場面について話しています。また、展示された作品のバリエーションや比較による感銘を受けた体験が語られ、展示会の詳細も含まれています。
富嶽三十六景展の概要
こんにちは、ninjinkunです。
週末に浮世絵を見てきまして、
葛飾北斎富嶽三十六景の一堂展示が今やっていて、これに行ってきました。
富嶽三十六景というのは、日本で教育を受けた人なら誰でも知っている浮世絵ですね。
富士山を中に入れた浮世絵の連作。
日本でも一番有名な浮世絵の一つですし、
世界的にも非常に知られているシリーズになるかと思います。
有名なのはもちろんそうなんですけど、意外と自分はちゃんと見たことなくて、
北斎は浮世絵はコピーされていくものなので、
漫画だからいろんなところに所蔵があるんですけど、
だから部分的に見たものは多分あるんですけど、
それこそ、行ったことないけど、イギリスのナショナルギャラリーとかにもあるらしいし、
海外にもあるものですけど、
これが正確には四十六景なんですよね。
三十六景と言いながら、人気で結局十点を増やして四十六景になっているという城門なんですけど、
これが一度に見れるという機会はなかなか珍しいんじゃないかなと思いますね。
これが東京の大田美術館というですね、原宿にある美術館が、
ここが浮世絵専門の美術館なんですけど、ここで7年ぶりに一挙展示があるということで、
これを知ったときからちょっと楽しみにしたんですけど、
これは行かなくちゃいかんなということで妻と見てきました。
とはいってもね、自分浮世絵は全然通ってこなくて、
水木画とかあとは花鳥図みたいなものとか、
ああいう中国系の影響を受けた美術とかは京都の保存美術館というところに結構あったんで、
そこは結構親しみがあるんですけど、
浮世絵やっぱり江戸の美術は関西が長かったから自分はあんまり親しみなくて、
今回だから一堂にバッと見れて圧巻だったんですけど、
結構小さい浮世絵は多分どれくらいのサイズ?
A4よりでかいけどA3ではないぐらいのサイズじゃないかな。
というので結構まじまじ見ないと見えないんですけど、
やっぱり本当に細かく風景も人も描き込まれてて、
でも風景の一部とかはすごくざっくり整理されてたりして、
本当に今の漫画とかに繋がるような表現。
本当に見せたいものだけはっきり描いて、あとはざっくり整理して描くという、
こういう一言でまとめるとデザインセンスということになりますかね。
この何を見せるかという見せ方の技術というのが非常に優れているなというのが、
やっぱり今回初めて本物を見て思いましたね。
浮世絵のデザインと印象
多分一番有名な神奈川沖並浦富士山が遠くにちょっと見えて波がザバーンとなっている。
おそらく誰でも知っているだろう図案。
これはもちろん目玉としてありますし、他にも有名なのは赤富士と呼ばれる外風快晴ですね。
これももちろんあるし、これまた有名な黒富士かな。
三花白、これもバッチリあります。
こういう有名どころはもちろんすごいんですけど、
自分がいろいろ見ていて面白かったのは、どれも有名ではありますけど、
例えば美衆藤三ヶ原という、あれですよね。
樽を作る職人がぐるっと丸いでかい樽の中で仕事をしていて、
その樽の中に小さく富士山が写っているという、これも本当にデザインですよね。
大きな丸が真ん中にあるという、それによって視線がその丸にシュッと誘導されるという、この切り取り方。
この大胆な樽の使い方というね。
これはやっぱり大って唸る感じがしたし。
あと面白かったのが、
甲州梶かざわという、川釣りかな。
川に網を投げ込んでいる人の絵があるんですけど、
これのバージョンが2つ展示されていて、
最初は藍釣りといって青ベースで刷ってあるもので、
もう一枚、後年そこに色が足されて、
少し黄色とか緑が足されている、あと赤も足されているかな。
これが比較対象として両方本物が展示されていて、
藍釣りの方がもっと寒々しくて、
簡単に言うとクールな、すごく洗練された印象を受けるのに対して、
色がもうちょっと塗った方はやっぱり温かみを感じるし、
リアリティもそっちの方が増すっていうね。
デザイン性を取るか、写実性を取るかみたいな感じになっていて、
どちらもこんなに印象変わるんだなというのが知って、
これも版画ならではの楽しみですよね。
展示会の詳細と訪問体験
バージョンがいろいろあるという、そういうのが見れます。
あとは面白かったのは、今このWikipediaの富学36系のページを見ているんですけど、
これに全部載っているんでめちゃくちゃ便利ですね。
ここはあと本城建川っていう、木を切っている人たち。
木材を製材している人たちですかね。
これも立ててある木材が山みたいに描かれていて、
パイプオルガンみたいに見えるんですけど、
このダイナミックさの使い方みたいなのがいいなと思いますし。
あとはこれはかなり有名な、紙とかが飛んでいく風景で、
様子でその風を表現している。
これは名前はなんていうんだっけな。
春秋絵尻か。
これはやっぱりいいなって思いましたね。
本当に若干3D風味というか、紙がブワーって、
たぶん紙をどこかに箱舟に持った人が風で紙が飛ばされてしまって、それが風に舞って、
それが道の上に舞うことで風の動きが表現されているっていうやつ。
さらに奥の方には木からも何か葉っぱが飛んでいる様子が描かれているというので、
とても奥行きを感じるような作品で、絵に風を描き込むっていう、なかなか難しい。
漫画だったらいろんな線を使って描くでしょうけど、それをこの紙とかを使って描くっていう、
これ本当に素晴らしいんで。
後ろには線だけで描かれた富士山があるっていう、この割り切り。
これも見事ですよね。
これなんかは見てとても感銘を受けましたね。
という感じで、全体としてデザインものとして見たかな。
絵画というよりは。
面白かったですね。
これくらい見れて、美術作りとしてはこれくらい見た感銘っていう。
ちょっと人に自慢できるというあれもございます。
あともう一つ贅沢だったのが、
宇多川博之とか宇多川邦義がその影響を受けて、同じような場面を描いているっていう絵が横に並べられてて、
なんでね、北斎だけじゃなくて、
そういう他の有名なところも同時に見れるという非常にお得な展示になってまして、
みんな作風は全然違うんで。
やっぱ北斎が一番レイアウト的には洗練されてるけど、
宇多川邦義とかになるともっと色はリッチに乗ってきて、
もうちょっと写真ぽいという感じじゃないけどなんだろうな。
リアリティの方に寄ってくっていう感じかな。
という感じで、すごく濃密な空間になってました。
この美術館はあんまりでかくなくて、
多分自分たちは1時間半くらいで出てきたかな。
4時くらいに入って、最後5時半で閉まるんで、
それくらいで見たかなと思いますし、
美術館のボリューム的には1時間から1時間半というところかなと思います。
結構丁寧に見ても1時間半くらいで出てくる感じだと思います。
いかんせん、キャパの割に多分人気が集中してるから、
美術館のホームページには並びますんで、
皆さん、ちゃんと帽子とか日傘とか用意してきてくださいねっていう注意書きが書かれてて、
割と覚悟していったんですけど、
自分たちが多分閉まるギリギリに行ったんで、
これが良くて、自分たちが並ばずにスッと入れました。
美術館にもね、ヘイトカンマリーはおすすめですというふうにちゃんと書いてあったんですけど、
朝一で行く人たちは結構覚悟していく必要があるかも。
昼もそうですね。
多分1時とか2時に行くと出来込みになるんじゃないかなと思います。
なんとね、これがね、1ヶ月しかやってなくて、7月26日から8月25日までという、
なんで残り3週間ぐらいか。
おそらくそんなにね、報道のために長い間展示できないという事情があると思うんですけど、
今ね、何かしら夏休みでもありますし、
東京で何か見に行こうという方は、まずは9月26日でいいんじゃないかなと思います。
この前のね、リッスンオフ会でもちょうどそのタイミングで多分東京に来られてる方もいたんで、
その場で何かそういう人たちにおすすめしようかなという気もしてたんですけど、
まあ皆さんね、結局やることはあるだろうし、
あんまり何か場所のコンテキストと違うことをしゃべってもあれかなと思って何も言ってなかったんですけど、
これから関東、東京近郊に来る方はこれいいんじゃないかなと思いますね。
原宿のね、本当に駅から歩いてめちゃくちゃ観光客がいるところのシュッと入ったところにポツンとある素敵な美術館ですんで、
原宿そのものはめちゃくちゃ混んでて行くたびに電なりするんですけど、
ここに行くために我々はわざわざ電車に乗って行ってきました。
帰りにね、ラフォーレとかによってちょっと都会気分を味わって帰ってくるという、
まあそういう遊びもできたんで、なかなか良かったかなと思います。
はい、それでは今日は8月25までやっている、
違いました、8月24までやっている、
大田記念美術館、葛飾北斎風楽36帝に行ってきたという話をしました。
ありがとうございました。
12:34
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