サマリー
このエピソードでは、トルコ南東部のジズレで起こった暗い歴史的事件、具体的にはトルコ軍によるクルド人市民の虐殺について語られています。ナホシミカ氏のルポを基に、現地の状況や人々の苦悩が詳細に描かれています。ジズレ地下での惨劇が紹介されており、その情報が国際社会にどのように無視されているかに焦点が当てられています。著者の船越美香氏のドキュメンタリー的アプローチによって、現地の実態がリアルに伝えられています。
ジズレの虐殺の概要
こんにちは、ninjinkunです。 また、暗い戦争の本を読んだんですけど、
その虐殺は皆で見なかったことにした、トルコ南東部ジズレ地下、黙認された惨劇、
ナホシミカさんという方が書いたルポを読みました。 これも、例によってアフターシックスジャンクション2で紹介されていたと思うんですけど、
これはですね、2015年に、かなり最近ですよね、 トルコの南東の方のジズレというところで起こった、
トルコ軍による、つまり自国軍による自国民の殺害を 描いた
ルポになっています。 私はこの事件を全然知らなかったんですけど、
トルコというのは元々かなりクルド人には厳しい国として知られていて、
クルド人の方が反政府戦線を持っていて、 武力攻撃をしてきたりしたという経緯もあって、
相当この問題に対してはピリピリしている。 何度かその言うわの、なんですかね、
気がしまったみたいなんですけど、 あとはクルド人も自国民なので、クルド人系の政治団体とか、
クルド人の国会議員とかもいるんですけど、なんやかんやで対立関係にあるというか、 国が弾圧をしているという状態にあると。
このクルド人問題というのは、私も最近ようやくちょっとわかってきたところで、
元々はこの辺りの中東にクルドシスタンというエリアがあって、 そこに住んでいる人たち。
独自の文化や言語を持っているんですけど、
今は自分たちの国がなく、いろんな国に散らばっており、 国によっても対応はまちまちということみたいです。
小域仲間のアシコさんがいるドホークというところは、 クルド人の自治区として、かなり安定した自治が行われているところみたいですけど、
一方でこのトルコの方になると、相当不安定な部分があるようです。
この虐殺というのは、もともとISイスラム国との戦いが、 確かシリアで起こったことがあったかな。
その時に、対IS用として、 ISとクルド人は確か敵対しているので、
むしろISとの戦いの最前線にいるのがクルド人の民兵だったと思うんですよね。 その関係で、ザンゴをジズレというこの町にも掘ったんですよね。
そこにトルコ軍がイチャモンというか、ナンクセを連れてきて、
これは反政府のための武装をしているなというふうに見なされて、 ある日この町から即刻出て行けと。
もともとトルコ人の先生とかはまず避難させられて、 市民に対してもここから外出規制が出ますということが通知されて、
出て行ける人は出ていくようにということが言われたのかな。 なので警告はあったんですけど、このジズレという町はそもそもいろんなクルドの村を追われた人たちが強制移住ですよね。
無理やり移住させられてきた町であって、みんなもう何度も移動させられているので、 さすがに今度は町を守りたいと思う人たちもいっぱいいたということで、
かなりの数の人が町に残ったと。 武装があったかということは、実際ちょっとあったみたいなんですよ。
消火器があったりしたんですけど、とてもじゃないですよ。 フルスペックの国軍に立ち向かうほどのものではなくて、本当に自衛用ぐらいなものしかなくて。
テロの容疑が町全体にかけられたんですけど、 つまりテロリストのスクツじゃないかという容疑だったんですけど、
基本的にいたのはほとんどただの市民であって、 本当にテロリストがいたかは、多分市民側からするといなかったことになるんじゃないかな。
クルド人側からするといたことになっていると。 実際何が起こったかというと、
証言とその影響
これはね、ちょっとね、読んでもらうと本当に、
なんですかね、 言葉を失うような本物の虐殺が行われたっていうことになっていて、
これが実際あって、 外出禁止令が出ているんですけど、基本的に電気とか水道とかインフラを全部止められていて、
つまり生きていけないんで、やむを得ず外に出たら容赦なくスナイパーに撃ち抜かれるっていう、 ただの市民がですね。
これは本当にやばいということになって、
白旗を挙げて、例えば小さな女の子に歩かせれば大丈夫じゃないかというふうに、 こういう感覚は普通にあると思いますけど、
さすがにね、小さな女の子は白旗を持ってたら撃たんだろうと思って、 例えば遺体を回収するために、まずその女の子に千字塔を歩いてもらったら、
撃たれていきなり亡くなるっていうことがあって、 その後その女の子の死体はもう取りに行けずに、それがもう丸一日放置されるとか、
そういうね、本当に完全に無差別な殺戮が軍によって行われて、
さらにその地下にね、地下壕がいくつかの家の下にあったらしくて、 これも割とクルドの人たちの、実際その爆撃とかあったらっていう時に備えて、
きちんとした地下壕が用意されたらしいんですけど、そこに逃げ込んだ人たちは、 戦車砲とか爆撃で焼かれるっていうことがね、
なんで、第2次大戦中かみたいな話なんですけど、残念ながら2015年にあったこと、 しかも自国軍が自国民を殺すっていう
めちゃくちゃなことが行われたらしくて、
本当に言葉を失うというようなことがあったようです。 これが記録されているのもですね、クルド系の国会議員のファイサルって人が、
自分がね、町に入れば国会議員だからさすがに撃たれないだろうということで、 ある程度の盾になるような形で町に入ったんですけど、
最初は彼は大丈夫だったんですけど、 何日か過ぎた後で、
死体を回収しに行くということが、とか怪我人がまだ残っていて、救急車を呼ぶんですけど、
行けませんと、戦闘地域ですと言われて来れないとか、 何人か勇気がある人たちが救急隊員を買って出て、実際行って回収できた例もあるみたいなんですけど、
ファイサルが残っている怪我人を救急車に乗せるために、
引き取りに行くということで、自分が戦闘にいれば国会議員だから多分撃たれないからみんな来てくれと言って、 出て行ったら
めちゃくちゃ撃たれるということが起こって、ファイサル自身はうまくそれを回避できたんですけど、 一緒にいた人たちは何人か亡くなってしまったとかね、
という国会議員も容赦なく襲われるっていうめちゃくちゃな事態が起こってたようで、
どうも完全に軍はこの町を滅ぼすつもり、値台心するつもりで動いていたということがあったようです。
あとはカメラマンとして入ったクルド家のジャーナリストの人は、ここが自分が唯一のカメラだから、
この光景を全部伝えるんだということで、相当頑張って、この人は右足を撃ち抜かれたという、今も後遺症が残っているらしいんですけど、
そういう目にあいながらもスチールカメラとビデオカメラを回し続けて、おかげで
軍はこれはテロとの戦いだと言っているところが、完全に市民が
殺されまくっているということが生の映像として世界に伝わったということで、
国際社会の沈黙
トルコのジャーナリスト協会からその後賞を贈られたりしているという、さすがにジャーナリスト協会はちゃんとしてるんだなと思わされますけど、
というような勇気あるカメラマンがいたりしたおかげで、実態が報道されたんですけど、
その後とか実際に事態が起こっている最中とかに、国連とかにすごく掛け合っているんですよね。
ある程度の裁判所とかからいろんな命令が出たんですけど、全然効力がなくて、
さらにEUとかにもっと圧力をかけてくれということを要請するんですけど、
どうもトルコっていうのが非常にEUにとっては大事な国っていうか、
トルコとの付き合いをみんなめちゃくちゃ大事にしていて、なんでかっていうと、シリアとかの難民がだいたいトルコを通ってEUの方に入っていくんですけど、
通り道にある国なんで、めちゃくちゃそのトルコが難民を数百万人体制で受け入れているっていう事実があって、
トルコがそこを放棄するとEUがみんな困るというので、基本的にそのEU諸国はトルコとの付き合いを放棄できないと、厳しい態度を取れないという実態があるらしくて、
実際にその後、この事件の後とかにファイサル氏とかがドイツとかいろんな国に掛け合うんですけど、国連本部とかに行くんですけど、
みんな最初は話を聞いてくれて、良かった話を聞いてくれたんだと思うんですけど、そのうち実際何も改善されないことに気付くっていうね、そういう厳しい現実に直面したらしくて、
なかなかこのサブタイトルに、というかタイトルがね、総理脚冊は皆で見なかったことにしたということになっているタイトルですけど、
まさに国際社会、日本ももちろん含めて、この事件に関しては完全に沈黙しているということらしく、その後、一応国連が検証する施設段を送ろうとするんですけど、それもトルコが完全に拒否したりとかして、
あと、もう例えばその爆撃などとかも、瓦礫を全部片付けて埋め立てて、おそらく痛いところがまだあるところもバンバン埋めてしまって、
ドキュメンタリーの重要性
症候移滅を図るということが行われているようです。
トルコはどうも中国を抜いて、そのジャーナリストの拘束率がナンバーワンになったという非常に悪名高い国らしくて、
それまでそんなイメージは全然なくてですね、なんかイスタンブールとか綺麗なんでしょうぐらいなイメージだったんですけど、
相当、そういう言論の自由に関しては難がある国らしく、現政権の大統領がかなり独裁に近いことをやっているような、やばい国らしく、
そういうのもね、こういう弱者の立場から書かれた本を読まないとわからないことだったんで、
いやー、もうね、これはしかもね、やっぱり現地を経験した人たちの生の声でね、インタビューで書かれてますんで、
リアリティがめちゃくちゃある、本当にまさにドキュメンタリー映画を見ているような、非常に生々しい一致で書かれている本になります。
これをね、取材した船越さんという人も、相当ね、この客説に恐らく共感、共感というか何ですかね、怒りを覚えている人だと思うので、
この人はね、わりとちゃんとこういう人にインタビューして、こういう人に話して、自分も現地に入ってということをね、
すごく積み重ねてやっている人だと思うんで、すごい力が入っている、そういう本になっているなと思います。
というわけで最近ね、この辺りの中東の方の、イラクとかシリアとか、クルーソンのトルコとかね、
あたりに私もだんだん関心が向いてきたんで、これもね、ちょっと秋子さんのおかげも影響もあるかなと思います。
またね、今後もドキュメンタリーとか本を通して、この辺りのことを勉強していければなと思います。
あのー、暗い話が嫌いな人は読まないほうがいいと思いますけど、重要な本だと思うので紹介しました。
その客冊は皆で見なかったことにした、トルコ南東部、いずれ地下、黙認された惨劇、船越美香町、川出処防戦車、
はい、より発売中です。はい、それではありがとうございました。
13:37
コメント
スクロール