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ninjinkun
こんにちは、ninjinkunです。 今日はゲストの方に来てもらっています。
ゲストのむらさきさんです。
むらさき
むらさきです。よろしくお願いします。
ninjinkun
こんにちは。
むらさきさんには、私は最初、友人のえいちとみねくんという人のパートナーとして知り合ったんですけど、
その後、いろいろ会って、一緒にシェアハウスに一周住んだこともある。
まあ、友人ですね。
で、この前一緒にですね、むらさきさんが出展していたKeyheadっていう自作キーボードのイベントに出たので、
今回はそのあたりの話をしようかなと思います。
何か軽く自己紹介してもらえますか?
むらさき
はい、むらさきと言います。
ものづくりが好きで、3Dプリンターとかレーザーカッターとかデジタルを使ったものづくりみたいなのをやっていて、
それで、ものを作って生地を書いたりとか、自分で作ったものを売ったりとかをしています。
で、その中の一つで自作キーボードというのを結構やっていて、
今回はその自作キーボードの同人マーケットというのを人参さんに手伝ってもらいました。
ninjinkun
具体的にはどういうものを売っていたんでしょうか?
むらさき
主に3つあって、メインはHatsukey70っていう私が基盤の設計からやったキーボードですね。
もう一つはスーパー無限の可能性っていうキーボードの試作とか3D形状のキーボード、立体的なキーボードを作るのに使える基盤。
フレキシブル基盤という曲がる基盤を使ったやつですね。
あと最後にもう一つがキーボード見せびらかしバッグっていう、中にキーボードを入れるとそれが外から見えるっていうバッグ。
ninjinkun
透明になっていて、キーボードを入れて肩から下げると中のキーボードが見えてかっこいいっていうやつですね。
むらさき
その最後のバッグは委託で他の方が作ったのも売っていましたっていう、主にその3つを売ってました。
ninjinkun
ありがとうございます。それぞれ売れる機はどうでしたか?
むらさき
思いのほか良かったですね。
Hatsukeyは用意してた分は全部売れました。
スーパー無限の可能性も、もともと用意した数が10個ぐらいで少なかったんですけど、それも全部売れって感じですね。
バッグも一色以外は完売という。
ninjinkun
自分も会場で売り子をしてたので、めっちゃ売れんなっていう。最初の1時間ぐらいでかなり売れましたよね。
むらさき
そうですね。やっぱりなんか自作キーボードっていう割とニッチなものに集まってくる人たちだから、お客さんの購入熱意が高いな、みたいなことを感じました。
ninjinkun
そもそもKKEDっていうのはどういうイベントでどれぐらい人が集まるモーダンでしょうか?
むらさき
もともとは同人自作キーボードとその関連のものを販売する、なんか自作キーボード版のコミックマーケットみたいなイベントですね。
で、私今年何人入ったのかは知らないんですけど。
ninjinkun
なんか会場の人が去年の2倍って言ってたから、じゃあ2000人来たのかな。
2000人ぐらいなんじゃないですかね。
むらさき
見ててもなんかそれぐらいは居そうな雰囲気はしたから。
一番初め本当にすごく人が並んでいて待機列がすごかったですね。私は見てないけど、その会場の外まで列ができてたっぽい。
ninjinkun
いやーすごい盛況でしたね。
むらさき
なんか去年も盛況だったとは聞いたんですけど、今年はそれをさらに会場の規模的にも人数の規模的にも増やしたから、
まあ何だったらスカスカになるかもしれないぐらいな感じで思ってたら、それを上回る、去年を上回る人手ですごかった。
ninjinkun
いやーすごかったですね。
ninjinkun
じゃあちょっと売ってたHatsukeyについてもうちょっと教えて欲しいんですけど、Hatsukeyというのはどういうティーボードで、どういう制作意図で作られているんでしょうか。
むらさき
えーと、Hatsukeyは自作キーボード初めてな人、特にマックのマジックキーボードとかノートパソコンのキーボードとかそういうのに慣れてる人が自作キーボード入門するのに初めて使うキーボードっていうのをコンセプトにしてます。
で、もともとはにんじっくんさんが自作キーボード、自作キーボードにはまってくれないかなと思って、興味がなさそうだから。
ninjinkun
僕をぬまらせるための、というのがまずコンセプトで始まったってことですね。
むらさき
そう。で、にんじっくんさんはApple信者、Apple大好きだからマジックキーボードに寄せて作るっていうのでもともと作り始めました。
だから、レイアウトキーの並び順的にはマジックキーボードとかに近いんですけど、真ん中で割って2つに分割してあります。
なので、ちょっと手を広げて打つことができて、肩凝りしにくい。
で、自作キーボードって結構厚みがあるのが多いんですけど、その中では割と薄めに作ってあるっていうところが特徴かな。
ninjinkun
じゃあ本当にそのAppleのマジックキーボードとかノートパソコンのキーボードに慣れてる人が、ちょっと分割キーボードに手を出してみようとした時に移行しやすいような感じで設計されてるってことですね。
むらさき
そうそうそうです。で、今のは使う方の話だったんですけど、作るのも初めての人に分かりやすいようにっていうのをコンセプトにしてます。
結構何回かバージョンを変えて出しているんですけど、どれもキーボード作るのは初めてですっていう人でも作りやすいようにシンプルな作りにしています。
ninjinkun
最新版ではハンダ付けもいらなくなっていて、前はその辺が必要だった気がするんですけど、だいぶ進化したっていう。
むらさき
前は簡単なパーツだけどハンダ付けがいっぱいいるよっていう感じだったのが、今回はもうキースイッチをポチポチはめていくだけで作れる。
しかもソフトウェアの書き込みももう事前にしてあるから、使う人は本当にプラモデルみたいな感じで組み立てていくだけでできるっていう風になりました。
ninjinkun
すごい素晴らしい進化だと思います。
実際に買って作ろうと思ったらどういうものが必要になるんでしょうか。
むらさき
本体といっている基板とそれ専用のケースっていうのが私が販売しているものです。
それにプラスしてキースイッチとキーキャップっていうのが入ります。
これは市販品でいろんな種類があるので好みに合わせて買ってくださいって感じですね。
ninjinkun
このキースイッチとかキーキャップはどこで買うのがいいんでしょうか。
むらさき
有名なところだと勇者工房という自作キーボードの専門店があるので、そこを見るのが一番品揃えがいいかな。
他にも自作キーボード関連のものを取り扱っているお店が出てきているので、ネットショップでいろいろあります。
Amazonとかでも売ってますね。
ninjinkun
自作キーボードはまっている人はめちゃめちゃはまっているけど、
まだこれからちょうど話題にもなっているからやってみようという人もいると思うので、
そういう人にもこの初キーはだいぶおすすめな感じの製品になってそうですね。
むらさき
ありがとうございます。
結構KeyCatでもユーザーさんが使ってますって言ってくれて。
ninjinkun
あれめっちゃいいなと思って。
実際に持ってきて見せてくれるんですよね、作ったやつを。
むらさき
そうそうそうそう。
ノーマルで使っている人もいれば、結構真改造っていうぐらい改造している人とかもいたりして、
すごい面白かったし面白かったですね。
ninjinkun
トラックポイントがつけている人とかすごかったですね。
むらさき
あれはいいですよね、公式でも出せたらいいなぐらい。
ninjinkun
ああいうふうにフィジカルのものを実際に使っているユーザーさんが目の前に見せてくれるっていうのは、
自分みたいにソフトウェアを作っていると、
自分が作ったアプリを使っていることを見たことはあるけど、
それは別に単純にアプリを使っているだけだから、
ああいう熱心なユーザーさんが使ってますって見てくれるっていうのは、
なかなか自分では味わったことがないからあれば嬉しいだろうなという気がしましたね。
むらさき
そうですね。
特に売っているのが通販とかだから、
普段は私もユーザーさんと直接触れ合うことはないから、
ちゃんと使ってくれる人がいて、
ちゃんと受け入れられているんだなっていうのがわかるのは嬉しいですね。
それはフィジカルもソフトウェアも一緒じゃないですか。
ninjinkun
それは似ているところはありますよね。
でも会場でもまたあれだけ売れたわけだから、
またみんながちゃんと作ってくれればユーザーが増えていくわけですよね。
むらさき
そうですね。
なかなかあくまで同人のハードウェアって個人が作ってるから、
至らないところはあると思うので、
何かあればどしどしフィードバックをくださいという。
ninjinkun
確かに。とりあえず何かあったらここに聞いてくださいっていう、
連絡先を渡すっていう感じで、
非常に手作り感がある感じのコミュニケーションだったんですけど、
どこで買えるんですかね、このHatsukeyを買おうと思ったら。
今回バージョンはブースで買える予定です。
予定。じゃあまだ出してないっていう。
むらさき
出したんですが、出した分はすべて売り切れてしまったので。
ninjinkun
そうそう、この前Xで告知してましたよね。
むらさき
あ、そうなんですよ。
ファット1日ぐらいでハケてしまったので、
そうですね。もう一回製造して販売はしようと思っているので、
そうしたらブースなり、駐車工房の板くなりで出そうと思っています。
ninjinkun
じゃああれですかね、
ninjinkun
村崎さんのXをフォローして見ておくのが一番手っ取り早そうな感じがしますね。
むらさき
そうですね。随時そこで何か進捗があったら報告はします。
ninjinkun
じゃあ後でまた概要欄にリンクしておきますので、
これで自作キーボードに興味が立った人はフォローして、
新しい在庫の補充をお待ちくださいという感じですね。
むらさき
ありがとうございますね。
でも本当に助かりました。
売り子をね。
TKと突然売り子を前日かな、前々日に頼んで。
多分自作キーボードもそんなに詳しくない状態で。
正直全然詳しくないけど。
ninjinkun
でも売り子ってしたことなかったから、ちょっといい機会かなと思って。
実際行ってみたら面白かったんで、行ってよかったなと思いましたね。
むらさき
一人だったらかなり大変だったと思うので。
ninjinkun
やっぱりお金とか使うからあんまり残していけなかったりするしね、
トイレとか行くのも大変になっちゃうし。
そこはやっぱり人がいてよかったのかなという感じはしますね。
そうですね。お祭りみたいで楽しかったです。
じゃあ残りの時間で、
村崎さんが自作キーボードとか、
あとはもうちょっと広くメーカームーブメント的なものに興味を持っている理由みたいなのを
もうちょっと教えてもらえますか。
むらさき
そうですね。
もともとは自分の身の回りのものを全部自分で作りたいなみたいなことを思っていたところが始まりかな。
ninjinkun
それってどういうモチベーションなんですかね。
アンチ資本主義的なことですか。
むらさき
それもあります。
あんまり働きたくないなみたいなのがあって。
ninjinkun
なるほど。じゃあ働いて金を稼いでものを買うっていうのに違和感があるみたいな。
むらさき
そうですね。
あと自分自身がものを作るのが好きだから、
同じ働くんだったら知らん人のために働くより自分のために働く方がいいなっていう。
ninjinkun
なるほどね。面白い。
じゃあ自給自足的な方向に行きたいってことですね。
むらさき
そうです。それをやっていこうと思っていろいろやっていたときにスキルが足りないなと思って、
どうやったらいろんなものが作れるんだろうみたいなことを調べていったときに、
デジタルファブリケーションって言われるようなデジタル使ったものづくりっていうのに出会った。
っていう感じですね。
ninjinkun
で、なんか学校とかも通ってましたよね。
むらさき
そう。ファブアカデミーっていうMake Almost Everything、ほぼ全てのものを作る武器以外っていう。
そういう講座があるんですよ。
もともとはMITマサチューセッツ工科大学の授業のコースだったんですけど、
それがスピンオフっていうのかな、外に出てファブファンデーションっていうところがやってる、
全世界の人に向けた社会人、学生、誰でもOKなビデオ会議を基した半年間のコースみたいなもので開講してたので、それを受けてきました。
ninjinkun
でもそれはなんかフィジカルな設備とかあるから、わざわざその場所に行ってやってましたよね。
むらさき
そうですね。開講しているのがファブラボっていう市民工房なんですけど、
そこでも、その中でもやってるのが当時、鎌倉と浜松と大阪の北香谷だったかな。
その3カ所で私は大阪に手を受けていました。
その後、また色々作品を作ってメーカーフェアとかに出してましたよね。
そう、メーカーフェアに出したりとか、あとはファブクロスっていうものづくりメディアがあるんですけど、そこでもの作ったものを記事にしたりとかしてましたね。
むらさき
じゃあ、むなさしさんの作品を見たかったら、とりあえずメーカーフェアとかに行ってみたり、そのファブクロスを見に行くと見える。
そうですが、残念ながらファブクロスが今月で閉まるんですよ。
ninjinkun
サイトが閉鎖になっちゃうんですよね。
むらさき
そうなんです。なので、自分の記事については個人ブログに残していけるので、それこそツイッター見ていただけたら、その記事の編載が終わったらそこに載っけていこうと思います。
ninjinkun
わかりました。じゃあまたね、そこも新しく編載されたらこっちの概要欄の方に載せていこうと思います。
はい。じゃあ、そういうふうにしていろいろ作ってて、そこから自作キーボードの方に興味を持ったのは何なんでしょうか。
むらさき
一番初めは私というより、私のパートナーの富根が自作キーボードに興味を持って作ってたんですよ。
で、それを横目に見ていて、自分も自分のキーボードにちょっと不満が出たタイミングで、じゃあ作ってみようかと思って作ってみたっていうのが始まりですね。
むらさき
一番初めはHELIXっていう格子型の薄型キーボードというのを作りました。
ninjinkun
じゃあ最初はそのキットを買ってきて作ったっていうことなんですよね。
むらさき
そうですそうです。
ninjinkun
でもそのキットを買ってきて作るのと、さらに自分から設定して作るのはだいぶ差が、隔たりがある気がしますけど、
そこからさらに自分で設計する方法までいったのは、これはどういうきっかけなんでしょうか。
むらさき
私HELIXが使いこなせなかったんですよ。
ninjinkun
なるほど、その格子状のやつが。
格子状っていうのは要するに普通のキーボードはずれてるけど、そうじゃなくて揃ってるんですね、縦が多分。
むらさき
そうそう、なんだチョコレート板チョコみたいな感じで縦横揃っていて、
慣れるとすごい効率的な指の動きで使えるっていうやつなんですけど、
私慣れるところまで全然いけなくて、
作ったはいいし、使い始めたはいいんだけど、しばらく使った後元の普通のキーボードに戻っちゃったっていう経緯があって。
ninjinkun
なるほど。
むらさき
それで他のキーボードキット買って作ってみたりとか色々したんですけど、
私はそんなに特殊なやつじゃなくていいなと思って。
ninjinkun
なるほど、そういう尖ったやつじゃなくてもうちょっとオーソドックスなキーボードに近い方がいいなとなったということですね。
むらさき
そう、オーソドックスなやつがいいけど、両手分割してるのがいい。
あと薄型がいいっていうので、当時はそれに当てはまるものがなかったんですね。
多分今は他にもあると思うんですけど。
ninjinkun
じゃあ僕をキーボードに眠らせるっていう目的はあるにせよ、
村崎さん自身も使いたいやつを作ったっていう側面もあるわけですね。
むらさき
もちろんそう。
たぶんね、にんじんくんさん用に作る前に一回自分だけのバージョンを作っていて、
それは本当にワンオフ、他の人が使えない状態のものを作っていて、
っていうのが一番自分用に作ったのが始まりかな。
ninjinkun
でもじゃあコンセプト的には似てるわけなんですか、そのHatsukeyとそれは。
むらさき
似てます似てます。
かなり近くて、ちょっと違うのはMacのキーボードを意識してるかどうかっていうとこですね。
ninjinkun
じゃあそれはもうちょっとMacじゃなくて普通のキーボード?
普通のキーボードなのかわかんないけど。
むらさき
WindowsでJIS寄りのキーボードみたいな感じですかね。
ninjinkun
なるほどね。
確かにHatsukeyはもうちょっとUS配列のキーボードみたいな感じかなMacの。
むらさき
そうですね。
設定でいじれるんですけど、それに近い感じで作ってます。
特にキーボードってよくパソコン使うから一番身近な道具というか、
自分のものを自分で作るぞって言ってるんだったら一番作っておきたい道具かなっていうのもあって、
製品じゃなくて自分で作ろうという感じです。
ninjinkun
なるほどな。
むらさき
じゃあ最初の何でも自給自足したいってところからキーボードまでちゃんとストーリーが通ってるなと思ったんで、
ninjinkun
いい話したなと思います。
むらさき
ありがとう。
ninjinkun
雑にまとめてしまった。
多分これで30分ぐらい話したのかな。
じゃあちょっとまとめていこうと思いますけど、
どうしようかな。
このキーボードをやってみたい人とか、
あとは今後村瀬さんがキーボードに対してどうしていきたいとかそういうのはあったりしますかね。
むらさき
そうですね。
Hatsukeyの方はある程度完成してきたかなという気がするのでそんなにないんですけど、
さっきチラッと言った今回売っていたスーパー無限の可能性っていう。
ninjinkun
売られてましたね。フレキシブル基板のプリント回路ですね。
むらさき
曲がるプリント回路。
あれは結構面白い展開ができそうなものなんですけど。
ninjinkun
会場でも実際すぐに売れてしまって、正直最初見たときにちょっとこれ聞いてる人に伝わりづらいと思うんですけど、
本当に回路がプリントされたフィルムが2枚2000円でしたっけ。
1枚1500円。
あれは相当限界に近いと聞くけど、それで売られてるだけだから、
これ誰が買うんだろうなと思ったらすぐに売れてしまって。
むらさき
一番に売り切れましたね。
ninjinkun
一番最初に売り切れたから、これそんな需要あるのみたいな。