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2025-09-24 15:05

136 声のミートがずれている

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過去に収録した話を編集してみました。

サマリー

ポッドキャストでは、発声の重要性が議論され、声の大きさや滑舌がコミュニケーションに与える影響が強調されます。特に、恥じらいや声の出し方に関する悩みについて話し、自分の理想の声とのギャップを考えます。また、役を演じることに対する恥じらいや演技のスキルについて深く掘り下げられています。横山は、マイクの前で自分をどう表現するかという課題に直面し、量子力学的な観点から自身のアイデンティティを語ります。

発声の悩み
横山です。
大樹です。
声がね、最近あんまりうまく出せないんですよ。
なんか割れてますね、すでにちょっと。これ大丈夫かな。
確かにちょっと、波形がめちゃくちゃ立ってるんですけど。
横山です。
うん、はい、大樹です。
最近ね、声どんぐらい出していいのかいまいちわかんなくて、悩ましいですよね。
それはどういうシチュエーションですかね。
いや、もうありとあらゆるシチュエーションですよ。
このポッドキャストも、最近なんか何かを収録したり録音したりするっていう行為そのものに、ちょっとした恥じらいみたいなのを感じてるんですよ。
今さらって感じですけど。
今さらっすけど、あれじゃないですか、自分の録音した声聞きたくないじゃないですか。
まあまあ、それはありますね。
ただね、やっぱり僕自身その発声に対して最近ちょっと意識を払ってるというか、やっぱり改善していかなきゃなっていうふうに思いがあると。
仕事の打ち合わせとか特に顕著で、相手のほうがなんかボソボソ喋られると結構嫌じゃないですか。
ああ、そうですね。
何言ってんだこの人はってなるし、なんか元気ないし、なんかそのせいでコミュニケーションがうまくいってないんじゃないかっていうふうに思えるぐらい、やっぱ発声ができてないとなんか盛り上がらない?何なんですかね。ムードが悪くなる。
声の大きさ、発声とかっていうよりは、結局一緒かもしれないですけど、ご機嫌そうかどうかみたいな、そっちの方を気にしちゃいます。
アナウンサーの影響
僕のね、個人的なその発声に対する、ちょっと最近これやめた方がいいなって思ったのが、最後の語尾で息が切れるっていう時なんですよね。
なんか喋ってて、例えば何かないですかね。今ちょっと実践してみるとしたら、今日朝からね、ちょっとトイレ行きたくて、あのね、みたいな、ふしゅふしゅって感じで喋るやつ。
ちょっと走ってきたのかなっていう。
あれ良くねえなって思ってて、聞いてる側もやっぱり心地よくはない気がするんですよね。
で、これちょっと結構気づかされたのが、アベマTV見ます?アベマプライムってニュース。
見ないけど知ってます。
あそこで出てるファシリテーターの平石アナウンサーって人。
うん。
ハイパー吐き吐き喋るんですよ。
ほう、アナウンサーですからそうなんですかね。
そうそうそう、てかアナウンサーですね、どっちかというと。
うん。
アナウンサーマジ吐き吐き喋んなって思って、なんか目指すべき方向はやっぱりアナウンサーなんじゃないのかなっていう風に思いました。
横山さん結構発声気にしますよねっていうのは元々思ってますね。
ほうほう。
その僕はポッドキャストで一緒にやってますけど、なんかまあ初めはね、やっぱ自分の声気持ち悪いなみたいなのは思ったんですけど、
最初の10回ぐらいやったらまあ別にいいか、むしろ逆にだんだん気にならなくなりすぎちゃって、もう分かんなくなったみたいな感じなんですけど、
横山さんずっとね、2人のスラックがあるんですけど、そこでやっぱ次は発声をもっと強化トレーニングしていかなきゃなみたいな話とか、
なんかそういうスクールに通うかとか言ってて、気にしたことなかったみたいなぐらいなんで、
まあそれは横山さんのこだわりポイントというか、こだわるイコールそこに才能の原石があるかもしれないポイントなのかもなって今聞いてて思いました。
というか、たいじゅさんが発声いいんですよ。
比較。声通るじゃないですか、めちゃくちゃ。
僕は声通るって言われますね。でも低いんで、ちょっと場所によりますけど。
声のミートのずれ
僕結構声通ってないほうな気がするんですよね。
僕の父親結構顕著で、油断すると何言ってるか分かんないんですよね。
だからちょっとちゃんと喋んないと、え、何?っていう風に聞かれることが多くて、
ちょっともごもご喋るのやめたいっていう風に思っている。
なんか対策ないかなって考えてるんですけど、ただひたすらとにかくでかい声で喋っちゃえばいいのかなって。
一個それが手ですよね。
なるほど。
めっちゃ元気ある人っていう風に。
最初からレッテルを張られた方が、なんか声出しキャラで突き抜けられる気がする。
難しいな。横山さんが声が別に出てない感がないから、どう改善すればいいのかのアイディアが思いつかないですね。
なるほど。あれか。別に僕がそんなボソボソ喋ってるってわけでもないのか。
その印象です。
声がでかいなとはあんま思わないかもしれないけど、小さいとは思わないですね。
しっくりこなさってないですか?この発声に対して。
これめちゃくちゃ主観的な話なんですけど。
わしまちみたいな話になってきましたね。
ピアノは僕は全然弾かない人ですけど、一定程度楽譜見れば弾けるんですよね。
けどその楽譜をなぞるってレベルでピアノをポチポチって弾いても、
プロが弾くピアノじゃなく、なんかただただしい感じのピアノになるじゃないですか。
その時のしっくりこなさ、ピアノを自分が自由自在に弾けてなさっていうのって結構感覚としてあるんですよ。
自由じゃないなっていう、その感じ。
自由になりたい。
そう、このぼんやりとした不自由さ、声に対する不自由さから一歩前に進みたいんですよ。
確かに歌だったらわかるかもしれないですね。
でも歌と近いですよ、きっと。
これ歌としてこうやって聞いてるのを普通に、自分が歌ってもなんか音程ずれるなみたいな、
もっとフワンフワンとちゃんと合わせていきたいのに、脳内のいきたいところとついていかないですよね、実際の歌声が。
僕はそれが正体なんですよね。
喉の震わせ方っていうのが、自分がこう震わせたいっていうのとちょっと違う震わせ方がされてて、
こうなんかパチって歯車が綺麗にはまるような声が出るはずなんですよ、本来。
それが出てない。
なるほど、やっとわかったかもしれない。
わかるんだ、これ。
確かに。
声のかすれみたいなものを限りなくゼロに近づけたいみたいな話が一例だったりするのかな。
いや、どっちかというとそのかすれも含めて、この声自体が自分の表現したい声なのかどうかもあるんですよ。
声の良し悪しとか発声の良し悪しの以前に、自分が自分の声を使ってどう自分を表現したいかが手前にある気がするんですよね、僕は。
例えばなんですけど、言葉で表現するのは難しいかもしれないですけど、今このポッドキャストで話している横山さんの声があるじゃないですか。
はい。
それは横山さんの理想的な声とはどういうギャップがあるんですか。
いやー、なんだろうな。
大きさなのかクリアなのか、もっと与える印象で元気さが足りないとか、色気が足りないとか。
いや、なんかね、声の場所なんですよ。
本来、もうちょっと左下の方に声があってほしいって言うはずなのに、ちょっとこの位置にずれてるみたいな。
なんだろうな、パープロ君とかでバッと振るじゃないですか。
ミートの位置がだいぶずれてるなみたいな感じでボールに当てちゃって、あんまりホームランにならないっていうような感じのずれ感。
それを僕、自分の声に感じてますね。
それがハマったらどうなりそうなんですか。
気持ちよくなります。
それは聞いてる側も?
いや、僕が。
あー、そうなんですね。
どんな声なんだろう、それは。
そうですよね。でも少なくともエイムがずれてるんですよね、自分の声が。
めちゃくちゃ感覚的な話をしてますけど。
左下っていうのはあくまで比喩ですよね。
比喩ですね。
実際にこっちの方とかじゃなくて、左下の方じゃなくて、なるほど。
いやー、全然わかんないな、それだと。
ミートがずれてるんですよ。
これをね、改善するって言っても恥じらい、スキル、あと誠徳的なもの、これらが仮にあったとして、
スキルはめんどくさいんで、僕別にアナウンサーになるわけじゃないんで。
一番なんとかなりそうなのに。
で、誠徳的なもの、これもだってどうしようもないじゃないですか。
生まれ持っていい声を持ってる人とか、そもそもなんか声が小さいみたいな人が誠徳的なものだったりしてたりするんで、
これもちょっと諦めましょう。
幸い僕、大きい声が出せないわけじゃないんで、なんとかなるでしょうと。
だから、崩すべきはやっぱりこの恥じらいの部分だと思うんですよね。
喋る時って自分も何かのロールに当てはまなきゃいけないじゃないですか。
今はこういうロールとして喋ってるんだ。
みんなの前で演説するロールとして喋ってる。
打ち合わせの場で意見を追うロール。
あと普通に友達と喋る時、友人としてのロールみたいな感じ。
それぞれのロールに応じて自分の声を使い分けてると思ってるんですね。
別に役者じゃないですけどね、僕は。
逆に役者じゃないからこそ、その役を演じきれないんですよ。
そうなってくると、ニュートラルな自分っていうのをどうしても出しちゃいたくなっちゃって、
その場にそくさないボソボソした声で喋り出して、
それが空間にマッチせずミートを外す。
で、後で後悔して、なんかうまく喋れなかったなっていう風になる。
これですね。
うんうんうん。
演じることの挑戦
ということで、基本元気に、体調悪くても吐き吐き喋るっていう風にしていく。
それが与えられた役割だっていう風に割り切ることで、
おそらく僕は理想の声に近づけるようになるってことなのかな。
なるほど。
何かの役を演じるにも演じるスキルっていう話と、
この役を演じるんだってことに対する恥じらいがあるみたいなところがあって、
横山さんの場合はその恥じらいが結構あったってことですよね。
そうですね。
理解。
普段こんなんじゃないしっていう。
それがわかればもう楽ですよ。
もう別にスキルはいらないんでね。
うんうんうん。
話したい時に、
てかこういう少なくともポッドキャストみたいな場で喋るっていう風になった場合は、
僕はポッドキャスター横山としてこの場で喋り始めるっていうことなんですよ。
普段はそういうキャラじゃないんですか、逆に。
普段は別にこういう録音されてるとか誰かに聞かれてるっていうことを意識しないで生きてるんで、
自分が思うままに喋れてるんですよね。
うんうんうん。
だから、ある種役を与えられる時の発声っていうものが結構難しい。
うん。
これあれですよ。
お母さん、学校から電話かかってくるじゃないですか。
はい。
で、もしもしっていう風にお母さん電話出たとして、
あ、いつもお世話になっておりますっていきなり声変わるじゃないですか。
そうっすね。それめちゃくちゃわかりやすい。
あれの時って、母親は母親っていうロールを完全に演じきってますよね。
うんうんうん。
だから完璧な声が出せてるんですよ、あれ。
わかりますか、これ。
まあ、わかりますね。
横山さんは演じたいんですよね、やっぱ。
そうなのかな?
うん。
いや、そうすると…
いつもの声でいいんじゃないのかっていうツッコミもあると思うんですけど。
ほうほう。
横山さん自身が演じたい?
えっとね、ちょっともういろいろと議論はぐちゃぐちゃになってるんですけど、
あの、マイクとかを前にすると横山を演じられなくなるんですよ、そもそも。
ああ、そのニュートラルな丸裸の横山はもうどっちにしてもいないんですね。
そうですね。
うん。
量子力学の二重スリット実験みたいなやつで観測すると確定しちゃうじゃないですか。
心は伝わりました。
だから観測されてるんで、今。
多分適当な解釈ですけど、量子力学的な。
マイクを目の前にするっていうこの観測が入ると、僕自身のその状態が変化するんで、
すでにオリジナルの横山っていう状態がなくなっちゃうんですよね。
うん。
だからこれはハイゼンベルクの不覚制定原理みたいなやつで、
観測と実存は同時に扱えないみたいなそういう理論あるじゃないですか。
あるかも。
これが起きちゃってるんですよ、きっと。
なので結論を戻すと、観測されちゃってるがゆえに自分らしさっていうのをうまく表現できなくて、
マイクの前でいつも困っていますっていうことに対する解決策が、横山っていうロールそのものを演じちゃえばいいよっていうこと。
役割とアイデンティティ
完璧です。OKです。
何かのロールにはいたほうが自分が気持ちいいっていうことか。
そうです。
うん。
いやー、解決しました。
良かったのかな?分かんないけど。
これ伝わってほしいな。
うん。
ね、何言ってか分かんないと思うんですけどね。
何かの答えが出たようで、どうなんだろうな。
恥じらいを捨ててポッドキャスト収録に臨みますっていうことか。
うん。
横山っていうロールを演じるっていう恥を捨てて横山を演じる。
は?
だから恥だったんですよね、横山っていうロールを演じることが。
あれだな、でも妙にちょっと普遍的な話になってきた気がしますね。
そうですか。
自分にとって一番気持ちいい自分を探してそれを演じようぜみたいな。
ああ、でも本当それはあると思いますよ。
ちょっとね、引用するんですけどね。
ちょっと古いっていうか知らないっていうか、あんまり見ないと思うんですけど、マクロスですね。
はい。
マクロスのマクロスフロンティアの劇場版さよならの翼で最後ね、
小島っていうね、主人公の上司みたいなパイロットがビシッと言ってくるんですよ。
悩んでる主人公に対して。
絶望に追いやられてる感じの主人公に対して。
小島が言ってるのが、本当の俺はただのガキだって。
お前に負けないくらいのなって。
隊長の役、兄貴の役、兵士の役、恋人の役。
そしてそれが全て俺で、俺はその全てだって。
演じてない人間なんかいねえんだよっていう風に。
主人公がそもそも歌舞伎役者なんですよね、この作品。
うん。
元。
だから自分が役を演じてるってことと、その中でもパイロットをやってるっていう自分のギャップみたいなものにちょっと苦しんでるっていうような現状があったんですよ。
それに対して小島ってやつが、いろんな役割で俺も生きてるんだよって。
それぞれで自分を使い分けてるだけであって、
みんなそんなもんよっていう風に勇気づけてくれるっていうような名シーンですね。
うん。
ちょっとマニアックですね。
ただちょっとそれ、僕も高校生の頃見たときに、確かになっていう風に思ってたのが、10年、15年越しにちょっと蘇ったんでね、紹介させてもらいました。
隊長さんは何を演じてるんですか、今。
今はあれですね、この話のオチを何でつけようか悩んでいるポッドキャスターを演じてますね。
あー、結構あるシーンですよね、これ。
15:05

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