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第269回妄想ロンドン会議を始めます。水口です。よろしくお願いします。
本日は、ナショナルシアターライブinジャパン2020の第2弾のレビューをしていきたいと思います。
今回は、注目度急上昇中の劇作家であり、女優のヒービー・ウォーラー・ブリッジさんによる一人芝居フリーバックを見てまいりました。
一人芝居ね。
一人芝居っていろいろ種類があるけど、あっち系でしたね。
なに?どっち系よ。
どっちかというと、スタンドアップコメディというんですか?
落語かなと思った私は。
ああいう和芸の一つとして、結構ジャンルがあるよねっていう感じかな。
なるほど。
ちょっとこちらにパンフレットありますので、いつものようにご案内させていただきます。
主人公は性欲強めで喜怒哀楽が激しく、非常識かつ奔放な振る舞いが多い女性。フリーバック。
フリーバックっていうのはヒロインの本名ではなく、彼女の特徴を捉えた呼び名のようなものということで、
不愉快で汚らしい人という意味になるんだって。どういうことか。
本来の意味で調べたら安宿だったかな。
そういう感じです。イメージとしてはね。
印象ね。
そんな彼女の下ネタ満載の独絶モノローグから、
こちらから虚勢を張りつつも癒しを求める彼女の微妙な心理ですとか、
亡き親友から引きついたカフェの経営なんで困ってましたね。
困ってたね。
とか、姉ですとか、再婚した父親とのギクシャクした関係といったですね、
そういった彼女の人知れず抱える悩みだったりとか問題が見え隠れすると。
これがですね、何かというと、2013年のエジンバラフリンジフェスティバル。
有名な演劇祭ですね。
これで初演されたそうなんですけれども、何部門かちょっとわかんないんですけれども、
それでも大絶賛を浴びまして、何回か再演各地で重ねながらですね、
ついにはテレビドラマ化されてましたね。
そしてニューヨークのオフブロードウェイ公演を経て、
そしてこの私のシアターライブ版ですね。
2019年去年の夏、8月から9月にウエストエンドのウィンダムズ劇場で、
30公演限定で上演されたそうなんです。
なんかどんどんどんどんブラッシュアップされていったって感じなんやろうね、きっとね。
で、私たちが今回見たのが、そのウエストエンド版の公演ということで、
03:05
まあ客席もものすごく盛り上がってましたね。
待ってましたみたいな。登場した瞬間ね。
まあいいや。
何?何?何?
いきましょう。
気になる。いいの?
うん。
おお。
で、まあいろいろ賞をもらってます。
ドラマで有名になった後の公演ってことだね。
そういうこと。
ドラマがまためちゃくちゃ人気で。
だって結構オリビア・コールマンさんとか出てなかったっけ?
出てます、出てます。
ねえ。
そうです。
私ちなみにこの最初にナショナルシアターライブでのこの上演版を見た後に
Amazonプライムでこちら見れますので、見ました。
シーズン1とシーズン2まで今あるんですけども、
まあ流し見でね、申し訳ないんですけども、ざーっと見ましたね。
面白かった。
これまた後でゆっくり話そうかなと思うんだけども、
非常にあのセットで見た甲斐があったなという面白さを感じました。
はい。
というわけで、そういうこのフリーバッグね。
あとちなみに彼女は次の007の脚本家として名を貫いてます。
おお、どこに入るんや。ネタ部門か?
いやいやいや。
あのー、やってんじゃない?
ちょっと待ってよ。
脚本家に起用されるって書いてるので、彼女がメイン脚本家なんじゃない?
そうなの?すごい。
たぶんそういうことだよ。
会社設立されてたよね?
いやもうすごいの。だからもう本当に、クリエイターとしても女優さんとしてもね、
もう引っ張りだこな。今ノリに乗ってるのよ。
そうだね。
そういうね、公演であるというのを大前提に、今から私たちの感想。
まだ私もしんちゃんもお互いね、どうだったかっていうのを。
全く何も言ってないですね。
いつもでもね、わりとそんな感じ。
良すぎた時とかは、ちょっとヤバいの見たねっていうラインを入れたりするんだけども、
今回はしんちゃんからのラインは、しんちゃんが先に見てね、
私にラインが来て、これはコメントしづらいっていう感想が来ましたね。
まあ確かに、私も確かにコメントしづらいはとその後送りましたが、
はい、ですです。
セキュララに片手いきたいと思います。
そうですね。ストーリー読む?
ストーリー?うん、そうね。
一応ね、私たちの確認のためにもね。いきますね。
ストーリー。とある会社の面接にやってきた一人の女性。
交通事故で親友のブーを失い。
これさ、ブーさんってさ、どういう名前なんだろうね。
ブーって相性なのかな?
相性でしょうよ。
相性か。本当はなんだろうな。ブーリンちゃんとかそんな名前?
わかんない。そういう名前があるかわかんないけど。
ブーリンさんは苗字だと思うよ。ブーリン家だよ。
06:00
そっか、そっか。なんだろうね。
ブーを失い、その親友が残したモルモットをテーマにしたカフェを経営する彼女は、
この辺ちょっとね、はてなが3つぐらいなんですけれども、
資金繰りに困り仕事を探していた。
社会がその行為を不道徳だとみなさなければ、カフェを救うために自分の体を売ることすら厭わないという勢い。
とにかく切羽詰まっているようだ。
定食についている姉のクレアから、あと少しで資金提供を受けられそうだったが、
大酒の実でセクハラしまくる姉のダメダメな旦那マーティンのせいで、その話もなかったことになる。
そしてボーイフレンドのハリーも去っていった。
彼とはくっついたり離れたり、その間に別の男をつまみ食いを繰り返す関係。
これまで自分の元を去っても2週間以内に戻ってきていた彼らが、今回はもう戻ってこないのではないかと思い始めている彼女。
寂しさからか相手をしてくれそうな男女に手当たりしたいメッセージを送るが…という、そういうストーリーです。
あって泣きが今年やな。
そしてね、しんちゃんにこのページを見せたい。舞台写真。
うん。ありがとうございます。
見てから見るとどんなところ撮っとんねんっていうね、写真もございますわね。
そんなところある?
右上?
これ?
うん。
これ何のシーン?
後で話しましょうか。
オッケー。これね、舞台写真見てとしんちゃんに渡したのは背景が真っ黒バッグの椅子に、
ハイチェアー一つ。
そう、ハイチェアー一つに座っている女性のね。
写真がこうててててと4つ並んでますけれども、
そうそう、これが舞台写真です。
境目ですらわからない。
はい、というわけでね、何から話しましょうかね。
今からネタバレです。
聞きたくないよという方はスイッチオフでお願いします。
はい。
せーの、スイッチオフ。
珍しく2人で揃った。
珍しいね。
うん。
よろしいでしょうか。
はい。
あのね、まず私、懺悔から入ります。
お、懺悔して。
あのさ、時間がさ、今この、昨今の影響ですかね、珍しい時間組合って大阪にしてはね。
日に2回だったね。
そう、2時半からと6時45分から。
だいたい7時以降に1回っていうのが常やったんですけど、今回劇場空いてたかって。
多分空いてたね。
っていうので、私、いつも7時で駆け込みやったやつが6時45分から。
でもちょっと一本頑張って早く乗って見れるかなと思ったらJR止まりまして。
09:03
え、マジで。
マジで。
はい。
あーちゃー。
はい。
あーちゃぱー。
止まりまして。
なので冒頭10分くらい見れてないね。
あ、そうなんや。
うん。
オッケー?
オッケーオッケー。
だから今のストーリーを聞いて、あ、そうやったんやって思ったっていう。
あーちゃんストーリー読んでよかったやん。
うん。
あの最後にさ、面接のシーンがあったでしょ。
うん。
あの面接のシーンから始まるね。
っていうのはすごく想像がついたんだけど、
多分それで喋ってるっていう流れなんやなっていうのが最後の最後で分かって、
それは全然分かんねんけど、
これが面接なのか職業あっせんじょへの雇ってくださいなのか、
カウンセリングなのか、
まあ仕事がって言ってるから、
直接の面接なのかあっせんじょなのかどっちかなんだろうなと思いながらも、
何なんだこのおじさん誰なんだって。
面接のおじさんです。
ということだったんだねっていうのが今分かったので、
大体のストーリーが飲み込めた。
OK。
しんちゃんはね、察する力半端ないんでね、
多分ね、すごい察してると思う。
私、あの実際見てる私よりも超察してると思うので、
わかんないっすわ。
あの、自信を持ってしんちゃんここにいてくれたらと思いますんで。
分かったことにします。
OK、OK。
はい。
懺悔それが。
うん。
じゃあ私も懺悔するよ。
はい。
ちょっとだけ寝ちゃった。
あーわかるー。
あのね、これどうなんだろう。
ちょっと寝ちゃった。
あのね、上演時間自体はね、90分なんです。
私の大好きな90分。
90分なかったよね。
ないぐらいかな。
80分っていう舞台だったから。
まあまあ、大体1時間半以内っていう。
まあ人間の集中力が保たれる時間内ではあったね。
そう。
で前回のさ、リーマントリロジーが何せ3時間超えだったので。
まあまあインターバル挟んだとはいえ。
疲労感は半端なかったね。
いや、インターバル含めたら3時間40何分あったんじゃない?確か。
そうそう。たださ、ぶっ続けてはなかったから。
それはね、それはね。もちろんもちろん。
一息入れて1時間、一息入れて1時間やから。
そうそうそう。
なんでコンパクトではあるんだけれども、やっぱりこれはね、ほんとね、
ちょっと抗えない何かが私の頭を支配してるね、途中で。
ほんとごめんって思ったんだけど。
これはどうなんだろう。
男性女性の意見分かれそうなところでもあるよなとか。
題材的にってこと?
うん。
あーなるほどね。
あと持っていき、話の持っていき方にも。
うんうん。
なんかね、1個なんかちょっと、私が面白いと思うし、すごい才能やと思うし、
ドラマはどうやったんやろうとかっていう興味はすごいあんねんけど、
1個だけ不満があって。
あ、聞きたい。
お客さんがむちゃくちゃ笑いに行ってるやろっていう。
それはねー。
それは関西に住む安知義元新規劇民の私としてはすごくわかる気持ちね。
12:05
なんか私そこまでめちゃくちゃコメディーやとも知らない状態で見に行ってて、
おおおお、こういう流れかいって。
なんか下品とかそういうのはちょっと見てて、
あ、そうだね、下品なところもあるね。
でも根底に流れるストーリーとしては、
結構深いものがあるんじゃないとかって思って、
ちょっとハッとさせられる台詞。
うん。あ、わかるわかる。
なんかハッとさせられる台詞で一瞬巣に戻って、
またそっから無理やり下ネタに持っていって、
盛り上げて盛り上げて盛り上げて、
一瞬我に変えるみたいな流れがルーティンでずっと来てる話やねんけど、
我に変える瞬間もまだ笑ってる人がいて、
それ笑うセリフじゃないんじゃないって、
ちょっとビクッと私はしたんだけど、
場内が笑ってるからなんか空気が締まらんまま緩んでて、
物語の起伏として緩やかなものになってしまったのが、
水口が眠くなった要因ではないのかなと思う。
あ、すごい。私が眠くなった理由を見て、この差しのいいしんちゃんがね。
今、解明してくれたよ。
なんかこう、もっと笑って笑って、ぬくもってヒヤッとするっていうのを感じたかったのに、
それがずっと、熱くなるのは面白がって熱くなるのはいくねんけど、
喋る瞬間がちょっと私には物足りなくて。
わかるね。ちょっとね、これは私の勝手な想像だけど、
ドラマ化もしてるじゃないで、再演を重ねてきてるので、
どんだけなのかね、この舞台歴が私把握してないので、
本当に想像なんですけど、
どれくらいの頻度でやられたかはね、わからないから。
わからないんだけども、ちょっとその、
私知ってるよっていう感じのスタンスで見に来てらっしゃる方っていうのが多いのかなって思ったんだよね。
その出てきた時の歓迎ぶりだったりとか、なんかこうなんだろうな。
なんか待ってました的な。
そうそう、よーみたいな。
このキャラ来たぜ的な。
でも別にそれが悪いわけじゃないんだけれども、
その何をやっても許されちゃうっていう空気にちょっとなってたよね。
それはしんちゃんがさっき言ったゆるいっていうところにつながるのかもしれないんだけれども、
なんかそれがもったいなく感じてしまったんだよね。
私が真っ白で見に行ってるからっていうのも多分あれだと思う。
ドラマも別に触れてはいないし、
女性の独り芝居っていうところだけで見に行ったものとしては、
めっちゃおもろいやんって食いつくねんけど、
やっぱりちょっとどこかで冷水を浴び捨てられるというか、
現実感が急に戻ってくるっていうところの起伏で、
15:00
共感したいのに共感しきらんままいてしまったっていう。
言うなれば、たとえるとするならば、
長いことをやってた公演のね、
千秋楽に初めて見に行っちゃったみたいな感じかな。
みんなはすごいお祭りを期待して、
それのために駆けつけて、
お客さんもやし、役者もそう思って、
どんどんサービス盛り込んで、
あるあるネタとか共通ネタみたいなのをぶっこんでいく。
ちょっと内輪受けっぽい雰囲気が流れちゃうっていうか。
みんなこれ知ってるよねとか、
過去の何かとかっていうのを持ってきて盛り上げようとするところで、
置いてけぼり感みたいな。
露骨にそういうシーンだったりとか表現があったってわけではないんだけども、
ちょっと感じたねっていう、ほんとちょっとな感じだけどね。
でもそれってすごく、
やっぱ客席の空気っていうのはめちゃくちゃ作品に影響するので、
それを、ただでさえ私たちは1枚劇場の映画館のさ、
スクリーンっていうフィルターを通して見てるので、
余計ちょっと疎外感っていうか、
なんか不思議なもんでね、
すごくこっちに語りかけてきてくれてるのに、
逆に疎外感は感じたとこあったかもしれない。
乗りたいのに乗れなかったっていうのが私のちょっと残念ポイント。
私もその乗りたいのに乗れなかったに関してはもう大賛成。
で、私今回すっごい良かったっていうふうには思ってなくて、
でもそれはなんでかなって考えたときに、
まずちらっと前にも話したけれども、
私は一人芝居があんまり得意じゃない、好きじゃないっていう。
これも好み。
一人芝居っていうものが好きな人もいるもちろん。
落語は本当に私一人芝居だと思ってるし。
私落語は好きよ。
好きなんだけどね。あれなんやろな、ちょっと違うな。
スタンドアップコメディも嫌いじゃないんだけどね。
あと一人芝居ってすごくジャンルがあって、誰かに語りかけるのか、
キャラクターを演じ分けてストーリーを紡いでいくのか、
それとも本当に内面の声だけを語り続けるのかとかっていろんなタイプがあって、
この中でも好き嫌いがある。
そうねそうね。私しばりと何役もする系は嫌い。
あ、しまった。私もう一個あった。
何?残念ポイント?
残念ポイント一個って言ったよな。もう一個あった。
聞こうか。
もうこれ喋っていいの?
いいよいいよ。
このフリーバックさんが面接官に語りかけるみたいな感じの話になっていたので、
こういう人がいたんだっていうのを自分の声色と特徴を出した演じ分けで伝えていくじゃない。
18:02
それとは別に録音の声があった。何人か。
面接官は現実にいた人っていう意味でちょっと置いといていいんかなって思うんだけど、
なんか電話の声とか。
それは途中に入ってたね。
何人か誰かが吹き込んだ声として出てくるところがあって、
それはなんでそうしたんて。なんで統一せんかったんって思ってしまって。
ほんまやね。
全員演じ分ければよかったんちゃうんて。
最初と最後だけにしてね。
面接官だけは除いてやればよかったんじゃないと思うんだけど、
なんか電話の相手かな。
私も聞いてたかなそれ。
エロい写真を送ってくれやって。
あーはいはいはい。
あれって。
やめろその再現。
エロ電話相手が録音やって、電話から聞こえるからか。
でもそれはちょっと家庭としては甘いなって。
実想像するに演出というか表現しようとしたところ、
これ一人でやる無理やなってなったんじゃない。
やっとしたらその約束事がちょっと裏付けが弱い気がして。
効果音も入るところと入らないところがあったりとか。
効果音のね、これも本当にごめんなさい主観っていうか、
ものすごくクオリティの高いはずのものだったらごめんなさいなんだけども、
あのミキミキミキっていう音ね、特徴的なね。
あれ、ちょっともう言いたくないんだけど、
あれハムちゃんがね、ちゃうモルモットーちゃんがね、
パキパキってなっちゃうところがあるんだけど。
すごくキーポイントで、亡くなった親友がとても可愛がっていたモルモットーが、
とある事故で、
瀕死の状態になっちゃった。
でもこれはいわゆる安楽死をさせなければいけないっていう時に、
効果音として流れる体の骨が軋む音みたいな、
ミキミキミキミキっていう音がずっとしばらく聞こえてるシーンがあって。
私あれはちょっとね、
何やろう、
ちょっとトゥーマッチかな?やりすぎかな?って私は思って。
しかもあんまり自然な音じゃなかったから。
誇張された音に聞こえてしまった。
なんでハムスターって言うの?
モルモットーが、
もがき苦しんで手を動かす音だったり、
呼吸の音だったりっていうのが混じってるっていうニュアンスだとは思うんだけど、
何しか不快な音として使われていて、
お客さんの中からもひたーっと声が上がるぐらい、
すごく嫌な音がしばらく続くんだけど、
それもなんかもうちょっと控えめの方が心に来たよなって。
21:04
あれ無い方が私は良かったかなっていうそういう、
特にそこは一番感じたんだけども、
音に関してはちょっとあれって思うとこは何箇所かあったかな。
それは演出の話になるんだけどね。
なんか、
さっきその男性の声が入ってたって。
言うたらエロい話をしている男性のメールの読み上げの声だったんだよね。
そっか。
もっと送ってくれよみたいな。
ほんまに寝とったかもしれない、そこ。
それは男性の肉声を使っているのに、
例えばお姉さんとかは、
主人公の女性が演じ分けるっていうことで表現していて、
そこの境界線をどっちかに振ってくれればよかったんだよなと思ったり、
そういう効果音が入るのに、
例えば自撮りの写真をずっとカシャカシャカシャカシャって撮るところは音入らないんだって。
入ってなかったね。
なんか手の動きだけで。
やってたね。
カシャカシャカシャカシャって親指を動かすっていう動きだけで表現していて、
すっごい回数撮ってるからウザいんやとは思うんだけど、
それもちょっとボリューム下げててもやったほうがよかったんじゃない?
その約束事がわからなくて、
私はちょっとえーっとねってなってたんで。
たぶん狙いとしては、そういうのが混在してるところが狙いだったんだろうね。
振り返って思うに。
で、混在してるのも気づかないぐらいのスピード感と、
あとそれがあることにより退屈しないとかっていう狙いがあったんだろうとは思う。
けど、まあまあちょっとそれがしんちゃんにはノイズだったと。
私には、その効果音に関しても人の演じ分けにしても、
どっちかに振ってほしかったなっていう。
しんちゃんの2つの。
2つやったわけか。面白げない。
大丈夫よ。
めっちゃね今辛そうな顔してる。
なんでこんな辛そうな顔してるんだろう。この人と私今思いながら横にいる。
なんでやねん。
どっから声出してんねん。
じゃあ、なんやったっけ。
私か。私の話しとった。
一人芝居が苦手ってね。
私がちょっとのめり込めなかった理由ね。
私はちょっといくつあるかわからん。言ってみるね。
一人芝居が苦手っていうことと、
根本やん。
でもそれでも、違うそんなことないよ。
で、次に続くんだけど、
それでも題材によっては、
のめり込むこともできたと思う。
それはもちろんもちろん。
一人芝居苦手やけど、
例えば稲川隼士さんが怖い話をしてたら、
もうのめり込むしかないよね。
あれは一人芝居だわな。
おーとなるやん。題材ね。
24:01
大体我と幽霊の演じだけやけどな。
確かにね。
だから題材にちょっと、
共感ができるかできないかっていうところになる。
主となるフリーバッグさんの。
なんでお前は幽霊に共感をしようとしているんだね。
共感するよ。
違うやん。それはさ、
今まさに幽霊に、
なんでこっちの話してんの?
今まさに幽霊に出会ってしまったら、
私どうしようっていう、
私だったらみたいなさ、
シンクロシンクロ。
でも私はやっぱり、
この作品の魅力でもあるんだと思うんだけど、
ちょっとその明け助けで下品で奔放でみたいな。
でもどこにでもいる、ロンドンに住む、
女の子なんだよ私みたいな、
その感じが、
共感できるポイントっていうのが一個もなくて、
かといって共感できるポイントがなかったら、
全ての物語、じゃあ楽しめないのかって言ったら、
そうではなくて、
そうしたらもう戦場の話は見れないじゃん。
戦艦の馬は見れないよ。
そうではなくて、
単純に好みじゃない題材だったんだなっていう。
あとは一人芝居っていうところに起きるんだけど、
もしこれが、
私が、
イアン・マッケランさんの一人芝居って言われて、
もうイアンの一人芝居、
ずっと90分イアン・マッケラン見てられるわーって、
いう気持ちで行ったならば、
すごくそのいろんな表情をする、
サーイアンをね、
堪能して満足して終わってると思うんだけど、
初めましての彼女で、今回主演のね。
フィリーさん。
そう。
で、素晴らしかったし、
キュートだし、
こんな女優さんもいるんだなと思って見たんだけども、
あくまでその程度の距離感よ。
ちょっと90分間で距離は縮まらなくて、
それはまあ題材によるところかもしれないんだけどね。
お芝居上手だし、とても本当に可愛らしい女性で、
なんていうか、
才能をとても感じる方なんだなと思うんだけど、
なんやろな。
題材としても極端に描かれてはいるけれど、
みんなどっか共感する部分はあるよねとか、
そうなのよ。
決して非現実的なものではなくて、
何でも置き換えられるし、その孤独感だったりとか。
例えば彼女は、
言ってしまえばセックス依存症みたいなところがあって、
誰から構わずという表現が当てはまってしまうんじゃないかっていうぐらいに、
積極的に攻めていく女性やけど、
それって別に、
人間関係だけじゃなくても、
根本的なところで自分の存在意義だったりとかを認めてほしいみたいな、
27:03
寂しいみたいな。
物に依存するなり、物に依存するなりっていうことは違ったとしても、
多かれ少なかれみんな共通して持っているものでとかっていうので、
っていうのは潜在的に感じるから、
頭で考えなくても、
ああそういうことだよね、私もこういうところあるよなって感じるねんけど、
なんか壁があんねんなっていう、
この違和感は何やったんやろうって考え続けてて、
まだちょっと解決には至ってないね。
これがしんちゃんのさっき言ってた、
ちょっと会場が温まりすぎ笑いすぎっていうところが原因の一個だったりするのかな。
求めてたボルテージではないところで来てたのかな。
テンションが上がりきらんところでマックスにいってはったからかな。
あれじゃあ冒頭10分見逃しとったからじゃん。
それぐらい追いつく自信はあるわ。
盛り上がってたら私もそこまでは上げるわと思うねんけど。
だってあれやろ、ちょっと飲み会に遅れて参加しちゃったかんやろ。
私そこかけつけ3倍得意なんです。
いけるんやん、いきなりボルテージガッと上げれる。
私もそういう意味では飲まないからさ、
飲まないけどコーラで一晩中付き合えるからさ。
常そこやからな。
だからね、何かっていうと、
特に自分の興味のない題材だったとしても、
全然コーラで朝までいけるのよ。
だってそれは前回のリーマントリロジーであって、
会社の経営に全く興味がないけれど、
倒産とかしたことないしね。
そんな大企業でも大金持ちでもないわって思うけれど、
共感したやんかって。
共感したっていうか、
バイブスって言うの?物語のバイブス?
何を感じとんねん。
共鳴?
共鳴ね。
世界の中に入れる、感じれる。
今この人たちが何を伝えようとしてるのかとか、
空気感だったりとか、それを共有できる?
一つの時間空間を共有するっていう意味では、
リーマントリロジー、こんなに私とかけ離れたものなのに、
とてもシンパシーを覚えるというか、
を感じたのに、もっともっと近しい年代で、
同じ女性で同じような悩みを抱えている。
今回のフリーバックちゃんに、
なぜ私はここまで共感しないんだ。
これ一人芝居じゃなかったら共感できたのかなっていうのが、
ドラマで。
ドラマを見たのよ。そこで私が。
ドラマの話につながるよ。
ちょっと待ってよ。
パスコード入れてと。
30:00
OK。
録音機器のセッティングが無事に終わりましたので。
そうなんです。
見たんですよ。
そしたら、まず、
ドラマのめちゃくちゃ面白いなと思ったところが、
これ、普通にストーリーが進んでいくの。
私たちが舞台で見た、彼女が語った、
元彼の。
ハリーだったり、友達だったり、モルモットとか出てくるしね。
これがあの人か、これがあのカフェかっていうので、
話には聞いてたけどこれねみたいな感じで。
ブーちゃんが出てくるわけだね。
ブーちゃんも出てきたし、ちょぼ口の電車とかバスとかで出会った。
ネズミ顔の人ね。
ネズミ顔の彼。本当にネズミ顔だったんでちょっと笑っちゃったんだけど。
それが、話に聞いた人かみたいな。
これがそうかみたいな感じで見れたのがすごく面白かったの。
あ、いつもお話はそれですね。
あなたでしたかみたいな感じだって。
普通だったら舞台は舞台の役者さんがやってて、
ドラマになった映画になった別の役者さんが演じてて、
そこに関して何も思わへんのに、あなたでしたかっていう景色だったりとかっていうのが
頭の中でフリーバッグちゃんからの口からだけ聞いてた話が
鮮やかに立ち上がったというか。
これねっていう面白さがあったのが一つと、
もう一個が超絶面白かったんだけど、
テレビの中から本音を見てる私たちに語りかけるっていう瞬間が何回もあって。
壁越えるやつね。
壁越えまくりでね。
その演出が。
デップさんね。
そうですそうです。ぼくちゃんね。
それがめっちゃ面白かった。
舞台ってある意味落語スタイルなんで、お客さんに語って聞かせるって感じなので、
それはもちろんやってたんだけど、
映像でさ、ドラマで見せられるとこんなに際立つんやと思って。
そのバランスがすごく良かったのと、
それをすることによって、
こっちでは良い顔をしてて、でも急にくるっと私たちの方を向いて、
もう悪態をつくっていう。
その悪態ついたりとかするときの顔がね、めちゃくちゃ可愛かった。
言い方とか。
すっごい表情が豊かで、舞台よりも私はドラマの方がそういう意味で面白かった。
なるほど。
ドラマは1話30分で、第1シーズンが全6話かな。
なので長いんだよね。
舞台と大筋は一緒なんだけれども、ちょっとずつ出てくる人とか語られる内容が違ってて、
33:07
そこに関して舞台が良かった、テレビが良いっていうのはないんだけれども、
そこはまあ不運って感じ。
それはね、メディア向きな話題とかもあるし。
そうそうそう。なのでさっきの話に戻るんだけど、
じゃあこれが一人芝居じゃなくて、
まあ普通にキャストを使った舞台ね。
キャストを使った舞台でやったら面白かったのかってなると、
私は面白かったんじゃないかなと思う。
テレビでやった手法をね、見て面白いなと思った手法をそのまま舞台でやってくれたらいいなと思って。
立体幕語、落語みたいな感じかな。
そうやね。だから一人芝居で私たちに語りかけるのって普通やねんけど、
普通に感じるんだけど、
ドラマが進んでいる舞台の空間で主人公だけが私たちに向かって喋る。
それも何かナチュラルに何回もそれを挟んでくるっていうのは面白いかもしれないなって思った。
でもきっとそれはナンセンスなことなんだろうなと思いつつね。
なるほどね。
だからやっぱりね、私一人芝居が苦手っていうよりかは3人以上芝居が好きなんだけどね。
2人もあんまり好きじゃない。3人以上が実は好きで。
3人以上いると色々問題が起きたりとか、その感情のキャッチボールっていうのが見えやすくなって。
皮膚がつけやすい。
そうそうそうやね。なので、観客として見るときに3人以上出演してくれてると非常にこちらとしては安心して見れるというか。
なので、勝手な私の好みの話になるんだけどね。
本当好き嫌いだなとは思う。これをすごく熱狂的に支持する若い女性とかがいるんだろうなとか、面白がる結構年配の女性がいるんだろうなとかっていうのはすごく想像がつく。
あとテレビに関して言うとシーズン2がね、この舞台のフリーバックの話。テレビのシーズン1の1年後の話になってて。
それでまた恋愛模様が繰り広げられるわけなんだけれども、その恋のお相手がアンドリュー・スコットさんなの。
おー。
神父様なのね。
ほうほう。
それはね、アンドリュー・スコットさんいいよ。
あーなるほど。それは良さそうだ。
で、シーズン2は見たことない話やったから、めっちゃ楽しかったよ。より。
そうね、より楽しめたね。
より楽しめた。当たり前のこと言ってるね。見たことないから楽しめるって。
36:01
まあそんな感じで、ドラマに関してはすごくオススメなんで、舞台見てない方もちょっとドラマ見てみていただけると。
そうだねそうだね。
アマゾンのオリジナルでやってるんで、アマゾンプライムでシーズン1もシーズン2も両方ちゃんと見れるっていう感じかな。
あとはね、私がすごい気になったこと。
ナショナルシアターライブ、今回のカメラワーク、これめっちゃむずいよねって思いながら見てた。
一人なわけじゃん。舞台の、まあそんな広くない舞台の真ん中にちょっとだけ台があってさ。
それこそ落語の講座みたいな感じで台があって、その上に高い配置屋が置いてあってさ、そこでずっと座ってて。
で、基本座って話すっていう語りになってて。
スイッチングとはっていう。
そのタイミングみたいな。あれさ、なんか普通の舞台やったら舞台転換のタイミングとかさ、ここでアップとかさ、わかりやすくさ、絶対しないといけない場所ってのがあるやん。
でも今回は別にどこでも行っちゃいいっていう。
停電でよかったんじゃね?的なね。
まあでも。
だからその、ちょっと顔の向きを変えてキャラクターが変わった時にスイッチングしたりとか、席を立った時にカメラを切り替えてちょっと遠景にとかってことはしてたんだけど。
だからすごい大変やなって思いながら、すごい興味深くそこを見ましたっていう、そういうお話でした。はい感想以上。
はい。感想難しいわって言ったあたりがこの辺で出て参りますね。
そうですね。
これがめっちゃ面白かった、やっぱり最高っていう風に思われてる方もきっといらっしゃると思うので。
もう本当に私たちのあくまで二人の意見というか、何だろうね、対立しなかったね。
いや私はめっちゃ面白かったけどみたいな回がさ、一回はあってもよくない?やっぱりこの辺が似てるのかな。
それはあると思う。
そっか、困っちゃうね。
なんか帰ってきて喋る時に不思議とテンションが一緒っていう。
あーそうだね、確かにそうだね。
面白いにも質があって、すごく静かに興奮してる時とテンション上がりまくってる時とってやっぱりちょっと違うやん。
演劇にしてももちろんそうなんだけど、語りたいトーンっていうのがあって。
あートーンね、確かにそうかも。
いや本当にさ、あの作品ってさっていうトーンなのか、めっちゃ面白かったよな、あのシーン覚えてる?みたいな。
なんかめっちゃ腹立ってるやつとかもあるよね。
私マクベスとか超腹立ってたから。
好みの問題を大前提として、好き嫌いってのはあるんだけども、その先にね、うーんってなるのか、いやちょっと待てよ、あれはさーってなるのかっていうね。
39:02
だから今回は、なんかこうあんまりその心が、なんやろな、バイブス?
枯れた、しんちゃんの言葉枯れたけど。なんか乗らんかったんかな。
いや私はもうね、大前提としてね、こう見ている途中にね、寝ちゃうなんてフラチなことをしてしまった私に語る資格はないって思ってるよ。
プーと大人になった僕ですら私はずっと見てたよ。一進もせずに。
比較対象そこだよ。
ただあの、うっかり携帯をつけそうになった時は焦ったね、プーを見てた時。
あーやばいやばいと思って、こんなこと私も思ったことなかったのに、みたいな。
うちらの立場的なものとか、年齢的なものとか、そういったものはもちろん加味されるとは思うので。
まあそうやね。
割と近しい年代とかって特にそうなるんかなって。
あ、そうね、ロンドン在住じゃないしな。
とても年配の方とか若手、10代の子が見たら多分全然違う印象なんやろうなと思う。
中途半端なのか、私らの立ち位置が。
共感したいけどしきらへんっていうか、絶対的に違うって思いながら見てるとか、なんかそういうところがあると思うので、
その辺はちょっと皆様お組み置きいただきたいところでございますね。
というわけでですね、ちょっぴり私たちにとっては不発っていうのかな、今回は乗り切らんかったなって感じの。
まあそんなこともあるよね。
第2弾のフリーバッグでございますが、もちろんね、これめちゃくちゃ評判が良かったし、クオリティが高いからこそ日本で上演されているもので、
クオリティに関して言えばね、もう天下一品です。
でもコメディとしてよくできているなとか、こんな上質なコメディを、こんな身近で見れることもないし、
普通だってスタンドアップコメディとかって、もっとちっちゃい劇場でワーッとお酒飲みながらみたいなところで、
どんだけ話題になっているのも、こっちが知る頃には終わっててみたいなのが多いので、
そういうのを捕まえられただけでもとても幸運だなとは思う。
いやほんまそれはそう思います。
しかも今まさにね、大人気のテレビシリーズが配信されている中での生のやつを見れるっていう、元のオリジナルを見れるっていうのでね、
これは本当になかなかできない体験だなと思うので、いつものことになりますけれども、
ナショナルシアターライブジャパンさんありがとうございます。
今回もありがとうございました。楽しかったです。
読書感想文化。
次回もお願いします。
じゃあそんなしんちゃんにね、このパンフレットなんですけれども、見せてあげます。
42:00
じゃじゃーん。
写真が載ってます。
ここの存在感、ここの存在感。
モルモットカフェの写真です。
モルモットのヘンリーちゃうわ。ヘレンちゃうわ。
なんかそういうやつです。
手の力が抜けてます。
そうですね。
次のページはアンドリュー・スコットさんの写真が載ってます。
おしゃれだね。かわいいね。
かわいいね。この人めっちゃかわいいね。
キュート。
というわけでですね、私たちはまた次回のナショナルシアターライブを楽しみに待つわけなんですけれども、
次回、スモールアイランド。
日にちおかしない?
ちょっと待って、これ誤食やな。
すごいね、こんなことある?
ちょっと待って、2020年の4月17日金曜日から3月23日木曜日になって、
これはなかなかな誤食っぷりですね。
まあこういうこともあるよ。
おそらく4月23日までですね。
そうですね。
これがね、果たして見に行くことができるのか。
このご時世、昨今。
結構ギリギリの状態で私たちもこのフリーバックは見に行きましたね。
まあまあちょっとね、いろんな作品の上映時間も変わってきてたりするところがあるので。
そうやね。
次はオリビエ劇場でやられたもので。
お、久々やねオリビエ。
本話がヘレン・エド・ムンドソンさん。わからないけど。
演出がルーファス・ノリスさんですね。
ルーファス・ノリスさん。
ルーファス・ノリスさんとかは全然存じ上げないんですけど、
なんか息の良い若手たちがいっぱい出てくるのかな。
そうだよね。ちょっとなんか物語を感じるようなワンカット写真が載ってますね。
ちょっとファンタジーっぽいかな。
ファンタジーっぽいね。どんなお話なんだろう。
ちょっとこれは楽しみですね。
なので東京、どこだ、大阪、福岡などなどで公開予定。
皆様どうか見に行っていただいて一緒に感想を語りましょう。
そうですね。ぜひぜひ見に行ってみてください。
という感じ。
ありがとうフィービー。またね。
本当に彼女のこれからの活躍は大期待ですね。
そしてWO7、今年見れたらいいなと思いながら。
11月に来いよ。
大期待でございます。
というわけで妄想論の会議ではお便りを募集しております。
メールでのお便りも大歓迎です。
お待ちしております。
というわけでまた次のナショナルシアターライブ会でお会いしましょう。
45:01
次のナショナルシアター会。
違うな。妄想論の会議は続きますが、
何回か後にまたナショナルシアターライブ会があるかと思うので、
お楽しみにいただければと思います。
というわけで今日はこの辺りでお別れしましょう。
さようなら。
ありがとうございました。