00:00
横山です。
大樹です。
そろそろもう2月になるんですけれども、
2月と言ったら、なんといっても中学受験のシーズンですよね。
そうなんですか。人生で関わったことがないですね。
僕はあれですよ、中高一貫校だったんで。
そうなんですね。初めて知った。
小学校の4年生から塾に行き、国語算数理科社会を勉強して、
中学に入るための受験勉強を通ってきた人ですね。
ちなみに僕、小中高大公立なんで、
おお!
なんか全然多分違いますね。
はい。
そういう人たちが。
中学受験を題材にした漫画が最近出てまして、
『2月の勝者』ってやつなんですよね。
聞いたことあります?
タイトルだけ聞いたことありますね。
なんか一昨年ぐらいにドラマ化されたみたいで、
ちょっと話題になったかなぐらいのものなんですけど、
まあこれ結構面白いです。
中学受験を体験した身からする。
全体的に共感できるんですか?
共感できます。
そもそもこの『2月の勝者』はどういう話かというと、
中学受験を目指すちびっ子たち、小学生たちが通う塾の先生の話、
ベテラン教師が思っていることと、
新人教師が思っている理想のギャップみたいなのを描きつつ、
実際の生々しい受験生たちと親・家族っていうののドラマを描いた、
群像劇みたいな感じなんですかね。
メインのスポットとしては誰みたいなのがあるんですかね?
メインのスポットはないですね、あんまり。
なんか結構オムニバス形式というか、
こういう属性の生徒がいたらどうするとか。
ああ、そうなんですね。
それを見て新人教師が。
そっか、メインのスポットは先生か。
そうですね。先生目線でいろんな生徒がいるねっていうのを見ていって、
こういう生徒がいるときはどうするみたいなのとか。
例えば家が裕福じゃなくて、
別に受験を考えてるわけじゃないけれども、
学童とか入れられないから塾にとりあえずいてほしいみたいな感じ。
保育園的な使い方ってことですね。
そうですね。この子を伸ばそうとしても意味ないからほっとけみたいな感じのがあって、
それにもがく先生みたいな感じとか、
あとは親があまりにも厳しすぎる、いわゆる毒親タイプみたいな感じで、
あなたは絶対に改正に行くのよみたいな感じで、
めちゃくちゃ詰められるみたいなとか。
あとはめっちゃ頑張ってて常に上位クラスにいるのに、
滑り止めに落ちちゃった女の子の話とか。
こんな感じで、これは親も子供もどうやって乗り越えていくんだこの話みたいな感じで。
僕はあんまり中学受験、そんなに牙ってやってた側じゃないんで、
なんか知らんけど勉強したら受かったみたいな感じで乗り合ったんですね。
別にそんな特段、すごい難しいっていう、
改正みたいなとことかを受けようとしてたわけじゃないんで、
受かるべきして受かったみたいな感じだから、そういうドラマは生まれにくかったんですけど、
自分がもし親になった時、中学受験っていうの考えたら、
これは読んどいた方がいいなって思って、ちょっと読んでますね。
なんとなく聞いてて思ったんですけど、
横山さん、勉強とかってどういう風な感じだったのかなって思って、
小中高とかってあると思うんですけど、
今の話だと小、いつから塾とかって行き始めたんですか?
小4ですね。
でも僕もそうかもしれないな。
結構それまで勉強好き嫌いとかってあったんですか?
好き嫌いはないっていうか、むしろ好き側でしたね。
ちゃんと勉強して、ちゃんと点数は取るって感じ。
03:03
いわゆる公立小学校の簡単なワークシートみたいなやつ。
色付きのテストなら、基本満点取るよみたいな感じのタイプでしたね。
すごいですね。
兄も中学受験したんで、それにならない。
同じ学校ですか?
同じ学校です。
ある種、兄もやってたから、
兄がどういう風に勉強っていうのと向き合ってるか知らんけど、
横山県においては勉強するっていうのがある種スタンダードだったんです。
なので違和感なく黙々と勉強はできたし、
変な話、成績がガタ落ちするとかっていうハプニングもできなかったしって感じで、
悠々時的にやってましたね。
いいっすね。
僕は本当に勉強、点数取るのが別にそんなに、
どっちかというと得意な方ではあったんですけど、
勉強するみたいなのが、
机に座って勉強するみたいなのがすごく苦手で、
全然頑張らなかった記憶があるんで、
横山さんはそんなエリート育ちだったんだなっていう。
エリートじゃないですよ。
運が良かっただけですよ、多分。
他ができないわけじゃないですか、逆に言うと。
足が速いわけでもないし、
スポーツが何かできるわけでもないみたいな感じで。
たまたまね、野球部の野球が上手いやつと同じレベルで、
勉強っていうもので競うときに、
ある程度はできるよみたいな感じになったっていうだけなんで。
勉強が楽しいとか好きって自覚したのっていつなんですかね?
いやでも、あんまりこれも自意識の問題ですけど、
勉強を好きっていうやつのことは信用できない。
いやーわかるわかる、それはわかる。
俺勉強好きだぜとは言わないものの、
今でも本読んだりとかして黙々と、
知らないことを知るっていうことはやってたりするんで。
そうですよね、それは楽しい。
最初高校1年で英語やってたときって、
学校の英語の授業がゴミクソだったんですね。
とりあえず覚えろみたいな。
ここの公文を覚えなさいみたいな。
テストに出るから丸暗記しなさいみたいな感じで、
よくある悪い教育だったんですよ。
いわゆる詰め込み教育。
他の言い回しがあるってところにも関わらず、
和文を英訳しなさいってときに、
他のこと書いたら罰食らう。
3×4が正解なところ、
4×3書いたら罰にされるみたいな話ですね。
それですね。
そんな感じのノリでやってたんで、
英語わからんってなってたんですよ。
そこで予備校通い始めて、
お茶の水ゼミナールっていう、
お茶の水って言ってる間に水道橋にある、
塾に通い始めたんですね。
そこの英語がむちゃくちゃ面白いんですよ。
へー。
もう、毎週楽しみでたまんなくて、
この英語の読み方が。
ちょっとあれの話になるんですけど、
ゆる言語学ラジオでやってる、
カタルシス英文法っていうのがあるんですけど、
まさにそれをやってくれたんですね。
はい。
ゆる言語学ラジオなんとなく聞いたりはしてるんですけど、
カタルシス英文法?
はい。
知らなくて、どんなやつなんですか?
当時、これって何だったの?っていう英文法を、
カタルシス解放するかのように教えてくれる。
あー。
例えば、家庭法って過去形になるじゃないですか。
現在の話をしてるにもかかわらず、
もし私が鳥だったならば、飛べるだろうに、
っていう話は、基本的には過去形に戻す、
はい。
っていう感じでやるじゃないですか。
いや、もう全然記憶…。
なんかまあ確かにそうだった気がするぐらいですか、今。
はい。
とか、あとSVを教え…、
何だったのかとかって話?
うん。
を、利前目で教えてくれるのが、
そのゆる言語学ラジオがやってる、
カタルシス英文法なんですよ。
06:00
なるほど。
当時、詰め込みで意味もわからずに、
なんとなく教え込まれていたものが、
一体何だったのかってことは、
なぜこれに至るのかっていうことを解説して、
それに納得することで、
カタルシスが得られる話。
英文法なんです。
それが、カタルシス英文法なんですけど、
これを、高校のその予備校で受けて、
はい。
そういうことだったの?っていうのを、
だらけだったんですよ、ほんと。
何もかもが。
それが、勉強の楽しさっていうのに、
じゃあ直結すると思うんで。
うん。
まあ、もちろんあの、義務教育の範囲で、
教えられないから、やっぱ削って削って、
どうしても詰め込みになっちゃって、
教えられる幅が縮小するっていうのは、
まあその、学校運営とかっていう、
現場のことを知らない身からしたら、
ちょっと身勝手な感じで、
学校の勉強クソだ、みたいに言ってるけど、
そこは置いといて一旦。
とはいえ、あの、そこの予備校で得た知識とか、
物の見方っていうのは、
まさにカタルシスだったんで。
確かになんか僕、小学校から中学校ぐらいしか、
まともにあんまり塾行ってないんですけど、
塾の人ってやっぱ勉強の教え方が上手い感じがして、
すごい楽しかった覚えがありますね。
まあ横山さんが言う通り、
学校運営もまあいろいろ大変だと思うんでも、
別に学校をディスりたいわけじゃないんですけど、
まあそういう印象はありますね。
うん。というわけで、基本的に僕の人生、
あの、勉強が楽しいって状態で、
受験を迎えることができたんで、
僕はミスなく、
中高一環受かり、大学受かり、
大学も無事卒業してって感じで、
ストレートでやられてるんで、
これはこのカタルシス先生のおかげで、
今の人生が比較的のびのびやられてるっていうのはあるから、
そのお茶の水ゼミナルの西川先生って名前いいんですけどね、
今教えてるか分かんないけど、感謝しかないですね。
うん。
[音楽]
さっき言った、滑り止めに落ちちゃう女の子、
うん。
っていうのが、結構序盤では、
勉強大好きっ子なんですね、普通に。
うん。
だから、満点取れたって言って、
パパに自慢したりとか、周りの人に自慢したりみたいな感じで、
勉強が楽しいってタイプなんです。
すでに辛い。
その子が、滑り止めにまで落ちてしまうんだ。
まあ、そうですよね。
その話は結構後半の、
まあ、あの、山場ポイントであるんですけど、
その、えーと、落ちちゃうって話は。
それまでの話は、基本的には、
あの、いろいろ努力してきて、
勉強楽しくて、
えーと、自分のアイデンティティとして持っていたってタイプなんですね。
で、この子が、クラスで、
まあ、いじめられるというか、
あの、あんまりいいように見られてなくて、
うん。
お前、勉強ばっかしてる、
勉強ばっかできる、
勉強しかできないやつじゃないかとか、
そうやって先生の、
に媚び売ったりみたいな感じとか、
他スポーツとかできないじゃないかみたいな感じで、
まあ、馬鹿にされ始めるんですね。
うん。
で、それで、その教師に対して、
あの、討談したのが、
なんで勉強ができるっていう特技は、
まあ、他のスポーツや、
芸術やらと違って、
評価されないんだろうねっていうのを、
言ってるんですよ。
うん。
確かに。
リレー選手になれたとか、
合唱コンクールでピアノを弾いたとかと、
同じ感じで、
褒めてもらいたい、
っていう風に言ってて、
なんでクラスで一番足が速い、
クラスで一番歌が上手い、
っていうのと比較して、
クラスで一番頭がいいっていう人は、
基本的には、
いじめの対象になってしまうんだ、
っていうのに、
まあ、行き通りを感じてる女の子だったんですよ。
なのかな。
うん。
行き通りを感じるっていうか、
まあ、その子はそう思ってるんですよね。
その先生も、
本来その通りだ、みたいな感じで、
一番頭がいいっていうのは、
それは一つの能力であり、
アイデンティティであるみたいな感じ、
って言ってて、
まあ、これ結構思うとこあったんですよ、
09:00
自分でも。
比較的勉強できる側だったんで、
はい。
勉強できるぜっていうのって、
自分の中では自負あったものの、
うん。
これは前に出せないっていうのって、
なんか歪んでるなって思ったんですよ。
うん。
かっこいい扱いはされないみたいな。
うんうんうん。
足が速い人で、
俺足速いぜって言って、
これが自信に繋がるはずなのに、
頭がいい人っていうのが、
それを自信に繋げられないっていうのは、
ちょっと歪んでるなっていうのを思ったんで。
ちなみにそれって、
小学生の話っていうことですよね、
そうですね。
うん。
確かに小学生だと、
なんかだんだん中学とか高校とかになってくると、
テストで高い点取れるのって、
結構自慢だったりすると思うんですけど、
確かに小学生だったら足の速い方が圧倒的に強かったりするのかな、
もはや記憶ないですけど。
うん。
うん。
あんまり、そうですよね。
勉強できるからって言って、
チヤホヤされないですよね。
うん。
あんなら、学校の先生も足引っ張ってくる可能性あるよね。
塾ばっか行ってないでみたいな感じで。
勉強っていうのは、
一つの個性であっていいんだっていうのを、
もし悩んでる子供がいたら、
行ってやりたいっていう思いが生まれました。
そこだと先生としては、
確かにそうだよねって、
まあ、終わりって感じなんですかね。
どっちかというと、
先生がそう言ったって感じです。
個性っていうのが、
ああ、そっか。
勉強にも宿るぜっていうのを、
先生がズバッと言ってくれるみたいな感じで。
周りの奴らがおかしいんであって、
あなたも自信持っていいよみたいなことですかね。
はい。
だから、自信持ってくださいっていう感じで。
勉強できるっていうのは、
ギターが弾けると一緒の能力なんで、
どんどん前に出していきましょうっていうのを、
子供に伝えてやりたい。
それでね、勉強嫌いになったら、
もともともないんでね。
だんだん大人になってくると、
逆に勉強できるとか、
それに付随して金を稼げるとか、
エリートであることが、
むしろ重視されるというか、
そんなこと言ってもさ、
お金稼げないじゃん、あんたみたいな。
うん。
なって難しいですね。
でも、こういう受験漫画で、
フォーカスしてるぐらいの、
やっぱトピックだと思うんで、
あるあるでもあるし、
おかしい話だよねってことで、
勉強得意な奴は、
いけすかないっていう考えを変える必要があるよね、
っていうのを教えてくれたもんです。
もう一個ぐらい。
はい。
就学受験って、じゃあ実際どうなの?
そもそも勉強っていうものって、
役に立つの?って話もしてるんです。
例えば、
詰め込み教育っちゃ、詰め込み教育じゃないですか。
僕やらされたのがあれですよ、
3.14の計算を、
全部覚えろみたいな感じで、
3.14×6は?って言われたら、
すぐ出るようにしなさいみたいな感じ。
あ、そうなんだ。
はい。18.84?
はい。
みたいな感じで、
3.14番の区区を覚えさせられるみたいな感じだったんですかね。
うん。
ちなみに、その頃僕、小学生で、
3.14の先を、
無駄に覚えるっていうのを、
一人で遊んでやってましたね。
えぇ?
あ、いけるんだ、そこは。
でも、あんまり、もう、もはや、あんまり、
今は覚えてないです。
3.141592653589793238、
あとなんだっけな、
4626、
あ~、
43385027とかかな、
でも多分、後半違ってるんですけど、
まあ、そういうのを、
はぁ~。
覚えるっていう遊びをしてました。
全然、受験の役には立たない。
謎のスキルを持ってた。
なんか、ちなみに僕は、えっと、
二つ上の兄がいるんですけど、
兄の世代で、それが流行ってて、
あ~、いいな、面白そうだなって思って、
僕も、演習率習ったら、やろうって思って、
やったんすけど、
周りの人全然誰もやんなくて、
一人で、ただ、なんか、覚えてた思い出ですね。
へぇ~。
こういう暗記とか、
12:00
そもそも3.14全部覚えてても、
どうしようもないみたいなとか、
うん。
中学高校入ると、3.14なくなって、
パイになったりするじゃないですか。
そうですね。
意味ないっちゃ意味ないし、
他もなんか、いろいろと、
地図記号覚えたりだとか、
国の国旗覚えたりみたいなとかって、
まあ、本質的にこれ意味あるかみたいな、
特にこの時代、
Googleれば、Googleれば何でも出てくるみたいな時代って、
勉強の価値点どんどん下がってるって言われてるじゃないですか。
ただ詰め込むだけじゃなくて、みたいな感じで。
ああ~。
思考をどうのこうのみたいな感じ。
いや、暗記に意味はあるのかみたいな。
それ、今、大寺さんがちょうどいい話を出してくれたんすけども、
この本で言ってるのは、
純粋にあの、塾の勉強が楽しいんだよっていう風に、
やっぱ言ってるキャラが何かいるんですね。
はい。
さっき、だから、大寺さんが言った通り、
3.14覚える意味ないけど、
単純に覚えるのが楽しかった、みたいな感じでやってるから、
何よりも単純に、
勉強を楽しんでる人たちもいるっていうことを忘れちゃいけないっていうのを、
教えてくれたんですね。
ああ、いいっすね。
うんうん。
学校の勉強では退屈してるんだよっていう風に言ってて、
全然先に進まないような授業ばっかやってるみたいな。
その中で、塾行ったら、
いつもとは違う先生が、
私の全く知らないことを教えてくれる、
こんな楽しい場所はないっていう感じで、
塾に通ってるんですね。
その通りだよなって思って。
別に大人たちがどうこういう、
この勉強は果たして役に立つのかとか、
この能力は将来お金に繋がるのかとかって、
子どもたちにとってはむちゃくちゃどうでもいいんですよ。
その代わり、純粋に知的好奇心を満たせる場、
としての修学受験があるっていうことを、
忘れちゃいかんよっていうことで、
僕も結構そっち側だったんですよね。
面白い面白い面白いって感じで。
こんな、だって理科社会とかも確か、
学校よりも圧倒的に先行してやってたりするんで、
それ聞くのが楽しいみたいな感じで、
塾行ってた風習もあったりしたから。
へー、すごいっすね。
勉強は苦痛であるっていうのは、
もちろんわかるんですけど、
かたや単純に勉強楽しすぎるっていう人も、
小学生の中にいるよってことで、
そいつらの目を絶対につまらないようにしてやれよ、
っていうのを思いましたね。
中学受験っていうか、その勉強、
受験勉強そのものに賛否両論があるとは思うんですけれども、
この本、その賛否両論に対して、
ものすごいいろんな角度で深掘りしていってるような感じなんで、
今後自分の子様に対して、
中学受験どうしようかなって考えてたりだとか、
あとは自分の中学受験を振り返るっていう意味でも、
あとは世の中の中学受験ってどういう風になってんだっていうのを知る、
いいテキストだなって思うんで。
中学受験の課題がどういうものがあって、
それにどういう風にこの親たち、
大人たちは立ち向かうべきかっていうのを教えてくれる、
いい漫画だと思うんでね。
ぜひ皆さん読んでみてください。
人間FMではお便りを募集しています。
概要欄に記載のGoogleフォーム、
またはTwitterのDMからお気軽にお送りください。
ほかの動画もご覧ください。