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2025-11-26 28:53

【実践者に聴く】53歳で再び学びの最前線へ――三木雄信のEMBA挑戦記【ゲスト:トライズ株式会社・三木雄信】[#071]

【実践者に聴く】

リスキリングやキャリアづくりの実践家をお招きし、社会人の学びのコツなどについて幅広く聴いていきます。


<今回の内容>

  • どんな事業をしている?
  • EMBA受験の実態は?
  • お金はどれくらいかかった?
  • 普段の生活は?
  • 他国の人との交流で感じたこと


<出演>

桜井陽(NIKKEIリスキリングMC)

三木雄信(トライズ株式会社 代表取締役社長)


<メッセージフォーム>

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サマリー

三木雄信氏は53歳で再び学ぶ決意をし、EMBAプログラムに挑戦しています。彼は英語コーチング事業を運営し、業界の変化を感じ取りながら自己成長を求めて新たな学びを始めました。彼が53歳でEMBAに挑戦する様子には、入学手続きの難しさや学校生活の特徴が詳しく述べられています。特に、日本とアメリカの教育制度の違いや、EMBA特有のオープンノートテストの方式について触れることで、学びのプロセスの奥深さが示されています。彼は多様な国から集まったクラスメイトとの交流を通じて、新たな学びの喜びを体験しています。このエピソードでは、彼の学びの環境やチームでの活動がどのように彼に刺激を与えているかが語られています。

EMBAへの挑戦
聴くNIKKEIリスキリング
こんにちは、NIKKEIリスキリングMCの桜井洋です。
この番組では、ビジネスに役立つ楽しいリスキリング情報を提供いたします。
今回は、リスキリングやキャリア作りの実践者をゲストにお招きし、
社会人の学びのコツなどについて幅広く聞いていく【実践者に聴く】シリーズです。
ゲストは、英語コーチングプログラム【トライズ代表】三木武信さんです。
すでに経営者として成功している三木さんですが、
エグゼクティブ向けのMBAであるEMBAで学び始めたそうです。
シンガポールやロサンゼルスなど、世界の都市を移動しながら学ぶプログラム。
前半は、EMBAとは何か、入学するためにどのような準備が必要なのか、
さらに日々の学生生活について聞きました。
では、本編どうぞ。
英語コーチングの事業
三木さん、今日はよろしくお願いいたします。
EMBAのお話ということで。
視聴者の方も、EMBAは知ってるよっていう方がほとんどだと思うんですけど、
EMBAって何ぞやっていうところを、前半ではじっくり伺いたいと思っておりますが、
三木さん、そもそもどういう事業をされている方で、
僕も存じ上げてますんで、20年近く創業されてから経ったところで学び直して、
これはどういう決断があったのかなとか、その辺りに興味があるので、
まずざっとどんな事業をされているかっていうところを、
自己紹介的にお話していただけますでしょうか。
わかりました。英語のコーチングの事業なんですね。
ちょっと言えばですね、ボディメイクでコーチがついて、
体を絞るのをトレーニングしてくれるのと同じように、
英語の学習をコーチ、コンサルタントがついて、
1年で誰もが英語を話せるようになるっていうプログラムを提供してるんですね。
2015年からこの事業をやってて、10年、この英語コーチングの事業をやってきたわけです。
実はですね、この英語コーチングの事業っていうのは、英語業界の中でも今や一大勢力で、
この10年でですね、だいたい英語業界の2割ぐらいはコーチングになっちゃったんですよ。
ただ、実はもう業界として結構成熟化してきてまして、
AIもですね、すごい普及してきてるという中で、
また一大変革期がですね、この英語業界に来てるなって、
自分がすごい感じるタイミングだったんですね。
そうなんですね。確かにAIによる、アプリでね、
そのコーチング的なものってたくさんありますし。
そうですね。そういう中でですね、10年間やってきて、
このまま多分同じことを続けていけばいけないなというところで、
自分自身もですね、今53に今年なるんですけど、
ビジネスパーソンとして本当にバリバリやっていけるのって60までだなと。
そうすると、あともう8年しかない。
同じ世代なんで。
入学準備の過程
そうですね。
このままだと逆算していくと、もうのんびりしてる時間はないなと。
ここで一気にもう1回飛躍するために、
インプットをグーッとやったほうがいいなってすごく思って、
いろいろ考えてると、実は英語のコーチングをやってて、
英語は自分もある程度話せるし、受講をしに来る人の中でも、
将来MBA行きたいんですってたくさん来てるんですよね。
そっか、そうですね。英語のコーチングで確かに同期としてはね。
そういう人に対して、そうですよ、あなたたち、
もう今からMBA取ってどんどん飛躍していったらいいんですよって話をしてるのに、
自分は一応英語の学校をやってて、
そういう話をしてるのに、とどまっていてはいけないなと。
ここでもう自分もEMBA行っちゃおうかなと思ったってことなんですね。
なるほど。MBAではなくてEMBAなんですね。
その辺りはどうですか。
そういう意味だとですね、
そもそもMBAとEMBAって何が違うかっていうと、
EMBAのEって一応エグゼクティブのEなんですよね。
これ何が違うかっていうと、
実際のビジネス経験が、マネジメント経験が10年以上あるということが前提になってるんですよ。
そういう意味では参加者の平均が40なんですね。
それなりにビジネス経験が前提となってるということで。
いわゆるMBAの人っていうのは普通3年とか5年とかでMBAに行って、
そこからもう一個自分のビジネスパーソンとして、
そこからキャリアを積んでいこうっていうことになるわけなんですけど、
EMBAの人はビジネス経験結構あるよと。
そこからさらにマネジメント、経営層に行くためにもう1回学びたいっていう人が行くところなんですね。
そうなんですね。よくわかりました。
日本と海外と、いろいろありますよね。選択肢もたくさんあったと思うんですが、
今行ってらっしゃるところはどういうところなんですか。
今行ってるのはですね、UCLAのアンダーソンスクールっていう、いわゆるMBAの大学院と、
アメリカ、ロサンゼルス。
あとシンガポール国立大学ですね。
アジアナンバーワン。
そこのMBAのコースで、一応卒業するEMBAですけど、両方のマスターの資格が取れる。
学位が取れるっていうプログラムを参加してるんですね。
UCLAもシンガポール国立大学もまさに世界のトップ大学2つですけど、そこの2つのマスターが取れるという。
それだけ聞くとお得だなって思いますけど、そんな甘いもんじゃきっとないですよね。
お得なのは間違いないです。
一つお得なことっていうのは人脈がですね、アメリカの人脈とシンガポールを中心とするアジアの人脈両方できるってことなんですよね。
そうなんですね。
ちなみになんですけど、日本の大学院でもEMBAってあるんですか?検討されました?
あるにはあるんですね。
ただ一つの目的っていうのが私の場合は、海外での授業を本当にどうするのかっていうのを真剣に考えたいっていう要素があって、
特にアジアでやっぱり英語のニーズってあるに違いないわけでして、そういう観点ではアジア展開がもしあるとすると、シンガポール国立大学は自分にぴったりだなって思ったっていうところがあります。
ちなみにいくつか他に検討されましたか?学校としては。
実はあまり他の学校を検討はしてなかったんですね。
本当にアメリカとアジアをつなぐプログラムっていうのはもうぴったりだなと思って、最初からもうここを一つで絞って受けた感じですね。
わかりました。
EMBAの情報があんまりないのもあって、実際にどうやって出願をして、そもそもどうやって学校を見つけてどうやって出願をして、
どういう学校とのやり取りがあってとか、お金どれぐらいだとかすごい色々気になるんですけど、そのあたりどうですか?結構最初はこうなんですか?申請アプライティですか?
手続きがかなり手間がかかるんですね。受験するって日本の場合って大学とか大学院とかも書類出して、基本的には試験で勝負するっていうことだと思うんですけど、
大学院の入学試験っていうものは直接的には面接とかあるんですけど、その手前のところのエッセイを書いたりとかですね。
エッセイ宣言をもらったりとかいうような、試験というよりは長い期間の先行期間をマラソン的に抜けるって感じなんですよね。
ちなみに準備始めてからどれぐらいあれですか?期間的に。
そういう意味ではですね、一つ準備の試験っぽいことで言うと、いわゆるIELTSって言われる英語試験があるんですよね。
IELTS7.0がリクワイアメントであるので、IELTS7.0を取るのっていうのは結構難しくてですね、私もちゃんと勉強したんですよね。
トライズを使って。
トライズのプログラムに基づいてるんですけど、そもそもトライズってビジネスで本当に使うことだけが目的なので、本当は元々。
私の学習法もそれで来てるので、単語は新しい単語なんか覚えなくていいと。
ビジネス使う単語は大体外来語で日本語に取り入れられてるでしょうっていうことが多いわけなんですけど、IELTSって試験なので、
そうすると試験対策の単語をめちゃくちゃいろんなものを、自然科学系のものを覚えるじゃないですか。
これ結構大変で、もう一生自分は使うことを口で話すことはもうないだろうみたいな単語を覚えなきゃいけないんです。
例えば、海底とか水の底に溜まってる汚泥みたいなセディメントって言うんですけど、自分の人生ではそれを使うことは絶対ないなって思うんですよね。
日本語でもなかなか汚泥の話題しないですよね。
そういう単語も含めて何か覚えなきゃいけなくて、その対策で結局ちょっと恥ずかしながら1年かかったんですよ。
IELTS対策でまず1年かかった。
ちなみに1日お忙しい経営される中で。
1日2時間くらいやってました。
結構な投入量、時間の。
結構真面目にやらないと試験受からないですね。
ようやくIELTSの7.0をクリアして、やっとスタートというかに立ちました。
そこからエッセイを3つ書かなきゃいけないんですよね。
そのエッセイの内容も、その年によっても多分違うと思うんですけど、
自分がどういうことを将来やりたいのかみたいな、そういうエッセイを書かなきゃいけないんですけど、
その内容自体が評価されるわけで、自分がどういう経験を積んできてこういうことをやりたいんだみたいなものを、
どういうことを学びたいんだみたいなのを書かなきゃいけないんですよ。
これもちろん、英語としてもちゃんとしてなきゃいけないですし、中身もちゃんとしてなきゃいけないっていう、
小論文を本当に時間をかけて書くみたいな、そういうことなので、
これもかなり時間かかるんですよね。
他の2つはどうなんですか?
あとですね、推薦状をもらうっていうのもあるんですよ。
元上司とか、自分の知ってる人で、推薦状をちゃんとお願いをして、
昔は推薦状自体が結構手続き的に簡単なものだったらしいんですけど、
本当に本人が出してるかどうかって確認の電話が入ったりするらしいんですよね。
だから本人の人の電話番号とか連絡先とかをちゃんともらって、
電話がかかってきてもいいですよね、みたいな承諾を得て、
それでそういう推薦の方を2人お願いしなきゃいけない。
三木さんのような経営者の方、従業員だったら上司っていうのでわかりますが、
経営者の方だとどういう方にもらうものなんですか?
私ですか?私は孫社長からもらいました。
孫さん、孫正吉さん、来ましたね。元社長室長ですから。
これで成績が悪かったりしたら非常に問題になるので、あまり見たくもなかったんですけど、
おかげで行ってからめちゃくちゃ頑張ってます。
孫社長に恥をかかせることだけは手はいけない。
入学手続きの難しさ
なるほど。受け取る側もあのっていう感じになりますよね、きっとね。
そのようなものをもらって、あと一つなんでしたっけ?
あとはですね、大学の成績表っていうのも大事なんですよ。
大学、はるか昔。
この大学の成績表も、制度が日本とアメリカで違うわけですよね。
アメリカだとスコアになってるわけですけど、日本は有料価とかだったりするわけで、
そうすると換算する方法とかがまたちょっといろいろ違ったりとかですね。
GPA換算ですね。
それがまた制度として、どこがスコアがどう対応してるのかとかちょっと分かんなかったりとか、
あとその成績表を、今は全部アメリカの場合はですね、デジタルでプラットフォームがあるんで、
それで送るっていうことになってます。
これも昔は郵送でやってたらしいんですけど、これもなんかいろんな問題があって、
基本デジタルのものしかもう受け付けないってことになってるんですよ。
ところが日本の大学は、私が行った大学においてはデジタルの送付はしないと。
そのようなものを受け付けない。
それは困りますね。
そうするとUCLAに、「いや、うちの大学は紙でしか。」とかいうのを調整したりとかで、
本質的ではないような手続きもかなり大変ですね。
もともと多分そんなに出願者も少ないっていうこともあって、
仕組みとしてはそこら辺も含めて段取りをめちゃくちゃ考えないとなかなか突破できないですね。
大変。ちょっと待って、これなんかもう無限に聞いちゃうんで、
どっかでキリをあれしますけど、この手続きだけで面白いですけどね。
本当に極めて先行プロセスは長いということがよく分かって、
あと一個どっかで先行プロセス、面接ですよね。
それが何回かあるんでしょうね。
面接は一回だったんですけど、
オンラインでzoomで面接官の人と色々と質問されて聞かれるんですけど、
特にすごい変わったことを聞かれたわけではなかったって記憶はしますけど、
どういうことがあなたの課題で何を学びたいのか、みたいなことを聞かれただけで、
そんなに面接自体が圧迫的なものではなかったって感じだったんですけどね。
ここまで整理するとそんなに大変だけど、トリッキーな感じはないですよね。
一発勝負の要素っていうのはあんまりないんだと思うんですよね。
地道にやっていけば、基本的には突破できるんじゃないかなって感じですよね。
時間だけはかかるかもしれない。
いらっしゃる方もEMBAに興味をお持ちの方いらっしゃると思うんで、
地道に英語力を上げて、ちゃんと自分がやってきたことを言語化できて、
それを評価してくれる人がちゃんといて、何をやりたいか明確にするっていう、
この辺りをきちんとやるっていう、そういうことかなって思いました。
自分の意思を強く持って、ちゃんとステップを踏んでいけば必ずやれると思います。
ここまでようやく入学のところまで来ましたけど、
EMBA生活の特徴
きっとEMBAとMBAでおそらくプログラムとかも違うと思いますし、
実際どんな生活なのか、そもそもいくらぐらいかかったのかとか、
その辺り教えてください。
まずですね、どのくらいお金がかかったのかってざっくばらに話すと、
事業料だけでですね、15ヶ月のプログラムで、
UCLAとNSAそれぞれ払うんですけど、合計だと日本円だと2200万円ぐらいですね。
2200万円。
これ事業料だけなので、
そっか、行かれるんですよね。
このEMBAのプログラムは、LAに2回、シンガポールに2回、
あとデュバイ、シャンハイにも行きますし、
あとちょっと選択科目によっては、私の場合バンガロールにも行ったりするっていうことで、
これのとこのお金は別なんですね、宿泊費も。
おお。
ざっとそうすると、
そうですね、どのくらいかかるんですかね。
コミコミだと3000万近いんじゃないですかね。
3000万ですね。
ちょっとビビりますけど、やや3000万。
奨学金とかあるんですか。
奨学金とかあるんですね。
そういう意味ではですね、これ結局会社で出す人が普通結構多いんだと思うんですよね。
日本企業でも、海外でも、アメリカの企業とかだと。
そうすると、会社の場合奨学金の対象には基本的にはならないんですけど、
個人で自分でどうしても行きたいんだっていう人には、
きちんとですね、そういう奨学金があって行ける道って開かれてるって思っていただいていいんじゃないかなっていうように思いますね。
会社派遣はもちろん会社がお金出しますけど、それなりに評価されれば救われるのはあると。
あると思いますね。
あんまりそこで躊躇する必要もないということですかね。
そういう意味では、本当は奨学金も含めて複数の大学、大学院に出願して、
統計とプログラミングの挑戦
奨学金も含めて選択肢があると、その中で奨学金出たところに行くっていうような道もあるので、
本当はこれもまた努力で解決できるというのはかなりあるんじゃないかなと思いますね。
そうですか。ありがとうございます。
じゃあ三木さんがどんなEMBA生活を送ってらっしゃるのか。
いつからですか?入学されたのっていつになりますか?
今年の春4月から一応入学ってことになるんだと思うんですけど、最初シンガポールからスタートだったんですけど、
基本3ヶ月単位でずっとぐるぐる15ヶ月続いていくんですけど、
基本その3ヶ月の中で最後の月の前半にどこかに行くんですよね。シンガポールとかLAとかシャンパンとかに。
その事前学習を大量にやっておかなきゃいけない。
読み物のケーススタディであったりとか本を読むものがもう大量に渡されててですね。
例えばこの前のLAであった、いわゆる会計の授業だったんですけど、
会計は私は一応仕事柄経験もあるし、一応僕も大学生の時2級を取ってたのでよかったんですけど、
これその授業でやってる内容って1級と2級の間ぐらいなんですよね。
だいぶコート。
恐ろしいことにその同級生の学生の人たちって、
マネジメント経験ありますとか言いますけど、全然ジャンル違いのITの人とか、
しまいにはいわゆるメディカルドクター、お医者さんとかも結構いるんですよ。
で、そういう人たちって全く会計したこともないみたいな人たちが、
どうやらそれをマスターしてるらしいっていうのが今はもう驚きなんですよね。
マスターしてすでにしているってことですか?
その事前の準備と、急に2ヶ月弱ぐらいしかないんですけど、
それでグーッと教材を読み込んで、ケーススタディをやる準備の資料とかも、
ケーススタディを読んどかないといけない。
ディスカッションは本当にその場所に行ってクラスでやるんですけど、
一応中身はなんとなく理解しておかないと、予習しておかないと追いつかないので。
それで現場に行ったら、本当の授業は1週間ぐらいなんですけど、
1週間ぐらいの間でグーッと理解をして、最後にテストがあるんですよね。
で、テストでちゃんとスコアリングされて、結構厳しめっぽくてですね、
真面目にテストが出ないと落ちちゃうんですよ。
落ちちゃう、そっか、そうなんですね。
ただ一つ違うのは、いわゆるテスト、暗記は要求されてないんですよ、EMBAって。
で、オープンノートテストなんですよね。
オープンノートテスト、つまり。
それは何かっていうと、ちょっと極端なこと言えば、
授業中に教科書とか参考書とか自分の作ったメモを、何を見てもいいんですよ。
なるほど、そういうことですね。
だからその理解をしている内容の中で、使えればいいよっていう、暗記はしてなくていいよってことなんですよね。
暗記は全く要求されないっていうのは、いろんな授業の中でも言われますね。
人間の学びの中で、暗記って一番レイヤーとしては基本ではあるんだけど、
どんどん上に行けば行くほどそれを応用できるとか、
自分でそれを価値判断したりできるとか、
想像して新しいものを作ることができるとかが大事だみたいなことになってて。
EMBA、MBAも全体もそうだし、海外の教育もそうなんです。
あんまり暗記って要求されてないんですよ。
自分の音テストで見てて、それですぐそれが使えればいいよってことになってるんですよね。
そういうことですか。それは何でしょうかね。
抽象的にきちんと考えられて、概念を組み立てられるかどうかを見てるってことなんですか?
そういう意味ではですね、いろんな手法があって、その手法自体がどういうものかっていうのを理解して、
必要なときにそれを箱から取り出せる能力があるかどうかっていうことを見てるんですよね。
道具箱に何が入ってるのかっていうのは全部わかってなきゃいけない。EMBAでもMBAでもそうなんですけど。
ただその道具箱から取り出せて使える方法はしなきゃいけないんだけど、
そもそも道具箱の中に何が入ってるかわからないとか、使い方がわからないとかじゃダメだってことなんですよね。
それをピュッと取り出してピュッと使えることが大事だったりしますよ。
それ経営的な感じじゃないですか。
そういう意味では経営的なんですよ。
すごい細かな理論も全部一通り学ぶし、一通り説明受けるんで、
全部本当に完璧に細かく分かろうとすると多分1年くらいかかっちゃうような内容を、
ものすごい勢いでグーッと入れて、すぐ使えるようにしましょうってことだったりするんですよね。
面白いですね。
3ヶ月でちなみに、4月からだから2ターン目ですね。
どことどこで。
シンガポールとLAですよ。
LAでの授業の一番大変だったのは、プログラミングでRっていう言語があるんですよ。
統計用のRで。
なんと恐ろしいことにRのコードを、RのそもそものプラットフォームとRStudioっていうそれを使うインターフェースがあるんですけど、
それ全部インストールして、それを本当に書いて、
自分で統計処理してこんなグラフできましたとか言って、それを説明したりしなきゃいけないんですよ。
それの試験は、結局Zoomでその画面を教授が出してくるやつに対して解釈を言うっていうのが、
英語でもちろんZoomでオンラインでやらなきゃいけない試験だったりして、めちゃくちゃハードだったんですよね。
その辺りの数字を強いって僕イメージですけど、統計数字から解釈は。
ただ、プログラミングしたことないですからね。
EMBA挑戦の始まり
統計の意味とかわかります?別にR書いたことなかったですし、一度も。
まあそんなないですよね。
3ヶ月3ヶ月でどれぐらいの単位って言っていいんですか?
Rの単位、○○の単位みたいな感じで、その3ヶ月の中で何単位何授業ぐらいあるんですか?
そういう意味ではですね、必修のものが2つ、選択科目が1つで、大体3科目ずつぐらいやっていくって感じですね。
なるほど、じゃあ3ヶ月でいろんな都市で3科目ずつ学んでいくみたいな感じですか?
そういう感じですね。
クラスメイトどんな感じなんですか?
クラスメイトですね、40数人いるんですけど、アメリカ人が4割ぐらい。
アメリカ人は基本的にITの主要な会社のマネージャーですね。
例えばAmazonとか、あといくつか、いわゆるビッグテックの人が多い感じですね。
中国系の人も4割ぐらいいて、シンガポールベースとか、あと中国本土から来てる人もいるんですけど、
その人たちはほとんどオーナー社長ですね。
いろんなレベルとか大きさですか?
そうですね、詳しくは話は聞いてないですけど、社員数とか言えば、
数百人から数千人ぐらい社員がいる会社のオーナー社長っぽいですね。
へー、そういう方が来る。
日本人はどうですか?
日本人はですね、実は40数人いる中で3人しかいなくてですね。
3人、日産を含めて3人。
大手不動産会社の人が1人。
あともう1人は外資系の、いわゆるトイレタリー産業の方。
マーケティングで有名な。
はい、なんとなくわかりましたけど。
という感じですね。
他の国の方はどうですか?
他はですね、大体4割4割。
アメリカ4割、中国、シンガポールの中華系の人4割。
2割の人はインド系の人が1割ぐらいいて、
インド系の人はインドでも半導体をやってたりとかITの人もいますし、
アメリカベースの人もいたりしますね、そういえば。
それ以外に周辺国のミャンマーだったりとか、
そういう周辺のアジアから来てる人もいますね。
多様なメンバーの中で、いろんな都市で3科目ずつやって、
どうですか、実際の学生生活って言ったらいいのかちょっとわからないですけど、
いろんな国の方との交流とか、どんな感じなのか。
私めちゃくちゃですね、新鮮なのが、
私は自分をタケって呼べってみんな言ってるわけですよね。
そうすると、みんな変な日本人のおじさんのタケってやつがいるぞとしか思ってなくて、
アメリカ人の人とかも、
Hey, what's up, タケ?とかやってくるわけですよ。
こぶしを合わせて、
単なるなんだかよくわかんない日本人のおじさんタケっていう存在でそこにいること自体がめちゃくちゃ新鮮ですよね。
新鮮というのは日本ではそうはならないかってことですね。
日本だと会社の社長で教育系のことをしてる人みたいな、
まずベースのレッテルがあって、みんな私に接してくるじゃないですか。
でも全く平場の学生ですから、
単なるタケとして、
もう何の先入観もなくみんな接してくるからめちゃくちゃ新鮮ですよね。
一人のタケに戻れたからですね。
そういう意味では、自分が存在価値をちゃんとそこで、
チームで発表とかめちゃくちゃあるんですよ。
資料作りとかプレゼンも全部みんなで協力したり作ったりして、
そういうこと自体が、お互いに仲間として今後このEMBAはみんなコミュニティとしてなっていくことが前提になってるわけです。
仲間作りの側面がすごくあるので、
そこでちゃんと存在価値を出していかなきゃいけないっていうこと自体がめちゃくちゃ新鮮で、
すごい頑張らなきゃいけないなっていう目もあるんですけど、楽しいですよね。
いいですね。その楽しいですよねっていうところから、
学びの環境と交流
後半その楽しさの中身、さらに裏まで伺っていければなと思っております。
ちょうどだいたいお時間になりましたので、
では前半ここまでにさせていただきます。
お相手は日経リスキリングMCの桜井洋と、
ゲストは三木武でした。
どうもありがとうございました。後半もお楽しみに。
ランチタイムを学びの時間に、
Webメディア日経リスキリングでは、
平日のランチタイムに無料のウェビナーリスキリングカフェを毎月開催しています。
12月5日金曜日のリスキリングカフェのテーマは、
生き残る管理職のための生成AIマネジメント活用術です。
ゲストは、キク日経リスキリングにもご出演いただいた
AIコンサルタントの倉島陽介さんです。
企業で活用が進む生成AI、
50社13万人を教えた倉島さんの経験を元に浮かび上がってきた、
管理職の人が絶対身につけるべき生成AIの活用の仕方を教えてもらいます。
生成AIを使いこなして生き残る管理職になるにはどうしたらいいんでしょうか。
すぐに役立つプロンプトもご紹介いたします。
開催日時は12月5日12時5分から12時55分。
参加申し込みは12月3日午後5時まで。
詳細は日経リスキリングのウェブページをご確認ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
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