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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「プログラミング初心者はまずメモ帳でコードを書いて、プレーンテキストの意味を学べ。」というものです。
水曜日は、ITを中心とした技術的な話をしています。
僕がプログラミングに触れたのは、40年くらい前のことです。
その頃を思い出してみると、プログラムコードがどんなデータ形式かということを理解はしていなかったと思うんです。
当時は、パソコンは立ち上げるとベーシックインタプリタが動いて、パソコンを使うことイコールベーシックでコードを書く、みたいな感じでしたから、
ベーシックのコードがデータとしてどんな形でパソコンの中にあるのか、なんて考えなかったし、テキストエディタという概念すら全くありませんでした。
その後、UNIXというものを知って、本を読んで脳内シミュレーションしていった時に、
よくわからないけれど、VIというコマンドを使って、プログラムを書いて、ファイルに書き出して、それをコンパイルするというやり方がある、ということを知ったんです。
ファイルという概念が理解しにくかったのは、パソコンにディスクが付いていなかったからだなぁと思います。
僕がなんとか手に入れたハンドヘルドコンピューターは、アーカイブデバイスとしてマイクロカセットテープレコーダーが内蔵されていて、テープにベーシックのコードをセーブすることはありました。
でも、なかなかデータをテープに書いておくってことは発想できませんでした。
だからファイルのイメージもできにくかったんです。
テープ上でファイルを編集して更新するのはとても難しいのです。
テープはシーケンシャルアクセスしかできませんから、更新するということは新たに書くと同義であって、テキストエディタのようなものは発想できないわけですね。
そういう昔話を置いておくとして、僕がベーシックのコードをテキストデータと認識できていなかったように、現在でもプログラミング初心者にとってはテキストデータというものがどういうものか理解しにくいのではないかと思ったんです。
プログラミングをある程度経験した人は、ワードで書いたものをテキストデータだとは思いませんが、IT初心者はメモ帳で書いたものとワードで書いたものの中身が全然違うなんて思いもしないんですよね。
メモ帳は文字を大きくできなくて不便、と思うわけです。
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同じようなレベルで、いきなりIDEとかを使い始めると、プレーンテキストデータのことがわからなくなると思うんですね。
CSVファイルはExcelみたいな表形式で編集するもので、プラグインがいるってなっちゃうわけです。
本当はプラグインがあったら便利だってだけのことなんですけどね。
まあそんなことにならないために、一番最初にOS標準のしょぼいメモ帳みたいなテキストエディターに触れて、プレーンテキストがどういうものか知るというのは大切だと思うんです。
いきなりリッチなIDEを使う前にテキストエディターを使ってみてほしいし、同じような考え方でExplorerやFinderを操作してほしいし、よく言えばコマンドラインでファイルを動かすこともやってほしいなと思います。
プレーンテキストデータが実はファイルの最初から最後までずらっと並んだ文字データの塊なんだということを理解することは、コンピューターの基礎的な構造を理解することにつながると思うんですね。
こういうことうまく伝わるかなあと思いながら、プログラミング初心者やIT初心者と対話する日々が僕には今あります。
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今日もワクワクする日でありますように。
しばなおきでした。ではまた。