AI同士の通話デモの概要
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。このチャンネルでは、読書とIT時代のリテラシーを中心に、好きなものの話をしています。
今回お話しするのは、さもありなん。AI同士で電話させたら⋯、というものです。今日は、IT系の技術的な話をしますね。
この間、置きかけにいつものようにツイッターを眺めていたら、なかなか面白いデモ動画を見かけました。
どんなものかというと、AI同士を通話モードで会話させたら、会話中にお互いがAIであることに気づいて、そこからコミュニケーションスピードが速い記号言語に切り替えて話し始める、というものでした。
こういうの楽しいですよね。実際にはこんなまどろおこしいやりとりはなく、瞬時に切り替わって人間は気づかないような気がしますけど、
AIとAIの間ではこんな感じのやりとりが行われているかもしれません。通信の世界にはフォールバックという概念があります。
せっかくには通信だけじゃなくて、世の中のあらゆる場面で行われることがある宿題運転のことですね。
ファックスを使っている職場ってまだまだありますよね。どうもこれ日本特有らしいですけどね。
これ送るときにピーヒョロローって音がするじゃないですか。あれ、ファックス装置同士が会話している音なんですよ。
最初のピーが多いって感じかな。で、ヒョロローのところで聞こえますかーって言ってる感じ。
このやりとりをネゴシエーションなんて言ったりします。どんなネゴシエーションが行われているのかというと、
まず速いスピードで通信できる信号を送って、相手がそれをきちんと受信して反応を返せたら、そのスピードで通信を継続する。
反応がうまく受け取れなかったら、スピード落とした信号を送り直して反応を見る、みたいなことを何段階かやって、正常に通信できるところを探すというネゴシエーションなんですね。
このだんだんスピード落としていくのをフォールバックと言います。今は電話回線のクオリティが高いし、低速のファックス装置もほとんどなくなってしまったので、あまりフォールバックは起きないかもしれませんが、
昔は大切な機能だったわけです。で、現代のインターネットでもこういうやりとりが至るところで行われています。
まあ、僕たちはほとんど気づかないですけど。たまにYouTubeの画像が荒くなったりすることがあるのは、できるだけストリーミングを継続するための対魔の努力というわけですね。
最初に紹介したAI同士の通話のデモは、それをわかりやすく表現したものです。フォールバックの逆で、より効率のいい方法に切り替えてますけどね。
まあこれ、人間同士だとわかりやすいですよね。日本にいる外国人同士が電話で日本語で話していたら、実はどちらもインドネシア出身だということがわかって、そこからインドネシア語で話すみたいな感じかな。
AI同士の場合は音で話す必要すらないので、このデモのようにはならないでしょうけど、人間が認知できるようにするためにこういう表現になっているところがSFっぽくて面白いですよね。
通信の世界とその影響
まあこんなデモが技術に疎い人にとって、え?まさかそんなことが?と思われるくらいにはAIが普及してきたなということなんですね。
まあ実際にはもっと先を行っちゃってるわけですけど。
これ、元ネタはAIが電話で通信するプログラムのデモで、GitHub上にソースコードが載っているものです。
インターネットを使わずに電話を使うというところが、RFC1149で規定されている電子バトを使うIP通信みたいで楽しいなと思いましたが、
これがちゃんと役に立つ場面はまだまだありそうだなぁと思いました。
こういうのを考えてやってみる人ってすごいなと思います。
朝から自由なテクノロジーの世界の良さを感じるTwitter投稿を見てしまいました。
このラジオはYouTubeでも配信しています。音声では表現しきれないものを映像で補う場合があります。ぜひチャンネル登録お願いします。
今回は、さもありなん、AI同士で電話させたら、という話をしました。
今日はここまで。
読者と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ふと若で、ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については、概要欄のリンクから見に行くことができます。
コメントはYouTubeで、文字で読みたい方はノートをどうぞ。
どちらも概要欄にリンクがありますので、フォローいただけるとうれしいです。
今日もワクワクする日でありますように。
しばなおきでした。ではまた。