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2023-03-19 07:01

#498 【刻】鉄道が広がる歴史を急行列車でたどる話/時刻表は読み物だからな(47)

時刻表は読み物だからな!(笑)

第47回です。

1982年11月の時刻表を見ながら、不思議な急行列車の運行経路を見て、鉄道建設の歴史を考えてみます。

興味がない人にはまったく面白くないと思うので、スキップしちゃってくださいね。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

時刻表復刻版1982年11月号
https://amzn.to/3IKYPzO

「#351 【刻】くるくる回っている?/時刻表は読み物だからな(29)
https://anchor.fm/82661/episodes/ep-e1pavcm/a-a8mq0ga

「令和の時代に必要なの?時刻表の世界/有隣堂しか知らない世界」
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#156 電車の時刻調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな!(1)はじまりは有隣堂。
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をご覧ください。

急行列車大雪4号のルートと設定
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「鉄道が広がる歴史を急行列車で辿る話。時刻表は読物だからな。」の47回目です。
日曜日は時刻表を読んでいます。
最近手に入れた復刻版時刻表を読んでいて、「へぇ、こんな列車があったんだ。」と思ったことがありました。
読んでいたのは、1982年11月の時刻表です。
もうずいぶん昔に廃線になってしまいましたが、名寄本線という線路が北海道にありました。
そこを走るとある急行列車の運行経路が面白かったのです。
下り列車大雪4号。始発は名寄で終点は旭川です。
東北地域を知っている方は、「おや?」と思うかもしれません。
名寄は旭川の北70キロほどのところにあります。
普通の経路で名寄から旭川に行くとしたら、上り列車になるのです。
名寄から下る列車ということは、さらに遠くに行くということです。
そうですね。名寄本線というのは、名寄から門別を経て、円軽まで行く路線なのです。
というわけで、名寄を出発した列車は東に進み、おこっぺというところでおほうつくかいに出ます。
そこから南東に向きを変えて海沿いに門別まで行き、さらに海沿いにサロマコのそばまで進んで、南西に向きを変えて内陸に向かいます。
名寄から138.1キロ走って円軽に着きます。
急行列車と言いましたが、実はここまでは普通列車です。
でも、ここでこの列車はそのまま急行大雪4号になって、赤北本線を旭川まで走るのです。
円軽から旭川までは124キロほどです。
トータルで262キロも走る列車なんですね。
もちろん、名寄から旭川に行くのにこの列車を使う人はよほどの物好きだったでしょう。
おほうつくかい地方に住む人々の足だったわけです。
もっと面白いのは、この逆の列車はないということです。
旭川から円軽を通って門別までは来ますが、終点はおこっぺなんですね。
名寄本線区間は普通列車なので、それ以外の普通列車と同じ扱いで急行列車のイメージはなかったのでしょう。
実はもっと面白い列車があります。
札幌から旭川、名寄、おこっぺまで急行門別としてやってきて、そこから普通列車になって門別を通って円軽まで行くのです。
相性が門別なのに門別の手前で普通列車になってしまうし、門別は通り越して円軽まで走るのですね。
もちろんこの逆も走っていました。
実は門別に向かう方法には2つのルートがありました。
旭川から名寄を通って門別に行く260キロほどのルート。
旭川から円軽に行き、そこで乗り換えて門別に行く160キロほどのルートです。
100キロも違うので、後のルートの急行門別があっても良さそうなものですが、そういう設定はありませんでした。
実はここに北海道の鉄道の歴史が隠れています。
北海道の鉄道路線の歴史
北海道の鉄道のおほうつくかい側の終点はあばしりです。
これは今でもそうで、ちゃんと特急列車が走っています。
あばしりに向かう経路で最初に開通したのは、
函館から小樽を回り、札幌を通って旭川まで行き、そこからフラノ、尾広、池田を通って北見、あばしりに向かうルートでした。
北方領土がありましたので、根室に向かうルートは重要で、その途中の池田から分岐してあばしりに向かうルートを考えたのでしょう。
これはかなり長いですよね。
それで次に聞かれたのが、
殻太に渡る輪っか内までの重要路線の途中である苗路から分岐して門別を通り、
縁ガルから北見付近で既存の路線に接続してあばしりに向かうルートです。
池田経由よりもかなり短くなりましたが、
それでもさらにショートカットするルートとして作られたのが、
石北本線で朝日川からまっすぐ縁ガルまで向かうことができるようになり、
あばしりまではここがメインルートになったわけです。
今日紹介した苗路本線は、石北本線の開通でローカル路線になったわけですね。
それでもメインルート時代のルートを通る急行列車設定が残っていたのです。
これは苗路本線が1989年に廃止されるまで続いていたように思います。
こんな感じで時刻表には鉄道の発展の歴史が刻まれています。
数字ばかりの時刻表をなぜ読むというのか、いくらか感じていただけたでしょうか。
次回は、おほうつくかい側の街を結ぶ急行列車のことを話してみようと思います。
お楽しみに。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。
07:01

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