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2022-05-01 06:28

#182 電車の時刻調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな!(5)超長距離急行。

時刻表は読み物だからな!(笑)

第5回です。

かつて、北海道内には、今では考えられない長距離を走る急行列車がありました。

その列車と、北海道における鉄道の歴史的な役割についてお話します。

興味がない人にはまったく面白くないと思うので、スキップしちゃってくださいね。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「令和の時代に必要なの?時刻表の世界/有隣堂しか知らない世界」
https://youtu.be/A_gzRkM3YeM

#156 電車の時刻調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな!(1)はじまりは有隣堂。
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#044 時刻表を語る
https://anchor.fm/82661/episodes/ep-e1bf1t3

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をご覧ください。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「電車の時刻を調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな?」の5回目、超長距離急行というものです。
時刻表を読んでいくシリーズの5回目です。
前回は、札幌発札幌行きというちょっと変わった急行列車があったという話をしました。
今回は同じく急行列車ネタで、とてつもなく長い距離を走っていた列車の話をしようと思います。
時刻表を読む楽しみ方はいろいろあります。
大動脈といえるような幹線の華やかな列車を追いかけるのもなかなか楽しいものです。
逆に地理的な端っこの方がどうなっているのか見ていくのも、旅情が湧くというような楽しみがあります。
北海道は鉄道とともに開けてきた歴史があり、さらに戦前戦後の日本の国土の歴史の観点からも興味深い鉄路があるのです。
眠る本線という路線があります。
北海道の真ん中よりもちょっとだけ北西にある滝川と、日本の最東端の根室を結ぶ路線です。
この路線名は滝川・根室間なのですが、現在は串路で区切られており、串路から先の根室までは花崎線という愛称で区別されて運用されています。
区別されている理由はもちろん営業的に厳しい路線だからです。
でも本線の名の通り、昔は日本の隅々を結ぶための重要路線でした。
北方領土が他国によって占拠されるまでは、その島々に渡るための拠点が根室でした。
鉄道が重要な移動手段だった頃には、東京から根室まで最速で着けるような乗り継ぎ列車が設定されていたのです。
残念ながら今は串路の先まで連続して走る列車はなくなってしまいましたし、現在ではちょっとだけ速い快速列車と普通列車しか走っていない路線になりました。
時刻表復刻版1968年10月号ではどうなっているのだろうと思って読み始めてみたら、串路根室間に1日3本の急行が設定されていました。
しかもそのうち1本は根室本線全線通しです。
下りは札幌から根室まで走る狩勝2号なのですが、上りはなぜか二瀬湖3号で、なんと函館まで走っているのです。
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二瀬湖の名の通り、札幌から函館までは小樽周り、堂々根室本線と函館本線だけを走る列車なのですね。
戦前から歴史のある列車番号2シリーズ、2D大空、連絡船2便、2M20-1号という名門の裏列車という感じで、根室を朝の8時に出発し函館に22時41分に到着。
夜中の連絡船に乗って、青森から20-1号に乗ると翌日13時10分に上野に着くのです。
最速達は、根室を11時10分に出る急行の札幌1号から串路で大空に乗り継ぐ列車ですが、
なんと1日で816.6キロも走破する二瀬湖3号にはロマンを感じます。
この時代は函館本線の小樽周りの通称山線も立派な幹線で、
旭川から函館まで走る特急北海や、輪っか内から函館まで走る急行早夜なども走っています。
今回は上り列車を追っているのでわかりにくいのですが、鉄道全盛時代の北海道の玄関口は函館だったので、特急の鉄道ダイヤは函館を中心に組まれていました。
そして特急からは少し格下にはなるけれど、
純特急格で走る昼間の急行、二瀬湖やスズラン、
札幌に夕方着いてさらに輪っか内や阿波しり、串路に向かう寝台車も着いた夜行急行のリシリ、大雪、カリカチのような名門列車、
もう一つ格が下がる各地方都市を結ぶ急行があるというイメージでした。
北海道は東京を中心とする日本全体では端っこであり、鉄道が遠距離通信の主役であった時代は、鉄道ダイヤ全体が東京中心に組まれていたということが古い時刻表を眺めているとよくわかります。
鉄道の上り下りってよくわからないという方結構いると思いますが、東京という都に上る、逆に下るっていうイメージだと考えると、ちょっとだけわかりやすくなるかもしれません。
次回は1968年の時刻表と、その20年後の1988年の時刻表を比べて築いた列車の編成の表記について話してみようと思います。
ノートの書き起こしの方に時刻表の抜粋写真を載せておきますので、興味のある方はご覧ください。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
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