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2023-03-26 06:08

#505 【刻】機関車が引く列車と動力が分散した列車の/時刻表は読み物だからな(49)

時刻表は読み物だからな!(笑)

第48回です。

最近の時刻表の、営業案内のところにある、列車の編成表をみて、最近見かけなくなった列車のことを考えます。

興味がない人にはまったく面白くないと思うので、スキップしちゃってくださいね。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

時刻表復刻版1982年11月号
https://amzn.to/3IKYPzO

「#351 【刻】くるくる回っている?/時刻表は読み物だからな(29)
https://anchor.fm/82661/episodes/ep-e1pavcm/a-a8mq0ga

「令和の時代に必要なの?時刻表の世界/有隣堂しか知らない世界」
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#156 電車の時刻調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな!(1)はじまりは有隣堂。
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をご覧ください。


時刻表から読み解く鉄道の歴史
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「機関車が引く列車と動力が分散した列車の話」というものです。
日曜日は時刻表を読んでいます。
時刻表を読んでいて、そういえば今はほとんど見かけない列車があるなと思いました。
JTVの時刻表の後ろの方には、鉄道の利用方法が書いてあるページがあります。
その中に列車の編成表があります。
これを見るのが結構楽しいのです。
2022年の6月号を見てみましょう。
今は時刻表を読むのは鉄道ファンが多いということなのでしょう。
なんと列車の種類として、電車、軌道車、客車という区分の他に、
使われている車両の系列番号が書かれているではないですか。
では古い時刻表はどうだったのか見てみると、
1968年10月号は区分はなくて列車番号が書かれていました。
1982年11月号には区分と列車番号が書かれています。
列車番号というのは運転上の番号で、あまり利用者には関係ないので今は乗っていないようですね。
あまりなくなったなぁというのが何かというと、客車という区分の列車です。
客車ってお客さんが乗るんだからどれも客車だろうって思うかもしれませんが、
時刻表を読むときにはそうではないのです。
電車、軌道車は難しく言うと動力分散方式というもので、
僕たちが乗る部分の下にモーターとかエンジンが付いている列車のことを言います。
客車というのは動力が集中している、要するに機関車が引っ張る方式なのです。
機関車というと蒸気機関車、いわゆるSLを思い浮かべる方が多いかもしれません。
実際には電気機関車やディーゼル機関車もあって、貨物列車では今でもこれらが引っ張っているのですが、
旅客列車はこの方式のものはほぼなくなってしまいました。
2022年6月号の編成表で見つけられたのは、
東北の花巻と釜石の間を走るSL銀河と、
藍津若松とニーツの間を走るSL万越物語だけでした。
定期列車というよりはイベント列車のイメージが強いし、どちらも蒸気機関車が引っ張るものですよね。
北鉄からJRに移行するあたりから動力の合理化は進んでいました。
機関車は一般的に一番前から列車を引っ張るもので、行きと帰りでは機関車を付け替える手間がありますし、
運転にも技術が必要ということもあって、今はすっかり客車列車がなくなってしまったのは仕方のないところでしょう。
比較的後まで残っていたのは夜行列車、それも寝台車がある列車でした。
客車と機関車の時代の終焉
ブルートレインと呼ばれるものですね。
青函トンネルが開通した時、上野から札幌まで直通するブルートレインである北斗星がデビューしましたが、これは客車列車でした。
これには理由があります。
北海道は今でも函館から室蘭の間が電化されていません。
なので全線電車というわけにはいかないのです。
そして青函トンネルも60キロ近くの長大な海底トンネルであり、比較的きつい勾配が続くことから、専用の保安設備を持つ車両を使う必要がありました。
北斗星は青函トンネル区間は専用の電気機関車で引っ張り、函館から札幌まではディーゼル機関車が2台で牽引していました。
そういう事情から客車列車が活躍していたわけです。
今でもこの非電化問題は相変わらずで、長距離の移動が飛行機に移ってしまったこともあり、直通列車はほとんどなくなってしまったわけですね。
直通の定期列車が走るのは、北海道新幹線が札幌まで開通する2030年頃を待たなければなりません。
今も昔も自分が乗っている列車がどんな動力で動いているかなんてあまり気にしない人も多いですが、
とても珍しくなった機関車牽引の列車に乗ることがあったら、先頭の機関車の前で写真を撮って記念にするのも楽しいのではないかと思います。
考えてみると、僕は札幌に住んでいて比較的鉄道好きな方なのに、北斗星はとうとう乗りませんでした。
小学生の頃にはワクワクしていた青函トンネルすら数えるほどしか通ったことがありません。
50代半ばを過ぎた僕ですらこうなのですが、鉄道時代はずいぶん昔のことになってしまったんですね。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。概要欄にリンクがありますのでフォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。
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