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2022-05-21 04:25

#196 【本を語る】IT全史(6)無線と電話と放送

ITの歴史を知ることができる良書として、ぼくの場合はよく「IT全史」を挙げます。

ITの世界がどうして今のようになっているのか、その成立過程を知ることができます。

しばらくこの本の中身をかいつまんで、連想することも合わせて話していこうと思います。

今回は、無線技術を使って音声を送る試みが、電話と放送を生む過程を話していきます。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「IT全史」
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#188 【本を語る】IT全史(5)電話の前にファクシミリがあった。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1i3oh2

#181 【本を語る】IT全史(4)無線電信とタイタニック号の悲劇。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1hpiak

#170 【本を語る】IT全史(3)高価な通信と秘密通信の話。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1gte29

#134 【本を語る】IT全史(2)明治のはじめに海底ケーブルが長崎に届いた話。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1ff3oc

#129 【本を語る】IT全史(1)ナポレオンが活躍していた頃のデジタル。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1f8qt3

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をご覧ください。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「本を語る。IT全史。6回目。無線と電話と放送。」というものです。
IT全史を読んでいくシリーズの6回目です。
前回までに、モールス信号を使った電信が海底ケーブルを使って世界中に広がる傍らで、
船舶通信を中心として無線による電信システムも必要化を迎え、
その初期にタイタニック号の悲劇が無線・有線の電信を使って世界に知らされたことと、
電信による信号通信から直接声を届ける電話のシステムも実用のためのステップを踏んだことを話しました。
電線による通信の次には、無線による通信が始まることは電話においても同様でした。
時期としては、第一次世界大戦からその終わり頃ということになります。
1906年、カナダ出身のレジナルド・フェッセンデンが、
アメリカのマサチューセッツ州とイギリスのスコットランドの間で無線電話実験に成功しました。
そしてその年のクリスマスには、無線電信の周波数を使って音声で、受信した人は連絡してほしい旨のメッセージが送られました。
電線を使った通信と無線を使った通信の大きな違いは、無線の場合は不特定多数の人たちに通信内容を送ることができるということです。
このクリスマスの音声通信は、電話というよりは放送に近いものということになります。
このような特性から、無線の音声通信は、電話よりも放送が先に発展していくことになります。
ただフェス宣伝は放送を意識していたわけではなさそうで、放送の可能性に気づいてビジネス化を考えたのは、アメリカのドーフォレストという人でした。
同じ頃、ヘンリー・ダウンウィッティー陸軍大将という人が、鉱石などで電波を検出し、電源なしで音声を受信できる装置を発明しました。
ドーフォレストはこれに着目し、安価な受信装置を普及させればラジオ放送ができると考えて、資金を集めて放送ビジネスを始めようとしましたが、
当時は普及の目処を立てることができず、ビジネスを売却せざるを得なかったそうです。
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新しい技術を誰もが使えるようにして普及させるのは、いつの時代でも難しいものです。
現代では、SNSがたくさんの人に認知され、重要なインフラと認識されるようになっていますが、
このような形になるまでには、たくさんの実験的なシステムや失敗したビジネスがあるわけで、
同じように今も次の世代に常識となるようなシステムやサービスが、玉石混合の中に潜んでいるということは間違いないでしょう。
今回は、無線による電話と、それより前に発展し始めた放送の話をしました。
次回は、無線技術によるサービスを模索・拡大するための力となった、ある人々の話をしていきたいと思います。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については、概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。
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