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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、
電車の時刻を調べるならネットを見ればいいけれど、
時刻表は読み物だからな、の7回目。
列車の編成内容の変化、というものです。
時刻表を読んでいくシリーズの7回目です。
前回は、ほとんど丸一日かけて500キロ以上も走る普通列車があった話をしました。
このシリーズでは、今のところ1968年10月と、
その20年後の1988年3月の2つの復刻版時刻表を見比べながらエピソードを拾っています。
時刻表には最初の方に使い方のページがあります。
そこでは、時刻表で使われる各種の記号が説明されています。
時刻表には列車の発着時刻が書かれているというのは、まあ当たり前なのですが、
その他の情報もたくさん載っています。
例えば列車名です。
急行や特急などの目的地にできるだけ早く着くために設定されている列車には、通常相性がついていますよね。
鉄道が最速の交通手段だった頃には、もちろん早く着くことは重要だったわけで、
そのような列車は時刻表の上でも素早く識別できるのが望ましいということになります。
ですから、時刻の数字の並びの邪魔にならない形で、列車の種別や相性をうまく表現しなければならず、
そのために各種の記号を使うわけです。
もう一つは、列車の中の座席構成を表すものがあります。
座席の種別で真っ先に思い浮かぶのは、予約の有無ではないかと思います。
指定席と自由席ですね。
さらに、少し高い料金を支払ってもいいからゆったりした座席を使いたいというニーズから、
優等サービス座席が設定されることもあります。
新幹線が広がり、航空機輸送が当たり前になった現代ではほとんど見かけなくなりましたが、
要停止して走る列車には寝台車がついていましたし、
長距離・長時間を走る列車には食堂車もありました。
時刻表ではその列車にどんな種類の車両や座席があるか一目でわかる工夫があるのです。
さて、1968年と1988年ではこれらにどんな変化があるのでしょう。
まず目を引くのは優等サービスの呼び方の変化です。
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1968年の時点では1等・2等という座席種別があります。
これは1969年に東急での表現をやめて、グリーン車と普通車という名前でサービスを区分するようになりました。
なので1988年の時刻表ではグリーン車の記号があります。
1968年の時刻表では特急・急行を大きめのフォントの特とか急の記号で表していますが、
1988年の時刻表には特急の中にL特急とか寝台特急というマークが登場しています。
L特急というのはそれまでの特急よりも少しだけライトになった感じで、
優等列車という側面よりも比較的短い区間の主要都市を高速で結んで運転本数を増やし利便性を高めるという列車でした。
最近はほとんどの列車がそういうタイプになってしまったのでL特急の名称はなくなりました。
列車の編成という意味では特急・急行列車の車両構成を見るのもなかなか面白いものがあります。
時刻表では伝統的に後ろの方のピンクの紙のページに掲載されています。
何両編成で何両目が指定席、自由席、食堂車などということが列車ごとに描かれています。
これを眺めるのがまた楽しいのですが、長くなりそうなので次回に回そうと思います。
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