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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「何歩か先を見る力をつけるためのプログラミング」というものです。
プログラミングというと、特殊な言語を使って何やら難しいことを書いている、というイメージを持つ人が多いと思います。
これはこれで間違ってないというか、そういうこともやります。
でも、これはプログラミングを狭く捉えていると感じます。
たぶん、義務教育で取り入れられ始めたプログラミング教育も、このように捉えている方々が多いのではないでしょうか。
この捉え方だと、小学校でプログラミングを習う意味がわからないと思うのです。
従来の教科の他に、わざわざやる必要はないという人もいます。
もう少し広い視野で考えてみましょう。
日本の経済が低迷している原因を考えてみます。
1990年代まで好調だった日本経済は、その後成長を止めてしまいました。
今では失われた30年と言われています。
あまり成長しなくても何とかやってこれたのは、世界的なデフレ要因があったからです。
簡単に言うと、発展途上の国々から安く物を買うことができたからですね。
最近ではインバウンドの爆発的増加という要因もありました。
しかしそれらが一段落してしまうと、成長しない原因を真面目に考えざるを得ないほど厳しい経済状況になっていることが見えてきました。
経済が成長しない原因の一つは、労働生産性の低さだと言われています。
付加価値を生んでいないという言い方もあります。
付加価値はシンプルに言い換えると、利幅です。
あるサービスを売るときの売り値と現価の差分です。
ビジネスがうまくいっているときには、この利幅が大きいと考えられます。
あえて物ではなくサービスを例に挙げたのは、サービスでは特に労働生産性が問題になるからです。
日本では、頑張って手を動かすのが仕事だと捉えられています。
サービスの世界で、人が頑張って手を動かすというのはどういうことかというと、
現価がとても高いということになります。
丁寧に手作りをしているってことになるし、消費者はそういうものを欲していると捉えられています。
ですが、ちょっと待ってください。
電気署で手続書類を丁寧に手作りしていると言ったら、それは良いって思いますか?
銀行で電票に丁寧に反抗しているから手数料が高いのは仕方ないって思いますか?
同じようなことが自分の仕事で起きていませんか?
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これを労働生産性が低いと言います。
でも言われないとわからない人が案外多いのです。
仕事に気づくためにプログラミング教育が必要なのですね。
すごく簡単に言うと、仕事を機械にやらせる方法を考えるということです。
仕事をよく観察して、分析して、再現性の高い方法を考えて、それをプログラムに書き落として自動実行できるようにする。
このプロセスをきちんと身に付けるのがプログラミングなのです。
こういうことを学校で習いましたか?
多分社会人になってからやった人がほとんどだと思います。
これまではそういうプロセスを実践する方法が、実際の組織を動かすことでしかできなかったからです。
今はコンピューターを使えるのですから、それを使っていくのがいいと思いませんか?
さらに言うと、プログラミングで重要なことは、ごく近い未来に何が起きるのか予測しながら自分の目的を実現することです。
先行きの不透明感が強いからこそ、プログラミング的な思考方法が役に立つはずです。
たくさんの人にチャレンジしてほしいと思っています。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。