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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きそろばんを中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、1970年代と似ている今、やることを考える、というものです。
1970年代というのは、僕が物心ついた頃に過ごした時代です。
今も便利なもので、ユキペディアに1970年代というトピックがあります。
それを眺めてみると、結構気なくさい感じの国際的な出来事が並んでいます。
目を引くのは1973年の第一次オイルショックです。お店からトイレットペーパーが無くなったというのがよく語られます。
原油価格がいきなり何倍とかになったわけですから、あらゆる物価がどんどん上がっていくことになりました。
小学校低学年だった僕は、たまにバスで学校に行くことがあって、車掌さんに10円出したら、今20円なのよと言われたことがありました。
次からでいいからねと言われて、なんだか申し訳ない気分になったものでした。
10円の話ですから大したことがないような気がしてしまいますが、運賃が倍になっているわけですからね。
今の最低運賃が急に倍になったらって考えるとすごいですよね。
それから、ずっと物は値上がりするのが当然でした。
給料も上がっていく時期でしたが、今と比べたらずっと貧しかったなぁと思うのです。
ただ、社会全体が貧しいということもあり、学校でお金がかかるということは今と比べたらずっと少なかったように思います。
僕がアルバイトを始めたのは中学生の頃で、その頃の定番は新聞配達でした。
新聞配達といったら貧困とか苦学生というイメージかもしれませんが、
僕の目標は楽器のサックスを買うことで、1年ほど頑張って当時20万円近くした楽器を買ったものでした。
それからずっといろいろなアルバイトをしましたが、要するに自分で使えるお金を稼いで好きなように使っていただけで、
貧しいと言っても今とはちょっと違う感じではありました。
それは社会全体がどんどん豊かになる方向に進んでいたからなのだなぁと、今では思います。
国際情勢も結構激動でした。
アメリカで大統領を巡る大きなスキャンダルがありました。
泥沼だったベトナム戦争が、社会主義勢力の勝利として集結しました。
日本の政界でも、アメリカとの関係で政界を揺るがす大事件がありました。
中国では毛沢東の死去に伴って大きな政変がありました。
旧ソ連が泥沼の戦争に突入したという出来事もありました。
土産庫の僕が割と国境を意識することが多いのは、
この頃に旧ソ連との国境で起きていた漁船を巡る事件の報道をよく見ていたからです。
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僕がラッキーなのは、貧しいなりに暮らしていた時代を知っているということだと思うのです。
かろうじて社会情勢を思い出すことができるので、頭だけでなく体感として世相をイメージすることができるのです。
これからかなり厳しい時代に入っていくかもしれませんが、
漠然とでも将来に希望を持つことができれば、何とか生きていくことはできると思うのです。
僕がここまでやってきたのは、学ぶ楽しさを知ることができたからです。
1970年代当時とは個人が入手できる情報の量が桁違いです。
希望を持つためには、情報と知識を知恵に変えるリテラシーが大事です。
だから、学ぶ楽しさを知るためのリテラシーの話をしていきたいと思っているのです。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。