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2022-09-10 06:02

#308 【史】WWWがインターネット?/IT全史を読む(22)

ITの世界がどうして今のようになっているのか、その成立過程を知ることができます。

しばらくこの本の中身をかいつまんで、連想することも合わせて話していこうと思います。

現在のインターネットのアプリケーションのなかで、一番インターネットらしいというか、それがインターネットだと思っている人も多いのが、WWWです。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

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#188 【本を語る】IT全史(5)電話の前にファクシミリがあった。
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#181 【本を語る】IT全史(4)無線電信とタイタニック号の悲劇。
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#170 【本を語る】IT全史(3)高価な通信と秘密通信の話。
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#134 【本を語る】IT全史(2)明治のはじめに海底ケーブルが長崎に届いた話。
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#129 【本を語る】IT全史(1)ナポレオンが活躍していた頃のデジタル。
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をご覧ください。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「ワールドワイドウェブがインターネット?」
IT全史を読むの22回目です。
前回は、現在僕たちが使っているインターネットが始まる過程を話しました。
インターネットで世界の各地が繋がり始め、商用インターネットが始まる頃に、インターネットの方向性を決定的にするアプリケーションが生まれました。
それは、ワールドワイドウェブというものです。
ん?何それ?という人も今は多いかもしれませんね。
でも、大抵の人が毎日のように使っているものです。
よくホームページって言いますよね。
ブラウザから見るページ。
ホームページって言い方は実はちょっと変なんです。
ある情報を集めたサイトの一番最初のページのことをホームページって言うのです。
それ以外のページを一般化して言うなら、ウェブページということになるでしょうか。
ウェブというのは、クモの巣のことです。
世界中の様々な情報がクモの巣のように繋がり合うことから、
ウェブページを構成するアプリケーション全体をワールドワイドウェブというのです。
これを略して、W三文字で表すことがあります。
URLの最初にWWWと付いているのを見たことがあると思いますが、これはワールドワイドウェブを表しているのです。
このアプリケーションは、欧州原子核研究機構セルンで作られました。
そもそもは、研究者が持つ文書の閲覧をスムーズにするために作られたシステムです。
ポイントは、文書の中に埋め込まれるリンクです。
ウェブページで青の下線が引かれた文字をクリックすると、その情報のページにジャンプするやつですね。
こういう繋がりを文書に記述するために、HTMLという言語が作られたのです。
そして、そうやって文書と文書が繋がっている様子をウェブといったわけです。
その構成のごく基本的な仕組みを表現すると、
ウェブサーバーにHTMLで書かれた文書がたくさんあり、
その文書には決められたルールで世界中で1位に定まるアドレスが付いていて、
リンク先としてそのアドレスを書くことができ、
アドレスを指定するとその文書をウェブサーバーからダウンロードして表示してくれるのがウェブブラウザということになります。
この仕組みによって、インターネット上にある様々な情報に簡単にアクセスできるようになりました。
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当初は文字情報だけでしたが、画像が表示できるようになり、音も再生できるようになり、
さらには動画も表示できるように拡張されていきました。
今は大半の人がこのワールドワイドウェブがインターネットだと思い込んでいるのではないでしょうか。
実はここで起きた大きな変化があります。
文字も画像も音楽も動画も、すべてがデジタル情報として表現されていて、
インターネット上ではそれがやり取りされているということです。
インターネット以前はこれらの情報は別々の手段で表現され、それぞれ独自のネットワークを通じて送受信されていました。
例えば文字情報は本とか新聞、音声情報はラジオ、動画情報はテレビといった具合です。
これらをデジタルに置き換えることで、インターネット上でこれらを混合して表現することができるようになったのです。
逆に言うと、それぞれのメディアが別々の手段で送られていた名残がラジオやテレビということになります。
このようなデジタルによる統合的な表現が可能になったことで、ネットワークを汎用的に使うことができるようになり、
伝送する情報量あたりの減価が劇的に下がりました。
発信手段とコンテンツがはっきり分離された結果、昔はある程度の資金力を持つ人しかできなかった出版や放送などを誰もができるようになりました。
新しい表現手段を得て、昔とは比べ物にならない数の人々が優れたコンテンツを生み出すようになりました。
僕たちはそういう変化の延長線上にいるわけです。
ちょっと話を戻しましょう。
最初のウェブサイトがCERNのTim Berners-Leeによって稼働したのが1991年です。
この頃はまだ誰もがインターネットを使えるようにはなっていませんでした。
大学や研究所、企業とマニアックな個人が使い始めた段階です。
それはインターネットへの接続手段がまだ限られていたからです。
次回はこの接続手段の変遷について話してみようと思います。
読書と編集ではITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して、ねこがトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをノートで連載しています。
概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
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