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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「不便を感じていないから知らなくていいわけじゃない。」です。
パソコンやスマホを誰もがごく当たり前に使うようになって随分経ちました。
20年ほど前と比べたら、これらのデバイスも随分使いやすくなりましたが、
本当に誰でも使えるものかというと疑問不がつきます。
僕がITリテラシーの話をしなければならない、といつもあれこれ考えているのは、
誰でも使えるITが生まれるまではまた随分時間がかかるし、
仮にそういうものが生まれたとしても、それを活用できるようになるためには、
結局人間の側も歩み寄るというか、新しい概念を自分の中に作り上げる必要があると感じるからです。
なかなか柄系からスマホに移行できない人が結構います。
これらのデバイスをコンピューターという視点で見る僕からすると、どっちも似たようなものだから、
より便利に使えるスマホを使えるようになった方がいいんじゃないか、と思うのですが、
柄系派の人は別に不便じゃないからいいと言います。
でも、柄系にできないことがスマホにはできるわけで、
柄系が持っている概念とは全く違う世界でスマホを使って生活している人とは、
徐々に違う世界で暮らすことになってきているわけです。
ITを巡る世界にはそういうものがたくさんあります。
古い世界とは全く違う概念で暮らすことになる。
新しいことを古いメタファで理解しようとするのは難しいし、
そのままではどんどん社会の隅に追いやられることになりかねません。
新しいことは体験しないと本当にはわからないのです。
例えば、ハガキを使ってメッセージを伝えるのと、
LINEでメッセージを伝えるのは同じようで違います。
メッセージを送るという点だけを考えれば、ハガキもLINEもスピードが違う程度です。
でも、もしハガキに写真を貼り付けようと思ったら簡単ではないですよね。
LINEみたいに簡単にスタンプを送るみたいなことをハガキでやるとしたらどうしますか?
これらはスマホとLINEの組み合わせだとさほど難しいことではありませんし、
LINEを使っている人はあたかもそれが太古の昔からあるように使っていますが、
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ハガキしか使えない人には想像もできなかった使い方なのです。
ITの世界ではそういう新しい概念がどんどん生まれていきます。
それをキャッチアップできる人とできない人の間では、社会的な断絶が生まれてしまうのです。
これが不便を感じていないから知らなくてもいいわけじゃない理由なのです。
不本意かもしれませんが、人間の側からコンピューターに歩み寄ることも必要で、
それがITリテラシーを身につけることなのです。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。