和歌のリメイクの試み
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
今日は、光る君へ繋がりで、源氏物語の作者村崎式部が作った和歌をもとに、私がそれを自分の世界観にリメイクして、勝手にストーリーを書きまして、ストーリーと言っても200字程度のミニショートストーリーを書いて、
それをなんとかして、AIに画像生成させて、しかもAIに作曲させて、それを動画にしてしまおうということにチャレンジしたという報告をしたいと思います。
そもそものきっかけは、AI活用講座、私のオンライン交流会でAI活用をやった時に、AIにそうやった和歌をリメイクして、それで作曲をさせて、そうしたら面白いよっていう風に講師の渡辺幸喜先生がおっしゃってたんで、これ一回ちょっと自分でやってみるかという単なる興味から始めました。
当然、紫色部の和歌を選んだのは、ちょうど今、大河ドラマで光る君へっていうのをやってるからっていうので、これを選びましたね。
めぐりあいて、西やそれともわかぬ間に、雲がくれ西、夜はの月かな。
これ、新古今和歌集に載ってるんですけど、確か伊賀さんもこれを使ってリメイクみたいなことされたんじゃないかなと思うんですけど。
内容としてはね、せっかく久しぶりに会えたそのお友達、そのお友達だとわかるかどうかのわずかな時間にあなたは新しく帰ってしまわれた。
まるで雲の間にさっと隠れてしまう夜はの月のように、というような、そういう人のね、ちょっとした出会いと別れの悲しさというか、名残惜しさというか、そういうのを表現したような和歌なんですね。
私はこれを男女の間に掛け合わせて、男の人を視点にして、男の人が生まれ故郷に帰ってきて、駅に降り立つと、そこには昔付き合っていた彼女が、そこに歩いてるのを見かけて、声をかけようとしたんだけど彼女の方は何か急いでいたのか、タクシーに乗り込んで行っちゃったみたいな。
彼は彼女のことを思い出しながら、初めて出会った時の幼い日々を思い出しながら、あなただと思った瞬間、あなたは隠れてしまったな、いなくなっちゃったな、見えなくなってしまったな、というような、その男性の非常に名残惜しい気持ち、これをテーマにした作品にしようというふうに思いまして、
それでまず立ち上げたのが、やっぱりチャットGPT。私一応課金しているので、画像生成結構自由に何回もできるんですね。なので、チャットGPTにこういうイメージでお願いしました。かなりいろいろ書きましたね。
AIでの画像生成
まずストーリーを貼り付けて、これのテーマにあったように4枚お願いします。画像の内容っていうのは、ちょっとマンガチックになると困るので、抽象的で性的な水彩画、静かな雰囲気、優しい雰囲気の水彩画にしてくれと。
トーンは全体的に抑え気味な穏やかな感じでお願いします、みたいなことを書いて貼りましたら、まあまあなのが出来上がったので、それを採用して、ちょっともう1枚別の絵をお願いしますということで、和歌の最後のシーンに使うように、夜話の月のシーンをアップとそれから引いたようと2枚お願いしまして、これもまあまあの出来だったので採用しました。
キャンバーでやろうと思ったんだけど、キャンバー枚数制限があるんで、ちょっと厳しいかなと思って諦めたんですけど、やっぱりAIの画像生成やるときは回数勝負っていう感じなんですよね。どうしてもプロンプトが自分の持っていた絵の出来とプロンプトの指示とずれがあるんで、何回も何回もプロンプト落ち込むことになります。
ああでもない、こうでもないって言うと、なかなかいいのが出来なくて試行錯誤を繰り返すので、そういった画像生成の難しさっていうのもありますね。でもほどほどのところで手を打ってっていう風にしないと、いくら時間があってもなかなか難しいと思いました。
これを思い通りの画像生成にするにはおそらくもうちょっと有料の課金してあるそういうアプリを使って、もっともっとプロンプトを工夫してちゃんとそのイメージに合うような指示になるように、かなり勉強しないと、思ったようなそういう画像は得られないなっていう風に思いましたね。
その次にスノーっていう作曲するAIというのがありまして、これは課金なしで1日に10曲まで作曲してくれますけど、1回お願いしたら2曲セットで作曲するんで都合5回しか出来ません。
課金したらもうちょっと量が増えると思うんだけれど、無料で1日に10曲まで作曲してくれるということで、今回もストーリーのイメージを張り付けて、それから曲調も穏やかで静かなピアノ曲にしてくれと、テンポはゆっくりめでお願いしますということでお願いしました。
そしたら程々穏やかで優しい感じの曲が出来上がりましたので、これを2曲のうちちょっと穏やかな方を採用しました。
ここからどうしたかっていうと、私はiPhoneなんで画像全部自分のスマートフォンに取り込んで、それから音声データも全部音楽も取り込んで、iMovieにポンポンポンポン放り込んで、だいたい一つの画像を4秒ぐらいでやってくれるんでちょうどいい感じの長さになるんですよね。
あとはテロップを手で打ち込んで、音楽を合わせて音量を調整して、それで書き出しをして、それでYouTubeに取り込んでもらってアップロードしました。
このあたりの一連の作業は本当に慣れたなと思ってて、ちょっと戸惑ってもこんな感じでいけるんじゃないと思ったらいい感じにいろんなことが出来てしまうので、
やっぱりおそらくこれは何回も何回もいろんなことをやっているうちにいろんなことに対応できるようになるんじゃないかなと思いましたね。
そんな感じで出来上がったものをちょっと貼り付けておきましたので、ちょっと見てみてください。
微妙なところで突っ込みどころが満載なんで、本当に完成度の高いものに仕上げようと思ったらかなりの時間を必要とするなと思いましたね。
これだったら私自身が絵を描いて、私がもっと言葉をストーリーの中の言葉も自分で練り上げてってやった方が時間的には短かったと思うし、
あと自分自身の言葉がその中に入っていくような感覚、自分がその作品の中に没入していく感覚っていうものが得られるなと思いました。
なので、生成AIでそうやって画像を作ってもらって音楽を作ってもらって、かなり楽はできるんだけれども、
自分自身の没入感っていうのはやっぱり当たり前なんですけれど、ないなーっていう感じでしたね。
これからどうやって授業で使うかとか、どういう使いどころがあるかっていうのはまだまだ未知数ですけれど、
やっぱりあの家具っていうことを中心に据えて、AIをじゃあそこでどう使うかっていうこと、
自分の作品、自分しか描けないものをまず軸にして、そこからAIをどう使うかっていうことにアプローチしながらAI活用を考えていかないといけないなっていうふうに思った取り組みでした。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
ありがとうございました。