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2025-02-18 13:47

144 モンペ的保護者対応の思い出を語る

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長年教員をやっていると、いわゆるモンスターペアレントといわれる保護者の対応を何度かしてきましたので、その思い出を語ります。

#モンスターペアレント #クレーマー #理論武装 

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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は第144回、モンペ的保護者対応の思い出を語るということで、モンスターペアレントと言われる保護者対応についてはいろんな先生が苦労していらっしゃると思います。
私も苦労してきたし、嫌な思いさせられてきたし、そのことの思い出を今日はつらつらと語りながら、モンスターペアレント対応には何がいるのかなっていうのを、最後まとめられるかなと思うんだけど、なんとかそこまで持っていきたいなと思っています。
やっぱり学校というものがね、昭和の前半は絶対的存在としていたので、もう権威があるものだったので、学校の先生の言うことには逆らってはいけないと、そのような風潮がありましたが、
次第に時代が流れるにつれて、学校というものがサービス業的な存在になってしまって、保護者がどんどんどんどん学校のサービスについて苦情を言ってくるような時代になりましたので、先生の指導や学校の指導について不平や不満があったら、それをストレートに保護者の方が言う時代になりました。
なので、学校にそういう苦情対応の人一人置かなくちゃいけないような、そういう風な学校になっちゃったんじゃないかなと思うんだけど、その私の経験の中でも5つぐらいセレクトして、どんなモンスターペアレントがいたのかっていうことをお話ししたいと思います。
まず、私が若かりし頃、非常に厳しい学校実態の学校に行っていまして、ある女子生徒が4月、5月から学校の規則をどんどん無視して、学校にいなくなったり、ショッピングセンターで喫煙したり、授業をサボったり、いろんなトラブルを起こしたり、人間関係上でね。
そういう学校の中ではトラブルを起こし、外では反社会的な行動をすると。夕食少年と付き合うというような、ちょっと学校に不適応な女の子がいたわけですけれども、お母さんの前では従順にしているわけですよ。
お母さんはすごい厳しい方で、子供はその厳しさに耐えられなくて、ありのままの自分はそんなに良い子ではないんだけれど、お母さんの絶対的支配の前では良い子にしている。その反動として外の世界でそういうことになっちゃうというような女の子がいまして、お母さんは本当の女の子を見ていないわけですね、自分の娘をね。
そこはお父さんが何らかの事情でいらっしゃらなくて、お母さん一人で子育てを働きながらやっていらっしゃった。お母さんもしんどかったんだとは思います。自分のことが全然思い通りにならなくて、学校にしょっちゅう呼び出しが来て、あまりにも問題を起こすものだから足の変更せざるを得なくなったというような状況の時に校長室に来まして、
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校長先生の申し渡しがあった後、私と、それからそのお母さんとその女の子と最後にお話をするというコーナーがあるわけですね、だいたいね。そしたらそのお母さん激好しまして、私まだ若かったから、私に対する不満もあったんじゃないですかね。若い担任の先生に、あなたがこんなだからこの子がこうなったんですとかいうようなことを言われて、
まだ私は若いから、至らないところだらけだから、結構半分ぐらい間に受けるじゃないですか。今だったらは?とか思うんだけれど、そんなふうなことで、あなたがこの子の心を理解しないから、この子の本当の良さを理解しないからこんなことになったんだとか言って、大学届は私の目の前でビリビリビリビリって破いちゃったんですよね。
これはもう時効だから、超昔の話だからお話しますけど、もうその時私ショックで、呆然自失ですよ、呆然自失。その女の子とお母さんが帰った後、私泣きましたよ、その校長室で。
それを見兼ねたベテランの先生が、その後は上手に収集してくれたわけですけれど、女性の敵は女性だと思うんですよね。間にちょっとかっこいい体育の先生で、お母さんと同年代の男の先生に入ってもらったんですけど、見事に収めてくれました。
ということで、本当にあの時にはびっくりしましたね。こういうのがあって、私はだいぶ鍛えられたかなと思うんだけど、その次は中堅どころの教員になった時、携帯電話がその時、校内持ち込み禁止だったんですけれど、校内で持ち込んで、それでポケットの中に入れていて、それが見えて、それで携帯電話を保護者の方に取りに来てもらうっていう、
事案がありました。これはまああるあるだし、何件あったかわかりません。まあ今時代が変わって、スマホ持ち込み許可のところが多いんじゃないかと思うんだけれど、当時はスマホ持ち込み禁止だったんで、で、それが見つかったら保護者の方に取りに来てもらって、ちゃんとお返しする。責任を持って保護者にお返しするっていうことをやってたんだけど、いちいち呼ばれる保護者はたまったもんじゃありません。
その保護者がお返しする帰り際に、広大付属ではスマホ持ち込みOKなんですけど、なんでこの学校そうじゃないのかっていうようなことを私に言われるわけですよ。
あそこ歩いてる生徒みんなポケットスマホ入ってるんじゃないですか。なんでうちの子だけ取るんですか。先生取ってくださいよみたいなことをおっしゃられてですね。その頃だいぶ中堅だったんで、上手にうまくお父さんが取りに来られたんですけど、お父さんそうじゃないんですよ。見えないものを取れないじゃないですか。持ち物を強制的に私たちの力で取り上げるってこともできないですしねって言いながら、理論を言いながらお父さん納得して、
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ブツブツ言いながらお父さん帰っちゃったんですね。そしたら後日研究員から問い合わせの電話があったから来てくださいよって校長先生に呼ばれて、そのお父さんどうも研究員に電話したらしいですね文句言いにね。
で事情を聞かせてくれって言うんで、淡々と事情を説明したら、校長先生もわかりましたわかりましたっていうことで研究員の方にお返しの電話をしてくれましたけど。びっくりですね。でもねその子の、そのお父さんの子供はね女の子だったんですけど、ちょっと頭のいい子だったんで、そのお父さんのやり方について本当に嫌そうな反応をしてました。
この子はわかってるなと思ったんでちょっと安心しましたね。というクレーマーの体質のお父さんのお話でした。
3番目はですね、これは私自身ではないんですけど進路指導部にいたときに、進路の部屋にはいろんな電話がかかってきて事務室から大学進学率についてのお問い合わせがあるので来てくださいって言われて、その時空き時間だったから受けたんですよね。
そしたらそのお父さんが、その勤めていた学校の進路指導の体制にご不満があり、なんでこんなに進学率が悪いんだっていうことをとうとうと言われるわけですよね。
まあ1時間から2時間ぐらいずっと喋っておられまして、聞くのも嫌になって生返事しながら、はい、はいって言いながら教材研究してました。
あ、そうですね、そうですね、あまりにも聞いてないもんだからお前聞いてんのかとか言われながら、聞いてます聞いてますって言いながら教材研究してたんですけど、もう1時間も2時間もそんな文句言われたらもうね、精神的にもたないですよ。
もう1時間も2時間も疲弊してしまって、最終的には教頭先生に電話預けたわけですけれども、早く教頭先生にタッチすればよかったなと思うんだけど、私はもう教材研究熱中しながら聞いてたもんで、時間を忘れてずっとラジオみたいに聞いてた。
それがお父さんの嫌な気持ちに火をつけてしまったんじゃないかと思うんだけど、まあ教頭先生にお任せして、どうにかこうにか収めてもらって、教頭先生はね、すごく幅の、なんていうんですか、懐の深い方で、そのお父さんとお友達になったそうです。
ということで、本当に変な思い出が、私も本当にその時バカだから、教材研究しながらクレーム聞いてたっていうね、もうめちゃくちゃ相手にしていない感満載だったんでしょうね、という事件もありました。
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まあ学校の先生も授業の準備してるんだからさ、そんなクレームは聞いてる時間なんかないんですよね。ちょっと逆上してしまいましたが、それからこれは事故になったからいいかなと思うんだけど、またこれもスマホ事件で、スマホを授業中取り上げたんですけど、授業中使ってるんですよ、机の下でね。
それでそれを見つけて取ったんだけど、その女の子が、これもまた歴戦の課題を抱えた子で、上手にスマホを隠して、それを自分の荷物の中に入れて、自分のカバンを先生が探すっていうことはできないことだから、持ち物検査っていうのはできないっていうのが今までの自分の経験でわかってるもんだから、スマホをカバンの中にさっさと入れて、
使ってないですとかって言いながら嘘吹いて、生徒指導室に呼ばれて話を聞いて、どうにもこうにも認めないということで、それを保護者の方に連絡したら保護者がやってきまして、ちょっとこうね、これまたクレーマー体質のお父さんだったんですけれど、
うちの子がスマホをやってないっていうのになんでそんなことを言うのか、そういうところを抑えた脅威を出せって言うんで、私言ったんですよ。
普通ね、ここは管理職の先生がストップして、そういう脅威を出さないっていうのがセオリーだと思うんだけど、何でか知るんだけど、そのお父さんが大変なもんだから、管理職の先生もちょっとコンマーケしてしまって、私が出ることになったんですよね。
その時私はもうベテランだったんで、スマホ取り上げるまでの理論武装と、その時の記憶をしっかりメモしてたんで、お父さんの前に行って、お父さんちょっとこうね、なんでこんなことになったのか、みたいな感じで上から目線で、
私はもうその時には理路整然と淡々と極めて冷静に、まるでどこかの天海雪の女王の教室の先生のように、あんな冷たいことないんだけど、めちゃくちゃ客観的に、理路整然と感情交えず、ありのままの出来事を筋道立てて説明しました。
たぶんそのお父さんはわかったと思うんですよ。私のこの態度と説明の仕方に、私の方が正しいことを言っていて、娘の方がごまかしているということがお父さんはわかったと思うし、反論ができなかったんですよね。
それでわかったっていうことで、お前やってないやろとかって言いながら、やってませんって子供はおどおどしながら言うわけですけれど、子供がやってないって言うんだから、子供を信じろやお前らっていうことで、でもその場の雰囲気は私が正しくて子供が間違っているってことはみんなわかってました。
その場はあとは生徒指導の先生と管理職の先生をお任せして、私は退出したわけですけれど、そんな事件もありましたね。
ここから得た教訓は、やっぱり経験を積まないと問題対応ができないということと、それからそこに至るまでの自分の指導というものがとても大事になっているので、ある程度理論武装と言いますか、
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自分の指導がどういう風な理由で、だからこういうことをしたんだっていう、そういうものに基づきながらきちんとした指導をしていくような、そういう理論武装をしておくことと、できるならその子と信頼関係を構築していくことということと、あとは冷静に対応すること、それはすごく大事だなと思いました。
そしてもうダメだったら管理職の先生に早めにお願いすること、これですね。こんな保護者と対応しているとマシンガンで体を打ち抜かれるような感覚がするわけですけれど、最初は打ち抜かれまくったけど次第に盾を要するようになって、上手にいなせるようになったり、物陰に隠れたり、そんな風なこともできるようになりました。
これも経験を積んだからだと思います。だけど世の中の若い先生はすごく大変だと思うんですよ。
本当に教員養成課程にクレーマー対応という、そういうふうな抗議を設けないといけないような時代になってきたんじゃないかなと思いますね。
ということで今日ちょっと配信が長めになってしまったんですけど、モンペ対応の思い出を語りながら、その対応策を自分自身もきちっと考えておかないといけない時代になったんだよということをお話ししました。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてください。ありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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