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488_「価値目標」から問い直す、「めあて」の奥にあるもの~見逃してしまいがちな大事なもの~
2026-08-22 11:50

488_「価値目標」から問い直す、「めあて」の奥にあるもの~見逃してしまいがちな大事なもの~

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「めあて」を書くとき、その奥にある「何のために」を意識できていますか?今回は、佐賀大学・竜田徹先生の論文をもとに、指導案には書きづらい「価値目標」というテーマを、現場の感覚に近い言葉でほどいていきます。ある先生の実践から見えてきた、点数と子どもの実態の板挟みとは。

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#国語教育 #価値目標 #授業づくり #教育ポッドキャスト #授業道

 

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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は488回、価値目標から問い直す、「めあての奥にあるもの、見逃してしまいがちな大事なもの」というタイトルでお届けしたいと思います。
この回は前回のめあて神話の配信の続きになります。めあて神話というXのフォロワーさんの言葉を切り口に、当たり前になっていためあて刑事の落とし穴について、さっきの配信では語りましたけれども、
今日はその続き、佐賀大学立田徹先生の論文がベースとなっている配信会になります。ただし今日は、画熟術的な言葉をできるだけほどいて、現場の先生にもわかりやすく語ってみたいと思います。
それでは今日も国語教育をゆるっと語っていきます。
はい、それじゃあめあてについてですね。めあてって結局、今日は何ができるようになるかを書いて明確化するわけですけれども、本当に大事なのはその奥、それができるようになってこの子はどうなってほしいかの部分だと私は思っています。
立田先生の論文で言うと、これが勝ち目標と呼ばれているものです。固い言葉なんですけれども、柔らかく言うと、この事業を通してこの子にどんな人になってほしいかというものです。
これは技能目標、できるようになることと態度目標、やる気や興味と、それから将来にわたっての態度と、それから今回の勝ち目標、何のためにやるか、この3つが、授業は常にセットになっているという考え方で、これは小清水実先生の理論になると思います。
それから、南波宏高先生という研究者の方が、この3つの関係をまず態度目標、これが出来上がって技能目標、これができるようになって最終的に勝ち目標という順番で向かっていくんだという整理をされています。
分かりやすく言うと、態度イコールやる気のスイッチ、技能イコール身につける力、勝ち、その力を何のために使ってほしいかという3階建てになるということで、南波先生はおっしゃっているわけですね。
態度がなければ授業始まらない、技能だけだと、それが何になるの?
勝ちがあって初めて授業が生きていくというつながりになります。
でも実際には指導案に、私は書くんですけれども、勝ち目標というようなことをあまり書いていないような気がするんですね。
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私は大学で習ったから勝ち目標を書くんですけれども、他の先生方とか他の学校で見る指導案には勝ち目標という欄はないわけなんですね。
でも実際にはやっぱり勝ち目標というものを授業に取り入れて内包して授業を成り立たせているんじゃないかと私は思っているんですけれども、つまり書いていようがいまいが勝ち目標は授業に漂っていて隠れたカリキュラムとして存在しているんじゃないかっていうのが立田先生のご指摘です。
だからこそ自分はこの授業で何を大切にしているのかということを自覚的に振り返ってみる必要があるんじゃないかという立田先生の論文でのお話でした。
そこで立田先生が実際の指導案をたくさん調べてみえてきた現場あるある3つを整理されております。
まず一つ現場でこの勝ち目標がぼやけてしまう理由指導案の書き方がバラバラすぎる問題ですね。
狙いとか目当てとか指導目標とか学習課題などなど学校や自治体によって呼び方も書き方もバラバラ。
その一方で自治体がこの方で書いてくださいっていうふうにテンプレート配って逆にかついくか食いつかが進んでいるっていう混乱した状況これで勝ち目標がぼやけてしまうということでした。
その次2番目何のためにの部分が埋もれてしまう問題は国語を読む聞く話す書くっていう4領域で鍛える科目
強化って捉える見方が強くなればなるほど勝ち目標何のために授業しているのかっていう部分は書かれにくくなっているという問題です。
昨今コンピテンシーというのが重視されているのでそういったことがどんどんどんどん後ろになってしまっていることですね。
それから活動の狙いと身につけさせる能力っていうのを一文でまとめて書く形式が増えたことも何のためにこの授業をやってるんだろうっていうそういうことを目立たなくしている理由だというふうにおっしゃっていました。
例えば登場人物の心情を表現を手がかりに読み取ろうっていうこの前の回でお話しした目当てっていうものが重視されているということも何のためにこの授業をどういう価値を生徒に得させるためにこの授業を行っているのかということを見えにくくさせているという位置になっているということでした。
それから3番目に数字に引っ張られてしまう問題ですね目標と評価の一体化って言われるようになってきて学力調査とかテストの結果が重視されていて指導案にはテストの点数とか達成度っていうものを数値化してしまう数値化して示してしまうという現実があり
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本当はこの子の生活とか学級の状況とか認識の変革っていうのがこの指導案という書式の上で弾かれてしまうというそういう問題があるということでした。
それでここでは立田先生が紹介されている川本先生という方の実践をちょっとかいつまんで紹介したいと思います。
クラスには発達障害があって自分でもどうしようもなく学級を混乱させてしまっていた子がいたらしいのですが川本先生の願いはその子に対する周りの子たちの眼差しをもっとその子を受け入れる方向に変えたいというそういう思いがあったそうです。
願いを込めて喉が渇いかったっていう物語を教材にして授業を組み立てたということなんですけれどもところが指導案の児童館これ小学校だから児童館の欄にはそういう生々しい学級の実態や願いは欠けず
欠けと言われたのは地域で実施されているテストの点数とアンケートの結果せっかく目の前の生徒たちを見て授業を考えたのに指導案にはそれが一切反映されてないというそういう状況が発生したそうです。
それなら点数を上げるための授業をした方が楽なんじゃないかという気持ちに先生自身が追い込まれてしまうという危うさを持っているというそういうお話でした。
これはこの川本先生だけの話ではなくて多くの現場で起きている構造的なジレンマだと私は思っています。
私の場合先日学会で発表した実践は現代社会を生きる生徒に生きすぎた能力主義の中での葛藤とか
古い価値観と新しい価値観の矛盾という中でどう自分の自由を保障していくかということを今の生徒実態で考えてほしいというそういう思いがありましてこれが価値目標です。
これをメインに設定しました。ところが現実は比較して読むということで思考力を上げるという技能目標が前面に出てくる目標設定が多く見受けられます。
実際私が学会で指導案を指導案じゃない実践案を提案した時も比較して読むということが目当てになっていました。
先日の学会ではこの辺りに対する私の考え方を質疑応答の時間にお話しすることができました。
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それは目標というのは価値目標がメインで考えたいということだったんですけれども目当ては技能目標に焦点化されがちです。
これは目標と指導の一体化という文部科学省の指針があるからだろうと思うんですけれどもその奥底には価値目標というものの存在があるはずです。
それを辰田先生と南馬先生の論文そして川本先生の実践例からお話ししました。
実際若手の先生とこのことについてお話をしたことがあるんですけれども私のこの価値目標という考え方をお話しすると
いやそういう上所的な取り組みを自分はしてみたいなっておっしゃっていたんですけれども上所的っていう理解をされていたのにはびっくりしました。
私の中では教育の本質に関わることだというふうに思うんですけれどもおそらくこの私の考え方が異端だったのかもしれませんね。
ということで今日は価値目標というものについてお話をしました。
皆さんは価値目標というのを考えたことがありますでしょうか。
私は大学時代に小清水実さんの理論を学習しましてそれで指導案を立てるときにはこの技能目標価値目標態度目標という3つを通すことにしています。
実際現行の学習指導要領になってもこの3つを整理しているので全然変わっていないじゃないかというふうに思ったんですけれども
実際昨今見受けする指導案には技能目標というものを最上位に設定しているということが非常に多く見られるようになって
一体過去の先人の理論の整理とかよく言う大村浜先生の積み上げてきた実践というものはどこに行ってしまったんだろうか。
やっぱり古い人間だからいつまでもこんな古い実践というものとか古い理論というものを見直そうというふうに思ってしまうのかというようなそういった私自身のベテランとしての悩みに直結する問題だなと思っています。
ぜひこのことについての感想とかメッセージは概要欄のフォームからぜひお寄せください。
それでは今日の配信はここまでです。
聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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