2020-04-07 17:37

第29回 誰もができる子になれる、勉強の3ステップ03

中学受験の勉強はinput/practice/output という重要な3つのステップがあります。このそれぞれの意味合いと、どのように勉強につなげていけば良いかについてお話いたします。 
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こんにちは、年間指導時間2000時間のプロ家庭教師☆直希先生が教える、ここだけの勉強メソッド。
今回はですね、誰もができる子になれる、勉強を上手に進めるための3ステップについてお話していきます。
まずですね、先生がすることと子供がすることを大きく2つに分けます。
そしてですね、3つの流れに沿ってやっていくことが大事なんですけど、この3つの流れについて話していきます。
まずティーチング。新しい内容を教える。原理・原則を教える。例題で考え方の道筋を教える。
それに対して子供がやることはインプットですね。新しく教えてもらった内容を理解し、考え方の道筋を理解していく。
そして先生が次にやるのは、ラーニングですね。練習問題を説明して考え方の道筋を教えていきます。
それに対して子供はプラグです。練習をしなきゃいけない。
新しく教えてもらった内容を自分でいろいろな問題に当てはめて使えるようにする。
そして3つ目は先生はテスティングをしなきゃいけない。教えた内容が別の内容と一緒に使えるかというのを確かめていく。
それに対して子供はアウトプットしていく。新しく教えてもらった内容と今まで教えてもらった内容を組み合わせて別の問題を解けるようにしていくようにします。
この3ステップを踏まえた上で勉強していくことが大事です。
できる子供ほどインプットに時間を割いていると話していきます。
なんとなく解けたでは意味がないです。子供は先生の授業を受けることで新しい内容を学び始めます。
授業ではなぜこうなるのかという原理原則の説明から始まって、知識が必要な教科の場合には暗記すべきことをまとめて指導します。
次にそれらのことを使って問題をシンプルに解く方法を教え、さらに子供に何問かの問題を解かせてシンプルに解くためにはどのような手順で解いていけばいいのかというのを説明するようになっていきます。
これを子供の立場から見ると、まずは新しく習った内容を理解し、問題をシンプルに解く方法とその手順を自分の頭の中に入れる勉強をすることになります。
これがインプットですね。インプットで一番大事なのは、授業で習ったシンプルに解く道筋をもう一度自分で再現できるように復習することです。
簡単に言えば、授業で習った問題を先生と同じやり方で解けるようにするということです。同じ問題ならできるのは当たり前だと思われるかもしれませんが、実はそうではないです。
子供がなんとなくこんな感じかなという考えで答え出すことはできるかもしれません。しかし、新しく習ったこの原理を使うと、この道筋で式が立つ。
それが一番シンプルな解き方の手順だと、授業で習った手順をそのまま再現するのは意外と苦労するものなんです。
しかもインプットの学習は自分で考えるというよりも、むしろ正確に再現することなので、簡単なことだ、言わなくてもわかっているという風になってしまいます。
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中には、復習を半分で馬鹿にして、復習が大切だということを頭でわかっていても、実際にしない子供が結構いるんですよね。
残念ながら、これでは本当の意味でインプットはできていないんです。何事にもプロセスを踏むことが重要です。
時には復習をしていて、授業で聞いたはずなのに間違えてしまうとか、授業を聞いていても他の問題ができない、授業が理解できていないのではないかと、そういったこともいます。
しかしそれは違っていて、昨今の先生というのは、人昔に比べると、ずっと指導力で上がっているんです。
特に進学指導を中心している塾の場合だったら、ほとんどの子供がその場できちんと理解できるように指導してくれているんです。
それにもかかわらず間違えてしまうのは、インプットが十分でないのに、次のプロセスのプラクティスに進んでしまっていることが原因なのかなというふうに思います。
また、授業をきちんと聞いていても他の問題ができないのは、もっと先のアウトプットの勉強になってしまっていて、それ以前のプロセスをぶっ飛ばしているからかなと思います。
確かに授業を受けているのに間違えてしまうのだから、授業を理解していないのではないかと不安になるお父さんとお母さんの気持ちはよくわかります。
しかし心配はないと思います。インプットの勉強をしっかりしてから次のプラクティス、練習に進んでいって、アウトプットの勉強へ、そういった具合にプロセスを順番に積み上げていけば、しっかりとした実力がついていきます。
もっと言えば、インプットの段階で授業で習ったシンプルに解く道筋を繰り返しやって練習していけば、その後にプラクティス、練習、そしてアウトプットはそれほど難しいことではないかなと思います。
だからこそインプットの学習というのはめっちゃ大事なんですよね。インプットの段階では授業で習ったシンプルに解く道筋をもう一度自分で再現できるようにさせてください。
実際にできる子供にはこのインプット学習に勉強時間の多くを割けるんです。 続いて、根が十分でなければ花は咲かないというお話をしていきます。
まず、植物をイメージしてもらったらわかりやすいかなと思うんですけど、植物って目に見えるところと見えないところがありますよね。
目に見えるところは花、茎、葉のところです。 そして見えないところは根っこの部分にあたるんですけども、根っこの部分はインプットにあたるわけですよね。
解き方の手順とか知識をためて吸収するところです。 いわば先人の人たちが残してきた考え方とかですよね。
そういったものを吸収するところです。 そして茎にあたるところはプラクティスになるんですよね。
吸収した解き方とか手順、知識を積み上げて自分のものにするところです。 そして花のところはアウトプットになって、自分の目にしてきた解き方とか知識を結びつけて本当の応用力を見つけるところです。
なおインプットの段階でなんとなく引っかかったりとか間違えたりしてしまう問題が出てきた場合は、
つまずいたからといってすぐに投げ出さずに、 先生の授業を繰り返し思い出して何回もやってみるのが大事かなと思います。
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先生がどうやって解いたのかという考え方の道筋の繰り返し学習が絶対大事なんです。 もう一度なぜこうなるのかという原理原則の説明が書かれたノートを見直して、
さらに知識が必要な教科書の場合は、教科の場合は暗記してまとめ直してから授業で習ったシンプルに解く道筋を繰り返させてみるのが効果的かなと思います。
そうすると必ず途切れるようになります。 ちなみにインプットというのは、記憶が鮮明な授業を受けたその日のうちにやるのが鉄則になります。
続いてプラクティス、練習の勉強は方法が急所という話をしていきます。 授業で新しい内容の説明が終わると、大抵の場合先生は宿題を出すものです。
この宿題というのは新しく教えた内容だけで解ける問題を子供に練習させるためのものですから、いきなり難しい応用問題が出るということはほぼないです。
子供の立場からこの宿題を見ればプラクティス、練習のプロセスに入ったことになります。 授業で習った新しい考え方の道筋を自分で実際の問題を解くことで身につけていく、そういった段階に済んだわけです。
しかしプロセスの役割を誤解している子供とかお父さんお母さん少なくないです。 先生としてもまずは宿題をやってきてもらうことは大事なんですから、文句言わずにとにかく宿題をやれというふうになるのは無理ないかなと思います。
けれどもプラクティスのプロセスで見つけなきゃいけないことは、何かがはっきりしていないときちんと勉強することが難しいかなと思います。
ではプラクティス、練習の本当の意味は何なんでしょうか。 普通の子供に宿題で問題を練習する意味を聞くとだいたいこう言います。
問題を練習するため、文字通りなんですけれども七八割の子はこういうふうに言うでしょう。 では次の答えはどうでしょう。問題を練習してきてできないところを見つけて同じ間違いをしないようにするため。
同じ間違いをしないというところまで注意が向いているので、こう答えた子供はかなり勉強ができる方だと思います。
そして同じ間違いをしないようにきちんと問題を繰り返し練習していれば、 クラスの中でトップレベルの成績がいくでしょう。
しかしプラクティス、練習の本当の意味はこうです。 問題練習をすることで授業で
新しく習ったシンプルな解き方がどんな形で実際の問題に当てはめれるかっていうのを知るためなんですよね。 何が違うかわかりますか。
最初の問題を練習するための別の言葉で言うと、練習して終わりです。 問題を練習することが最終目的なんですよね。
やりっぱなしということです。 次のできないところを見つけて同じ間違いをしないようにするためは、最初の答えよりもずっとマシなんですけども、
なぜ同じ間違いをしてはいけないのかっていうのはわかってないです。 同じ間違いをしないようにするためであれば、
答えの出し方も暗記して終わりなんですよね。 そしてこの2つの答えに共通しているのは問題の練習が勉強の終着点になっているんです。
これはダメですね。 後で詳しく話すんですけども、勉強の終着地点は普通の子どもがテストと呼んでいるこのアウトプットなんですよ。
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どれだけ定石を見つけられるかという話をしていきます。 プラクティス、練習というのは勉強のプロセスでいうと、
途中の段階ですから、やるべきなのは問題ができるかどうかを試すことじゃないんですよ。 確かに宿題をやることっていうのは、できない問題を見つけて同じ間違いをしないようにするっていうのも大事なんですけども、
プラクティス、練習の本当の要素じゃないんですよ。 少し例を挙げると、勝利始めたばかりの人がハブ名人のような騎士と勝負したとしましょう。
さらにその人が対局中に名人を唸らせるほどの素晴らしい一手を指したとします。 しかしその一手だけでは絶対倒せないですよね。
将棋っていうのは先手が指す、それに対して後手が指すっていうね。 そういったことを普通は100回200回と繰り返した勝敗が決まるんです。
将棋の名人っていうのは1手とか2手だけって言うんじゃなくて、常に良い手を指すんです。 だからこそ将棋を始めたばかりの人がどんなに素晴らしい一手出しても決して名人に勝てないんですよね。
ではなぜ名人は常に良い手を出せるのかというと、それは定石という一番良い手順を知っているんですよね。
実はプラクティス、練習というのは将棋流定石に似ています。 そして先ほどお話した同じ間違いをしないようにするというのは、将棋を始めたばかりの人と素晴らしい一手に似ているんですよね。
実際に問題を解いていくときに間違えてしまった1台だけを取り上げて、この問題をこう解くと覚えて、同じ問題ができるようになったとしてもあまり役立たないんですよね。
確かにその問題に関して素晴らしい一手になるかもしれない。 しかし問題が解けないということは、その問題を解く定石がまだ定まってないんですよね。
だからその問題だけの解け方を覚えるために繰り返し練習したとしても、他の問題が解けるようになるとは限らないんですよね。
プラクティスの一番の目的は、授業で習ったシンプルに解く道筋を実際の問題の中にどう当てはめるかというのが大事なんです。
間違えた問題のやり直しとか、何も見ないで自分の力で解くことがプラクティスの目的じゃないんです。
したがってプラクティスというのは、授業で習ったシンプルに解く道筋のどこが上手に使えないのかというのを発見するのが一番大事なんですね。
宿題で問題の練習をして丸×つけて、×のところの答えを移すだけの勉強は絶対にさせないといけないです。
続いてアウトプットでは、解き方の組み合わせを身につけるという話をしていきます。
学校とか塾では、一つのまとまった内容の学習が終わるとテストをやりますよね。
このテストでどんな問題が出されても答えられる応用力をつける勉強はアウトプットになってきます。
アウトプットでは今まで習ってきた、授業で習ったシンプルに解く道筋が組み合わされた問題を解くことが中心の勉強になります。
例えばですね、濃度算とたび太算、一見違うような問題が見えるんですけれども、実は共通している部分も結構あったりするんです。
それはですね、面積図で求められたりするんですね。速さと時間のところであったりとか、食塩と濃度の部分、こういった部分というのは全然違うように見えるんですけれども、
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ある道筋を理解してやれば、応用を組み合わせて解くことができます。こういったアウトプットは組み合わせがかなり多いんです。
ではアウトプットの問題をどういうふうに見分けるのか話していきます。
そもそもですね、子供が自分でこのアウトプットの問題を見抜いたりとか、お父さんお母さんがアウトプットの問題かどうか見分けるのがめっちゃむずいです。
それはですね、学校とか塾ではアウトプットのための勉強、そういった宿題をプラクティスと同じように出すことが多いからです。
そこで子供でもお父さんお母さんでも宿題がアウトプットの学習するための問題かどうかっていうのをほぼ分かる方法を教えます。
見分け方はですね、宿題として出された問題の教科書なりテキストなりの問題の上に書いてあるタイトルですね。
このタイトルを見てください。プラクティスの問題というのは、一つの大きな分野をいくつかの小さな分野に分けて、その小さな分野のまとめとして載っている問題を宿題に出すことがほとんどなんですよね。
タイトルには類題とか、練習問題とか問題とかいうふうに書いてると思うんですけども、これに対してアウトプットの問題は一つの大きな分野の学習が終わって、次の分野に進む前にだいたい載ってます。
まとめ問題とか応用問題、発展問題というふうに書いてますよね。
また大抵の教科書とか問題書には、どの問題がどんな目的を持っているのかというのが最初の方に書かれてますので、一度見ておくといいと思います。
繰り返しになりますが、アウトプットの目的は今まで習ったことがどのように組み合わされているのかというのを理解して、その組み合わせ方を身につけることです。
プラクティスの時は、新しく習った一つの内容を少しずつ形の違った問題に上手に当てはめる練習をしていきます。
したがってインプットやプラクティスは、十分にできていない時にアウトプットをやっても意味ないです。
これらが3つのプロセスを順番にクリアしなきゃいけない最大の理由なんですよね。
ただし、練習の演習上にアウトプットの勉強があるというわけではないです。
大切なことなのでもう一度言いますが、アウトプットでは解き方の組み合わせを勉強するんです。
アウトプットの問題が解けないからといって、インプットやプラクティスができていないということではないです。
インプットとプラクティスを別物として考えて、プラクティスとアウトプットも別物なんですよね。
そこを曖昧にしてしまうと、多くのお母さんとかお父さんは誤解してしまうんですよね。
応用力をつけるためには基礎を繰り返せばいいというふうな、見当外れな勉強をすることになってしまうからなんですよね。
続いて、3つのプロセスで本当の実力をつけるという話をしていきます。
これまでの話の内容をまとめてみると、
インプットというのは、新しく教えてもらった内容を使って解き方の手順を理解する、基礎を身につけるということですよね。
そしてプラクティス、理解した内容を使って実際の問題に当てはめる基礎の問題が解けるということですね。
そしてアウトプットは、今まで習った解き方の組み合わせを勉強する応用問題が解けるということですよね。
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しかし、アウトプットの学習が終わったとしても、お父さんお母さんのイメージする応用力と、子どもがイメージする応用力というのはちょっと違うんですよね。
大人の考える応用力というのは、何もないところから何かを考え出す力というふうに思っているんです。
そして応用力というのは、基礎力とは全く違った別の力だと思っているからです。
はっきりと言います、それは間違っています。
あなたがお母さん、お子さんと同じぐらいの年齢だったときのことを思い出してみると、中学入試の問題でも高校入試でもいいと思います。
応用問題が解けた後、どんなことを感じましたか。
多分こんな感じだと思います。
そうか、この考え方とあの考え方をこういうふうに組み合わせたから解けたんだ。
どうでしょう。
それとも自分で今まで一度も習ったことのない解き方、正規の大発見をしたんでしょうか。
それは違うはずですよね。
当たり前のことですけども、中学受験であれば12歳、高校受験であっても15歳の子どもに解き方についての発見をさせるってちょっとありえないですよね。
なので、入試とか普通のテストでは、12歳、15歳の子どもに何もないところで何かを考えやすいのは求めちゃいけないですよね。
普段の勉強や入試で求められる応用力っていうのは、大人の考えるものとは全く違っていて、今までに習ったことをどういうふうに組み合わせるかっていう、いわば運用力に近いですよね。
これは別の言葉で言うと、ワーキングメモリーとかって言うんですけども、こういった部分ですね。
前の習った記憶の部分を組み合わせて解いていくって処理能力になるんです。
これっていうのは非常に難易度が高いことなんですよね。組み合わせですね。
こういったふうに実際、勉強のやり方ってプロセスっていうのはあるんで、このプロセスがきちんと上がっていけば必ず応用力もついていって、自然と本当の実力がつく学習方法なんですよね。
なので、3つのプロセスを踏むことで普通の子どもが大きく伸びる秘訣っていうのは実はここにあるんです。
なので、勉強のやり方がわからない人は、今回みたいに3ステップ踏んで、しっかりと勉強の基礎を見つけてくれたらいいかなと思います。
今日もありがとうございました。
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