2020-04-11 14:50

第30回 即効性アリ?成績が伸び悩んだ時の学習法(国語)

国語の成績が伸び悩んでいる理由は様々ありますが、どういった点に着目して勉強するかによって大きく成績が変わってきます。その国語の勉強法の考え方についてお話いたします。 
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こんにちは、年間指導時間2000時間のプロ家庭教師直希先生が教えるここだけの勉強メソッドです。
今回はですね、それぞれの科目に対してシリーズ化してお話ししていこうかなと思います。
即効性アリ)6年生で成績が伸び悩んだり、急落した時の学習法)国語編を話していきます。
まず、国語に必要なのは読解力と記述力。
必ず骨太な読解力をつけるために3つのステップを学んでいきましょう。
読解力をつけるための3つのステップ。
読解という言葉には文章を読むこと、そしてそこに書かれている意味を解くという2つの意味が込められています。
子どもたちの読解の問題点も、そもそも文章に書かれている内容を読み取れているかと、
そういった問題とそこに書かれている意味を解釈できているかという問題に分けられます。
気をつけたいのは、大人の読解とは問題が異なるということです。
中学時期ではどのような力が求められているのか、
まだ幼い子どもたちの読解力をどのように育てるべきなのか考えてみましょう。
ステップは文章の読み方。
語彙をどうやって増やしていくのか。
文章を読む。
まず文章には作者が思い描いたイメージが表現されています。
そのイメージを私たちに届けてくれるのが言葉です。
まずは言葉を知ること、つまり語彙を増やすこと、これが読むための第一歩です。
次の例文ですが、親御さんはどういうふうに感じるでしょうか。
飼い犬と触れ合いの中で動物を慈しむ気持ちが育まれるということがこの物語のテーマである。
大人にとってはなんということのない文章だと思います。
しかし子どもにはすごく難しいと言っていました。
子どもたちは大人が思う以上に言葉を知らないものです。
語彙を増やす。
言葉というのは会話とか文章といった文脈の中で使われています。
一つ一つの言葉の意味を自称的に覚えること、つまりドリルのように言葉を覚える取り組み、
有志とかテストの前の知識の整理としては効果的なんですけれども、
日々の語彙の獲得手段としてはなかなかお勧めできません。
例えば保育園に通っていた頃の写真を見つめながら、
あの頃はよく泣いていたよねと、そういった中での話の中で懐かしいという言葉を教えていきましょう。
ドリルのように覚えたことはすぐに忘れてしまいます。
とはいえ日常会話の語彙だけでは、入手の文章を読み解く上で十分ではないんです。
日頃から高度な語彙を身につける取り組みが必要でしょう。
6年生にもなると、新聞の一面記事には目を通すといった取り組みをしている子も多くいます。
また塾では様々な文章を勉強します。
テキストだけではなく、テストにも言葉との出会いはあります。
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文脈の中でこの言葉の意味は何だろうと思って、辞書で意味を調べる姿勢を身につけましょう。
ここで一番注意してほしいのは、テストの復習の際にお子さんに意味のわからない言葉を調べさせたとします。
ところが子どもたちが調べていない言葉、分かっていると思っていた言葉、
改めてたどれると、実は分かっていなかったということが多々あります。
めんどくさくて調べていないこともあるでしょうが、
小学生の場合は自分にとって分かる言葉と分からない言葉の仕分けができないことがあります。
初めのうちは子どもが分かっている言葉の中からいくつか意味を尋ねてみて、
知っているつもりになっていただけたということを教えてあげるのも良いでしょう。
続いて、評論・説明文の読み方、言葉を言葉として読むためにという話をしていきます。
言葉が分かれば文章からイメージを受け取ることができるでしょう。
読書好きな子であれば文章を目で追いかけるだけで、映画の世界に入り込んだように感じるかもしれないです。
しかし、読書好きな子が必ずしも受験の方法の読解力があるとは言えません。
むしろ、読書好きな子ほどはまりやすい落とし穴もあります。
その一つの評論・読解です。
いくら本が好きだと言っても、これまで読んできたジャンルは圧倒的に物語ですよね。
それも子どもにとって馴染みのある言葉を集めて書かれた柔らかい物語が多いでしょう。
このような文章に馴染んだ子の読みは、流れるように文章を追ってイメージの世界に入り込みます。
言葉そのものをあまり意識しない読み方ですね。
そのような読み方を評論に持ち込むとどういう風になるのか。
流れるような言葉の拾い方ができないです。
映画のようなイメージも得られません。
何が書いてあるのかさっぱり読み取れず、うつらうつらとしてしまう子もよく見られます。
子供向けの物語を読み慣れている子ほど、評論では読みが上滑りを起こしてしまって苦手意識ばかりが強くなる傾向と見られます。
評論では言葉を言葉として読まないといけないです。
どういうことか例を出しましょう。
科目は違いますが、6年生が社会で学習する日本国憲法の読み取りに通ずるものがあるので見ていきましょう。
日本国民は正義と秩序を貴重する。国際平和は誠実に寄与し、国権の発動たる戦争と武力による威嚇または武力の行使は国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する。
この文章を流れるように目で追ってイメージの世界に浸ることはできません。
まず言葉を言葉として受け取って、言葉の持つ意味を考えることになります。
正義と秩序を貴重とする、そういった表現を読んで物語が訴えてくるようなイメージにはならないです。
正義はまず正義という言葉の枠を元にイメージを得るものです。
物語してしまって評論に気まずくことはイメージベースでなくて言葉ベースに読むように音読すると効果的です。
さらに評論を読む上でもう一つ注意したいのは、抽象的なイメージの読解力です。
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先ほどの憲法の条文の表現も慣れていない子どもと、そういった子どもたちは思考をやめてしまいます。
これも慣れの問題です。
子どもたちの様子を見ていると、新聞記事などで日頃から抽象的なテーマを考えている子は評論テーマにも馴染みやすいようです。
普段から評論に親しむことを加えて、日頃の会話の中でなぜそうなのか、つまりどうなのかといった点を子どもたちに考えさせるのがいいかなと思います。
続いて物語の読み方、合理的な解釈を目指すという話をしていきます。
子どもたちから物語を読むのは楽しいけれど、問題になると難しいから嫌だという声をよく聞きます。
心情とか性格の説明、象徴的表現の具体化、主題の説明などの問題では、文章中の表現を利用するだけでは、問いに対して十分な回答を得られないんですよね。
解釈によって必要な要素を導き出せばなりません。
例えば、お母さんがいつも作ってくれるお弁当は何を象徴していますかという問題に対して、文脈やお弁当の持つイメージからお母さんの愛情というふうに答える力が必要となってきます。
中学受験では込み入った解釈はあまり求められませんが、難関と言われる学校では歯ごたえのある問題も結構出していきます。
解釈には文章中の言葉の意味を拡張したり、似たような言葉を類推したり、様々なアプローチがありますが、
いずれも文章に書かれている内容を基にして、合理的な範囲で回答要素を導くことが必要になってきます。
ところが、合理的なラインをまだ幼い子どもたちは守れないです。
自分の体験に引き摺り込んで理解したり、行き過ぎた想像をしてしまったりします。
子どもにとっては合理性を経験として見つける考えが必要になってきます。
生活の中で体験に加えて、独自体験を積ませたいところなんですが、受験を考えるとまずは塾のテキスト、テストで出会う文章を読み返し、間違えた問題をきちんと見直すことが大切です。
塾の教材は、入試によく出るテーマを疑似体験するのに効果的です。
合理的な解釈を目指す上で気をつけたいのは、意識が解釈に加まり、文章中の手がかり、そしてそういったものを愚か化してしまうことです。
場面や出来事、登場人物の言動など、文章中に明確に示されている手がかりをきちんと捉えることが大事です。
解釈に合理的な枠付けをしてくれます。
問いの求めに対応する手がかりを文脈から余すことなく拾うことを大事に考えましょう。
文章の解き方、合理的思考力をどう養うか。
よく行間を読むというふうに言うんですけれども、文章に直接表現されていない筆者の意見とか意思、そういったものを読み取るという意味です。
中学入試で行間を読み取る力が求められることが結構あるんですが、それ以上に大事なのは文章に書かれている内容の相互関係を見抜く力になります。
例えば、指示語の問題になります。
このような姿勢とありますが、どのような姿勢ですか。説明しなさい。
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この問題は文章に書いていない内容を解釈するのではなく、このような表現という、この言葉が指し示す表現との関係性を見抜くことを求めています。
文中の根拠を確認しましょうとは復習ポイントとしてよく言われるんですが、中学受験の語号では、文中の根拠を探すこと、つまり防線部と根拠部分の関係性を見抜けば、ほぼ回答作業というのは終わりになります。
もちろん文中の手がかりを解釈して、さらに自分の言葉で説明していくことがありますが、難解なものというのはほとんどないんですよね。
例えば、物語の心情等問題を考えます。
トモミは思わず手を叩きました。とありますが、それはなぜですかという問いがあったとします。
この場合にも最初のステップは、文章中からトモミが手を叩いた時のことのきっかけを探していくんですよね。
そしてそれがトモミのピアノのコンクールで自分が入選したことを知ったという表現だとすれば、そこからトモミの心情を理解することになりますが、嬉しかったという表現がイメージできればいいかなと思います。
このように中学受験の語号では、解釈すべき内容というのはさほど混乱なものではなくて、結構日常的なものなんですよね。
つまり、行間を読むということは、中学受験ではメインテーマではないです。
むしろ書いてある内容の相互関係を正しく読み取ることが大事なんですよね。
では、相互関係の関係性を読み取る力とはどんなものなのか、つまりこれは論理的思考力になっていくんです。
論理的思考力というのは、入試では授業で習った文章がそのまま出演されることはまずないです。
毎度間違った文章を読み解く中で、子どもたちの力が点数化されることになります。
もちろん漢字、語句、語彙など、知識の有無が点数の差となりますが、主として求められている力というのは子どもの論理性なんです。
見方を変えれば毎度違った文章を通して、子どものどんな力を測れるのかという論理性しかないとも言えます。
論理性というのは、物事の道筋、そして誰にでも納得してもらえる考え方を述べることです。
水泳の得意な僕はプールの中でクラスのヒーローだ。
連日をうどるような暑さが続いていて、パパもママもうんざりしている。
しかし僕はこの暑い夏が終わってしまってほしくないと思っている。
そういった文章で防潜部の意味を説明しなさいと問われれば、
水泳の得意な僕はプールの中でクラスのヒーローだという部分に着目すると思います。
しかしどうしてこの部分に着目するのかというと、このように問われた子どもっていうのは当たり前だという顔をして、
だってこの問題が聞いているのは僕が夏が終わってほしくないと思っていることの理由じゃないかと考えるでしょう。
当たり前のことです。
しかしそれを言葉にして説明するのが論理です。
中学受験の国語において文章を読解したり、そういったものにたどり着くまでのプロセスというのが、
この当たり前の論理性の繰り返しなんですよね。
そして手順を吹くこと。
ではなぜ子どもたちはこの当たり前のことができずに悩むのか。
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それは問題を丸飲みしておこうとするからなんですよね。
小さくちぎって、一つずつ飲み込めばお腹に収めることができるのに、手順を踏まずに飲み込もうとするからなんですよね。
例えば防線部に、アキラはあのような態度を許せなかったという表現があって、それはなぜですかと理由を求められたとします。
子どもたちはここでいきなりなぜと考えるんですよね。
大人だと手順を踏みます。
まず、あのような態度とはどのようなものか確認していて、そこからなぜを考えます。
こういった当たり前の手順を踏むことが意外なほど子どもは苦手なんです。
読解力の土台として訓練しなくてはいけない部分です。
そして最後に、論理のトレーニングについてお話していきます。
テストには正当率が出ますが、
例えば難関と言われる学校を目指す子にとって、来たいところというのは40%から20%の問題だと思います。
このレベルの問題についてお子さんが正解をしたところ、
どのように考えて、どういうふうに正解にたどり着いたのかって説明すると良いかなと思います。
意外に感覚的な判断をしていることがわかるんですが、
選択肢の問題だと、よく2つの選択肢までは絞れるんですが、
最後の判断をどうしたらできるのかって説明ができないんですよね。
このファシーな判断をきちんと言葉に変換して説明できるようになれば、成績の波は収まっていきます。
実践でも大きくぶれることはないでしょう。
また、はじめは自分の言葉で説明するのは難しいでしょうから、
授業中に考えた問題について、回答までの論理過程をノートに書くこともかなり効果的です。
この時、自分はなぜその論理過程を埋めなかったのか、
自分の思考の傾向を隠せるとかなり効果的です。
文章をきちんと読んでいなかったからとか、文章に書いていない内容を勝手に想像してしまったから、
自己分析ができると良いかなと思います。
以上、読解の問題について述べてきました。
テーマが大きいため全て紹介できませんが、
国語の勉強は語彙という量の問題と、論理性という質の問題をきちんと意識して勉強する必要があり、
ただ読解問題の多くをこなせばいいというわけではないんですよね。
こういったふうに国語の解き方があるので、皆さんも参考にいただけたらなと思います。
今日もありがとうございました。
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それではまた。
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