2021-01-18 08:28

【犬のしつけ】1番大切なのはコレ&ロンドンのホームレスの犬のお話

他の犬や人への吠え、怖がり、興奮は
全て【社会化不足】が原因かも?

【犬のしつけ・教育】1番大切なのは……
そう、犬の経験値up✨

ロンドンで出会った経験値高めの
ホームレスの方のワンちゃんのお話🐶

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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
犬のあれこれ、しつけやトレーニングのお話、時には子育てママとして仕事と育児のお話などを、私個人の見解でお届けしていきます。
今回は、犬のしつけで1番大切なこと、ロンドンのホームレスの犬のお話、というテーマでお話します。
トレーナーというお仕事をしていると、よく聞かれるのが、しつけっていつから始めたらいいですか?というご質問です。
これは即答ですね。お家に来たらその日からです。
しつけとかトレーニングという言葉になると、ちょっと特殊なことを教えるような感じに思われちゃうんですが、
この言葉、教育とか育てるという言葉に置き換えてみてください。
私には7歳と2歳の子供がいるんですが、子供ができたら親は子育てしますよね。
だから犬を飼ったら犬育てをぜひしていただきたいんです。
子育ては赤ちゃんが生まれたその日からスタートします。犬育てはワンちゃんがお自宅に来たその日からスタートなのです。
犬育てで大切なポイントはいくつかあるんですが、最も大切な犬育てのポイントは、社会化になると思います。
むしろ社会化さえできていれば、他の問題は何でもクリアできると言っても差し支えないかなと思うぐらい大切な教育でありながら、
最も飼い主さんに見透かされている育て方、しつけになるんですね。
実際、お座りや待てやお入れなどのコマンドを教えることは後からで全然構いません。
社会化は、これは自分が生きていく世界の在り方を知るということと、その中で快適に過ごすためにはどうすればいいのかを犬自身が経験から学ぶということです。
犬も人も親からこの社会の仕組み、過ごし方、ルールを学ぶのですが、犬にとっての親は、お家に来たその日から飼い主さん、人間になりますよね。
そしてワンちゃんたちが暮らしていくのは、人の家庭、人の社会になるので、この社会の家庭の在り方、社会の在り方、ルールを教えることは、
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飼い主さんの仕事なんです。
たくさんの飼い主様が悩まれる他の犬、他の人への吠えや過度な興奮、散歩の引っ張り、噛みつきや極度の怖がりなどは、ほとんどがこの社会化不足が原因です。
社会化不足は同時に経験不足でもあります。
犬は人より警戒心が強く、経験していないことは、大きくなると怖がったり嫌がったりして、噛んだり吠えたりする問題行動という形で現れることがあるんです。
社会化については調べるとたくさん出てくると思うんですが、要はなるべく多くの新しい経験をさせてあげる、ポジティブな経験をさせてあげるということです。
特に犬にとっては、生後半年までに経験していないこと、経験が少ないことは、その後大人になって受け入れることが難しくなることがあります。
例えば、女の人の一人暮らしに飼われているワンちゃんが男の人が苦手になったり、老夫婦に飼われているワンちゃんが子供に吠えたり、他の犬と触れ合ったことのないワンちゃんが犬に苦手になったりということです。
そういう場合は、苦手になる前におやつをあげてもらったり、一緒に遊んでもらうことで、楽しい気持ち、ポジティブな経験から、
あ、これは何でもないな、怖くないや、大丈夫、と犬自身に自信をつけることができるんです。
子供と違って犬は大きくなっても、自分でドアを開けて、外へ出て、友達を作ることはできないので、飼い主さんが与えてあげる環境や経験が全てになるんです。
社会科のしつけは、犬に自信をつけてあげる、という教育です。
ワンちゃんが、その一生を自信と安心を持って、この人間社会で生きていくために、
あなたのいるこの世界は怖くないよ、大丈夫だよ、とっても楽しいんだよ、ということをお家に迎えたその日から教えてあげてください。
ワクチンの関係で、4、5ヶ月まで散歩をさせないでください、と言われることもあるかもしれませんが、
その場合には、抱っこをして、なるべく多くの人に会わせたり、抱っこしてもらったり、
いろいろなところへ連れて行って、違う環境の音や匂い、物を見せてあげましょう。
子犬が固まったり、逆にソワソワしたり、震えたりする場合には、その反応が収まるまで優しく撫でたり、
じっとそこにいて声をかけたり、おやつをあげていきましょう。
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パピーの頃が一番大切なんですけれども、その時期を逃してしまったとしても、諦めず苦手なものに少しずつ慣らしていくことが必要です。
よく社会化された犬の素晴らしさというものを私は見たことがあります。
それはイギリス留学中に見たホームレスの方のワンちゃんでした。
イギリスでは、ホームレスの方も犬を連れていることがよくあるんですが、
ある時、ロンドンで一人のホームレスの方が路上で犬と一緒に座っているのを見ました。
道にはたくさんの人が通り過ぎていて、泣いている赤ちゃんを連れているお母さんや、大きな音をするバイクも近くを通っていました。
ワンちゃんは何に反応するわけでもなく、じっとオーナーさんと座っていました。
飼い主さんであるホームレスの方が立ち上がって歩き出すと、その後すっと歩いてついていき、車をすり抜けて道の反対側へ行き、
反対側から来た吠える犬とすれ違って私の視界から消えていきました。
もちろんリードはなしです。オーナーさんはその間、振り返ることもしませんでした。
この光景、もう何年も前になるんですが、私にとってはものすごく印象的でした。
特別なトレーニングを受けてはいないと思います。きっとあの子は毎日路上で生活する中で、たくさんの刺激を受けていろいろな経験を積んで、
その上であのホームレスの方と、あのオーナーさんと一緒に生きることを自ら選んでいるんだなという気がしました。
社会科のできている犬は、許容範囲の広い犬です。それは問題行動を減らし、犬と人が共に生きていく上で共通のルールを理解し、
お互いストレスが少ない状態で快適に暮らすことができるんです。
だからこそ、社会科の教育は何よりも犬にとって必要な教育だと思います。
今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたとワンちゃんの今日が、ますます輝けるものになりますように。
次回もまたよろしくお願いします。
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