ゴールデン・レトリーバーの魅力
こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
トークトレーナー、ペットロス専門士、アニマルコミュニケーターである私が、
人と犬が共に、より幸せになるためのヒントをテーマに配信しています。
時々、雑談をしたり、歌を歌ったりしています。
週1回の配信、人気犬種の光と影企画、久しぶりの更新となります。
長らく休みをいただいておりました。
第7回目は、アニコム人気犬種2024ランキング13位のゴールデン・レトリーバー
みんな大好き、日本の大型犬人気の犬種不動の1位、ゴールデン・レトリーバーの光からお話ししていきたいと思います。
こちらの犬種は、2023年度は13位、2025年度も13位、人気の安定の高さが伺えますよね。
なんといっても、ゴールデン・レトリーバーの知名度は抜群で、犬を飼っていない人でも知っている犬種だと思います。
皆さんも、きっと知っているよ、という方が多いんじゃないかなと思います。
ふさふさの黄金色の毛に優しそうな目、社交的で人懐っこい性格が知られているゴールデン・レトリーバーは、老若男女に愛される大型犬といっても過言ではないですよね。
研修図鑑でも、性格についてはこのように書かれています。
ゴールデン・レトリーバーは賢く穏やかで、洞察力があり、犬にも人にもフレンドリーです。
家族に対して愛情深く、人のそばにいたがります。
活発な遊び好きでもあるので、子どもとの相性も比較的良い犬種です。
ということですよね。まさにその通りという感じなんですが。
よく比較されるのは、やはり人気犬種のラブラドール・レトリーバー。
こちらも以前配信していきました。
実は、この2つの犬種の起源というのは全く異なるんですよね。
というより、ゴールデン・レトリーバーは19世紀まではその成り立ちや歴史が不確定である犬種とも言われています。
ニーファンドランドとフラットコート・レトリーバーの後輩種が一番最初とも言われていますが、
具体的な古い記録がこれが残っているものの最初になっているんですよね。
研修図鑑によりますと、1903年にイギリスケネルクラブに最初に公認されたとき、
ゴールデン・レトリーバーはフラットコート・ゴールデンという名前を与えられていました。
フラットコート・レトリーバーは1864年頃からすでに犬種として確立し、展覧会にも出展されていましたので、
これと区別するために1911年にはゴールデン・レトリーバーまたはイエロー・レトリーバーという名称に変更されました。
後にイエローが削除されて、1920年にゴールデン・レトリーバーという名前に統一されたというわけです。
というような記載があるんですよね。
実はフラットコート・レトリーバー、黒くて毛がちょっと長くて、
そしてマズルがシュッと長いフラットコート・レトリーバーという犬種があるんですけども、
こちらも日本ではそこそこ見かける犬種かなと思うんですが、
このフラットコート・レトリーバーと区別をするために最初はイエロー・レトリーバーという名前とか、
フラットコート・ゴールデンというような名前だったんですね。
そしてゴールデン・レトリーバーという名前に統一されたのは1920年ということで、
そんなに古い歴史ではないんだなということがわかると思います。
犬種の歴史と成り立ち
このように犬種として安定するまでに様々な経緯があったゴールデン・レトリーバーなんですが、
現在この犬種の原産地としてはイギリスとなっています。
実は私はかつてゴールデン・レトリーバーの発祥地とされているスコットランドのグレン・アフリックにあるグイシカンハウスを訪れたことがあります。
この林の中の廃墟のような建物はかつて最初にゴールデン・レトリーバーを繁殖したという貴族、
後のトゥイードマウス団爵の邸宅だったんですね。
私が訪れたという日が10月の雨の日だったので、暗くて寒くて荒れ果てていた廃墟というように感じてしまったんですが、
ここにはきちんとゴールデン・レトリーバーの発祥の地という記念碑が建てられていました。
私はゴールデンの愛好家であり、自身もブリードを手掛けている私の師匠とともにこのグイシカンハウスを訪れたんですけれども、
廃墟となってもなお巨大な邸宅の間を金色の毛並みの犬たちが走り回る様は、
おそらく150年以上前に誕生したゴールデン・レトリーバーたちもこの土地を、この建物の間をこうして駆け回っていたんだろうなと思わせる光景でした。
ここには5年に一度、世界中からゴールデン・レトリーバーの愛好家たちが愛犬とともに集まる一大イベントがあるんですが、ご存知でしたか?
直近では2023年、なんと400頭以上のゴールデン・レトリーバーが集まって写真撮影をしたそうです。
写真撮影のその一瞬のためだけにですね、世界中からゴールデン・レトリーバーの愛好家が集まった、そして撮影された写真は概要欄にあるURLからご覧いただきますので、興味のある方は一度ご覧になってみてください。
すごいですよ。
世界中で誰からも愛されるこの美しい犬たちは、実は最初は皇帝さんのあるスコットランドの元野で、寮に適した犬を求めるこの地の貴族によって交配された犬たちでした。
その名の通り、レトリーブを担う寮犬として作出されたという歴史があります。
寮犬というと、私たち日本人にはあまりなじみがなくて、寮犬というカテゴリーで一括りに考えがちですが、実量、実際の量に伴う犬というものは実に細かく用途が分かれているんです。
特にその寮犬種のほとんどがヨーロッパの作出であり、犬種の名前にも関されている仕事によって分けられています。
ポインターとか、セッターとか、ハウンドとか、レトリーバーとかですね。
レトリーバーという意味は、獲物を追い立てたり、探し出したり、追跡するという仕事の寮犬ではなくて、獲物を回収してくる仕事を持っている犬たちのことを指します。
レトリーバーの言葉の由来であるレトリーブ、これも回収してくるという意味で、
このレトリーバーと名前がつく犬たちはすべて、かつてはこの作業回収を狙う寮犬として繁殖されてきたんですね。
この回収、つまりレトリーブというのは、人との共同作業になるんです。
主人の指示で回収する獲物の位置を特定し、その位置まで行って、主人の指示通りに探し、見つけたいものを主人のもとに加えて戻ってきます。
このシンプルかつ究極の作業だけを切り取ったものをガンドッグというドッグスポーツにして、今でも楽しんでいらっしゃる方が大勢います。
知っている人は知っている、私の師匠はこのドッグスポーツのプロ。
ガンドッグの競技者でもあり、ガンドッグというスポーツに携わる犬たちのトレーニングのプロでもあります。
そして審判でもあり、教育者でもあり、ガンドッグに適した犬の繁殖まで行っていますので、私もこの世界を何度も見てきました。
ちなみにゴールデン・レトリーバーの犬種はラブラドールの回でもお話しした通り、ショーライン、ショータイプ、フィールドタイプ、フィールドラインと2つに大きく分かれています。
ショータイプの中にはさらにアメリカンタイプとイングリッシュタイプが分かれていますが、日本の多くのゴールデン・レトリーバーはショータイプであり、アメリカンタイプが多いということになっていますね。
イギリス産のショータイプのゴールデン・レトリーバーも増えてきましたが、こちらは小羽色に見える明るい茶色というよりは、もっと白っぽい色と流れる長く波打つ紐が特徴です。
ホワイトゴールデンなんか?と言われることもありますね。
そして私のショーをはじめ、実量や眼督を専門とするフィールドタイプのゴールデン・レトリーバーたちは全くと言っていいほど見た目が異なります。
彼らはショータイプの個体よりも遥かに小柄で足が長く、骨格もスリムでマスルも長く、頭の端が小さく波打つというよりはストレートに近い紐を
ドッグスポーツと寄り添い力
毛色はアイリッシュセッターにも通ずるような深い褐色や赤色というふうになりますね。
コミュニティにフィールドタイプのゴールデン・レトリーバーの写真を添付しておきます。
私がショーの元にいたときに出会ったゴールデンたちですね。
ロラドール・ゴールデン・レトリーバーともに全く異なる様子のフィールドタイプの犬たち。
初めて見た顔だわね。こういうのかな?と驚かれるかと思います。
それほど日本にはフィールドタイプのゴールデン・レトリーバーは少ないんですよね。
ゴールデン・レトリーバーが人に対して有効的で忠実で大型犬にも関わらず飼いやすく、長年にわたり日本で一番人気の大型犬として人気があるのは、
何といっても人と一緒に作業をするという本能的な寄り添い力が大きく関係していると私は思っています。
教えなくても人と一緒に寄り添い、何かを持ってきてくれるゴールデンたちはまさに愛され力ナンバーワンの大型犬ですよね。
ただし大型犬になりやすい病気、そしてこの犬種ならではの犬種病ともいえるような股関節形成不全なんかには気をつけたいところです。
次回はそんな愛され大型犬ナンバーワンのゴールデン・レトリーバーの影をお話しいたします。
こちらはメンバーシップ有料配信でのお届けとなりますのでご了承ください。
その次はですね、また来週になりますが、今度は12位のカニヘンダクスフンドの光と影をご紹介いたします。
それではまた来週をお待ちください。
人気献種の光と影、2024人気献種ランキング13位のゴールデン・レトリーバーの光お届けしました。
最後まで聞いていただきありがとうございました。