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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話しています。
時には子育てネタや、留学時代や旅行の思い出などのお話もお届けしています。
より具体的な犬に対しての配信はメンバーシップ、文章はノートにまとめてお伝えしています。
今回は、ペットを失うということについて少しお話してみようと思います。
つい最近ペットさんをお別れした方には、おつらい気持ちがわき起こるかもしれません。
どうぞここでそっと閉じてくださいね。
ここ数年、私の元には昔お世話をさせていただいたワンちゃんたちの不法が飛び込んでくることが増えてきました。
中には新しい子を迎えましたということで、新たにご相談やお問い合わせをいただくことがあります。
これはとても嬉しいことなんですが、ペットを失うということは非常に辛く悲しいことです。
ペットロスという言葉はかなり一般的に知られるようになったと思いますが、これは一時的にどんな飼い主さんでも体験する心の状態だと思います。
このロスが体や心に深く影響を及ぼすようになってくると、ペットロス症候群という症状、病状になって現れることがあります。
私もそんな方を何人か知っています。
動物と暮らしたことのない方、動物がお好きではない方にとっては、人間よりも寿命の短い生き物と暮らす以上、先に行ってしまうことは当然わかっているのに、
どうしてそんなに悲しむんだ、悲しいなら買わなければいいのに、という方もいらっしゃると思います。
事実、もうあんな喪失感を味わいたくない、とペットを飼うことを断念される方も少なくありません。
家族の一員として一つ屋根の下で暮らしながら歩んでいる時間は全く違うペットたち。
いつかそばにいなくなる日が来ることはずっとずっとわかっているのに、それでもその時が来た時には冷静ではいられません。
それは私も遠くない将来、同じことが起こると確信しています。
つい最近、ある方とお話をしました。
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その方はペットを亡くされてお辛い、でもこの気持ちをどうしたらいいのか、と私にご相談をしてくださいました。
私はペットロスの専門家ではありませんが、その辛いお気持ちはとてもわかります。
ペットは自分が良い時も、イライラしている時も、へこんでいる時も、困っている時も、悩んでいる時も、体調の悪い時も、
嬉しい時も、悲しい時も、いつもそばにいてくれます。
どんな飼い主さんでも、あなたがどんな格好でも、どんな性格でも、太っても痩せても、無条件に全身全霊の愛を注いでくれます。
お金持ちだから、名声があるから、社交的だから、美しいから、若いから、賢いから、といった判断は一切しません。
ただそこにいて、ただ、目の前にいる飼い主さんに、同じように接して寄り添ってくれます。
それも10年ぐらいの間、ずっとです。
これって、人間同士であれば、双方に非常に努力のいる関係性だと思うんです。
ただ、相手の存在を、どんな時でも、打算や忖度することなく、そばにいて、ただただ受け入れてくれる。
ということは、人間社会では、たとえ親子、兄弟、パートナー同士であっても、なかなかそれをずっと同じ状態でキープすることって大変なことではないでしょうか。
まあ実際は、犬たちにも多少の損たくはありますけどね。
犬は、無条件で飼い主さんを受け入れてくれます。
それが何よりも、飼い主さんたちがペットに癒され、励まされ、日々の活力をもらい、この子のために頑張ろう、と思うきっかけになるんだと思います。
正直に言って、大昔の人間と犬の関係は、今や不要です。
優秀なサイレンも、警報器も、護衛も、狩猟道具も、機械が取って変わればいいだけのこと。
それではなぜ、人は犬と暮らしたがるのか。
それは、あなたがあなたのままで、私のそばにいてくれさえすればいいんです。
そして、ご飯と水と散歩があれば。
という、人間関係の上では、なかなかそこまで達することが難しい、無償の愛を、教えもなく、長い間注ぎ続けてくれるからだと思います。
だからこそ、自分を絶対的に肯定して、愛して、信頼してくれた存在を失うということは、魂が欠けてしまうほどの悲しみを、時に人は感じるのではないでしょうか。
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たかがペットでしょ、という方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、ペットたちが私たち人間に与えてくれるもの、気づかせてくれるものは、人間同士では決してやりとりのできない何かがあると私は思います。
そんなペットたちと貴重な時間、それが短かったとしても、その出会いに感謝すること、愛と気づきに感謝すること、
喪失は悲しくて寂しくてやりきれないかもしれないけれど、そばにいてたくさんの愛を送ってくれていたことに、ありがとうを言って送り出せたらいいなと思います。
もしあなたが、そしてあなたの周りで、愛するペットさんを失って悲しんでいる方がいらしたら、どうか、たかがペットでしょ、ではなくて、その悲しみに少し寄り添ってあげていただきたいと思います。
飼い主さんは、私はしっかりしなくちゃ。こんなこと、あんなことしていなければ、しなければ、もうちょっとあの子は長生きしていてくれたのかもしれない。私を待っていてくれたのかもしれない。
いつまでも悲しんでいたら、あの子が悲しむのはわかっているんだけど、と後悔を重ねたり、悲しみに蓋をしようとしてしまうことがあります。
悲しいときは悲しい。喪失は誰でも本当に悲しくて寂しいです。
その方の思い出話を、楽しかった思い出を聞くだけでもいいと思います。
そのことを、ペットを失った悲しみを吐き出すことができずに、ペットロス症候群になられる方は多いです。
ペットさんたちと過ごした楽しい時間を思い出して、感謝に代わる時が来ることを私は信じています。
そしてそれは、虹の橋を渡ったペットさんたちの願いでもあるんです。
私は昨年、アニマルコミュニケーターとしても活動を始めましたが、ペットさんを失った方々のお気持ちにより寄り添ってお力になりたいなと今年に入って、いくつかの方法を聞いてから強く思うようになりました。
今後はペットロスカウンセラーの勉強もしていこうと思います。
またまたやることは増えてしまいそうですが、人と犬の架け橋であることが私の一生の願いですので、何かお役に立てるのであればやってみようと思っています。
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そして、こうして飼い主さんたちのお力になるために努力ができるという機会をいただけることも、私は本当に幸せものだなと思っています。
今回は、ペットを失うということと、ペットロスについて少し話してみました。
最後まで聞いていただきありがとうございました。