2021-03-11 09:03

【ペットの災害対策】を考える🐶生命を守る【ハウス(クレート)トレーニング実践編

前回に引き続き
【ペットの災害対策】についてのお話です

長くなってしまったので3回に分けました💦

今回は、ペットの生命を守る
【ハウス(クレート)トレーニング】のやり方を
お伝えしています。

ハウストレーニングは環境省のすすめる
【ペット災害対策ガイドライン】でも平時から
飼い主さんに薦められいるしつけです

#犬#動物#ペット#生命を守る#災害対策#しつけ#いつも聴いてくれてありがとうございます

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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
今日は長くなりそうなので、チャンネル紹介は割愛させていただきます。
さて、本日3月11日は東日本大震災からちょうど10年ということで、改めてペットの防災対策について、今回は2回目のお話になります。
2回の配信と思っていたのですが、収録したら長くなってしまったので、申し訳ありません。3回に分けてお話ししていきますね。
今回は、ペットの防災対策、命を守るハウストレーニング実践編についてお話しします。
前回は、国や自治体では災害時、ペットの飼い主に定められていること、推奨されているしつけの項目についてお話ししました。
前回でもお話しした通り、国のガイドラインでは、ペットは動向避難が基本とされています。
そして、避難先での受け入れに際しては、自治体と誘導と知事に従うことになっています。
実際のところ、避難所ごとにペットの受け入れルールは異なります。
施設に預ける、避難所の屋外の決められた場所で飼育する、屋内の別の場所で飼育する、室内で同居するなどの選択肢がありますが、
そのいずれにも共通する事項としては、サークルやケージ、キャリーケースなどの決められた空間で過ごすことが前提なのです。
私の住む横浜市では、指定された学校などの防災拠点があり、その中でペットの避難場所はどこに設置するのかが決まっているところがあります。
災害時、ペットの一時飼育設置事例集という資料で確認することができます。
この場合、飼い主さんとペットは同じ場所で暮らすことができません。
ですので、災害時にペットの負担を少しでも減らすために、普段からハウストレーニングはやはり必要です。
ハウストレーニングについて、今回は具体的なトレーニング方法をお話しします。
狭いところに入れているのはかわいそう、うちの子は入れるとすぐ鳴いてしまって、私が頼られなくて出してしまいました、というお声もありますが、
それはサークルやケージ、キャリーをお仕置き部屋として閉じ込めているために使ったり、
その空間にいることに対してポジティブなイメージがない、といった結果だと思います。
犬は狭い囲われた空間にいることはむしろ落ち着くという習性を持っています。
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ですが、自宅すべてが自分のお部屋という感覚で育ってきたワンちゃんにとっては、災害時に避難所に同行避難するにしても、
どこかへ預けられるにしても、囲われた狭い空間に一人にされるということに、強い違和感とストレスを抱きやすくなります。
実際、被災圏収容所、私が行ったボランティア先では、ケージやキャリーに入れられることに強いストレスを抱き、
自傷行為やパニックを起こす犬もいました。
必ずしもその原因はケージだけではないんですけれども、少なくともケージやキャリーに入ることに慣れていたり、
好きになっていれば不要なストレスを強く感じなくて済みますよね。
ハウストレーニング、クレートトレーニングとも言いますが、それは狭いところで我慢させるというトレーニングではなくて、
ここは自分だけの安心できるパーソナルスペースなんだよ、ということを理解してもらう、安心感を与えるトレーニングになります。
そのためにも、捕まえて閉じ込める、といった利用方法をしないこと、
おやつやご飯をその中であげること、居心地を良くしてあげることを心がけてください。
さて心からは、具体的なハウストレーニングのやり方をご紹介します。
まずは意外と知られていませんが、ハウスをどこに置くかを考えます。
サークルやキャリーケースは、中から家族の動きがよく見える場所に置いてあげましょう。
まずは扉を開けておき、お気に入りのブランケットやおもちゃを中に入れます。
自分から中に入って休んだり、遊んでいるときには褒めておやつを入れてあげます。
特別なおやつやご飯は、このお部屋の中であげるようにして、夢中で食べているときだけそっと扉を閉めてみましょう。
扉を閉められるのが嫌いな子は、食べ終わったらすぐ扉を開けてあげましょう。
少しずつこの中にいる間隔を長くしていきます。
これらの場所の中で食べる習慣ができてきたら、食事の前にハウスと声をかけ、
犬より先に食事をハウスの中に入れ、扉を閉めるようにします。
そうすると犬は中に入りたくなるので、
入りたいよという意志が出てきたら扉を開けてあげると、自分から中に入ってご飯を食べますよ。
犬が自分から中に入る瞬間にハウスともう一度声をかけることで、
中に入ることイコールハウスというコマンドなんだ、と覚えていくようになります。
食事は一食分を全部食器に入れて与えるのではなくて、3,4回に分けて与えることで練習を繰り返すことができますよ。
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ただし、動きの速い子や大型犬は食べてすぐ激しく動くと体に異常をきたしますので、
ドライフードで言えばフードボールに3,4粒を3回程度練習し、
しっかり食べ終えたのを見てから扉を開けます。
最後はいつもの場所で残った食事を入れてあげましょう。
ハウスに入って食事を取ったり、自分から中に入って休むことに抵抗がなくなってきたら、
1分から扉を閉めます。
落ち着いて大人しくしていられたら、途中で中におやつを入れてあげて褒めてあげます。
その後扉を開けてあげましょう。
中に入っているとき、目の前に人の動きがあると泣いてしまう場合、
バスタオルなどをかけて視界を遮断してあげると落ち着きやすくなる子も多いです。
特に長い時間のハウストレーニングに挑戦するときには、
時間をかけて遊びながら食べることができるチーク玩具を使うことが有効です。
長くハウストレーニングする場合には、夕方や夜、
お散歩の後などワンちゃんが疲れているときの方がいいですよ。
お家に来たばかりの子犬ちゃんであればサークルを利用する方も多いと思います。
サークルの中にクレートを置き、その中にクッションなどを置いてあげることで、
子犬は自然と暗くて居心地のいいクレートの中で休むようになりますので、
クレートやキャリーに対する愛着が湧き、
特にトレーニングをしなくてもそこが好きになってくれる確率が高くなります。
どんなことでもそうなんですけれども、
入る習慣があれば自然とそこで落ち着くことができるようになりますので、
まずはトライしてみてください。
ただ、ハウスやクレート、サークルといった自分の場所を守る行動が見られるワンちゃんに関しては、
また違う対応が必要になるのでご注意くださいね。
ハウストレーニング・ハンドリングは、
環境省の進めるペット災害対策ガイドラインにおいても、
特に平時から進められているしつけです。
その時になって始めるのではなかなかうまくいかなかったり、
さらなるストレスを増やすことになります。
ハウストレーニングの極意は犬を閉じ込めるのではなく、好きにさせるということです。
東日本大震災から10年を迎える今年、
ぜひペットの災害対策とハウストレーニングを
ご家族皆様でもう一度考えてみてはいかがでしょうか。
本日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
あなたとワンちゃんの今日がますます輝くものになりますように。
次回もまたよろしくお願いいたします。
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