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こんにちは、横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
さて、大変遅くなってしまったんですが、今回は世界一周の船旅、またまた遅くなってしまった、本当に申し訳ございません。
こちらをおお届けしようと思います。
それでは今回は、6月28日出港から58日目、アイルランドの首都、ベルファストから、北アイルランド編をお届けいたします。
フィオルとユーランを含めた5日間を経て、北アイルランドのベルファストに到着しました。
同室のHちゃんと他の2人の友人と共に、ジャイアンツーコーズウェイやキャリックアリードの吊り橋を観光し、ポートラッシュという小さい村で、B&Bを探して一泊する予定でした。
だがしかし、この計画は、入港が2時間も遅れたためにすっかり狂ってしまいました。
早起きしてスタンバっていたので、友達と共にがっかりとイライラが募る。
やっと下船許可が降りて、港からベルファストの町へ。日差しは弱く、風が冷たくて寒い。
船内放送によると外気温は摂氏11度。もう7月も近いのに、まるで冬。
寒い寒いと口々に言いながら、持っているありったけの服を着て出たけれども、やっぱり寒い。
まずは郵便局を目指す。
途中、親切な2人のおじさんに郵便局を教えてもらった。
1人のおじさんは、郵便局の目の前まで私たちを連れて行ってくれた。
なんだか幸先のいいスタートで嬉しくなった。
旅先で優しくされると、その地域や国の印象が良くなると聞いたことがあるけれど、まさにその通りだと思う。
郵便局の目的は、旅の恒例行事である実家へのポストカードの投函と両替。
なのだけれど、なんと今日は両替していないということ。
というわけで、両替とジャイアンツコースウェイ、またはポートラッシュ行きのバスや電車を調べるため、ツーリストインフォメーションへ向かう。
そこでポンドへ両替することができた。
北アイルランドの通貨はイギリスと同じくポンド。これは今も一緒です。
そしてお隣のアイルランドの通貨はユーロ。
ややかしいことこの上ない。
この当時1ポンドは188円。今は160前後だから相当高かったですね。
これに両替で数量1.5ポンドがかかるので、貧乏旅行人には痛い痛い。
ツーリストインフォメーションでは、電車もバスの時刻表もわからないということなので、トラベルセンターへ行くようにと言われました。
このトラベルセンターを探すのもひと苦労。
ベルファストの中心部は広くはないけれど、車も人も多く、道も複雑で地図を見てもよくわからないのです。
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オスロの清泉と広々とした道とは大きな違いでした。
さんざん迷ってバスと電車の駅に着いて、時間と値段を聞いてみます。
私たちの目的地は世界遺産ジャイアンツコーズウェイ。
自然の作り出した神秘、約4万年以上昔の六角形の石柱があちこちに立ち並ぶ祈願の海岸です。
ゲルト神話でも登場する神秘的な光景をぜひ一度見てみたいと意気込んでいました。
この時点で時刻は現地時間の12時頃となっていました。
バス乗り場の案内人に聞いたところによると、ベルファストからの距離はバスでも電車でも2時間半以上はかかるということ。
今から言っても、ジャイアンツコーズウェイの海岸が閉鎖される17時までは30分ぐらいしかいられない。
本当はこの自然の景観を楽しんでから近くの小さな町で一泊する予定でしたが、思い切って予定を変更することにしました。
同じく2時間以上かかるなら夜も楽しめるかもしれない林国アイルランドの首都ダブリンに行こうと全員の意見を一致させて出発することに。
次のダブリン行きの電車が出るのは13時45分ということなので、それまでに駅近くのパン屋さんで大きなサンドウィッチ、菓子パン、コンビニでお菓子や飲み物を買い込んで
さながら遠足に行く小学生のようにウキウキしながら電車を待ちました。
ベルファストからダブリンまでは一度の乗り換えを経て16時15分に到着とのことでした。
切符を買って値段にびっくり、20ポンド片道約4,000円かかるとのこと。
仕方ないなと思いながら乗車を決めました。
ベルファスト中央駅で乗り換えた電車はすごくゴージャス。
食堂車はついてるし、席は広々としていて、4人掛けのボックス席なんだけれど中央に大きなテーブルがついていて、その上でみんなでランチやお菓子を広げて食べています。
今思えば食堂車で何か買ってもよかったな。
私たち4人もテーブル席に収まって先ほど買ったパンやお菓子を食べながら2時間以上の車窓の旅を楽しんでいました。
窓から見えるアイルランドの田園風景はのどかでぼっかでき、エメラルドの国と言われるだけあって、
雲の隙間から差し込んでくる光の筋に照らされた新緑の丘や畑、波打つような草原はエメラルドのようにギラギラと輝き美しい。
そう呼ばれるのもわかるものだ。
見渡してもヴィルバオやオスロのような高い山は見当たらず、なだらかな丘や低い山が幾重にも連なっている。
時々雲が地上に落ちているのかと思うと、それは大概羊たちの姿だ。
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綺麗に手入れされた庭を持つかわいらしい家々が目につく、そのうちのいくつかは宿泊所を意味するベッド&ブレクファースト、すなわちB&Bの看板を下げていた。
ダブリに着く頃には少し太陽も出ていて気温も上がってきていた。
それでも寒がりの私には肌寒い。
初めての土地でやること、じっくり街歩きの前に今夜の宿泊先を確保することと、ポンドからユーロへの交換をすること、ということで再び歩き出しました。
B&Bはだいたい似たような地域に集まっているので、ツーリストインフォメーションにその地域を聞いて宿探しを始めました。
B&Bは日本でいうと民宿のような形です。
ただし夕飯はつかず、簡単な朝食を出してくれる宿泊施設です。
ホテルのように大規模ではなく、個人宅を改装したものやアパートくらいの大きさのものもあります。
だいたい数部屋から10部屋くらいの規模で家族経営でのんびりとできるところが多い。
私は自分自身の個人旅行でも、こうした小さな家族経営の宿泊施設をよく利用していた。
決して豪華でも立派ではないけれど、心のこもったおもてなしやオーナーさんの趣味を感じられるインテリアやお部屋のちょうど品、テーブルセットなどを楽しめるのだ。
地元の人との会話も楽しい。
今回私たちが宿泊にこだわったのは旅の名物グルメ、アイリッシュブレックファーストを朝食に食べるという目的のゲームだった。
なので、そのメニューが食べられるかとB&Bで聞きながら宿を探しをしました。
貧乏旅行なのにきちんとした朝食付きの宿を首都ダブリンで探すことはなかなか難しかったけれど、
数軒訪ね回った後にアイリッシュブレックファースト付きで40.5ユーロのB&Bを発見しました。
外見はよく見かけるアパートのような数軒が連なった伊手立ち、アイルランドやイギリスでよく見かけるフラットと呼ばれる建物だ。
中に入ってみると思ったより広い。
フロントには笑顔の素敵なお姉さんがいて、一人ずつ料金を支払って2つの部屋の鍵を受け取った。
B&Bは大体がマイキン製だ。
ちょうどいい大きさの部屋は綺麗に整えられていて、ベッドカバーも付いていてとても可愛い。
コーヒーや紅茶のティーバッグ、湯沸かし器、テレビ、大小のタオル、シャンプー、リンスも付いていてホテル並みだった。
友達と相談して夕飯は私たちの部屋でテイクアウトを買ってきて食べようということになった。
荷物を置き、鍵を預けて貴重品を持ち、いざダブリンの街へ。
まだまだ外は明るかったけれど、時刻は夜7時を回り、観光スポットや商店は閉まっていて残念。
ブラブラと歩いていたら、お土産屋さんを見つけて入ってみることにしました。
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絵はがきと有名なアイリッシュクリームのチョコタフィーとチョコバー、アイリッシュミュージックのCDと、小さな羊のぬいぐるみを購入した。
閉まって閉まって中には入れなかったが、アイルランド銀行トリニティカレッジを通りつつ、観光スポットの大聖堂ダブリン城を目指しました。
古びた建物たちが沈むゆく太陽の光を浴びて、金色に光る様が幻想的だった。
太陽が沈んでいくと途端に寒さが襲ってきた。
宿に戻り際、夕食にフィッシュ&チップス、フライドチキンとパン、ミニトマトとコールスローを購入して宿に戻りました。
部屋に備え付けのティーバッグの中からアイリッシュブレックファーストを選び、湯沸かし器でお湯を沸かして、4人で遅めの夕飯を食べることにしました。
イギリス名物のフィッシュ&チップスはこちらでもよく食べられるようで、街中に看板や文字をいくつも見た。
そのお味は少し冷めていて油のきつさが目立ったけれど、スコーンのようなパンとパウンドケーキはとてもおいしく、濃いめの紅茶によく合った。
翌朝7時半に朝食を取ろうねと約束をして、隣の部屋の2人は戻りました。
小さかったけれどバスタブが付いている部屋だったので、少しだけお湯を張って体を一生懸命横にして浸して、揺れない広いベッドでぐっすりと眠りました。
船旅では揺れない広いベッドとお湯が晴れる浴槽は何よりも贅沢品なんです。
さて今回はここまで。次回はダブリンから再びベルファストへ戻ります。