犬との別れの悲しみ
こんにちは、横浜で15年以上犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
ドッグトレーナー、ペトロス専門士、アニマルコミュニケーターである私が、
人と犬が共に、より幸せになるヒントをテーマに配信をしています。
さて、今回は、少し深いお話をしていきたいと思います。
これを収録している今時点で、私のメンタルがちょっとね、もやもやとしているので、
もしかしたら、かなりまとまりのない話になってしまうかもしれません。
ですが、あえてここは、原稿を読み上げるのではなくて、
今の私の気持ちを素直にお話していきたいと思います。
私は、自分の事業ですね、犬の保育園を立ち上げてから、
16年という年月を経てきましたので、やはり初期の頃からお付き合いのあるお客様、
そのワンちゃん、見送ることが増えてきました。
つい先日も、私の愛犬、みことさんよりも長生きをしている、
本当に初期の頃から、子犬の頃からお世話をさせていただいていた、
あるワンちゃんが虹の橋を渡りました。
この仕事をしていると、いつかはやってくる、ペットさんとのお別れ。
人間よりもそのペースは早いので、16年という短い月日ではありますけれども、
私は何度も元生徒たちを見送ってきました。
ペットさんとの別れ、それが辛くて悲しくて、もう二度と動物は飼わない、
そう決めています、とおっしゃる方がいらっしゃいます。
その気持ちは、2年前に愛犬を亡くした私もとてもよくわかります。
その反面で、ペットさんを亡くした後、またすぐペットさんを迎える方もいらっしゃいます。
これは、私が長年ドッグトレーナーという仕事に携わってきて、
飼い主さんの傾向が大きく分かれるところだな、とも思っているんですが、
人によっては、どうしてあんなに辛かったのに、またすぐペットを飼うんだろう、
それが理解できない、と言われてしまうという声も聞いたことがあります。
ペットを亡くした方が、またすぐ同じようなペットを迎える、
その気持ちもまた、私も近くで見てきてよくわかります。
いてもいなくても、その存在が非常に大きいペットたち。
私は犬に携わってきたので、向けてお話をしたいと思うんですが、
犬と一緒に暮らす、犬を飼うということは、生活において必須ではないんですよね。
犬を飼わなくたって、生活はできる。
むしろ、犬を飼ったら、出かけづらいし、お世話も大変だし、
毎日散歩行かなきゃいけないし、排泄もするし、食費や医療費もかかるし、
いいことの方が少ないんじゃないのか、って、
メリットをデメリットだけを考えたら、そう思われる方も多いんじゃないかなと思います。
だけどなぜ、人は犬を飼うのか、犬と暮らしたいと思うのか、
そして、失う時、失った後、こんなにも悲しいのに、
どうしてまた犬たちに触れ合いたいと思うのでしょうか。
私は、長年犬という生き物を通して、犬たちそのものももちろん、
たくさんのお客様、クライアントさんたちと関わってきました。
その数は有意に千人を超えると思います。
それぞれの方々と暮らすようになった経緯、出会い、
それはもちろん違うんですけれども、
皆さん一緒に暮らして、やはり良かった。
良かった。そして、見送る時の寂しさ、悲しさ、辛さ。
犬との関係性の重要性
だけども、本当に幸せだった、ということをおっしゃるんですよね。
私は動物大好きですけれども、特に犬が好きで、
でも人間も大好きなんです。人と関わることも大好きなんですよね。
そして自分自身が多くの人と関わってきたからこそ、
また犬との関わり、そして人との関わりというものが違うな、
ということも長年思っていることなんです。
人はどうして犬を、どうして犬を家族だと思うのか、
そこには実は深い理由があると思います。
そのうちの一つは、やはり犬でなければ与えられない何かがそこにあるから。
それは私がこの20年以上をかけて犬たちから学んだことでもあります。
それは何かというと、どんな自分でも受け入れてくれる、
その安心感、ここに尽きるんじゃないかなと私自身は思っています。
これは私はよくお話しすることなんですけれども、
たとえ恋人同士、たとえ夫婦、たとえ親子だったとしても、
時に相手を理解するということは難しく、良好な関係を続けていく、
そのためには双方の努力、理解が必要になっていく。
これが人間関係だと私は思っています。
ただし、ペットとの関係、こと犬というものは、
どんな状態のどんな飼い主さんでも、
その人のあるがままの本質をただただ否定することなく受け入れてくれるんですよね。
人に見せない、人に見せられない、そんなちょっと暗い部分だって。
犬たちは何も言わず、ただただそこにいて、
この関係というのは人間同士で結ぼうと思うと、
かなり難しいものではないかなと私は思います。
そしてですね、犬というのは人の鏡なんです。
これもまた私が20年以上、800頭、おそらく1000頭近いんじゃないかなと思うんですが、
多くの犬たちと関わってきて思うことなんですけれども、
犬は人の鏡、犬に対する人の鏡なんですね。
だからこそ、相手の前にだけでは素直になれたり、
無邪気な顔を見せたり、弱気な一面を見せたり、
そんなことを私も亡き愛犬、美琴さんにしてきたなぁと今でも思います。
ただただ近くにいて寄り添ってくれる。
嬉しい時も悲しい時も、自分の心の鏡を映してくれる。
それが犬の一番の魅力だと思います。
これは金銭的なメリットとか、体力的なメリット、デメリットだったりとか、
そういったものとは比べ物にならないものではないかなと、私自身は考えています。
だからこそ、お別れがとても悲しくても、人は犬と一緒に暮らしたいと思うんだろうなぁと、
私自身は思っています。
そしてね、小さなお子さんがいたりするとね、
ワンちゃんを暮らすのは大変かなって思われる方もいらっしゃると思うんですが、
私はですね、小さなお子さんがいる家庭こそ、
ワンちゃんの魅力というのは最大限に生かされるんじゃないかなと思います。
小さなというか、私はね、今2年前に愛犬を亡くして、
自分のパートナーであるワンちゃんというのはいないんですが、
あと数年経ったら、迎えたいなと思っています。
それはなぜかというと、思春期の頃、誰にも言えないうつうつとした思いをですね、
愛犬に、愛犬にだけは打ち明けることができた。
そういう思い出があるからなんですね。
親にも先生にも兄弟にも友達にも言えないような、そんな心のうちを
犬たちはそっと寄り添って聞いてくれるんです。
物理的なことだけをあげてしまうと、
愛犬と暮らす、犬と暮らすということに対しては、
デメリットの方が多いかもしれないです。
ただ、デメリットの方が多いかもしれません。
犬との貴重な時間
けれど、一度犬を迎えたことのある方なら分かるはず。
彼らと過ごす時間の濃密さ、魂同士が触れ合う、
そのかけがえのない時間というのは、本当に何者にもかけがえがないもの。
そしてね、過ぎてしまう時はあっという間です。
犬たちと心を通わせられる時間というのは、
お迎えしてから見送るまでのほんの十何年間、
それは長いようであっという間です。
でも、一緒に暮らせなかったら、
その魂同士のかけがえのない触れ合いの時間というもの、
犬と暮らしたことのない方には絶対見えない風景を
見せてもらえたこと、
それはその方にとって何よりのかけがえのない
一生の財産になるんじゃないでしょうか。
私はその飼い主さんと、そして愛犬さんのお迎えをしてから、
いえ、お迎えしたいなと少しでも心に浮かんだ
そんな方、それからかけがえのない時間をともに過ごして、
最後のお見送りという大きな大きな悲しいお仕事、
飼い主としての勤めを終えられた方の心のケアまで、
ワンちゃんをお迎えする前からお見送りした後まで、
一人と一頭のその絆、愛犬さんと飼い主さんの一生に寄り添える
そんなドッグトレーナーでいたいと改めて感じました。
お別れの準備
虹の橋を渡ったまるまるちゃんは、きっと今頃私の愛犬や
共に幼稚園、保育園、ホテルで過ごしたたくさんのお友達と挨拶しているに違いません。
飼い主様はとてもとても悲しく打ちひしがれた時を過ごしていらっしゃると思います。
けれど、私もまたお世話をさせていただいた身として、
そして、ペトロス専門士、アニマルコミュニケーターとして、
今度はその飼い主様のお心に寄り添う、そんな存在であり続けたいなと思っています。
もし、これを聞いているあなたが、
そういえば、うちもいつかペットを迎えたいと思っているんだよな?
そう思った時、そして、うちの子もそろそろ年齢を重ねてきてお別れ、
そろそろかな?と思われている方、それに対して不安のある方、
私はそういった方にこれからも寄り添っていきたいと思いますし、
人と犬のかけがえのない十数年を、
共に寄り添うパートナーとしてお役に立てることがありましたら、
ご遠慮なくお声掛けください。
15年間お世話をさせていただいたこと、本当に幸せでした。
出会ってくださってありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
そして、これを聞いてくださった皆様、
愛犬さんの幸せは飼い主さんの幸せ。
飼い主さんとどれだけ強い、深いパートナーシップで結ばれたかどうか、
それによって最後のその瞬間まで、
その子が、うちの子がどれだけ幸せに過ごせてきたのか、
そして何があっても後悔は残るものですが、
どれだけありがとうと言って最後のその瞬間、
お見送りができるのかは、
飼い主さんと愛犬さんのどれだけ密接なコミュニケーションだったか、
ということに関わってくると思っています。
愛犬さんとのこの時間をもっともっと最高のものにしたいあなたへ、
4月24日木曜日20時から無料のズームオンラインセミナー
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こちらでは、どういうふうにしたら愛犬さんのいいところや
飼い主さんの魅力を愛犬さんに伝えることができるのか、
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皆さんに共有していきたいと思っています。
愛犬さんの魅力は、飼い主さんが一番よく知っていること、
その魅力をもっともっと引き出すことができる。
飼い主の魅力アップしてみませんか。
皆さんのお越しをお待ちしております。
そして、4月17日今週木曜日、
朝9時10分からの私の定期ライブでは、
予定を変更しまして、インスタグラムと同時のライブをしていきたいと思います。
テーマは、ペットとの後悔の少ないお別れのために飼い主ができること。
そのあたりについて、ペットロス専門士であり、
アニマルコミュニケーターでもある私の方から、
少しお伝えをしていければと思います。
それでは、飼い主まで聞いていただきありがとうございました。