【何者でもない者たちへ】、前回からの続きです。
じゃあ、また大学生ぐらいの話から戻ろうかなと思うけど。
そのままでは、学業面とか、そういうのは別に大丈夫だったの?
学業…
あんまり悩むとか、別にいい悪い、続きがいい悪いっていうお話じゃなくて、あんまり気にせず。
そうですね、テストとかは常に一夜漬けだったけど。
傾向が?
算数めっちゃ苦手で、放送につまづいて。
うち父親は数学技系で得意だったんで、いつも父親に家で泣きながら聞いて。
大人の教え方って学校と違うから、分かんなくて全然。
確かにそうかも。
全然分かんないって。
そうしてました、算数の。
でも結局英語という飛び道具があったので、そこはすり抜けて。
大学受験とかも英語と国語だけで受けられるところで、完全にいけちゃったんですよね。
国語史上の特権です。
でもどうなんですか。
でも国語は強かったのってすごくいいことというか。
国語は強かった。
国史上の方でも国語は苦手ですってことは、ファンにも知ってますし、
敵意の人もそうだと言ってますし、
そういう意味で言うと国語はそんなに不自由なくって感じだったね。
そうですね、本が好きだったから、国語はめっちゃ得意でした。
なるほど。
めちゃくちゃ本好きだったんですよ。
アレスもイギリスにいるときも読んでたんで。
イギリスにいるときにイギリス人より上手だねって。
そうなんですか。
英語とか先生のような学文とか。
そうなんだ。
そうか、喋りじゃなくて文を作るのはやっぱり意外と。
でも読むのもめっちゃ好きだったから、よくお話を作って書いてましたね。
そうなんだ。小説的なってことですか。
そうですね。フィクションがめっちゃ大好きだったから。
そうなんだ。
学校のお姫様とか出てくる本を端から全部順番に読んでいって。
すごい。
全部読んで、なんなら歩きながら読みながら帰ったりするくせで。
すごい。
飲み焼きも好きだった。
そんなに好きなんですね。
そう、だから結構語彙力とか自信があります。
本を読まないと表現を覚えられないですもんね。
そうですね。
自分も英語を勉強したときは、全然語彙が足りないというか、経験数が足りないなって思いました。
そうなんですよ。だから息子たちに何とか読んでほしいんですけど、
本を読まない。
字をよく読まない。
一人で動画を見て。
本当にそう。ちょっとした説明書とかも長いと読まないですからね。
もういいみたいな。
娘はめっちゃ好きなんですけど、本は。
そうなんですね。面白い。それぞれ傾向が。
大学行って、学業はそこそこ問題なく、徹夜もするけど。
そうですね。お坊ととかも徹夜やんかい。
でもあんまり勉強してなかったですね。
どんな遊びしてたんですか?
結構チャラい感じで遊びましたよ。一時期は。
学校も渋谷とかそういうチャラい感じの人たちも結構いたので、
そういうのにちょっと憧れた時。クラブとかDJ、ダンサーとかそういうの。
でも一人暮らしは1、2年の時だったんですけど、
あの時は田舎だったからみんなで学校帰りに行ったりとか、
学校帰りに行ったりとか、遊びまくってたしね。
ゴミとか。
そういう枠にとらわれないような人と付き合うのが好きなんです。
枠にとらわれない。
常識的じゃない人。
喋ってても、当たり前なことしか言わないのとか、つまんない。
当然、つまんないですけど。
思考の枠がピョンと飛び越えられる感じの人が。
その人とかはバイヤーやっているので、今はおらないと思って。
へー。
そういうことできる感じの人とか。
ご自身もクリエイティビティみたいなのって感じることはあるんですか?
思考の枠は結構外ってますね。
あんまりそういう行動力につながっていないですけど。
やっぱりイギリスのこととか考えると、思考を広く持てるというか、
今すごい煮詰まってるなっていう時も、
でも自分にはあの世界があるから大丈夫みたいな。
そういうところっていうか、心の逃げ場っていうか、そういうのはありますね。
あの世界っていうのは?
イギリスにいた楽しい世界っていうか、
別にここでずっと苦しまなくても。
すごく強く心の寄り所になってますね。
一番イギリスと思い出すのはどんなことなんでしょう?
芝生のイメージとか、先生のこととかありますけど。
私朝瞑想してるんですけど、瞑想の一番最後に、
じゃあもう全部解放して、何でもいいですよっていう瞬間があって、
その時に好んで思い浮かべているのが、
家族でよく遊びに行った近くの公園の風景で、
そこで芝生で家族でみんなで話題してる光景が、一番イギリスの幸せな風景。
芝生の公園、いいな。
ここ的にもどんな感じなんでしょう?
どんなイメージなんでしょう?晴れてるのか、曇ってるのか。
ちょっと夕方なんですよ。
もうそろそろ帰らなきゃな、みたいな。
みんなでテニスとかやって。
芝生な。芝生の公園なんすからね。
やっぱ芝生はいいですよね。
芝生いいですよね。
寝っ転がりたいなって思いながら。
寝っ転がったら汚いって怒られるですけどね。
なるべく子供には寝っ転がらせまして。
坂道ゴロゴロで転がりをしたりとか。
じゃあアパレルの話に戻って、
4年間やられたってことですけど、その後は?
それでもう散々いっぱいいろんなインポートの高いものを買いすぎて、
ちょっと経済的にやばくなってきて。
それでアパレル給料安いから。
そろそろ結婚かな、みたいなタイミングになってきて。
ずっと付き合ってた人がいたんで、
安定した職につかなければってなって。
それで英語を使って一番稼げる仕事をしようって思って、
ググったら特許翻訳者って出たんで、それをやったの。
これはそんな苦労しなかった?
それは本当にラッキーなことに、未経験からオッケーな会社を見つけて、
そこに入って教えてもらって、できるようになって独立した。
タイミングが良かったのか。
もちろん募集で能力が高かったっていうのもあると思うんだけど。
すごい良かったです。やっぱりそこもすごい人が良くて、みんな同僚が。
良かったですね。
その同僚も結構つながってる人はいますね。
でもそれまでは2ミリ話が戻りますけど、
お金をもっと稼ごうみたいな方向性では全く考えてなかった?
安定しようみたいなことは?
全然なかった。むしろ使いまくってた。
結婚してなかったしね。
そのときは楽しいし、いいか。みたいな。
そうなんですよ。そういう傾向があるんですよ。
そうなんですね。
全然。1点がゼロで。
常に今しか見てない。
それはでも、結構いろんな人がなりたくてなれない姿なのでは?
感じはしますけど。
よく言えばね。
食べられないし。
それはそれで苦労はあると。
どういう感覚なの?今はラインっていうか。
完全に見れない。
見れない?
この間面白いことを言われたのが、
ストリングファインダーをやってて、
私が今しかみたいな話をしてたら、
結構友達でも、めっちゃ計画立てないと怖くて仕方がないみたいな人がいるけど、
私は計画全然立てられないから、その感覚わかんないって言ったら、
多分、計画を立てないっていうのは、
その先で不確定なことがあってもそれに対応できるから、立てる必要がないんでしょうねって言われて。
なるほど。
私、不確定なことめっちゃ好きなんですよ。
なるほど。面白い。
意味がわからないのが好きなんです。
決まっているのが逆に嫌なんだ。
すぐ飽きちゃうんですよね。同じだと。
だから続かない。
確かにソフトボールも途中でやめてたわ。
本とかはそれもありがちなんですね。
読む行為自体は。題材がいろいろあるから続けられるとか。
そうですね。
でも年取ってあんまり読めなくなってきたかもしれない。
すぐ最後見ちゃうみたいな。
どうなるんだろうな。
待ちきれなくて終わり見ちゃう。
初対面の人と喋るのは結構好きなんですよね。
どうなってるんだろう、この人の思考がどういう感じなんだろうとか。
選択肢が狭まると。
型にハーマル付ける人も嫌だっておっしゃってました。
わからないことにワクワクします。
翻訳の仕事も結構ハマってるんですかね。
いやー翻訳はつまらないですよ。
偶然すぎじゃないですか。
飯の種だから。
やめたい本当は。
全然にライスワークです。
締め切り仕事も合わないし全然。
最もやらせてはいけない人です。
でも一応続けられてはいるけどって感じかな。
そうですね、ギリギリ続けられてるけど。
いつ仕事が来なくなるかと私は冷やしてます。
そうか、この先ね。
でもやっぱりそれなりにお金をもらえちゃうから、やめられないっていうか。
他に今できちゃってるし。
今ぐらいもお金のことしてやろうと思ったら結構大変。
私やっぱりこの自由度がめちゃくちゃいいんですよね。
そのね、余暇時間っていうかちょっとわかんないですけど、
ピラティス行ったり、書いたり、空手したり。
そうなんですよ、これやめてると空手できなくなっちゃうから、やめられない。
蹴れなくなっちゃう。
ちょっとパッと出てきたこととかにすぐいけるから。
そうか。
ちょっと一点を打ってみないといけないから。
確保できるっていうのはすごくいいのかもしれないね。
そう、優しいからだ。
やっぱりね、男の子はめっちゃ優しいですよ。
どうなんですか?そういうもんなんですかね。
予測してなかった優しさを急に投げてくるからね。
そうなの?
人とかね、嬉しいっていうか。
そういう時にそういう感じですか。
前なんか、ママちょっとしたいんだよねってゲームの課金をお願いしに来て。
えーって言ってたけど、まあいいよって言ったら、
えーありがとう、ママ大好き、元から大好きだけどねとか言うんですよ。
かわいくない?
語彙がもうなんかね。
あざっぽいですね。
いやでもそれは鏡のようにやっぱり。
そんなこと言ってないですよ。
大事にしてることはあってるんでしょうね、きっと。
あー、あざといいですね。
男子と女子で違うかわいさがありますね。
あー、そうなんですね。
女子はもうなんか賢いから。
同胞みたいな、仲間みたいな。
そうなの?
同等です、もう既に。
だって高校生って言ったらもう大人ですよ、女子は。
考え方とか。
助け合って、肩組み合ってみたいな感じ?
同等ですよ、もう。
勉強しないようなことするみたいな。
どういうもんだって。
いや本当に大人ですね。
語彙力もめちゃくちゃあるし、知ってて面白い。
確かになんか喋るの上手いんですよね。
いろんなこと知ってるし、言い回しも上手いしみたいな。
そうなんですよ。
こんな言い方してわかるかなって思うけど、だいたい全部わかりますね、娘はね。
男子はもう語彙力なさすぎて言っちゃった。
あーみたいな、あんな感じ?
学校どうだった?とか言って。
あ、楽しかったーって。
もうディテール伝わってこない。
大丈夫、楽しかったーって。
とりあえず幸せそうだからいいや、みたいな。
遊びに行ってくるよ、みたいな。
まあいいか、みたいな。
それぐらいの方が。
うん、まあ悩みなくていいね、みたいな。
逆でいいわって。
それがめっちゃ救いになるときもあるんですよ、でも本当に。
あ、そうなんですか。
単純でよかったな、みたいな。
お姉ちゃんは結構繊細だから、いろいろ言いかけ悩んだりするけど、やっぱシンプルは強いですよね。
シンプルな構造は強いですよ、ロボットです。
私はそのシンプルな構造を手に入れたくて、今の夫と結婚したんです。
今の夫って1回しか結婚してないですけど。
どういう意味ですか、それは。
いや、あの人はシンプルな人なんですよ。
男子に。
私は結構悩んじゃったりするタイプだから、そういうややこしくない人のDNAが欲しかったんですよ。
結構戦略的でした。
子供を作るんだったら、この人の遺伝子が欲しいなって思った。
そんな。
怖い、怖い。
エクスプレイゲームみたいな。
そういうのは全然あるかも。
気残り戦略として。
ややこしいと気逆なんですよ、システムが。
シンプルな強い強さをインストールした。
半分。
強い。
私よりも強い。
それはでも本当に良かったと思います。来世以降。
やっぱ娘も私に似て結婚の時代で悩んじゃったりするんだけど、
びっくりするほど鈍感な部分もある。
それがやっぱ強さっていうか、ホッとする、それを見ると。
大丈夫だなって思う。
どの時点でそこまで意識したのか。
自分の弱さを補うようにしたい。
克服できるようにしたい。
子供を自分が作ることを考えた時に、自分が結構生きづらさとかを抱えていたから、
同じだったらかわいそうだなとか思ったんですよ、多分。
同じ苦しさを味合わせたくないなって思った時に、
持たせられるのは遺伝子じゃないかと思ったんですよね。
そんなに戦略的に思ったかわからないけど。
でもそういうシンプルさが好きだったっていうのもあるんじゃないですかね。
まあ単純にね。
自分にない部分だし、それとして分け合わせたらいいじゃんって思った。
最初に聞き合った時はそれも意識してたのか。
いやいや、してない。
じゃあ結婚しますとか、子供を作るみたいなことを考えた時に、
そうした意識でした。
そうですよ。だって何なら私、付き合ってる時はその部分あんま好きじゃなかったんですよ。
もっと考える人がいいって思ってた。
そうなんですね。
そう言えば。
なんか考えないんだろうって思って、つまんないなって思った部分もあります。
そうなんだ。
もっと頭良くていろんなことを考える人がいいとか思ってた。
そういうのもありますね。
でもやっぱりそういう人ってすごい繊細でめんどくさいじゃないですか。
想像ですけど。
結局でもそういう人とあんまり付き合ったことないんですよね。
そういう人素敵だろうなって思うけど、
自分と違うところに惹かれるのかわかんないけど、
そういう女っぽい単純な人を好きになれたのかな、どうなんでしょうね。
たまたまあれもあります。
それももちろんたまたまなこともある。
不思議。
これは面白いな。
最後の方に来てて、私は結構嬉しい。
ここからどんな未来を描いていきたいとかはあるのか。
ここからは私は自分の好きなことをやりたいですね。
アイスワークじゃないやつ。
やっぱり居場所づくりをしたくて、
それは結構前からここ何年か思っていたんですけど、
やっぱりそういう若者の声とかを聞きたいですね。
なるほど。
小児科の精神科があるところって本当に少なくて、
たくさん探したけど、どこも予約がいっぱいとかで、
全然見つけられなくて、すごい大変だった。
だからすごい需要があるのに、
そういうことをできる大人がめちゃくちゃ少ないっていうのを実感したので。
子どもの周りの人の様子とか見てても、
みんなちょっと閉塞感があるっていうか、
あんまり楽しくなさそうに見えたりとか。
そういう携帯ばっかり見て、大丈夫かなってずっと思って見ていて、
それはやむよって思うんですよね。ずっと画面見てないし。
もっともっとそういう不登校が増えるのも当然だと思うし、
若者がもっと自己表現できた方がいいって思ったり、
自分の言葉で話す練習とかをもっとした方がいいんじゃないかなって思うし、
そういうネガティブなことを普通に出すことを習慣にした方がいいんじゃないかって思うんですよね。
嫌な部分もダメな部分を共有するとか、嫌だよとか言うっていうことも含めて。
自分は孤独なんだとか、寂しさを人に言ってもいい。
友達とかに言えないじゃないですか。こういうくらいなとか思われるの怖いし。
そうすると結局そういう本音をどこにも出せずに、SNSとかに頼って変なことになっていったりとか。
そういうのをもっとお互いに言い合えたりしたら、ちょっと軽くなるっていうか、言葉でも。
一回慣れてくると、そういう言葉の重みが軽くなってきて、
もっとそういう言いやすくなったり、
こういう対話が出やすくなったりしていけば、いい循環が生まれるんじゃないかとか、
そういうことを思ったりしていて、
そういうことを何気なく喋ったりできる場が作れたらいいなって、なんとなく思ってて。
それは、思春期の若者もそうだし、子育て中のお母さんとかもそうだし、
いろんな人の話を聞かれたり、喋ったりしたいなって思って、それをこれからライフワークにしていきたい。
やっぱり練習だと思うんですよね、そういうの。
私自身もそういう話をし始めたら、すごい人とつながれるようになったし、
そういうことを話すのうまくなっている実感もあるし、
そういうことを初めて話し始めた頃って、すごい変な話なんですけど、
緊張なのか興奮なのか、体がブルブル震えてたんです。
慣れてないっていうのもあったんですけど、