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sasayukiです。ながらキャストを始めます。
この番組は58歳の私、sasayukiの声のブログです。
通勤途中に歩きながら録音しておりますので、息がはぁはぁ上がったり、周りの雑音や騒音が入ったりしますが、何にもどうぞご容赦ください。
今日はまたちょっと暖かい日差しで、ここ2日3日雨が降ったりして寒かったんだけど、でも今日はダウンパーカーを着ております。
今日はね、ゲーム作家アレックスランドルフさん生誕100周年のライブ配信2回目をやります。
そのお話をざっくりしようと思います。
今日のお題は巨匠が愛したスゴロクっていうタイトルで、ランドルフさんがね、いろんなスゴロクを作ったので、その紹介をするっていうのがメインですね。
実際に実物を見せながら、結構リメイクも多いので、オリジナルがあればオリジナルとリメイクをちょっと見せたりしようかななんて思ってます。
その前段で、2つちっちゃなスゴロクの話をしようと思ってます。
1つ目は、スゴロクって紀元前3000年ぐらいからある、おそらく人類最古のゲームっていうことをお話しようと思います。
有名なのはセネトっていうね、そのエジプトで発見されたゲームですね。
あとヘビのゲームっていうね、石の丸い円盤をらせん状にぐるぐる回るようなマス目が切ったんだね。
そういうのが発掘されています。
遊び方はよくわからないらしいんですけどね。
あと有名なのはウル王朝のゲームっていうね。
これもセネトによく似てるんですけど、木の箱の上にマスが切ってあって、おそらくスゴロクだろうと。
そんなものをね紹介して、人類が昔からゲームをしてたんだっていう話の時に出てくるような、これらのゲームは実はスゴロク系なんだというお話をしようと思います。
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そしてですね、2つ目はスゴロクスゴロクって簡単に言ってますけど、スゴロクってなんだっていう定義のような話をしようと思います。
今言われているスゴロクって漢字で書くと2つの6って書いて、これはですね、もともとバンスゴロク、バックギャモンから来てるんですね。
6って要はサイコロでしょ。
バックギャモンってダイス、サイコロを2つ振って遊ぶんですけども、そのバンスゴロクがスゴロクという形になって。
同時にですね、Sゴロクっていうのもあったんですね。絵があってその絵の通りに進んでいって上がると勝ちという。
例えば東海道53次スゴロクとか、大相撲スゴロクとかね、弟子入りしてから横綱になるまでをこうやっていくような、そういったタイプのSゴロクなんていうのもあったんですけども。
たぶんそのSゴロクがまあだんだんと一般化してその手のサイコロを振って進んで上がったら勝ちっていうものをスゴロクと呼ぶようになったんだと思います。
でですね、じゃあ海外ではどう言ってるんだっていう話なんですけど、スゴロクってそういう意味では日本的な表現だなと思うんですけども。
おそらくこれ一般的にはレースゲーム、要は競争ゲームと呼ばれていると思います。ゴールが設定されていて、そこに到達したら勝つっていうものなんですけども。
今回ね、参考文献で引っ張り出すのが、ゲームの探検、ゲーム世界探検、そういう本があるんですけど、そこの分類なんですけども。
ゲームをテーブルゲームとボードゲームに分けて、ボードゲームを対象型、非対象型に分けて、対象型をまた分けてとかってやっていく中で、最終的に競争ゲーム、レースゲーム、競争ゲームの中でもまたレースゲームが残るんですけども。
そのレースゲームも3つに分かれていて、1つ目が自走式だったかな。要は動き方がもう決まっているコマ、例えばダイヤモンドゲームですね。ダイヤモンドゲームってジャンプして飛ぶ、例えばソリティアと一緒ですね。
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飛んで進むっていうタイプの動き方はもう決まってて、それを使ってゴールを目指す。2つ目が普通に偶然型っていうサイコロで進む、スゴロク系ですね。3つ目が蓄材型っていうので、これはただゴールするんじゃなくて、最終的にたくさん稼いだ人が勝ちという、これは人生ゲームなんかがそうですよね。
お金持ちの人が勝つ。子供のゲームで言えば猫とネズミの大レース。これは地図がたくさんある人が勝つし、あるいは雲の上のユニコーンなんかはクリスタルがいっぱいある人が勝ちですよね。そういった蓄材型ゲームに3つに分けられます。
ランドルフさんの場合はこの偶然型といういわゆるスゴロク系と蓄材型と呼ばれる2つのゲームを作ってますね。両方やるとあまりにもボリュームが多いので、今回はその偶然型のレースゲームを取り上げようと思います。
彼のスゴロク作品の中で、おそらく最初でしかもエポックメイキングなスゴロクっていうのが、1980年代に出たテンポカタツムリというラベンスバーガー社から発売された色で進むスゴロクです。
スゴロクってさっき言ったように偶然に左右される。多くはその偶然というのはサイコロで得られるんですね。通常は1から6がランダムに発生する。
このスゴロクの場合は2つ特徴があります。1つは色で進む。数字は使いません。6色の色がサイコロに書いてあって、出た色のカタツムリを進めるんですよ。
当然カタツムリも6色いるんですけどね。つまり色で進むっていうのが子供向けという意味でも非常に画期的であるということですね。
もう一個は、これは自分のコマ、自分のカタツムリがないっていうルールです。
これはちょっとね、理解しにくいと思うんですけども、このゲームでは自分のカタツムリはないですね。
どうなったら勝つかというと、一番最初にどのカタツムリでもいいからゴールさせれば勝ちなんですよ。
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わかりますか?これ恐ろしいルートなんですけど。
なのでこの機械均等性、平等性っていうのはものすごいものがあるんですね。
仮に自分のコマが緑のカタツムリだったとして、緑が進まない状況だとモチベーションはめちゃくちゃ下がりますよね。
大人だって嫌ですよ。なんせ偶然に支配されてるんで、たまたま進まないカタツムリがいても仕方ないんですよね。
でもここでランドルフさんが考えたのは、自分のカタツムリがないので、どれでもいいからゴールさせればいいので全員にチャンスがある。
というすごろくにおけるコペルニックス的展開で、もちろん彼が最初に考えたかどうかはまだ検証はしてないんですけど、非常に革命的なアイデアだと思います。
さらに言うと3つ目と言っていいのかな。この色サイコロが2つ入っているということですね。
これについては以前に厚く語ったので省略しようと思いますけど、簡単に言うと2つあることで2という概念を体験できるんですね。
例えば赤赤って言った場合赤が2マス進むんですね。子供は2という概念はまだ理解してなくても2つという体験をしているわけです。
はい、今日無事に配信終わりました。30分のところ40分になっちゃいましたね。
ちょっとやっぱり喋りすぎちゃうよね。気をつけないと。
今回はスライドなしで話と実物を見せるというところに専念してやったので、準備不足といえばそうだったけど、なんとかできたかなって感じですね。
いやむしろどんぐりFMの考え方を習って、われながらよくやったなというふうに褒めてあげようかな。さすが俺というふうにしておきましょう。
朝話したテンポかたつむりの他に何を紹介したかというと、ワームアップという、別名芋虫という、芋虫もしくはミミズのゲームなんだけど、これはね、スゴロクというよりもミミズの競争だね。
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アイデアが秀逸なのは、ミミズが丸い半球型の小さいチップを7個地図つなぎのようにしてミミズっぽくするのね。
例えば4進むっていうと、一番後ろの半球を頭のところにつけて、また一番後ろのやつを前につけていって、4個分前に動かすことで移動するっていうアイデアなんですよ。
まぁちょっと地味と言えば地味なんですけどね。
他の人を邪魔したりもできるので、そこがちょっと面白いのと、あとはサイコロを振るんじゃなくて、入札っていう方式で移動するので、そこが面白いですね。ちょっと大人っぽいかな。
34567とぺけっていうのを宣言して、他の人と被ると進めないっていうルールですね。
ちょっと大人っぽい心理戦が入ってくるんでね。でも最近またリメイクされて日本で作るようになったんでね。これからも遊べるゲームです。
3つ目がレッコというボートのゲームで、これは盤が大きいんですよ。
この大きい盤に海が書いてあって、海の上に丸い感じでコースが書いてあって、ちょっとそのコースが真っ直ぐっていうよりはちょっとくねくねしたようなコースで、自分の船を使ってそのコースを一周するレースなんですね。
この船を動かすのが指先で動かすんだけど、ちょっと難しいのね。それを上手に一周すればいいっていうゲームなんですけども、これはアクション系ですよね。
厳密にはスゴロクかどうかっていうと微妙で、レースゲームといえばレースゲーム、アクション系の。
このアイデアで秀逸なのは、動かしていい時間があるんですよね。それが隣の人がロープを棒が2本立っているところにロープを8の字に巻いていくんですね。
全部巻き終わるまでに、隣の人は移動できるんですよ。なので、ロープを持った人が用意ドンって言い始めたら、船を動かす人は船を動かし始めます。
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用意ドンって言った人はロープを8の字に巻いていくわけね。巻き終わったらストップって言ったら船を動かした人はそこで止める。次の人の番なんですよ。
次の人もボートを動かします。そのまま隣の人がロープを8の字に巻きますっていう感じで、どんどん交代しておくわけね。
2周目になったら、さっき止まったところからスタートって感じでね。一周ぐるっと回ってくる。競争ですね、ボートの。非常にこのロープを巻く間進めるっていうのがね、斬新だと思いますね。
4つ目がチャオチャオという、これはですね、嘘を上手につかなきゃいけない、なかなか正直者には難しいゲームなんですけども、橋を渡って向こう岸に行く自分の駒をね。
そのマスもどうだろう。8マスぐらいかな。向こう行けちゃうぐらいの感じなんですよね。自分の駒たくさんあって、3つ駒を向こうに渡らせれば勝ちっていう、シンプルなゲームなんですけど。
特徴的なのは、サイコロを筒の中で振って、振った結果を見るのは自分だけなんですよ。その出た目の通りに進んでもいいし、嘘をついてもっと進んでもいいです。
そのサイコロの目が、1、2、3、4の4つの目と、あと×が2つ書いてあるんですね。
サイコロを筒の中で振って、自分だけ上から覗き見て、もし正直にやるなら3って言って自分の駒を3進めます。でも3って言わなくてもいいんですよ。4って言ってもいいです。
嘘をつくんだけど、4って言って進んでもいいです。×が出たら、これ×って言ってもしょうがないんで好きな数を入れていいです。×が出て3とか言って3進んでもいいです。
他のプレイヤーはそれを嘘だと思ったら、それ嘘でしょって指摘することができます。そうしたらサイコロの目を見せてもらえるのね。
嘘だったら端から落ちます。逆に本当だったら疑った人が端から落ちます。落ちるときにチャオチャオって言うんですね。
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あと2つサラッと言うと、オートレースっていうバイクのレースのゲームです。これも色サイコロを使うんですね。
サーキットの楕円形というか、トラックみたいな形のコースがあって、そこに色がついてるんですよ。
例えばサイコロ振って赤が出たら赤いところまで進みます。次の人がまたサイコロ振って青が出たら直近の青いところまで進む。
進むところにもうすでにその色のところに他のバイクが止まっていると、その先も同じ色のところまで進めます。
例えば赤まで行こうとして、直近の赤に他のバイクが止まってたら、その次の赤まで行けちゃう。これがね、スピード感が出るんですよ。
つまり、さらにその後赤を出すと、1台目、2台目を越えて、その先の赤まで行けるんで、めちゃくちゃ進むんですね。
こんな風にして、一周回ると金貨が1枚もらえます。5枚金貨を集めたら勝ちというゲームなんですね。
色で進むスゴロクなんですけどもね、スピード感が面白いと思います。
そして6つ目、最後が小豚のかけっこというね、僕らが心底惚れ込んで、最近はね、日本語版モデルというね、本当に2001年の作品なんで、もう20年以上経ってるんだけど、いまだにね、面白さは失われてないですね。
これはね、豚が駒で、スゴロク的に進んでいく、サイコロ振って進んでいくんですけど、ポイントは2つですね。
1つは、1が出たら、もう1回できるんですよ、プレイが。1が出たら、自分の駒を1個進める。
そしたらもう1回できるのね。これがね、1が出るとラッキーって感じになるんですよ。
これが面白いですね。で、しかも1は2面あります。サイコロ6面のうちね。
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だから1が出やすくって、でもその1はもう1回できるというおまけがついてます。
で、もう1個面白いのは、自分が進んで、他の豚がいる場所に止まる場合、
あのね、すでにいる小豚の上に乗っかっちゃうんですよ。
ちょうどね、駒のデザインがなかなかよくできてて、ちょうどオンブできるようになってるんですね。
で、乗っけてもらっちゃう。で、乗っけてもらうと得なんですよ。
っていうのは、下の豚が進むときに一緒に乗っけてってもらえるんですね。
だから何もしなくても進めちゃうわけ。これがね、このゲームの非常に優れたとこですね。
なので、なんとなくね、わきあいあいとできるんだよね。
一緒に連れてってもらえるから、ありがとうって感じじゃないですか。
で、場合によってはね、こうやってオンブしたままみんなでゴールみたいなこともあるんですね。
だからスゴロクには珍しく3人同時にゴールなんてこともあって、そこもまたね、なんとなく楽しい雰囲気になる。
そんなゲームですね。
本当ね、これはスゴロクの進化系って呼んでるんですけども、ちょっとしたアイデアなんだけど、それによってすごい楽しさが生まれるっていう、本当にいい例ですね。
はい、そんなわけでね、今日はアレックスランドルフさんのスゴロクの話を今日配信でしたんですけど、
その練習と振り返りを兼ねて内容をザクッとお話ししました。
これについてはですね、実際の配信はYouTubeやFacebook、それからTwitter、それからInstagramでやってるんですね。
アーカイブも残ってるので、気になった方はそれぞれのところで検索をかけてみてください。
アレックスランドルフ、スゴロクあたりで検索かな。
はい、じゃあ今日はここで終わりにしようと思います。
最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
ではまたね。チュース。