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2022-10-09 17:03

挑発する少女小説

Twitter のスペースでは8月に話したことなのですがこちらの Podcast にアップロードするのに失敗していたようなので改めて共有します。

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今日ですね、お話ししたいのは
挑発する少女小説ということですね。 これをですね、話そうと思ったのは
若草物語っていうね、この本、若草物語もこの本のね、 挑発する少女小説の対象になっている9冊の本のうちの一つなんですけど
このね、若草物語に新しい役が出たって言うんですよ。小学館かどっかだったかな。 でね、その
次女の女王っていう子の言葉がですね、男言葉、 男言葉っぽいセリフになっているんですよ。でね、僕ね、若草物語って実は読んだことなかったんですけど
でその 一人の方がですね、これはその男の子のセリフなんだからこれでいいんだというふうに書いていて
そうだったのねと思っていたら、そうだったんですねというふうにツイートしたらですね、 オーストラリアのミチさんが、いやいや
次女の女王は女の子だっていうことを教えてくれて、それでですね、ちょっと検索してみたら実はですね
意外と複雑な話らしい。 その時に検索してみたのが、見つけたのがこの
斉藤美奈子さんという人がですね、東洋経済の雑誌に寄せている記事だったんですね。 その記事っていうのが
今日ご紹介するこの挑発する少女小説っていう本の中の1章をさらに短く抜粋して書いた内容だったということなんですね。
じゃあね、ちょっと皆さんにも聞く上で
ちょっとその前にお聞きしたいんですけど、この本には9冊の少女小説に対する解説が収録されているんですね。
小工女、若草物語、胚児、赤毛の庵、足長おじさん、秘密の花園、大草原の小さな家、二人のろって、長靴下のぴっぴ
これだけこのタイトルの中で皆さん読んだことがあるという方がいらっしゃる人も多いんじゃないかと思います。
でも読んだことがない人もでも大丈夫ですよ。 この本の内容についてご説明したいんですけど、タイトルは
挑発する少女小説という本ですね。 その作者が、著者が齋藤美奈子さんです。
僕が読んだのはKindle版ですね。 76人の方が評価をしていて、5点のうちの4.2になっていますので結構
そんな悪くない点数だと思いますね。 長さは221ページで
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去年ですね2021年の6月26日に 発売されたというものです。もちろん日本語がオリジナルですねこれはね。
最初にこの9冊について 一言で言ってしまうと、その1冊ずつについて一言で言ってしまうとこんな風になっています。
シンデレラ物語を脱構築する小工女 異性愛市場主義に抵抗する若草物語
出稼ぎ少女に希望を与えるハイジ 生存をかけた就活小説だった赤毛のワン
社会変革への意思を秘めた足長おじさん 肉体労働を通じて少女が少年を救う秘密の花園
父母の抑圧をラストで破る大草原の小さな家シリーズ 成功法の冒険小説だった二人のロッテ
世界一強い女の子の孤独を描いた長靴下のピッピ これがですねこの本人佐藤美奈子さんご本人が
一番最後の方にそれぞれの本を一言で言うとこうなっているということを書いて いるんですね
この本に関してはもちろん本を読んだことがない人もいらっしゃるとは思いますし 僕も実は読んでない本たくさんあったんですけど
でもストーリーもちゃんと説明されているんですね 本当に映画解説みたいな感じで
でも結構ネタバレみたいなのもかなりあります なのでネタバレしたくない
っていう人は読まない方がもしかしたらいいかもしれないですけど でももう基本的にはですね
皆さんがこれ読んだことを前提にして書かれているので ネタバレも含めてストーリーも全部説明されていますね
その上でこの佐藤美奈子さんがその違う読み方 一般的な読み方とは違う読み方をご紹介しているという感じになっています
なのでこの本を読んでない人にとっても実言うと 原作読んでないからわからないとかそういうことは全くないです
それでですね 僕はね今
一応タイトルは旧冊とも全部知ってはいました タイトルは旧冊ともこの少女小説は全部知っていました
でねこの中の胚児っていうのは読んだことはないけど やっぱりテレビのアニメでリアルタイムで見ていたので
胚児は知っていましたね 大体のストーリーも知っていました
原作とはでもちょっと違う部分もあるというのは この本を読んでわかったことですね
あとね読んだことがあるのは赤毛のワンと足長おじさんと 大草原の小さな家ですね
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でねこの大草原の小さな家は本も読んだことあるしテレビでも見ていました
でねあの少女すいません小工女と若草物語っていうのはまあ大体の話はね 知っていました例えばまあ若草物語は4人の姉妹の話とかね
そのぐらいの話は知っていましたねあの映画の予告編ぐらいは見たことあるかもしれないですね
はいまあ小工女も小学校の図書館とかにいつも必ず置いてある本の中なのでね
であの だけどですねこの中の二人のロッテと長靴下のピッピですね
この2冊に関しては内容も全然わかってなくて タイトルは知ってたけどそんな本だったのってねちょっと正直かなりびっくりした
あのこのねその斉藤美奈子さんの解説以前にストーリー自体は僕知らなかったんで すごくびっくりしたというのがありますね
ちょっとすいません途中で来た方もいらっしゃるのでもう1回その ここで扱われている本だけご紹介しますけど
小工女 若草物語 胚児 赤毛のワン 足長おじさん 秘密の花園 大草原の小さな家 シリーズ
二人のロッテ 長靴下のピッピですね この9冊についてこの斉藤美奈子さんが
その一般的な読み方ではない
そうじゃないこういうふうにも読めるんだよっていうことを書いてあるんですよね
こういう少女小説なんか男は読まないものっていうのがちょっとあるみたいで
でも実は僕もね若草物語は本当にそういうラベル付けしてましたね
僕もね子供の頃はそれは今ジェンダーとかいろいろ言うこともありますけど
女の読むもんなんか読んでらんねーよとかねそういう普通のガキでしたんで
そういう人間にとって若草物語は確かにそんなもの読んでるってバレたら恥ずかしいっていうね
そういう感じの本だったと思います小校女もそうですよね
だけど僕にとってはねあの大草原の小さな家とか
赤毛のワンとか足長おじさんとかその辺は別にそういうものではないように思っていたので普通に読んでましたね
胚児も別にテレビで見ていて胚児見てたら恥ずかしいとかそういう
感覚は少なくとも僕の小学校とか中学校の時にはなかったと思います
だけどこの斎藤さんはですねちょっとそれが少女小説と
男性読者の間にだいぶ断絶があるということをちょっとそういう前提で書いていらっしゃるところがあって
ちょっと以下引用しますね
私の周囲には読書家の女性が大勢いますが
彼女らに尋ねると9冊全部とは言わないまでも
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また好きな本は人によって違ってもほぼ100%の確率で読んだ読んだ子供の頃に熱中しましたと答えてくれました
一方男性の友人知人に尋ねるとこれまた100%に近い確率で1冊も読んだことがないですはははという反応でした
引用終わりですねまあそういうことが書いてありますね
実際この本の編集に関わった男性も1冊も読んだことがないということですね
編集の仕事をしているぐらいだから結構本を読むような人だと思うんですけど
そういう人もこれを読んでいないというのはちょっともしかしたら
たぶん書きぶりから見ると僕よりかなり若い編集者なんじゃないかなとは思うんですけど
時代によってもしかしたらこんなのは女が読むもんだから男の俺は読むんじゃないんだみたいなね
そういうものがもしかしたら時代あるいは地域によっても違うのかもしれませんけど
そういうのがあったのかもしれないですね
感覚的に言うとね僕ね何か知らないんですけどすごく感動しちゃいましたね
でもその理由がねはっきりよくわからないんですよ
この本というのは斉藤美奈子さんのこの解説の本なんですね
なんでこの本がこんなに面白くてしかも感動しちゃうのかというのがうまく言葉に表現できないんですけど
言語化できないんですけどでも少なくとも僕はそういう意味ですごく面白く読みまして
皆さんにもお勧めしたいと思います
こういうのを少女小説たくさん読んでましたという人にとっては
多分ねやっぱり読むのっていうのは小学校とか中学校とかねそのぐらいの年代だと思うんですけど
それがねそこに隠された意味とかあるいは作者の人が本当はこういうことを言いたかった
じゃないかということを斉藤美奈子さんが書いている本なんですねこれは基本的にね
それはねやっぱり多分子供の時にはわからないことだと思うのでそういう意味でも
この挑発する少女小説ねもう一回読んでみるのもいいんじゃないかと思います
あとやっぱり男性にとってはねこの斉藤美奈子さんって結構多分フェミニズムとかねそっちの方でも
いろんなことを発言されている方ですからそういう意味で女性の立場がね
わかるという意味ではすごく勉強になると思います
特にね僕が目から鱗だったのが足長おじさんですね足長おじさんというのは女性がね
男性のお金を寄付してくれる男性に対して手紙を書くっていうそういうスタイルで行われているので
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基本的には女性の目線でしか書かれていないんですよ
だけどこの斉藤美奈子さんはですねこれを男性の方からの視点で一部書いているところがあったりして
これがですねなるほどこういうふうに見えるのかというふうに思ってすごく面白かったです
ちょっとそこのところだけ短いんですけど引用しますね
ジャーヴィスっていう人がそのお金を寄付している人ですね
ジュディっていうのがそのお金を寄付されて女子大に通っている
個人で見足子だったんですけどそういう子がジュディですね
ちょっとじゃあ以下読んでみますね
ジャーヴィスついにプロポーズするっていうそういう込み出しのところです
以下引用です
若くてハンサムなジミーに比べたらそれは30を過ぎたジャーヴィスは不利です
これ以上二人を接近させてはならじと彼はマクブライド家の別荘に行くことをジュディに諦めさせ
すいませんこのマクブライド家っていうのがそのジミーの
若くてハンサムなジミーの方ですね
自分にとっては声がたきにあたる存在ですけど
夏休みはヨーロッパに行けと命じ時々ジュディの前に現れては気を引きもう必死です
しかもジュディは中流のマクブライド家への好感を示す一方
巨色に満ちた上流のペンドルトン家の嫌悪を隠しません
これで言い終わりなんですけど
こういう視点は読んでいる時には全然なかったので
これはもうとっても面白かったですね
最初からどうしてそれまで女性に対して寄付してこなかったジャーヴィスが寄付するようになったのかとか
そういうことも含めて斉藤美奈子さんがいろいろ推測で書いているんですけど
これは本当にとっても面白かったです
ただ一箇所これっていいのかなって思っちゃうところは
若草物語の女王ですよね
女王っていうのが男になりたがっている人の話なんですけど
ちょっと僕がモヤモヤが残るところを短いんですけど引用しますね
この若草物語の次女の女王に関するところです
ここまで男になりたがり異性愛を敵視する以上
本当は彼女のセクシュアリティ 政治人 性的指向性 都事を疑う必要があるのかもしれません
これで言い終わりなんですけど
やっぱりここで疑うという言葉が来ちゃうのは
ちょっと僕はかなりモヤモヤしますね
どういうつもりで書いたのか分からないんですけど
仮にトランスジェンダー的なあるいは政治人が
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実際斉藤美奈子さんじゃなくて別のツイートをしている人も
最初にご紹介したみたいに
この人を男性だというふうに認識して
男なんだから男言葉で書いてもいいじゃないかというふうに言っている人もいるんですよね
だけど仮にそうだったとしても
それを疑うという言葉で僕は表現するのが
かなりちょっとモヤモヤとするところがありますね
でも全体的にはこの本は最初に言いましたけど
僕は何かしら理由もなく非常に感動してしまって
いや理由はあるんでしょう
でも理由はあるんですけど
うまく言語化できない理由のせいで
とても感動してしまいました全体的に
なので皆さんにとっても僕はお勧めしたいと思います
今9冊ちょっとご紹介しましたけど
この9冊もし読んだ人はもう1回読んでみてもいいかな
あるいはまだ読んでない人は
ではこの斉藤美奈子さんの解説のせめてサンプルぐらいでも
ダウンロードしてもいいかなと思う人は
ハートマークいただければと思いますが
自分のために書かれた本ではないなと思う人は
涙のマークでリアクションいただければと思います
ハートマークいただきましたありがとうございます
もうこれ本当にでも今日はほとんど女性ですね
でもやっぱり男性が読むのも僕はすごくいいと思います
なので男性にもとてもお勧めしたいと思いますね
それでは本日も村辻ペにご参加くださいまして
ありがとうございました
今日のこの挑発する少女小説っていうこの本の僕の感想について
コメントとか質問とかあるいはご自分の感想とかありましたら
ぜひ村辻ペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います
それでは本日も良い1日をお過ごしください
そして冒険は続きます
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