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2022-06-15 20:24

Dark Horse 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代

標準的なコース以外の人生で成功するダークホースの成功方法についての書籍の内容のご紹介と、教育関係者がどう読めばいいかについてお話しています。不登校の関係者にとってもおすすめです。

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6月15日のむらスペ、本日の本題に入りたいと思います。
じゃあですね、今、少なくとも一人の方は日本語教師の方がいらっしゃるみたいですけど、
少なくとも二人の方はリスナーの方に日本語教師の方がいらっしゃるみたいですけど、
一斉授業ではない授業を受けたことはありますでしょうか。
例えばクモンですよね。算数とかで有名なクモンは、あれは自由進度学習って言って、
みんなコンテンツは同じなんだけどスピードが違うってやつですね。それが自由進度学習。
それから自立学習とかもそうですね。自立学習はコンテンツ自体も学習者が自分で決めるやつですね。
あるいは個人授業で何かを教わっている時に、その先生にオリジナルのコースデザインをしてもらったこととか、
そういう体験のある方はハートマークがないという場合は涙のリアクションでいただけますでしょうか。
もうですね、今のところ一斉授業がまだかなり多くの割合を占めているように思うんですけど、
どうかな。あれちょっとリアクションないですけど、
ハートマークが来てますね。そういうのを受けたことがあるという方もいらっしゃるようです。
今日のこのダークホースね、好きなことだけで生きる人が成功する時代っていうのは、まさにそういうことが中心の本で、
教育に関しても後半ですね、かなり具体的な例とかも出てきます。
まずですね、この本のサブタイトルだけ見ると、
本当にビール飲みながらプロ野球の中継見てポテトチップスかじっていればいいかという風に思う人もいるかもしれません。
だって好きなことだけで生きる人が成功する時代なんて書いてありますからね。
でもそういう本では全くないです。
実際にですね、アマゾンの評価も288人の人が評価していて、平均4.3になっていますからかなり評価の高い本だと思っていいと思いますね。
ここで書いてあることはですね、
たとえば日本語教師になりたいと思って、それに向かって突き進めばいいということが書いてあるわけでもないんですね。
実はそうでもないんです。
この本に書いてあることで、2つ最初にご紹介したいことは、
ダークホースというのは何かというと、一般的な標準的なコースから外れて成功している人という意味ですね。
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いろんな具体例もすごくたくさん出ています。
なんですが、たとえばですね、
高校出たばっかりで主婦で、
DVの夫の家庭内暴力で悩んでいたような人が、
その後ですね、全然音楽の経験もないのに、
プリンスというアーティストがいましたよね。
プリンスの専属の録音技師になったりとかですね。
その後またすごい転身があったりするんですけど、
そういう例とか、本当にいろんな標準コースから外れているけど成功している人たちの例がたくさん出てきます。
そういうふうになるためには、2つ大事なことがあって、
本当は4つ書いてあるんだけど、その中でも僕が特に印象的なことは2つで、
小さなモチベーションを大切にするということです。
それともう一つは目的地は忘れていいということですね。この2つです。
小さなモチベーションは何かというと、
これを見つけるのは実はすごく難しいらしいんですが、
見つける方法として判定ゲームというのをやることを、
この著者はお勧めしています。
判定ゲームというのは、例えばですね、
パークレンジャーといいますよね。
国立公園の中で、国立公園の管理をするような人たち。
そういう人たちのことを考えて、皆さんがどういうふうに反応するかということですよ。
それでね、自然と触れ合えるなんていいなって思う人もいるかもしれないし、
あるいは虫がいて嫌だろうなとか思う人がいるかもしれませんよね。
その場合はそこで、その人の基準として、
やっぱり自然と触れ合えることが好きだという、
そこから見えてくるわけですね。
自分がこれまで考えたことなかったかもしれないけど、
そこで自然と触れ合えることが自分の価値観として大事なんだということがそこで出てきます。
あともう一つね、パークレンジャーというのはほとんど人混みの中とかで過ごさないわけですよね。
それでそれについて、そんな孤独だから嫌だろうというふうに思う人もいるかもしれないし、
そういう他の人に煩わされずにいいなというふうに思う人もいるかもしれません。
そういうふうに一つの仕事とか、あるいは特定の人でもいいんですよ、有名人とかね。
そういう人を見て、その人に対して自分がどういうふうに判定しているか、
別に皆さんこの判定というのはしていると思うんですよね。
ジャッジメントをしていると思うんですよ。
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こういう人になりたいとかこういう人になりたくないとかね。
そういうふうに感じることは人間の自然な反応なので、
そういう判定に対して差別的に扱ったりするのは僕はとても悪いことだと思いますけど、
だけどそれを自分の価値観を見つけるために、
そういう判定していることに気がつくということはとても大事だと思います。
他にも例えば教師とか消防士とか電車の運転手とかあるいはエンジニアとかですね、
そういう仕事とかあるいは具体的な人とかを見て、
それを自分がどう感じるか、そしてそういう感じる理由、
その仕事とかその人の中のどういう要素に自分は共感して、
あるいは自分は拒否感を感じてしまうのか、
そういうことが小さなモチベーションというふうにこの本の中では書かれているわけですね。
まずはそれを大事にするということなんです。
さっきもう一つ目的地は忘れていいということを言いましたよね。
それについては非常に学術的には数学で勾配上昇法というのがあるらしいんですね。
英語ではグレディエントアセントというらしいんですけど、
これちょっと引用してみたいと思います、この本からね。
数学者たちの間で使われる用語の一つに、
このようにはっきりとは見えないが目的のある過程、
つまりダークホースたちが成功を目指して進んだ過程を端的に表すものがある。
それは勾配上昇法だというふうに書いてありますね。
ここではですね、例えば地図がないのに登山しなければいけないというね、
そういう状況のときにどうすればいいか、
この勾配上昇法に基づいてどうすればいいかということが具体例として書いてあります。
以下また引用です。ちょっと少しさっきより長いですけどね、以下引用です。
勾配上昇法が山登りにどう適用されるか、順を追って見てみよう。
まずスタート地点の近くにある斜面をすべて見渡し、
最も急な斜面を一つ見つける。
しばらくの間その方向に登り続け、
そこから足を止めて見晴らしの効くようになった地点から周囲を見渡す。
この段階で最も望ましいルート、正確には最も急な斜面がないか見極めるためだ。
このプロセスを何度も繰り返しながら着実に高度を上げていき、
ついに山頂に到達する。
このプロセスでは頂上までの最速のルートは見つからないかもしれないが、
着実にそこへたどり着けるのである。
これ以下引用ですね。
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つまり目の前の地面の平地にいたら山には登れないので、
まずは手近な丘に登ってみて、
それで丘に登ってみたらそこより高いところが見えるはずなのでね、
そしたらその次にそこに行ってみると。
そういうふうに繰り返していくと、最終的には地図がなくても、
その地域の一番高い山に登ることができる、頂上に登ることができるということですね。
もちろんこれはここにも書いてある通りに、地図がない登山なので、
最速の一直線に山頂まで登るルートではないんですけど、
でもそれは地図がある前提ですよね。
だけど地図がないときにもこうやって頂上に登ることができるということなんです。
ではこれが具体的にどういう人生になるかというと、
さっきのプリンスの録音技師の話をしましたよね。
しかもこの人ね、パープルレインって多分、
僕の世代の人だったらみんな知っている曲があるんですけど、
その曲の録音技師をやっていたぐらいの人なんですよ。
それもですね、その人も最初は本当に夫の暴力に悩んでいて、
それで離婚して、
そうやって自分は何がやりたいんだろうということを
考え抜いて、それで自分は音楽が好きでね、
かつそういう技術、機械とかも好きなので、
しかもプリンスの音楽も音楽的にすごく好きだったので、
それでプリンスの録音技師になりたいというふうに思っていて、
最終的にそこに行くんですけど、
でもですね、そこまで行ってきたら、
でも実はね、自分はもっと、
人はどうしてこういうふうに認知をするのか、
ということに興味を持ち始めて、
そしてですね、認知心理学も、
業界のトップですよね、
パープルレインの録音技師とかやっているわけですから、
その業界のトップに立っているときに、
だけど自分はもうちょっと認知心理学を勉強したいというふうに思ってですね、
それでその時もう41歳だったらしいんですけど、
もうプリンス専属の録音技師の仕事を辞めて、
大学の認知心理学の学部に1年生として入るわけですね。
そしてそこでもね、やっぱりそこはちゃんと自分がね、
それを勉強したいんだという自覚がちゃんとあったので、
どんどんそこでも勉強していってですね、
それで今では近くの大学の、
どこの大学だったかな、
結構有名な大学だったかもしれませんが、
認知心理学の教授になっているということなんですね。
それまでは高校を卒業していたんですよ。
高校は高卒だけど大学にも行ったことがなかった人がですね、
それがもう41歳過ぎてから大学に入り直して、
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しかもそれまでもちゃんと自分のキャリアとしては
もう一番トップのところまで行っていたのに、
それを投げ打って全く別のところに行って、
そしてそこをまた登り始めて、
そこの教授になるというようなね、
そういう方向なわけです。
なので、あるいはですね、
もうこういう例がいっぱいあるんですよ。
レストランで成功していた人とかがですね、
それがもう自分のレストランのチェーン店とか
全部売り払っちゃって、
いきなりですね、紳士服のオーダーメイドの服を作り、
会社というか店を作り始めちゃう。
それまでファッションなんかあまり興味なかったらしいんですけど、
でも何かに惹かれるものがあって、
それをやってみたわけですね。
そこでまた一から勉強し始めて、
その紳士服のオーダーメイドでも
もうトップのチェーンにまで成功しているというね。
そういうような例とか、
もうそういうのがね、本当にすごくたくさん
この本には紹介されています。
すみません、ちょっと今日時間が過ぎちゃってますけど、
教育に関してもすごく大事なことが書かれているので、
もうちょっとご紹介したいんですけど、
例えばですね、後半には教育のこともかなり書いてあって、
サミットパブリックスクールというね、
カリフォルニアとワシントン州ですね、
それの公立のチャータースクールなんですけど、
そこもですね、サミットラーニングと呼ばれる
個別化した学習法とか教授法をですね、
基盤にして作られているというのが紹介されています。
ここでまず教えられることは、
達成可能な目標設定の仕方が教えられる。
つまり、あなたはこれを目標にしてくださいって
与えられるのではなくて、
目標設定の仕方が教えられる。
そしてそれから効果的な計画の立て方も教えてもらえる。
つまり、学習計画を先生が作るわけではないわけですよね。
学習者、高校生が自分で作る。
そして最後に能力の表し方。
もう一つは、自分自身と学習進度の振り返り方。
こういうことを教わって、
あとは自立学習的に個別に勉強するというわけですね。
実際こういう教え方というか授業で、
99%の人が4年生大学に入っていると。
これは現地の公立高校としては素晴らしい成績なわけですね。
それから大学を卒業する率も、
このサミットの生徒は国内平均の2倍の率であるとか、
こういう感じで非常に高い成果を挙げているというのがありますね。
この他にもサザンニューハンプシャー大学というのも
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かなり面白い、個別化している授業で
高い評価を受けているという記事が出ていますね。
あともう一つ、
サザンニューハンプシャー大学の個別化のカリキュラムについては、
さっきのサミットのサミットラーニングという高校と
それほど変わらないかもしれないんですけど、
一つとても注目しておきたいことは、
アメリカの4年生の私立大学で学士号を取得するには
平均15万5千ドルの学費がかかるらしいんですね、
アメリカの4年生の私立大学。
だけどここのサザンニューハンプシャー大学、
ここでは1万ドルしかかからない。
全米平均で15万5千ドルかかるのに、
この大学では1万ドルしかかからない。
15分の1ぐらいしかかかっていないというわけですね。
つまり昔は個別化というのはすごくコストがかかるものだったんですよ。
今でもアナログでやったら非常にコストがかかります。
だけど今みたいにデジタルな機器が発展して、
しかも学習者がみんなスマホとかを持っている時代には
かえってそちらのほうが安くつくわけですね。
そういうこともこの本ではこの数字からわかるんじゃないかと思います。
この本をやっぱり日本語教師の皆さんには
一斉授業ではない授業があって、
しかももう最近のテクノロジーの時代には
そちらのほうが成果が高いということですね。
こういうことに関しては一般的な授業、
日本語教師ではないんですけど、
例えば一つのやり方として
自由進路学習というのがありますね。
これは同じコンテンツを、
コンテンツ自体はもう先生が決めるんだけど、
スピードはもう学習者が個別にやっていいというものです。
これを一般的な教育の現場でやるにはですね、
美之手翔吾さんという人の
自由進路学習の始め方という本が結構、
日本の公教育の現場のやり方としては書いてありますね。
あとそれとは別に、
コンテンツ自体も自分で決めることができる
自立学習というこういうやり方もあります。
僕もこういうコースを何度かやっていたことがありますね。
こういう人に読んでほしいということ。
あともう一つは不登校に関連している人ですね。
特にもうね、正々堂々とね、
ホームスクーリングをしている人にとっては、
こんなの当たり前じゃんというふうに思うかもしれないんですけど、
でも不登校の人には、
不登校は間違っているというふうに思っている、
誤解している人がとても多いんですね。
なので、この本を読むとそうではないということがわかると思います。
特にですね、
不登校のお子さんのいるご家庭で、
母親はね、もう理解できているんだけど、
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父親がどうしても理解してくれないというね、
そういう家庭がよくあるんですよ。
そういうところでは、
お父さんにこの本を読んでもらうというのも、
とてもいいんじゃないかと思いますね。
あともう一個は、やっぱり教育の関係者ですね。
日本の一条校ですね、義務教育課程の先生方にも、
ぜひ読んでほしいと思います。
もう標準化が、コストパフォーマンスが良かった時代というのは、
もう終わっているわけで、
昔は安かったので標準化の方が良かったと、
標準コースでね、
同じ事業で一斉事業をやっている方が良かったと思うんですけど、
今はそれはもう成果が非常に低くて、
さらに20万人とか不登校の人が出ているわけですから、
そういう潰されちゃっている人、
そういう標準コースで潰されちゃっている人を救うためにも、
ぜひこうした本を、
教育関係者の人にも読んでほしいと思います。
それから最後に、
ウメラモチオさんのウェブ時代を行くというね、
そういう本がありました。
もう2009年とかそのぐらいですかね、
そのぐらいに出た本だと思うんですけど、
そこにロールモデル思考法というのがあって、
ここにもですね、結構似ている話が出ていました。
ご興味のある人は、
このね、餅田ウメオさんのウェブ時代を行くも、
今でももちろん読めると思いますので、
読んでみるといいんじゃないかと思います。
それではリスナーの皆さんに最後にまた聞いてみたいんですけど、
こういうですね、自由振動学習とか、
自立学習とか、そういうのやってみたくなった、
あるいはもう前からやっているという人がいらっしゃいましたら、
ハートマークのリアクションをお願いします。
まだちょっと自分には勇気がないかなという人は、
涙のリアクションでお願いします。
ハートマークいただいております。ありがとうございます。
それではですね、本日もこの村勧めにご参加くださいまして、
ありがとうございました。
ありがとうございます。皆さんハートマークありがとうございます。
今日のですね、このダークホースっていう本、
あるいはこの自由振動学習とか、自立学習とかね、
そういう授業についての質問とかコメントがありましたら、
ぜひこの村勧めのハッシュタグ付きで、
ご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
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