1. むらスペ
  2. 音読のメリットとデメリット
2023-09-26 13:01

音読のメリットとデメリット

音読はインプットの練習としてはいいと思いますが、これだけで話せるようになるとは思わないほうがいいでしょう。メリットとデメリットについて簡単にお話しました。

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サマリー

音読のメリットとデメリットについて話します。音読はやりやすいし、敷居も低いので、自分の好きなコンテンツをレベルに合わせて簡単に始めることができます。ただし、音読だけでは実際に話せるようになることは難しく、話すためには他の練習が必要です。音読は、スピーチプロダクションモデルの最後の音声化の部分しか行っていないため、概念化や形式化の練習にはなりません。しかし、音読にはインプットの効果があり、言語形式に意識を向けることができるため、インプットの面では効果的です。

音読のメリット
冒険家の皆さん、おはようございます。
今朝もラクダに揺られて、灼熱の砂漠を横断していらっしゃいますでしょうか。
本日は2023年9月26日ですね。インドでは午前8時45分を回ったところです。
今日もですね、Twitterの音声配信、むらスペを始めさせていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
普段だったらここで最初にいくつかお知らせをするところなんですが、
今日は時間がなくて、いろいろ調べる時間がなかったので、すぐ本題に入りたいと思います。
今日お話ししたいのは、音読のメリットとデメリットということなんですね。
これを話そうと思っていたのは、最近チャットGPTですごく世界が変わりつつあるなと思っていたところに、
チャットGPTとは全然関係ない面でも一つ気づきがあってですね。
それはですね、僕がここでいつもお話ししていますけど、
僕がヒンディ語を勉強するときに、ランゲージリアクターというね、
そういうGoogle Chromeの拡張機能を使って、
そのヒンディ語の字幕と日本語の字幕を同時に表示させながら、
そのヒンディ語を読んで、ヒンディ語を勉強するっていうね。
辞書も簡単に引けますので、そういうやり方をやっているんですけど、
それでですね、最近セリフを音読するようになったんですね。
耳で聞くだけではなくて、自分でも音読するようになったんですよ。
それをすることで、やっぱり言語形式に意識が向いてくるというところがあったので、
ここではこういうことを言っていたんですね、ということだね。
ただ、目で読んでいるだけでは、何となく読み流してしまうところがですね、
それを音読するっていうか、セリフを声に出して読むことで、
初めてそこに気づきを得ることができるということがあります。
それに気がついてきた、それは前から、初めて気がついたわけじゃないんですけどね。
だけど改めて感じたので、それについて今日話してみたいなというふうに思うわけですね。
まずですね、音読というのはどういうものかというと、
一般的に音読と呼ばれているのは、まず文字があるわけですよね。
例えば日本人で英語を勉強している人だったら、
英語で書かれた文章があって、それを声に出して読むというのが音読と一般的には言われていると思います。
このメリットとしてはですね、やりやすいというのがあるんですよね。
とりあえず英語の文章があればすぐにできるわけですよ。
なので、特に日本人で英語を勉強している人だったら、
英語のコンテンツというのはどこにでもありますよね。
インターネットを探したらいろんなコンテンツがあります。
ですから始める敷居が非常に低いということがあります。
これがですね、例えば実際に英語を話す人と対面とかオンラインでも話すとしたらですね、
お互いに時間を合わせて話したりしなければいけませんし、
しかも間違えたりするとすごく恥ずかしいですよね。
相手を待たせたりするのも嫌ですから、
自分が何と言えばいいかわからなくて相手を待たせてしまうとか、
そういうのもありますよね。
ですけど音読だったら、ただそこにある文章を読むだけでいいわけですよ。
基本的にはもちろん意味がわかってないと勉強の効果は低くなってしまうと思いますけど、
知らない言葉があってもね、
音読しているコンテンツに知らない単語とかが入っていても、
それでも別に意味がわかんなくても音読ができないわけではないです。
類推してそれを発音してみるということもできますし、
そういう意味で音読は始めるのが非常に簡単。
そういうメリットがありますよね。
音読のデメリット
しかも最近はチャットGPTで音読をするためのコンテンツも簡単に作ってもらうことができます。
自分のレベルに合わせてもらうこともできるし、
自分の興味がある内容についてコンテンツを作ってもらうこともできます。
ですから自分の好きなコンテンツを自分のレベルに合わせて音読するということも
最近は簡単にできるようになっています。
なので一番敷居が低いというのが多分あると思いますね。
それに加えて、さっき僕もちょっと申し上げましたけど、
ただ読むだけではなくて、一応それを声に出して発音するので、
それが語彙とか文法の言語形式ですよね。
そこに意識が向きやすくなって、そしてそれを覚えやすくなるというのはあると思います。
あんまりこれは表だという人はいないんですけど、達成感があるんですよね。
音読の場合は、ちょっとこの後デメリットについても話しますけど、
ある程度の限界はあるわけですよね、第2言語習得上の。
だけど少なくともやった、俺は今日も勉強したんだという、
そういう気持ちにはなることができます。
それが瞑想とかラジオ体操とか、それと同じように日々の生活を向上させるとか、
そういうことはあると思いますね。
しかもそれが自信につながって、
俺はこれだけ音読したんだから英語が話せるに違いないという、
それが実際の第2言語習得にはつながっていなくても、
そういう自信を持つことが実際の会話で成功体験につながって、
その成功体験がさらにポジティブにもっと勉強しようという動機に
つながっていくということはあると思います。
デメリットに関しては、これはデメリットというよりも誤解ですよね、誤解。
音読だけで英語が話せるようになると思っている人がいるわけですね。
これはやっぱり本当にいろんな研究者の方がおっしゃってます。
それが間違いだということは、
例えば音読に関する本で、
一応研究者の方が書いた本として有名なのが、
音読で外国語が話せるようになる科学、
科学的に正しい音読トレーニングの理論と実践という本があります。
門田周平さんが書いた本ですね。
この本にも、ただ読むだけでは効果なしと名言されています。
第6章のタイトルがもうそうなっているんですよね。
なので、実際に話せるようになるためには、
実際に自分の言いたいことを言う練習が必要だということが、
この本にもその例として、
演劇のようにやる例とかそういうこともいっぱい書いてありますね。
繰り返しますけど、ただ読むだけでは効果なし。
これは僕自身もそう思いますが、
研究者の間ではもうある程度は合意が取れている話なんじゃないかなと思います。
ですから、いいんですよ。
音読はインプットですよね。
インプットの方法として使うのはいいんですけど、
話せるようになるというアウトプットのためには、
この音読だけでは僕は足りないと思うわけです。
それが多分、僕は研究者じゃないですけどね、
研究者の間でもほぼ一致している考えじゃないかなと思います。
何でかというと、話すというのは三つの段階があるんですよね。
音読によるインプットの効果
最初にまず自分の言いたいことを概念化する必要があるわけですよ。
例えば、お腹が減ってきたなとかそういうことでもいいんですよね。
お腹が減ってきたと思ったら、その感覚が実際に、
でも私はお腹が減ったからどこかに行きたい、
何かを食べたいというふうに思うわけですよね。
そしてそれを話すわけなんですけど、
最初にその概念というのが必要です。
まず言いたいことを自分で認識するということですよね。
その後でそれを言語の形式にする段階が必要です。
これを日本語ではなくて、英語とかヒンドゥ語で言うには、
どんな単語とかどんな文法を使ってそれを言うのかという、
それを書き集めて、自分の限りのある第二言語の知識の中で
それを書き集めて文を作るわけです。
それを最後に音声化って言いますけど、
口とか舌とか唇を使ってそれを音声にするわけです。
つまり、話すときにはまず最初に概念化。
言いたいことを概念としてはっきりさせる段階。
その後でそれを形式、言語形式を文法とか語彙を持ってきて、
その文の形にするという形式化の段階と、
そして最後の音声化の段階があるわけですね。
音声化っていうのは実際の声に出して口を使って話すところですけど。
音読っていうのは皆さんお気づきの通りだと思いますが、
最後の音声化のところしかやってないわけですよ。
もう何でかっていうと、そこに書いてあることを読んでるだけですよね。
なので、これは実はスピーチプロダクションモデルっていう、
この3段階の話なんですけどね。
この3段階のスピーチプロダクションモデルの中の、
最初の概念化と形式化の部分をすっ飛ばして、
最後の音声化のところしかやっていないので、
音声化の役には立つと思いますし、
形式化を自分ではやってないけど、形式に気が付くっていう、
そういうインプットの効果はやっぱりあるとは思うんですが、
だけどそれを自分でやっているわけではないので、
自分でその概念を形式化しているわけではないので、
その練習にはなっていないというところは留意しておく必要があります。
音読のメリットとデメリット
なので、そういう音読に関しても、
そういうメリットとデメリットがあるっていうね、
それを分かった上でやる分にはいいんじゃないかと僕も思っています。
だけど第2言語習得では、
インプットがとても大切というふうに言われています。
音読っていうのは話せるようになるとは、
これだけで話せるようになるとは僕は思っていないんですが、
だけどインプットのための練習としては、
僕は非常に興味が、効果があるんじゃないかと思いますし、
ただ目で読むだけで音読しない時に比べると、
言語形式ですよね。
例えばここでは過去形になっているとか、
この動詞はこの形に活用しているとか、
そういうことに音声化することによって、
そういうことに改めて意識を向けることができる、
気がつくことができるという意味で、
そういう意味で少なくともインプットの上では、
大きな効果はあるんじゃないかというふうに思っております。
それでは今日もライブのリスナーの方、
数はいらしてくださっていないんですけど、
今いらっしゃる方で、
もしこれから音読ちょっとやってみたいなとか、
あるいは今も既にやっているよという方がいらっしゃいましたら、
ハートのマークとかあるいはサムズアップのリアクションを
していただければと思います。
はい、いかがでしょうか。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして、
ありがとうございました。
今日の音読のメリットとデメリットにつきまして、
ご感想とかコメントとかご質問とかありましたら、
ぜひムラスペのハッシュタグ付きで、
ご共有いただければと思います。
ハートマークいただきました。ありがとうございます。
パソコンの人はできないんですけどね、
スマホの方が反応してくださいました。
ありがとうございました。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
冒険は続きます。
13:01

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