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2022-09-29 13:27

間隔反復ソフトウエア

今日の音声配信で綿エビングハウスの忘却曲線や間隔反復の理論、そしてそれを応用した学習アプリなどについてご紹介しました。

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
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今日お話ししたいのは、感覚反復ソフトウェアということなんですね。
これを話そうと思ったのは、昨日ツイッターで見かけた教員のツイートがあってですね。
それについてご紹介した方がいいかなと思ったことが一つ。
何でかというと、最初、教員じゃない方が書いてるんだと僕は誤解してしまって、
一応読んでみましょうか。
ちょっと読んでみますね。
これ、UNOHIROEさんという方が書いてるんですけど、こういうツイートでした。
宿題をもらった瞬間にやり始める子に、宿題は家でするものだと起こる指導について、
手渡ししたらその子のものなんだから、いつしようとその子の自由なのではないだろうか。
自分の性格や生活時間に合わせて取り組めることの方が、実社会では必要なのではないか。
そういうツイートがあったんですね。
こういう自立性を尊重するというやり方は、僕は基本的にはとても賛成なんですけど、
あと、基本的には僕は宿題そのものをいらないというふうに、やらなくていいというふうに僕は思っているので、
そういう意味ではいつやってもいいとは思うんですけど、
宿題で家でやるものというふうに主張する先生方が、教員がいるというのは、
それは多分感覚反復というね。
要するに授業が終わった瞬間にすぐやっちゃったら全然その意味がないので、
そういう意味で宿題を家でやってほしいというふうに思っている教員はいるだろうと思ってですね。
これは感覚反復のことを考えて、多分こういう指導をしているんだから、
こういうことを言われる教員がかわいそうだなというふうにツイートしたんですね。
それをツイートした後で、このツイートをしている人が、実は教員だということがわかったんです。
そのプロフィールを見てね。
しかも本を何冊も書いているような。
フォロワーの数、ツイッターのフォロワーの数も僕よりちょっと多いぐらいの数で、
それなりに影響力のある人だと思ったんですよ。
だけど要するにそういう人が感覚反復の効果を知らないように見える。
そういうツイートをしているということで、ちょっと僕が驚いてしまって、
そういうことも書いていたらですね。
大学の教員養成課程では、ちゃんと教育心理学の勉強とかできないんだから、
それはしょうがないです、みたいなことをコメントでいただいたんです。
日本語教師の方からね。
それだったら、これはとても基本的な概念なので、感覚反復というのはね。
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なので一応ツイッターでお話しした方がいいかなというのを思ったことと、
あともう一つはですね、この感覚反復について、
最初に多分研究したエビングハウスという人がいるんですけど、
その人のことについて、僕もですね、最初ちょっと誤解して理解していた時期があって、
それでですね、それについてちゃんとしたことを改めて、
僕の口からも話をしておいた方がいいなというふうに思ったのがその理由です。
今日ね、ここで話そうと思った理由です。
はい、まずね、最初にちょっとお伺いしてみましょうか。
エビングハウスの忘却曲線とか、あるいは感覚反復とかですね、
その言葉のどちらかでもいいので、聞いたことがある人はちょっとハートのマークでリアクションいただけますか。
エビングハウスの忘却曲線とか、あるいは感覚反復という言葉ですね。
聞いたことがあったらハート、聞いたことがない人は涙のマークでお願いします。
あ、ハートのマークいただきました。
そうですね、ここの中でも今涙の方いらっしゃらないですけど、
あ、涙の方もいらっしゃいますね。
知っている人もいれば知らない人もいるという、そういう感じのことなんだと思います。
まずそのエビングハウスの忘却曲線というのはですね、
そこで言われているのは、
端的に言ってしまうとですね、復習にかかる時間というのが、
毎日復習するとですね、復習にかかる時間はどんどん短くなっていきますということなんですね。
エビングハウスの典型的な忘却曲線というところで言われているグラフを見る限りには、
毎日復習していくと、
4日後には節約率というのが、彼が言っている話なんですけど、
節約率が非常に高くなっているグラフが見えます。
要するに時間がほとんどかからなくなるということです。
例えば100個の単語を覚えるにしても、
1日目にはすごくたくさんの時間がかかっていたんですけど、復習するのにね。
だけど毎日復習していれば、4日目にはほとんど復習の時間がかからないというわけです。
なので毎日復習していると、
どんどん復習にかかる時間が短くなっていきますから、
だから最初は大変だけど、心配しないで毎日ちゃんと復習しましょうね、
そういうことが言えるわけですね。
これがですね、ちょっと僕自身も誤解していたんですけど、
その節約率のグラフがですね、忘却曲線という名前がついているので、
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記憶している量でどんどん物を忘れていく量というふうに、
ちょっと僕が誤解していたこともあります。
多分ですね、公開された場でそういうことを話したこともあるんじゃないかと思います。
ちょっといつどこでというと覚えていないけどね。
なのですいません、もう一回ここで訂正しておきたいと思うんですけど、
エビングハウスの忘却曲線のグラフは節約率のグラフだということですね。
でもいいです。
彼が言っているのは要するに感覚反復ですよね。
例えば1日後、2日後、3日後、4日後というふうに、
そういうふうに感覚を置いて復習することが大事だということです。
それでですね、それから考えると、
要するに授業のすぐ後に宿題をしてしまうと、
その感覚がないわけですよね。
なのでその感覚反復の効果がないので、
宿題をもらってすぐにそれをやってしまう生徒を叱る先生というのは、
それなりに理論的なバックグラウンドのモデルがあるというわけです。
僕は基本的に宿題をやらなくてもいいと思っている人間なので、
そういう意味では宿題をもらってすぐにやっちゃってもいいんじゃないかと思いますけど、
めんどくさいからね。
でもそれを家でやってくださいという先生にはそれなりにバックグラウンドがあるので、
そういう先生を批判するからには、
こういう感覚反復の効果よりも自立性を重視した方がいいとか、
それを比べる視点が必要なんですけど、
その感覚反復の効果をそれに言及しないで、
宿題をすぐにやることの批判をしているというのは、
ちょっと僕にはよくわからなかったですね。
多分感覚反復の効果を知らないから、
そういう批判が出てきているようにしか見えなかったんですね、僕にはね。
それを実際に語学習得というか、
これは習得というよりもむしろアクティブな学習ですよね。
そういうものに近いものだと思うんですけど、
そこで応用する方法としては、
これがソフトウェアとして実装されているのがたくさんあるんですよ。
こういう時に検索するとか、
あるいはソフトウェアの説明がありますよね、
インストールとかダウンロードする前に、
いろいろ書いてあるところに。
そこではSRSというふうに書いてあることが多いです。
このSRSというのが、
スペースが感覚を取るという、
スペースレピティションシステムとか、
あるいはスペースレピティション、
レピティションは反復ですよね、
リピートの名詞形ですけど、
スペースレピティションシステムとか、
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あるいはスペースレピティションソフトウェアというふうに
言われているそういうものです。
なのでSRSと書いてあったら、
SRSを採用していますとかね、
そういうふうに書いてあったら、
そのアプリはこの感覚反復の理論を
応用しているというふうに考えていいです。
有名なものというか、
一番最初にそれでメジャーになったのが
Ankiというアプリですね。
これカタカナでAnkiというんです。
これ名前を見れば多分わかると思いますけど、
日本語を勉強している、
確かイギリス人だったかな、
どこか英語圏で日本語を勉強している
プログラマーが開発したソフトで、
このSRSが採用されていますね。
最近ではメムライズという
そういうアプリでも採用されています。
どういうものかというと、
要するにフラッシュカードなんですよ、
フラッシュカード。
フラッシュカードを見て、
答えを見る前に、
漢字の読み方でも何でもいいんですけど、
その答えを見たときに、
正しく覚えているか、
それとも間違っていたかを、
そこで一つ一つ記録するわけなんです。
正しく覚えていたら、
次に復習するまでの間隔が長くなるんですね。
だけど、間違って覚えていたら、
次に復習するまでの間隔が短くなります。
そういうことが自動的に設定される。
つまり、次に復習するまでの間隔が
自動的に設定される。
だけど自動的にというのは、
ユーザーが勉強している人が、
それを正しく答えたか、
あるいは間違って答えたかという、
そういうフィードバックをソフトウェアに
返すんですけど、
そうしたらソフトウェアが、
次に復習する最適な時間を
決めてくれるという、
こういうものですね。
これはさっきも言いましたけど、
間隔反復ソフトウェアとか、
間隔反復システムという風に言われていて、
英語ではSRSですね。
そういう風に言われています。
これはですね、
例えばフラッシュカードのソフトとか
アプリにも色々ありますけど、
例えばクイズレットというのには、
このSRSというのは採用されていません。
何でかというと、
クイズレットは多分ね、
クラスみんなで使うものなので、
個人として使うものという目的では
あまりないからだと思うんですね。
間隔反復システムは当たり前ですけど、
個人がそれが、
一人一人がそれを覚えているかどうかによって、
次に復習する時期を決めるわけですから、
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クラス全体でやるときには、
SRSはあまり意味がないわけですね。
なのでクイズレットとかには、
こういうSRSは採用されていない、
そういう理由なんだと思います。
こういう感じで、
例えばフラッシュカードアプリとか
復習アプリを選ぶときにも、
こういうSRSが入っているのか、
入っていないのかとかね、
そういうことは本当に教師にとっても、
とても大事な条件になると思いますので、
ぜひですね、
もし知らなかった方がいらっしゃいましたら、
こういうことを頭の隅において、
アプリとかを選ぶときに応用していただければ、
というふうに思います。
それではですね、
もしリスナーの皆さんも、
これからこのSRSとか間隔反復のアプリとかを
利用してみたいと思う方がいらっしゃいましたら、
ハートマークのリアクションをいただければと思います。
自分にはまだちょっと縁がないかなという方は、
涙のリアクションでいただければと思いますね。
それではですね、
本日もむらすぺにご参加くださいまして、
ありがとうございました。
今日のこの間隔反復ソフトウェアについて、
ご質問とかコメントがありましたら、
ぜひむらすぺのハッシュタグ付きで、
ご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
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