1. 向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
  2. 第444回 Z世代が変える労働法
2024-02-09 13:57

第444回 Z世代が変える労働法

第444回 Z世代が変える労働法

弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。

番組への質問はこちら↓↓

https://ck-production.com/podcast/mukai/q/
00:03
こんにちは、遠藤克貴です。 向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日も行きたいと思いますが、 今日は向井先生の持ち込み企画、これをやりたいということで、
はい。
お持ちしました。
はい。
Z世代が変える労働法人事労働部の世界と、というタイトルで。
今っぽいですね。
そうですよね。Z世代とかね。
向井蘭が語るZ世代ありますか?
はい。Z世代って、僕も知らなかったんですけど、
ネットの動画コンテンツとかで結構流れてきて、
ニュースピクスとかね、アベマとか見たらもうZ世代って言葉ばっかりですけどね。
要はああいうメディアってテレビ見ない人をターゲットにしてて、
常に意識してるんでしょうね。だから出てくるんでしょうね。
私が見た定義は、90年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代。
今でいう10代、20代になるんですか?
10代、20代。12歳から28歳。30歳いかないくらいの方ですね。
デジタルネイティブ、SNSネイティブ。生まれた時からインターネットがある世代。
なるほど。
タイパ重視の効率主義。強い仲間思考。タイパ重視。タイムパフォーマンス。
タイパ重視って言うんですか?まずいな。ついできなくなってきてますね。
タイムパフォーマンス重視の効率主義。強い仲間思考。
仕事よりプライベート重視。多様性を重んじるなど、
従来の若者以上に特徴的な価値観を持っていますということだそうです。
でもあれなんですね。仲間重視なんですね。子じゃないんだ。
子じゃないんですよ。仲間好きなんですね。
そうなんです。
そういうところには共同体意識みたいなのがありつつの。
そうなんです。会社とか知らないおじさんとかと一緒に行動するのは嫌だけど、仲間同士のつながりは強いということです。
そんな世代を踏まえた上での労働。
これなんで感じるかっていうと、やっぱりですね。
例えば、退職代行。
退職代行ね。国際というのを頻繁に聞く。
退職代行はZ世代だけじゃないけど、使ってるのは。
でもやっぱり20代の子が多いんですよ。退職代行20代。
やっぱZ世代が使いがち。嫌ですね。Z世代が使うというこの表現はでもいいでしょう。
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30代も結構多いけど、20代も多いです。
45代だとちょっとそこまで多くない感じにして。
なんか違うのは、例えば転勤を打診したら辞める。
これ大企業のあるあるでして、本当に優秀で真面目に仕事してる子なんだけども、
転勤だけは嫌ですくって辞めちゃう。
で、衝撃を受けるという事例が。
管理職の人たちがね、衝撃を受けると。
いや、いいじゃないかと。若い時ぐらいね。
こういう地方に行って勉強だよっつっても、いやちょっとせいぜい千葉です。
埼玉ぐらいが限界ですみたいな。
で、終わり。辞めます。
で、元気に転職ができちゃう。給料も上がっちゃう。
で、何これってやばくないか。うちの会社っていう風になってますね。
で、残ってるのは、言うことは聞くけどあんまり仕事ができない。
若手、中経みたいな。
仕事できる人たちは賃金が基本的にアップする前提の転職打ち資料が待っていて。
そうですね。常に、あとは、やっぱもう本当に給料が高いところにどんどんいなくなっちゃうのはよく苦情で聞きますね。苦情っていうか。
まあ、愚痴でね。中小、大企業問わずですね、それを。
ですからね、年効賃金とか障害就寝雇用とか、全く興味ない感じで。
安定してないという方向なんですかね。
安定は好きなんですよ。安定好きなんだけど、目の前のお金も好きなんですよ。
表現が分かりやすいんですね。
目の前のお金にやっぱりこだわってノードを転職するっていうのは、あと独立フリーランスも増えてますね。
目の前のキャッシュ。
ですから、サービス残業とか長時間ノードとかはしないですよね。
効率が悪い。
効率的でないですからね。
パワーラセクアなんかも我慢しない。
あってはならないものですよね、きっと。
ここまで我慢する価値がないって思います。
どんなとこにいるぐらいだったら移ればいいかっていう。
あとは、ルールがきっちりしてるのは好きで、老朽化なんかは最低限守るべきだと。
有給休暇は取れない会社はもう存続する意味がないみたいな。そんな感じです。
そう言ってもしょうがない。そのぐらい言いますね、彼らも。
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僕が感じるのは、喋ってると思うのは、やっぱり日本の未来とか信じてないから。
だから行き急いでる感じですね。
なるほど。
もう若いうちにお金稼いがないと手遅れになると。大変な世の中になると。
その通りなんですけど。
将来に期待して我慢したり、会社に価値を作る気はないんで。
修行とか、年功賃金とかはいなくなりますね、優秀な子は。
そこの話だけ聞くと、今すごいネガティブな方向に意識が行きますけれども。
ネガティブじゃないですよ。そういう会社に人が集まるってだけですから、別にそういう会社にすればいいだけですよね。
あと一方での話で、Z世代の方々に直接観客が付き合うので、行くと、
彼らが言うに、お金ももちろんあるけど、お金以上にここで働きたいとか、
それこそ仲間意識って話がそこに繋がるんでしょうね。
だから、給与よりもここで働きたい、雇用をやりたいっていうことができる職場とか会社があるなら、むしろそういうところでやりたいっていう思いが強いんで。
そういう目指すべきところがはっきりしてる会社とかだと、賃金以上に魅力的って話も一方ですごく大事にされてます。
自分で自分の人生決めたいっていう感じですね。
前はね、例えば僕の代だと理系の人なんかは、研究室が決めた就職先に行って、
上司が勧めたお見合いで結婚して、会社の住宅ローン使って家建てて、
そういう暮らししてる人いっぱいいるんですよ。世代ぐらいまで。
そうするに、他人が決めちゃうんですね。
それでうまくいくわけですよね。幸せそうにみんな元気にやってますけど、
もう丸がかえなんですよね。なんだけど、今はもう全部自分で決めると。
まあ難しいですね、でもね。でもやっぱお金好きですよ。お金。
目の前のお金が好き。みんなお金好きなんだけど、目の前のお金が好きですね。
要は給料がわかりやすく上がるとか。
わかりやすく上がるとか。やりがいとかも充実するんだけど、お金もそれ以上が同じぐらい大事ですね。
そうなんですね。
っていうことを踏まえた上でのこのZ世代における、その話をしてくださってるんでしょうけど、
労働法って意味でいくと。
そう。なんでこれ言うかというと、労働法って結局世の中の常識の塊なんですよ。
09:04
特に労働判例は。
なるほど。
はい。同期法はそうじゃないんですけど、解雇とか開地転換とかセクハラパワーとか、
常識の塊なんで、常識が変わると判断も変わっちゃうんですよね。
世論の価値観がダイレクトに反映するのがこの分野なんですね。
今は単身運輸に拒否すると、解雇有効という最高裁判例が昭和の時代の方が残ってて、
それに基づいて運営してるんだけど、もう今どこの会社も転勤拒否をすぐ解雇はしてないんですよ。
もう人いなくなっちゃうから。
なるほど。
もうできないんですよ。
常識的に無理になる。
そうなると、もう最高裁判例も起こしてるんじゃないの?っていう風になりますよね。
最高裁判例が、要は賞味期限切れを起こす時代。
これだけどんどん停職すると、最高裁判例、最高裁判例じゃないですけど、積み重なってるものでいくと、
解雇は人を教育注意、指導してからじゃないとできないっていう判例が相当多数なんですね。
教育指導注意をしてからじゃない。
だけど会社は教育機関じゃないから、おかしいわけですよ、本来はね。
おかしいんだけど、要は長期雇用で就寝雇用だからしょうがないでしょっていう考えがあったんですよ。
日本の裁判所。
でも、もう就寝雇用、長期雇用でないとしたらですよ。
その寄って立つる根拠がもうないわけですよ。
ですよね。変えないとダメですよね、そしたら。
なので、なんかZ世代があと10年、20年活躍し続けると、変わるんじゃないかなって自然ですね。
そこの常識が労働法のルールに全体に入ってきたら、確かに。
そうなってくると、方向としてはこの間のフリーランス保護法ではないですけど、
フリーランス的な感じになっていくんじゃないですか。
おっしゃるとおりで、ジョブ型ってよく言われますけど、ジョブ型社会になりますよね。
ならざるを得ない流れですよね。
政府はそれも分かった上で、フリーランスとかジョブ型とか推進をしてるつもりなんです。
ということなんでしょうね。
Z世代の価値観と今起きている彼らの特性を見て、
そのZ世代があと10年経って管理職とかになっていった時代を考えると、どうなるかは見えるよねってことですかね。
そうですね。
常識が変わると。
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変わると思うんですね。そのぐらい全く違うなって。
一見同じ日本語を話して日本人なんで、同じかなと思うんですけど、
外国人に近い感じる時があると思いますね。僕もそうだけど。
向井先生、弁護士になられてもう20年ぐらいですかね。
はい、21年目ですね。
そう思うと、ちょうどZ世代、X世代、Y世代、Z世代ですか。
20年ぐらいの幅ですよね。
1990年から2010年、そのY世代が1980年から90年。
向井先生、一通りのこの20代の世代見て、今次の世代見てきてるんでしょうね。
大きく常識が変わる流れを肌身で感じるのかもしれませんね。
そうですね。特にこの10年ぐらいは大きく変わっていると思いますね。
なるほど。今回は持ち込みということで、向井欄が語るZ世代、
同道法との関係性についてお話ししてきましたけれども、いいですね。
また興味のある概念を見つけましたので、ぜひぜひやりましょう。
はい。
こういうことで参考にしていただけたらと思います。
何か質問ありましたら、ぜひぜひ具体的にお寄せいただけたらと思います。
終わりましょう。ありがとうございました。
はい。ありがとうございました。
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