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向井蘭の社長は労働法をこう使え 法律のもとで展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えは、弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って、 経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく、
ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説します。 こんにちは、遠藤和樹です。向井蘭の社長は労働法をこう使え
向井さん、本日もよろしくお願いいたします。 今日はですね、前回の岸田先生の書籍希望が結構ドシドシと実は問い合わせが来ておりました。
ありがとうございます。 その中の質問を一つご紹介していきたいなと思います。
はい、ここではご紹介していきます。 いつも楽しみにポッドキャストを聞いています。遠藤さんご無沙汰しています。
私、知り合いの社長みたいですね。 向井さんのポッドキャストは本当に楽しいです。というより、かなり勉強になります。
はい、今中国人のビジネスパートナーと韓国人のビジネスパートナーとで、 観光業と貿易業をスタートし始めています。
はい、今年は韓国をメインですが、来年は中国の大連の地域を中心にビジネス展開を計画しています。
中国の大連にて日本製の化粧品販売準備を行っています。
そこで質問ですけれども、中国人との雇用契約として必要な準備と条件などありますか。
日本の場合は雇用契約などありますが、中国の場合は何か日本とは違う雇用契約などありますか。ご教授ください。
よろしくお願いいたします。 ということですね。
はい、よろしくお願いします。 ありがとうございます。
これはやらせじゃないんですよね。
やらせじゃない、全くないですよ。この方は実はですね、私が別でポッドキャストさせていただいている営業の青木たけしさんにいらっしゃるんですけど、
質問型営業。
質問型、そうですそうです。あの方のところでお会いしているんで、公開収録の時にお会いしているんですよね。全然やらせではない。
やらせではないと。
あのですね、おそらく想定されているのは中国本土の大連で中国人の方を常駐させて現地で営業活動するということだと思うんですよね。
そうすると中国の労働法が適用されるので、きちんと契約書を結ばないといけないということになるかと思います。
ひな形はどこかから探せばですね、あると思いますし、もし必要だったら僕提供しても構わないので言ってもらっていいんですけど、
重要なのはね、やっぱりメンタリティの問題なんですよ。
中国人の気持ちを、性格、性質を理解した上で雇用する。これが重要なんですよ。
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これはまた法を超えた話になってくるんですね。
もちろんもちろん。契約書なんて別にひな形使ってやればいいだけで、そこじゃないんですよ。
まず日本人と大きく違うのは、基本的に契約社会なので、よく言えば契約社会なので、言われたこと以外はやらないです。
途中で、例えばチンさんと相手がね、チンさんという方だったら、チンさん化粧品販売、それ以外もやってほしいんだよねと、こういう仕事、ちょっと僕は思いつかないですけど、
ありますよね、ビジネスだからやっていくうちにいろいろ思いついて、やらないです基本的に。
その日本人だったら、いやーとか言いながらやったり。
やります。
基本的にノーって言うんですかね。
ノーと言う。
ノーって言っちゃうんですね。
そこでチン上げ交渉が始まって、社長私は化粧品の販売ってことで、中国元で何千円って契約してるのに、これは余分な仕事ですと。
私損する。だから3千円プラスしてくださいとか。
いいのはこんな感じですよね。まだ前向きですよ、今みたいに。
もう関係が、その時点で業績が良くなかったりすると、全くやらないですね。
それで日本では最終的には解雇はできるんですけど、中国ではできないんですよ。
と言いますと。
契約外の仕事はやる義務がないから。
なので想定できる、ビジネス上可能性のある仕事は列挙して紙に、特にスタートアップは曖昧で日本人始めるから便利なんですけどね。
特に日本に留学とか日本企業で働いてる人は、まだ日本人ってこういうものだってわかってるんで、怒ったりはしないんだけど、
いきなり日本に旅行でしか行ったことないぐらいで日本語が上手みたいな方は、いきなり怒り始めますからね、本当に。
お喧嘩になります。
日本人は当然、わからないからなんで怒られてるのか、しょうがないじゃんって。
日本の文化からしたらそうですよね。
だって仕事がないでしょ、だからこうやって。
確かに確かに。
それは通用しないですよ。
契約状交わしてしまうと、そのタイミングで一瞬仕事が少ない時とかあるじゃないですか。
そしたらそれは経営者側の責任でやらないっていうだけの話なのですか?
もちろん。もちろんです。
これは全世界、日本だけ独特な仕組みで、世界的にはそれが普通ですよ。
基本的に自分の労働力を売り返してるみたいなイメージだから、安売りやっぱりしたくないじゃないですか。
なるほど。
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そこがね、スタートアップの会社で揉めるんで、
口で言った言わないは通用しないから。
日本人だけですから。
口頭契約。
口頭契約で通用して揉めないっていうのは。
紙にちゃんと書いて、日本語と中国語のものを用意絶対した方がいいです。
絶対に。
絶対に。
これがね、本当に揉めますね。
スタートアップであれば、先ほど繰り返しになりますけど、
想定されるべき業務とかは全部書き出しておいた方がいいってことですよね。
そうですね。
そこを中国人のメンタリティーを加味してそういうことを対策するというのが、
必要な準備とか条件的なところですよね。
逆にここもう一つのご質問ありまして、
中国の場合は何か日本とは違う雇用契約などありますか?
法的ルール的なところでの違い、注意すべきところってあるんですかね?
日本は似てるは似てるんですよ。
開戸が難しくて。
日本と仕組み上は開戸が難しいっていう点はあるんですが、
中国の場合、最初の契約、前もホットキャストで話したと思うんですけど、
正社員とは言っても、1回目って1年契約だったり6月契約でいいんですよ。
例えばビジネスが先が読めなかったら、
短めの契約期間にした方がいいと思いますね。
契約更新を。
2回目以降の更新になると、定年までいきなり雇用しないといけなくなるっていうことになっちゃうんで、
本当はそうなんですよ、中国で。
1回目は1年とか2年とか期間区切って、1年契約で終了さよなら。
それは条件にできるんだけど、2回目以降更新しちゃうと、
基本的には定年まで雇用しないといけなくなっちゃう。
2回目の更新はそうなんですか?
そうなんです。
日本で言う定年。
日本で言う正社員ですよね。
だけど、スタートアップっていろいろ起きるから、
1年でも長いかなと。
6ヶ月契約くらいで、6ヶ月あれば分かるからね、同意しとか。
ダメなことも日本人苦手なのは、
ダメなことも想定して契約とか約束ができないんですよ。
ほんびりしてるっていうか。
仕事ができないこと、場合も想定して期間を設定したほうがいいですね。
あとは、全然労働法関係ないんだけど、
基本的に中国人のメンタリティからしたら、
これは別に中国人の人もみんな認めてることだけど、
固定給ではやる気が出ない。
特に販売業。
部合の率を工夫して、
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部合性の比重を高めたほうが絶対にいいですね。
例えば中国のサッカーチームって弱いんですよ。
11人でしょ。
中国が強いのは大体6人競技くらいまでが限界だって言われてるんですよ。
個人プレーに走るから。
中国人が言ってるのもそういう風に。
サッカーだとみんな大好きで、
すごいお金投じて外国からプロを雇ってるじゃないですか。
でも代表チームめちゃめちゃ弱いんですよ。
もう完全にワールドカップの最終予選も、
AグループかBグループか。
現時点は12月の中頃です。
でも誰も興味ない。中国代表チーム。
結局チームプレーがすごく苦手で、
日系企業はそれを馴染ませようとするんだけど、
およそ無理な時が多いですよ。
10年20年かけて苦労して苦労して、
まだそういう文化ができるかできないかぐらいだから、
多くのお客様はましてスタートアップできて、
ちょっと日本語が喋る知人さんと契約するって言ったら、
絶対に部合の割合を高めたほうがいい。
具体的にどのくらいとかっていうのは、
ビジネス見てないからなんとも言えないですかね。
一般的にあるんですか?平均的に。
中国系企業のほとんどは最低賃金で契約するんですよ。
あとは全部部合?
あとはもう部合。
部合もある一定レベル超えると部合率を上げるんですね。
だから一発当たればすごい稼げますよと。
これが得意なんですよ、中国民族は。
あとはね、今思いついた。
いっぱい言うことあるんですよ。いっぱい失敗してるから。
教えたいなと思って。
ぜひ戦闘機って開拓してくださってるわけですから。
まず部合級ですね。
最賃にして部合を。
あとはね、ほうれん草はできないと思ったほうがいいです。
全然法的な話じゃないですね。
これも揉めるわけ。
ほうれん草なんでしないんだと。
やったことないですよ。およそ中国人の営業も。
結果が全てだから。
だからほうれん草はどうして大事なのか。
かなり根節丁寧に教えないと。
ほうれん草やらないとボーナス出ないよとか。
そういう教え方なの?
そうじゃないと無理ですよ。
日本だったら組織がどういうふうに。
無理無理無理。
その切り口じゃなくて。
無理無理。
お金出ないぞと。
無理。
良くも悪くもそういう民族だから。
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それで力が出ますから。
だからほうれん草はメールでだいたい200文字ぐらい。
これとこれとこれを必ず報告する。
報告しないと少余から厳格する。
そんなの理不尽だというか。
法理的ではないみたいな話にならないんですか。
そこをやっぱり入社時に約束するんですよ。
ちゃんとやるんですよ。
別に文句も言わず。
だってそれは仕事だから。
なるほどね。
後はお金はなるべく触らせない。
消費者経由にした方がいいです。
台店経由。
トラブルがすごく多い。
なるべく現金とかは扱わせない方がいいです。
キャッシュは消費者経由で。
ものすごくトラブル多い。
絶対消費者挟んだ方がいいです。
手数料払ってても。
回収もあるし。
現金のトラブルもあるから絶対に。
あと仕入れもやるのかな。
仕入れもやるんですかね。
販売かな。
販売ですよね。
でも化粧品は仕入れ必ず出ますよね。
中国からするかどうかわからないですけど。
日本でおそらく日本製が好きな方向けに売ってるから。
あと日本人の弱いところは何でもそうですけども。
相場がわからないわけ。
仕入れる時とか。
情報がないってこと?
情報がないから。
そうすると、
社長って、遠藤社長って。
これ100円くらいするんですと。
中国では。
しょうがないんですよ。
この業者1000円するんですよ。
しょうがないんですよ中国では。
実は嘘。
抜いてるんですか。
そうです。
リベートもらってるの。
なるほど。
そういう文化なんですけどね。
中国薬徳というか。
日本人はそれは中国人悪い悪いって言ってるけど、
半分は責任があって甘いんだよね日本人が。
だってそこは自分でリサーチしないと。
いや違うでしょと。
僕が知ってる社長は、
個々こういう業者使って、
いいくらいでやってるよ。
それはあなたはおかしい。
もう3社、業者探してきなさい。
あ、この人騙せないな。
思いますね。
迂闊なこと言えねえなこいつ。
これ経営者として当たり前のことじゃないですか。
そうですよ。
ところがね日本人大らかだから、
いいとこなんですけど。
分かったじいさんが言うんだったらいいよ。
そっからだんだん腐敗が始まるんですね。
なるほどですね。
一回やったらいけると思ったら全部リベート入っちゃいますね。
だからもう分かってるお客さんは、
現金扱わせないし仕入れもやらせない。
で、部合制。
法連相は仕組み化。
業務内容は事前にしっかりとスタートアップの段階で明記する。
明記する。
これは法律以上にすごく重要ですよ。
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中国進出の4か条ですね。
4か条。
これ日本でも本当は大事なんですよね。
やらなくても問題が起きないという。
空気温で日本人同士は、
自然にうまくいかないとやめるだけ。
でもそうはいかないですよ。
なるほど。
僕悪口言ってるわけじゃないでしょ。
事実をちゃんとついていかないといけない。
部合制だと本当に力が出るんですよ。
バドミントンも卓球もシングル数がすごい強いんですよね。
確かにね。
あとシンクロも。
体操とか。
体操も団体も強いけど、
でもあれも個人プレーの集合体でしょ。
間違いないですよ。
本当にサッカー弱いのも。
勝手なことでやってるなとかって文句言ってますよ。
中国人のファンの人は。
もう絶望的だと。
本当ですか。
中国の。
習近平主席はサッカー大好きだから。
本当はもっと強くてはおかしくないんだけど。
強くなりようがない。
北朝鮮とか今負けるときありますからね。
北朝鮮強いからね。
今のロジックからしたら北朝鮮強くなるでしょうね。
GDPで言ったら何十倍違うでしょ。
普通は寄りすぐりの天才サッカープレーヤーが集まるはずじゃないですか。
確かにね。
全然違う。
日本人が生き残るにはチームプレーだなってあれ見てわかるけど、
中国人の人と一緒にやるにはとにかく成果主義。
そうですよね。
2007年か2008年か。
ニチハムが当時優勝したときの全メンバーの年報をリギュラー選手を足しても、
当時のタイロー・ウッツ選手を一人の年報に足しても勝てなかったらしいんですよ。
それでも優勝しちゃったって話があって。
個人プレーってね。
意外と集団に勝てないっていうのはあったりするんですよね。
そうです。そこは日本人のいいとこなんですけど。
なんかこう話を伺ってると、
法律じゃないとこでつまずくんじゃないかなと思って。
でも今その法律じゃない部分が何かっていうのを4カ所一旦教えていただきました。
また進めるうちにいろいろ問題も起きるでしょうし、
その時はポッドキャストでも質問でいいですし、
本当にまずい時には向井先生にご相談いただいて、よろしくお願いいたします。
本日も貴重なお話ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
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