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スピーカー 1
そうですね中村さんにぜひ解説しながら案内役頼みたいな というようなところとかね好きですね
出てくるキャラ出てくるキャラみんないいんすよ なんか嫌なやつも魅力的なんだよね結構ね
スピーカー 2
あーそうですね弁山 あいつが悪いんだからなほんと弁山が 基本あのムカついたのは弁山と主任ですよね
そうね だから警察側にムカつくっていうね
スピーカー 1
そうなんだけどなんで弁山みたいなのが生まれたかって言う 弁山なんでああいうちょっと酷いことするんですよ
その中間にね確保してたっていう話があって でそれがなんでそれをせしめたのかみたいなのがさ
結構大きな構造問題として ね当時のそうですね
スピーカー 2
弁山がやらなくても誰かがやったっていうかね ヒトラーと一緒でね
スピーカー 1
当時の昭和の高度経済成長期の海みたいなね 話じゃないですか
スピーカー 2
そうですねあの社会不安を起こしてはいけないから 犯人をでっち上げてでも検挙しなきゃいけないというその
警察のメンツと治安維持とね そういうあのもう世間からのプレッシャーとそういうのもあってああいう
でっち上げの弁山でしたっけっていう異名を持つ刑事が
スピーカー 1
爆誕してしまったというね そうなんですよ
スピーカー 2
そのなんかキレ具合も良かったよね弁山のね ちょっと読んでて怖かったんですもん
そうこういうなんかあの急にキレるおじさんいるなと思ってね
いやそれもねもうそう もうキレるおじさんも社会が悪いんですよ社会がね
スピーカー 1
とかさ あの今回ちょっと殺されてしまった貫物屋の女主人
スピーカー 2
はい あれもまた
ちょっと魅力的じゃないですかやっぱりなんか 魅力的ですね 腹立つけど 腹立つけどね
いやーちょっとね ちょっとねちょっと言いにくいですけどあの まあ何しろ
まあとにかく綺麗な方なんですよ そうね
大変お綺麗な方なんです その男を魅了するその綺麗さが
随所に描かれてるんですけども そうそうそうそう
スピーカー 1
いいんですよねまたそれが いやーもうね
スピーカー 2
魅惑的だったんでしょうね非常にね あれ良くなかったですかあの
ピエロをいじめてる時がもう見惚れるほど美しいっていう
あのね 意地悪なね意地悪なことをしてる時が一番こう
誰もがもうあの 見惚れるほど美しい顔になるっていう
スピーカー 1
いやもうそれも残酷だよね残酷な描き方しますよ本当先生は
ですよね でもわかるんだよ意地悪な女ってね
スピーカー 2
なんか綺麗なんだよねなんかね いやね
まあ僕もねあの 自他ともに認めるあの
Mなんですけども そうですねドMですよね
スピーカー 1
たまんないですよね 嫌なやつなんだよ基本嫌なやつなんだけど
嫌なやつ 抗えない魅力っていうかそのなんかもうね
あのなんつーの 美しさ
スピーカー 2
嫌な美しさっていうかね 残忍さの
残忍さが裏返ってこう美しさになるっていうかね うん
牛腰さんの話出ましたけど北海道の 牛腰でかね
彼とのその 当時は固定電話しかないじゃないですか
あのポケベルすらあったかないかでも平成元年じゃポケベルもなかったかもし
ませんよね あそうだねそうだ平成元年でしょないないないないですよないですよね
固定電話でどうにかこうにかこう 連絡を取り合っていく東京と北海道
距離が離れてるんだけどなんかバディー物みたいな感じがする
そうだねそうだねそう お互いねこう
情熱と信頼でもってあの 事件解決に向かってやっていくあのくさん人もすごい良かったですね
スピーカー 1
いやーわかる いやーそう
スピーカー 2
牛腰さんの操作力も素晴らしいんだよね意欲もすごいしね 素晴らしいですね
スピーカー 1
有能なんですよねあのなんかほんわかした人だなぁと思ったら結構有能だなぁっていう そうだねだからそう固定電話で
スピーカー 2
その書に伝言で残して連絡取り合うとかさ あとファックスで手書きで
スピーカー 1
情報をね送りあったりとかね いやー確かにそうだったよなとか思いつつ
スピーカー 2
あの書に戻るとねあの 牛腰さんからファックスが来てるんだけど
それ実際に読んでみるとこれ長すぎねえかと
もうなんかもう巻物みたいなファックスが 暑いよね暑い
スピーカー 2
これ400ページあるけどこれ400ページで足りるのかなっていうような地道さで
スピーカー 1
コツコツコツコツやっていくんですよね そうでもなんか上手いよねやっぱそんなに上なんていうかない
スピーカー 2
コツコツさもわかるんだけどそんなに冗長に書きすぎてないからそうそうそうすいすい 進んでいくしねちゃんとちゃんと一コマ一コマこう進んでいくからちゃんと進んで
スピーカー 1
いくんだよねそうそうそうじれたくないっていうかじれたくないけど冗長でもない っていうかさそうそうそうそう
うまいですよね エンターテインメントとしてもね
本当に 素晴らしいと思いますので
そしてエンターテインメントだけじゃないね 結構あの
スピーカー 2
日本のね 日本軍ですか日本の
これいつ太平洋戦争とかそのあたりだよねもう全部ね だからあのそうですね朝鮮が
朝鮮がまあ国籍で言うと日本だった時のことですよね 当時の朝鮮人が日本人っていうことだったっていう国籍で言うと
だから その頃までこう
スピーカー 1
包括してるっていうかね
スピーカー 2
それぐらいスケールがでかい その奥に秘められたその人々の
あの人が起こした罪と 社会情勢であるとか
スピーカー 1
そのあたりが綿密にね組み込まれているので 単純にね面白いトリックだなとかじゃないんですよこの話は
スピーカー 2
そうそうそうなんですよね密執トリックとまあそれも面白いんでしょうけど そういうのとはちょっとまた
違うの 時代のスケール感としてもすごい長いしでかいし
話のスケールも大きいんですよねすごく 浅草の話かなと思ったらなんかもう日本とか朝鮮とかそういうあの国際的な
あの話になってくるっていう
なんですよなので社会派って言われてるのがね そこであり
スピーカー 1
あとまあこのタイトルのね起草転を動かすっていうこのタイトルにさ 泣けてくるでしょ最後
スピーカー 2
もう そうねー
スピーカー 1
最後の20ページはね たまりませんよね たまらないよねほんとに
スピーカー 2
でこのタイトルの意味がやっぱりわかるのが一番最後の方って言う なんだけどもう感のちょっともうちょっとそうかねもうちょっとキャッチーなタイトルに
すればいいのにって思ったら
いやでも結構まあ起草転換えみたいな言葉があって そっから多分作って作ってるタイトルだと思うんですけどですね
いやでもこのタイトルは感動するなぁ 感動するよねー
この重みがね起草っていうものの重み
スピーカー 1
それが転を動かすってどういうことだろうっていうさ
いやーなんかねいや キャッチーじゃないかもしれないけど素晴らしいタイトルだなってね
スピーカー 2
タイトル含めて大好きなんですよこれ いやわかるこれはねあのこれを読めと
もうね読んでもらってない 押し付けてきたのはねわかりますよ
スピーカー 1
ちょっとさなんとか殺人事件とかそういうタイトル じゃないところがね他はね全部だいたいそんな感じなんですとか
どうだろうなぁ そうだねなんちゃら殺人事件とか結構多いかな
あの柴田壮司さんの作品はい たまにに違うタイトルもあるんですけどその中でもね
スピーカー 2
かなり気に入っているタイトルですねこれは やっぱりだからダニッキーも
スピーカー 1
ダニッキーも結構起草を出す方じゃないですかタイプ
スピーカー 2
そうなのかな まああのまあ何かを発信しようと思ったら面白くしたいなとはいつも思ってるんですけど
スピーカー 1
それも必死の思いがあればやっぱり世の中を動かすと思いますよ
そういう願いをね 込められているねやっぱり思うなんかそのね
スピーカー 2
あの不幸なあのねじいさんの 振り絞った
ねってことじゃないですか
それが 本当に手を動かしちゃったっていう話ですから
いやーなんかもういろんな思いがね工作するんですよ勇気づけもされるし ですねー
人間のね剛の深さとかもすごい感じるし感じます やっぱり
スピーカー 1
あの過去を知るって大事なんだとか思ったりとかさ ねそういうのもありますし
そうですね 最後ほら
吉木が全部解決したよし解決っていうかネタがわかって吉木がさ主人に向かってどこを どこをやりますねもうあそこがもうなんかねあれが書きたいから多分この物語
スピーカー 2
書いたんじゃないかぐらいの あれグッときますねー
スピーカー 1
流音が下がるっていうのもあるけどすごいなんか 身に詰まされますよねそうそうなのよ
スピーカー 2
自分もちょっと割に帰ってね私も何も知らないなぁみたいな 過去のこととかね思ったりとか振り返っちゃう感じがね
スピーカー 1
とかさまあ汚いじいさん ジジイのねことなんてさ
まあ目もくれないわけじゃないですか私だって なんかなんていうのかなでもね
ありきたりな話だけどなんか人にはいろいろさ プロもあればドラマもあって背負ってきているものってそれぞれ人あるよねっていうのをさ
スピーカー 2
なんか改めて思い出させてくれるというかね そうですね実際にあのじいさんがあの
スピーカー 1
いって電車で遭遇したら絶対に無視します 無視するでしょそうだよね
そこなのよそれ それそれね本当に
スピーカー 2
そこですよね そこでいや待てよと
この小説を読んだならそこでいやちょっと待てよと そのレッテルバリをして
あこいつやばいからあの関わらんなんどこって思う前に 思ってもいいけども
思ってもいいし事故防衛のためにねなんかあの 知らないフリ見ないフリをしててもいいけども
でも ちょっとなんかこう考えることがあるんじゃないかっていう
いやなんかねそういう奥行きのある小説ですよね その奥行きなの
そこに思いを走ることがあなたはできますかということじゃないですか 突きつけてくるんですよね
スピーカー 1
まあ当然さなんか生きててさ全ての人をさなんかおもんぱかるとか無理じゃない 無理無理無理なんだよね無理だしそんなことを別にしたらちょっと大変なわけなんですけど
なんかそういうふうに見かけだけとかさ 見かけで判断するとか知ろうともしてないうちになんか排除しようとするとかさ
スピーカー 2
社会がね
なんかそういうのはよくないって言うかさ よくないってなんだよくないよくないよくないよくないし
スピーカー 2
でもねそうしちゃうのが人間だしなぁとかね そうなんですよちょっと堂々巡りになっちゃうんだけど
スピーカー 1
でもそういう考え続けることって大事だなっていうかね そうねそう
スピーカー 2
せめてこう自分が出会った 縁があって
スピーカー 1
ちょっと関わる人は少なくともね
勝手な思い込みで判断するのはやめようとか思いますよね これ読むとね
スピーカー 2
そうですね結局だから考え続けろと苦悩し続けろっていうことなんでしょうね あの考えるのが嫌だからこれはこれっていうことにして
もう思考を停止しろっていうことに対する そうじゃないんじゃないのっていう話かなってね
スピーカー 1
そうだね いやー
そうそれをね 普段忘れちゃうんですけどあのやっぱり読むたびにね
スピーカー 2
あいかんいかんって思い出させてくれますねこの本は 非常にエンタテインメント性あるけどそういうあの
スピーカー 1
骨太というか そうなのそう
スピーカー 2
なんでねちょっと ぜひ多くの人にね
読んでほしいんだよなぁ これ読んでほしいですね 私のような中二みたいなやつとかにはすごい大好物だと思う
特にね
という前半を経て ちょっとこれ以降は
スピーカー 1
ちょっとネタバレ多めの 何でもありのコーナーに参りますのでぜひ読みたいなと思っていただけた方はね
スピーカー 2
一旦ここでストップしていただければと思います あのそうですね読もうと思えばね
そうだなぁ あの読むのが早い人だったらね
あの4時間5時間ぐらいで読めるんじゃないかなと思います そう思うそう思う
じゃあぜひこれで興味湧いた方はですねここで一旦をストップしていただいて 本当にストップしてください本当にしゃべりますからもうここから
というわけでネタバレありコーナーにまいります はい
ネタバレありで話すとしたら何が話したいですか まああの結末に近い方ですねやっぱりねなるほど
スピーカー 1
一つねちょっと私はねあの結末の前にはい あのこのジジイがねあのおじいさんがなめ川行くおって言うんですけど
スピーカー 2
はいあの
それこそさっき言った朝鮮人だったじゃないですか えーあそこがねもうたまらなかったねなんか
あーあれはめちゃめちゃびっくりしたあのまさかそっちが出てくると思わなくてさ あーはいはいはいはい
スピーカー 1
でそれが出てきた段階であこれはちょっと歴史的な 日本の不の部分の話かなってちょっとやっぱ思ったし
スピーカー 2
韓国の話が出てくると ロタイエっていうね本名が
スピーカー 1
なんだけど それはまずね
スピーカー 2
もういろいろあらゆる設定でねもう胸ぐらをねこう 掴まれるわけですよ
スピーカー 1
てのはまず一つねおいであの兄弟だったっていうところもねーそうそうそうそう
いやー 腹立つよねー
スピーカー 2
住処住処がね住処ねー
スピーカー 1
いやさっきもちょっと話したけどその住処の残酷さっていうかさ何も自分さえ 受ければいいみたいな
あの老兄弟のことなんて何も考えずにこの場からね 逃げ出せれば別によくてもう簡単に利用しちゃう女
スピーカー 2
描いててさ なんかああいう裏切りってほんと良くないよっていうことですよ
でも本人悪気ない悪気ないというかね 住の意識がないんですよねでもそれもなんかちょっと
想像できちゃうとできちゃうねできちゃうわかるねー 出来ちゃうけどムカつきますよね
スピーカー 1
お前のその想像力の無さっていうかそのなんていうのかなぁ 優しくしてくれる人を添えて扱っちゃうっていうね
スピーカー 2
美しく生まれたその弊害ですよ本当に まあとはねこうねあのスターとしてねサーカスの
はいはいはい チヤホヤされて
スピーカー 1
チヤホヤされてるんだけどあのカゴの鳥っていう まさにオイランと同じ状況って本当そうだそうだね
スピーカー 2
ほんとそうでしょここでちょっとリンクしてリンクしてるわーわーわーすご そうかそうか
見せ物をしてね オイランが吉原のスーパースター扱いされてるけど
あの 何も自由はないという
状況とそのあのサーカス団のあの看板スターとしての
スピーカー 1
ねお住みさんお住みさんねー もう同じですもがそうだねー
いやまさにそうだねちょっとそれ素晴らしい 初めて
今 新しい視点だわ
だからまあまあかわいそうなわけですよ皆さんね それぞれ
スピーカー 2
要するにそのゲンダー社長は言ってみたら 身受けする人だったわけでしょ
いやそうそうそうだわそう パトロンのね
そうだ吉原でいうところの身受けして えーと吉原からは卒業できると