1. 無限塔の秘密
  2. #082 平成の大傑作「奇想、天..
2025-11-12 1:41:12

#082 平成の大傑作「奇想、天を動かす」を読む!【来訪者:ダニキ】

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来訪者ダニキ百姓と、島田荘司先生の「奇想、天を動かす」について、感想をとことん語り合いました。

⁠⁠ニュースレターもあわせてご確認ください。

サマリー

ポッドキャストのエピソードでは、書籍『基礎点を動かす』の内容が取り上げられ、島田宗司というミステリー作家の背景や作品の魅力が語られています。また、作品のプロットや特有のトリックにも触れられ、リスナーは読書を促されます。このエピソードでは、平成の名作小説「奇想、天を動かす」について語られ、その中に登場する不可思議なピエロの話と、キャラクターたちの複雑な背景が探求されています。さらに、物語の舞台である浅草や都市の変遷に対する考察も行われています。 ポッドキャストでは「奇想、天を動かす」の登場人物やストーリーの魅力が語られ、特に吉木たけしや畑野さん、牛越さんといったキャラクターが物語にどのように貢献しているかが強調され、ミステリーの要素や歴史的な背景にも触れられています。このエピソードでは、平成の名作『奇想、天を動かす』の魅力とその背景が語られ、作品のタイトルが示すように、社会的なテーマや人々の複雑な思いが巧妙に描かれ、エンターテイメント性と深いメッセージが融合しています。 このエピソードは、平成の名作として評価されている島田壮司の「奇想、天を動かす」について深く掘り下げ、ストーリーの複雑さや登場人物の内面描写、トリックのユニークさが議論され、聴衆はミステリーの魅力を再発見します。また、吉木武史シリーズの作品「起草転を動かす」についても深く掘り下げられ、物語の背景やキャラクターの描写、作品が反映する歴史的側面に焦点が当てられています。特に、日本と朝鮮半島の関係や現実の殺人事件を題材にした作品の調査についても語られています。 このエピソードでは、平成の名作『奇想、天を動かす』について語られ、主に主人公の精神的な強さや人間の業が考察されます。また、話の中では戦争がもたらした不幸や日本人への憎悪が描かれ、最終的には人間の弱さとその背後にある環境への理解が重要であることが伝えられます。ポッドキャストでは、平成の名作「奇想、天を動かす」について、さまざまな視点からの考察が展開されています。

ダニキの来訪
スピーカー 2
皆さん、こんばんは。無限塔の秘密、アヤコPです。
スピーカー 1
大変お久しぶりでございます。
最後に撮ったのがですね、1月と。
2025年1月ということで、実に何ヶ月ですか?
もう10ヶ月ぐらい経ってしまってね、もう無限塔も、
埃だらけ、蜘蛛の巣だらけ、カンコドリが鳴いており、
ね、ますます大部屋になってきているわけなんですけれども、
今日なんかね、また入口のところに人影が見えましたが、
どちら様でしょうか。
スピーカー 2
私の名はダニゾ。
アヤコという女からメッセージが届いた。
曰く、読んで欲しい本があって、それを元に無限塔で喋りたい。
そのこと、書籍代を払ってもいいとも来た。
私は興味を惹かれ、即座にKindleで購入した。
それが4日前の話だ。
そして今私は無限塔の入口になっている。
スピーカー 1
こんばんは。
こんばんは、ようこそ。
スピーカー 2
ダニゾでございます。
ダニゾさん、AKAダニキってことで、
スピーカー 1
実はダニキ白書は、12月ですか、去年の。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
にもご来訪いただきまして、今回2回目ということで、
スピーカー 2
長野県でお乳を絞り取り、
毎日せっせと濃厚なソフトクリームを販売している。
ということで、お代わりないですか、職業に関しては。
相変わらず絞っております。
スピーカー 1
よろしくお願いします。
島田宗司の紹介
スピーカー 1
なんか最近チーズも作り始めた?
スピーカー 2
作ってないわ。
作ってない。
スピーカー 1
ということで、前回の無限塔で、
梅津和夫先生のツイートを特集ということで、
私は信号をダニキと話したんですよ。
それがすごい良かったんで。
スピーカー 2
各界から評判が高い回でしたから。
スピーカー 1
読書感想はダニキとやるかということで、
スピーカー 2
次の課題図書を設定させていただいた次第なんですよね。
光栄です。またここに戻ってこれて。
スピーカー 1
出たかったでしょ、やっぱり。
スピーカー 2
出たかった。
スピーカー 1
そろそろそういう感じじゃないかと思いまして、
お呼びしたんですけれども、
本日の課題図書は、
島田宗司さん著の
基礎点を動かすという本になります。
スピーカー 2
ダニキは島田宗司さんってご存知でしたか?
いやー、恥ずかしながら全く知りませんでした。
初めて、お名前も初めて聞きましたし、
ミステリー作家っていうのも本当に初めて知りましたね。
スピーカー 1
なるほど。
結構ね、知ってる人と知らない人、割と偏りがあるかなと思いまして、
ちょっとここで島田宗司さんのプロフィールを簡単にご紹介したいんですが、
1981年デビューですね。
その時の作品が、
先生術殺人事件というタイトルのミステリー小説です。
ちょっと面白い学歴で、
ムサビ出てるんですよ。
ちょっと珍しいよね。
美術デザイン科卒業ということで、
商業美術デザイン科科。
美大卒、視覚芸術的なところが結構優れていてですね、
結構読んでて分かったと思うけど、デザインというか、
スピーカー 2
情景がすごく芸術的というかね、
スピーカー 1
そういう物語の構築がすごい持ち味な方でして、
代表シリーズがですね、2パターンありましてですね、
今回題材に挙げてるのが、この起草転を動かすなんですけど、
それはね、吉木武刑事っていうね、
警察官のシリーズの一つなんですよ。
これでもう一つが、三田雷清志シリーズっていうのがあって、
スピーカー 2
これはね、名探偵なんですね。
スピーカー 1
探偵系のお話。
で、もう一人コンビのコンビがいて、
石岡くんっていうコンビがいまして、
三田雷くんと石岡くんっていうですね、
2人で謎を解き明かしていくっていうシリーズ。
この大きく2つがある作家さんですね。
結構ね、吉木武刑事はかなり後派な感じなんだけど、
三田雷清志シリーズはね、すごく、
スピーカー 2
こっちの方が結構アート寄りっていうか、
スピーカー 1
あのー、すごい武骨な吉木に対して、
やっぱ変わり者の名探偵、三田雷清志っていうね、
結構対照的な作品がたくさんある方ですね。
スピーカー 2
あー、なるほどなるほど。
スピーカー 1
で、一応特徴的なのが、
トリックも面白いんだけど、その推理トリックもね。
社会派というふうに言われているんですよ。
なので、単純な人間関係のいざこざの殺人事件とかっていうよりは、
というだけっていうよりはですね、
結構社会背景であるとか、
『基礎点を動かす』のあらすじ
スピーカー 1
割と松本星長とかに近い感じ?
スピーカー 2
あー、なるほど。
スピーカー 1
の方ですね。
という、三田雷さんのご紹介でございまして、
結構ね、無感なのかな、この人。
あんまりショーとか撮ってないですよ。
江戸川乱航なんちゃらとか。
スピーカー 2
そうなんですねー。
スピーカー 1
そうそうそう。なんだけど、
すごい本格派だというふうに、
私はすごく思ってて大好きで、
ほぼほぼ読んでるかな、三田雷さんの作品は。
スピーカー 2
おーすごい。
スピーカー 1
昔の話だけどね。
10年前に20年前ぐらいはほぼほぼ制覇した中で、
このキスを点を動かすっていうのがね、
一番最初に読んだんですよ、この人の作品の中で。
スピーカー 2
あ、そうなんですね。記念すべき。
スピーカー 1
そう、第一作目、私にとっての。
スピーカー 2
そうなんですか。
スピーカー 1
で、これにも結構やられてしまって、
そっからドハマリして、
吉木シリーズも読んだし、
三田雷さんの方も読んだしっていう。
スピーカー 2
えー。
スピーカー 1
えーと、93年かな、これも。
1993年の作品だと思うんですけど、
確か。
まあまあ、その頃、
リアルタイムじゃないかな、
多分高校生ぐらいに読んだんですよね、これをね。
はいはいはい。
スピーカー 2
じゃあ、もう観光されてすぐに。
スピーカー 1
割と、そうそうそう。
割とそんな感じで、
最初ね、父親が見つけてきまして、これを。
昔の。
で、これは、お前やばいぞみたいな。
お前多分好きだぞみたいな。
で、これはすごいと。
この作品すごいから、お前読んでみろみたいな感じで。
えー。
やっぱね、当時にはこんなのなかったんだよね、
こういうミステリー小説ってね。
あ、そうなんですか。
スピーカー 2
うん、あんまなかったと思うな。
スピーカー 1
うん。
こういう、結構ね、
時刻表トリックとかもかなり
スピーカー 2
たくさん使う人なんですけど、
スピーカー 1
えー。
時刻表系ね、いろいろ有名な
作家さんいっぱい使ってますが、
その中でもやっぱりちょっと、
来て列というかね、
トリックとかが来て列だし、
テーマもすごく
思ったかったりもするし、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
えー、すごいね、
思い出深い作品で、
もうほんと好きなんだよ。
時折読む、読み返す。
うん。
もうネタが分かっていてもっていうね。
というやつなので、
えー、これをちょっとね、語りたいんだけど
一人じゃ難しいだろうなというのも
もともと思っていて、
あっためてたんですけど、
あ、ダニーキー。
スピーカー 2
ダニーキーに頼めばいいんじゃないかなと思って。
うん。
結構気軽に
いきましたね、オファーがね。
スピーカー 1
いや、こんなにでも早く
読み終わってくださるとは、
嬉しいですね。
スピーカー 2
いや、僕もね、
スピーカー 1
びっくりしましたよ。
スピーカー 2
なにが?
こんなに早く読むなんて、
自分が。
スピーカー 1
まあ、でもそんなにね、
難しくないっていうか、
割とスルスルね。
スイスイ読めちゃうとね。
スピーカー 2
そうなんだよね。
スピーカー 1
そう、だからたぶん一回読み始めたらね、
たぶん、わーって
言ってくれるんじゃないかって思いもありつつ、
最初12月にね、
撮ろうかって言ってたら、
いや、もうなんか12月はね、
TOOLで、
TOOLっていうダニーキーが超大好きなね、
バンドのライブがあって、
たぶん廃人になってるから、
とっととやりましょうみたいな感じになって。
今日、
読みたてホヤホヤの状態で、
ダニーキーをお呼びしてるという状態です。
スピーカー 2
はい、本当に、
4日前ですからね、
その、
DM来たの。
で、これ、
確かね、
419ページありまして、
その日からもう、
スピーカー 1
早速読み始めて、
スピーカー 2
当初は、
収録予定日、
もうちょっと、
数日先だったんですけどね、
スピーカー 1
そうだね、さらにね、
今日じゃなくて、このさらに数日先だったんだよね。
スピーカー 2
そうです。
が、もう読んじゃったと。
読んじゃったというか、
もう読み終わりそうなので、
うん。
もういつでも、俺行けますよ。
ということで、
最速4日、
4日で独立をして、
独立をして、今もう本当にね、
最後のページ読み終えたのが、
1時間半前ぐらい。
スピーカー 1
いいですね、いいですね。
はい。
私もね、今回のためにね、
もう一回読み直しまして、
私もちょうど1時間半ぐらい前にね、
ぐわっと読み切りました。
というわけで、
これミステリー小説ですので、
読んでない方、
これ聞くと、
めっちゃネタバレになってよろしくないということで、
前後編にね、
分けますと。
1本なんですけど、
前後編に分けて、前半は
ネタバレ一切なし。
一切なしの自信ないけど、一切なし。
後半はもう、
このネタバレありありで、
やっていきますので、
トリック含めね。
途中までは、ぜひお聞きくださいと。
で、読んでから、
トリックありのところもね、
聞いていただければと思います。
これを機にね、読んでくれる人がたくさん
増えたらいいなと思ったりしております。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
ではですね、
すごいザックリとした
あらすじをですね、
まずちょっとだけ
ご紹介したいんですけれども、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
平成元年の浅草において、
不老者風の老人が
貫物屋で
お菓子を買い、
その時にたった
消費税12円をめぐる
口論の末、
店主の女性を殺してしまいます。
犯人の老人は、
名前も過去も一切語らず
完全黙秘。
その奇妙な態度に違和感を覚えた
捜査一課の
刑事、吉木武は、
老人の素情を追ううちに、
北海道で起きた
謎めいた列車事故など、
過去数十年にわたる
出来事とこの事件が
繋がっていることに気づいていきます。
ささやかな発人事件の裏側に、
どれほど大きな罪とからくりが
隠れているのか、という
本格トリックと社会派
ミステリーが融合した長編ですと。
スピーカー 2
という感じですね。
スピーカー 1
はーい。
スピーカー 2
いや面白かったー。
面白かったー。
面白かった、めっちゃ面白かった。
まずこれはもう、
読み始めたら、
ガチで止まらないんですよ。
スピーカー 1
まずさ、
最初のね、ちょっとネタバレには
ならないと思うんでも言っちゃいますけど、
一番最初、1ページ目から、
ちょっと疑問抜かれるじゃないですか。
スピーカー 2
そうですね。
最初がさ、
スピーカー 1
あれ?
なんかこれ、江戸川乱歩ですか?
スピーカー 2
みたいな。
江戸川乱歩ですよね。
完全に。
スピーカー 1
怪奇小説ですよね。
ピエロの怪奇譚
スピーカー 2
しかも少年少女向けのね。
うんうん、ひらがな多めのね。
スピーカー 1
なんとかだったので、
あります、みたいなさ。
昔風のさ、
本当あの江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ
読んでた人には、
めっちゃ懐かしい感じのね。
それのタイトルが、
踊るピエロの回
スピーカー 2
でいいのかな。
スピーカー 1
っていうね、
謎のね、
ピエロの話が出てくるんですよね。
スピーカー 2
一番最初にね。
掴みはOKですよね、これでね。
スピーカー 1
掴まれました、やっぱりここで。
スピーカー 2
掴まれましたね。
え、なにこの
不気味な
不気味な
結構不気味な
話なんですよね、これはまた。
スピーカー 1
そうだね。
そのピエロの話もさ、
当然ピエロが出てくる
わけなんで、
そんなにね、穏やかな話
じゃないわけですよ。
スピーカー 2
怪しいね。
怪しいですね。
スピーカー 1
もうね、
このミステリー小説だと
思って読み始めて、
いきなりこの踊るピエロの回
スピーカー 2
っていうさ、
スピーカー 1
この優しい文体でさ、
始まって、
ちょっと本当、なんか
私もすごい
機械なやつ、機械?
怪奇なやつすごい好きだけど、
最初びっくりしましたね、ここで。
スピーカー 2
まあ、お父様が
勧めるのもわかるな。
スピーカー 1
うちの父さんもね、
中二病だったらしいから
ずっと。
スピーカー 2
よくよく聞いたら。
スピーカー 1
遺伝?
スピーカー 2
基本遺伝ですよ、もう。
スピーカー 1
でね、このなんか、
ピエロの話が
続いて、
一番冒頭が、あれは昭和32年
1月のことだったと思います。
みたいな感じで始まってね、
北海道を走る
列車の中にいきなりピエロが
スピーカー 2
登場して、
スピーカー 1
誰も見てないのに
鶴を踊って歩いて
行くっていうね。
で、なんかトイレの中で
ピエロが死んじゃうんだよね。自殺しちゃうんですよね。
スピーカー 2
ピストルの音が
スピーカー 1
聞こえてね。
スピーカー 2
なんだって言って、乗客が
行ってみたら、
トイレの中でピエロが
スピーカー 1
死んでいたと。
しかもそのピエロの周りにね、
無数のロウソクが立っていたっていうね。
スピーカー 2
火のついたロウソクがね。
そうそうそう。
列車のトイレの
狭いトイレの中、
便器に仰向けに
倒れたピエロ。
スピーカー 1
怖っ。
スピーカー 2
怖すぎますよね。
で、ノーテンクにはね、
ピストルの
スピーカー 1
あのー、
撃った穴が
スピーカー 2
額にはぱっくりと
赤黒い血が
垂れ、
床にはもう
無数のロウソクの
スピーカー 1
炎が。
みんな集まってきちゃったから、車掌さんが
一回トイレのドア閉めて。
スピーカー 2
みなさんも
座席に戻ってくださいって
言って、
扉閉めて鍵かけて、
で、火がついてるから
火事になったらどうすんだって言われて、
それもそうだなって言って、
車掌さんがもう一回
その扉を開けるまで
わずか30秒くらいの話、
その間に
ピエロが消えていると。
ねえ。
スピーカー 1
そうなんですよ。
この話がね、
スピーカー 2
冒頭にあって、
スピーカー 1
で、急に、現代というか
平成の舞台は
移動して、
そっから普通の文体になるんだよね。
スピーカー 2
ミステリー小説らしい。
スピーカー 1
このギャップがたまらないでしょ。
スピーカー 2
たまらないですね。
で、この時折この
江戸川乱歩風というか
のね、が
所々にこう、
またね、絶妙なタイミングでね、
挟まれるんですよね。
スピーカー 1
しかも全部武器なんだよね、話がね。
うんうん。
その話は一体何なのか
っていうさ、
それも徐々にもちろんね、
解き明かされていくんだけど、
不意に現れるからそういう話が。
スピーカー 2
うん。
まず読んでて、
もうこれは
なんでしょうね、
魔物の類というか、
妖怪というか、
魔人というかね、
なんて言うんですかね、
そういう
そういうお話かなって
思っちゃいますよね。
これは絶対に普通の、
浅草の老人
スピーカー 2
なんて言うんですかね、
科学的な
解決は
ないんじゃないかっていう。
スピーカー 1
そう、思うよね。
なんか妖怪小説
みたいなね。
スピーカー 2
あまりにもきっかえすぎて。
スピーカー 1
それそれ。
スピーカー 2
そうなのですよ。
スピーカー 1
そういうところも
すごい魅力的でね。
スピーカー 2
たまらないんだけど。
たまりませんね。
スピーカー 1
で、一回その
変な小説から、変な物語から
現代にポンって。
現代って言っても平成元年なんですけど、
舞台はね。
平成元年の浅草で、
不老者の
ちょっと汚らしい
おじいさんが
スピーカー 2
現れて、
スピーカー 1
電車の中で
ハーモニカをさ、
みんなにヘコヘコしながら
ハーモニカを謎に吹いて
回る老人
みたいなのが出てきてね。
スピーカー 2
ちっちゃいおじいちゃんがね。
スピーカー 1
そう、腰の曲がった。
ずっとこう
まん面に笑みを
スピーカー 2
たたえと書いてますが。
卑屈なね。
泣いてるのか笑ってるのか
よくわかんないような
卑屈な笑みを浮かべて
スピーカー 1
鼻水がこうね。
たまった鼻水がさ、
垂れてて
スピーカー 2
みたいなさ。
ペコペコペコペコ
壊れた
お人形のように
みんなに頭を下げながら
っていうおじいちゃんがね。
ちっちゃなおじいちゃんが
登場すると。
スピーカー 1
みんなね、汚いとか
思ったり
逃げたりしてね。
でもそれにめげずにね。
スピーカー 2
素晴らしいハーモニカを吹くらしいと
スピーカー 1
いうような話があって。
そのじいさんが
浅草
浅草ってわかります?
スピーカー 2
僕ね、
浅草行ったことないですよ。
本当に?
スピーカー 1
そうなんじゃないかとちょっと思ってたよ。
でも雷門は
スピーカー 2
テレビとかでは見たことあるでしょ?
もちろん、戦争時とかね。
なんとなく下町の
イメージはありますね。
コチカメ好きだ。
そっかそっか。
スピーカー 1
そうだね。
中見瀬通りをね
とぼとぼとじいさんが歩いていって
さっきちょっと
あらすじでも言いましたけど
貫物屋に入ってね
お菓子を買って
世の中は消費税が
スピーカー 2
始まったばっかりと。
スピーカー 1
3%
当時3%から始まりましたけど
で、それをね
400円のお菓子買ったから
410円なんだけど
12円が払わずに
出てきちゃったと、おじいさんが。
で、店主の
女の人が
それを追いかけてね
あんた12円払ってもらわなきゃ困るよみたいな。
っていうので
ちょっと
揉めてるっていうか
追いかけてね
スピーカー 2
で、いきなりそのじいさんが
スピーカー 1
女性の店主を殺してしまう
スピーカー 2
というね
スピーカー 1
そこから
なんでその人殺したのか
っていう話にね
どんどん続いていくんだけど
私がね
結構好きなのがね
東京の描き方というか
戦争時
とか
雷門とか中見瀬通りの話
とかをさ
いろいろ描いてくれるじゃないですか
スピーカー 2
描きますね
スピーカー 1
そのあたりとか
あとはその
江戸城全体
江戸がどういう風にできていったのか
とかもさ、必要に
迫られて説明があるじゃないですか
スピーカー 2
ありますね
これ別に読み飛ばしてもいいんだろうけど
でもこれがすごくいいんですよね
いや
筋とは
直接
関係がないかもしれないんだけど
この
ディテールがすごくいいんですよね
スピーカー 1
ディテールがいいでしょ
スピーカー 2
思い浮かぶっていうかね
スピーカー 1
そうで
昔のね
あの
戦争時のあたりも
あんまり言いよろしい千夜のところじゃなかった
らしいじゃないですか
スピーカー 2
そうですか
スピーカー 1
花町系でしょあそこも
まあそうですよね
結構花町の話とかもさ
スピーカー 2
出ますね
吉原の話とか
スピーカー 1
出ますね
出ますじゃないですか
あそこら辺のね
なんか
都市というか
町の過去というかね
今はもう
どこそこは埋め立てられていて
どうのこうのとか
そこにちょっと名残があるみたいな話とかも
ちょっとあったりとかして
そのあたりがね
時代のね
これさ全体時代の
スピーカー 2
結構長い時代の話じゃないですか
スピーカー 1
そうですね
だからそういうね
時の移り変わりみたいなのをね
感じられる
描写
スピーカー 2
ちょっと物悲しいんだけど基本
そうなんですよね物悲しいんですよね
スピーカー 1
物悲しいよね
なんかさ
積み重なっていく
人々の
人々の
被害みたいなものをね
町の名残から感じる
描写みたいなのがすごい
上手いなというかね
ちゃんと描いていくんですよ
スピーカー 2
変わってほしくない
っていう思いと
でも無情に変わっていく
その町と
発展と
その感じ
スピーカー 1
それがさもう結構
前編であるよね
前編でありますよね
あるじゃないですか
そのあたりがもうね
たまらなく好きなんですよね
スピーカー 2
キャラクターとしては
いろんなキャラクター
出てきますけど
まず主人公の
吉木たけし
彼は
非常に
なんですかね
主人公としては
地味ですよね
地味だと思いませんか
主人公としては
スピーカー 1
そうなのかな
慣れ親しみすぎちゃって
そんな感覚が私はないんだけどさ
地味っていうか影があるね
影があるんです
彼もね
この本には出てこないんですけど
確か奥さんと
別れたとかさ
スピーカー 2
そういうのが
スピーカー 1
そういう過去があったりとか
スピーカー 2
吉木さんバツイチなんだ
スピーカー 1
価値観の相違とかじゃなく
やっぱ
刑事の仕事が大変すぎて
スピーカー 2
そうでしょうね
大変すぎてっていうか
この人もう
家庭帰り見ないもんだって
スピーカー 1
絶対に
正義感強いしさ
だから
今回ももう犯人が老人って
分かっているんですよ
目撃者がいるから
スピーカー 2
もう解決したと
スピーカー 1
もういいじゃん
逮捕して終わりみたいな
スピーカー 2
どうにも引っかかるみたいな
なんか違和感があるみたいな
すっきりしないから
捜査続けるみたいなね
捜査一課の
主人がいるんですけど
普通に考えたら
主人に感情移入するよなっていう
もういい加減にしてくれよ
忙しいのにこっちはね
他の殺人事件もあるしと
スピーカー 1
そうだよね
スピーカー 2
なんでこんな消費税の
たった
世間的には
物語の背景
スピーカー 2
消費税が導入されて
3%の
たった12円の
支払いたくない
っていうだけの
消費税ってもの
よく分かんなくて
そんなもの払うかって言って払う立てた
老人が起こした
つまらない
殺人事件と
動機もつまらないし
そういう
事件でもう
目撃者も多数いるし
現行犯みたいな感じで逮捕されて
もうこれも
逮捕されたし
解決と
探して捕まえるのが
刑事の仕事だから
もうこれで終わりじゃないかと
何をそんなに
追いかける必要があるんだっていうのが
主人のね
主張というか
そこを
ちょっと納得いかないんですって
言ってこの吉木さんが
これどのくらいですかね
何週間にも渡って
この事件を追いかけると
スピーカー 1
でも私はすごい
共感しますけどね
吉木たけしに
スピーカー 2
いや僕も共感しますよ
うん
すごい気骨ありますよね
そうね
スピーカー 1
だからね
いやたまんない
そういうね
姿勢が
大好きですよ私は
スピーカー 2
他なんか好きなキャラいます?
スピーカー 1
好きなキャラね
みんな好きだけどね結構
スピーカー 2
結構ね
スピーカー 1
みんないいですよね
スピーカー 2
あの
老人と仲が良かった
畑野さんでしたっけ
スピーカー 1
畑野さんね
スピーカー 2
あいついいですよね
あいつ好きだなぁ
スピーカー 1
はいはいはい
あのね
老人の過去に
その老人をね
助けて
いろいろ支えたね
いるってことが分かって
その人のとこにも行くんだよね
吉木がね
いろいろ人と訪れますから吉木がね
スピーカー 2
訪れるのに
付随してね
いろいろこう
いろいろな場所を
うん
旅行するというか
そうだね
その場所
その場所場所で
また
やつがあるというか
スピーカー 1
その場所場所の
いやほんとドラクエみたいなもんだよね
スピーカー 2
だからね
そうそうそうそうそんな感じしますよね
RPGですよね
スピーカー 1
RPGほんと
そういう意味でもめっちゃ読みやすいし楽しいし
ワクワクするし
っていう感じなんですけど
そうだね
種木を畑野さんね
私はね
やっぱあの北海道の牛
スピーカー 2
牛越さん
牛越さんね
あれ僕
知らないんですけどたぶん
前シリーズ
スピーカー 1
前のシリーズで出てくる
スピーカー 2
そうなのよ
確かこれが吉木たけしシリーズの
11作目でしたっけ
これがこの
起草転を動かすが
だからね
あのどっかで出てきてるわけですよね
スピーカー 1
お馴染みの人が結構ね
出てくるのもねこのやっぱりね
物語の背景
スピーカー 1
ミステリーシリーズの醍醐味っていうかさ
スピーカー 2
でも久しぶりなんですか
北海道編
なんか他の北海道編みたいなので出てきたってことなんですか
スピーカー 1
いやそうだろうねちょっと私ももうね
全然覚えてないんだけどたぶん
スピーカー 2
そういうことだと思う
スピーカー 1
あらゆる地方にね仲間が
仲間がいる仲間がいるというかね
昔そう一緒にね
何事件を解決した
人がいたりして
そういう人頼ったりしてね
行ったりあと
それこそ吉原のことを
すごい詳しいさ
中村さんっていう
スピーカー 2
スピーカー 1
中村さんね
警視庁にいるんだよね東京にいて
昔たぶん一緒になった人だけど
今は違う
仕事というか担当課で
その人に
吉原の歴史とかをね
聞くわけですよね
スピーカー 2
あの吉原の解説の
くだりすごい面白いですよ
めっちゃ面白い
めちゃめちゃ面白いし勉強になるし
スピーカー 1
そう
いやあれ見てさ
吉原ってよく題材になる
じゃないですか
スピーカー 2
映画とかアニメとかさ
スピーカー 1
1年2年くらい前に東京芸大
とかで
吉原展っていうのがあったんだよね
大吉原展っていうのがあって
そうあれ結構ね物議を
スピーカー 2
はいはいはい
それ綾子P言ってましたよ
言っていた
スピーカー 1
無限等で喋ってましたよ
僕聞きましたよ
美化してるんじゃないかみたいなさ
うーん
っていうような批判がねあったりして
うーん
そういうのもよくわかるっていうかね
スピーカー 2
うーん
スピーカー 1
なんかさ人の世ってさなんか変わんねえな
と思わないそれこそ男の欲とか
スピーカー 2
思います思います思います
スピーカー 1
うん
なんかしょうもねえなあと思ったりとか
でもそういうのでこう
なんていうの生きていける人もいる
いるわけじゃないですか
えー
美妙な女性とかね
借金のある家とかさ
スピーカー 2
そうですね
うーん
僕は落語よく聞くんですけど
やっぱり
そういう狂和話
っていうんですかねそういうのすごく出てくるから
吉原とか
そうなんだ
結構出てきますね
スピーカー 1
狂和話
スピーカー 2
狂和って何それ
狂和っていうのはその
誘惑のことですね
あなるほど
スピーカー 1
狂和っていうのははい
スピーカー 2
別の読み方
なるほど
狂和って
狂和のこと
狂和のこと
狂和っていうのは
狂和は
スピーカー 1
大事だけど
スピーカー 2
狂和って
伝統的に
輪っかの輪で狂和って
スピーカー 1
これは
そういう
スピーカー 2
誘惑みたいな囲われている場所みたいな
スピーカー 1
意味らしいんですけども
なるほどね
あれああいうのがあるとかさ オイランはそのめちゃスーパースターで
スピーカー 2
テレビとかもないから 松坂慶子だよみたいなね
スピーカー 1
なんか書いてありましたね 岩下島と松坂慶子
みたいなもんだからそれはそれはもう大女優と同じだみたいなね
スピーカー 2
なぁなるほどなぁと思ったりとか そういうね勉強もできるですよこの本はね
でちょうどあのベラボーがやってたりしてねそのちょっとその それにも関わってくる
スピーカー 1
なぁと思ってあの松林の瀬川とかね 松林の瀬川ってなんだっけ松林の瀬川
スピーカー 2
あ瀬川はあれですえっと もう東大一のオイランです瀬川は松林はえっと
この小説にも出てきますけどあの 超
スピーカー 1
で実際のそうそうお茶屋さんですね へーそれベラボーに出てくるってこと
スピーカー 2
ベラボーにも出てきます瀬川は 瀬川ってあのもう何代目瀬川みたいな感じでその松林の
松林だったかな松林はお茶屋なのかなするともうその ちょっとその辺がねちょっと覚えてないんですけど
まあ瀬川は超有名なえっと苗石みたいなもう 代々
なぁそうだね執名するんだね 執名するというか
吉原の顔的な
オイランの苗石ですね とかあそこの中村さんが話してた
あの解説はすごい序盤で一番食い入るように思いました 楽しすぎて
スピーカー 1
いやそうだよねどうやってさ吉原のところまでみんな来るのかとかさ そのどうやって交通手段どうしたのかとかね
あーそうそうそうそうね結構船で乗り付けるみたいな 人もいたりとかでもやっぱりその
カゴ?カゴが一番その金持ちはカゴで来るとかさ そうですね
江戸は意外と水の都だったとかね そうなんだよねほんとね ベネチアみたいなとこだったのかと思って
スピーカー 2
ああいうねよく江戸をさ江戸じゃない東京の周りをねなんか江戸の地図見ながら 散歩するみたいな趣味持ってる人結構いますけど
スピーカー 1
あーなんかいいなぁと思ったりとかね ちょっと巡ってみたいなとかも思わせてくれるぐらいのね
社会の問題提起
スピーカー 1
そうですね中村さんにぜひ解説しながら案内役頼みたいな というようなところとかね好きですね
出てくるキャラ出てくるキャラみんないいんすよ なんか嫌なやつも魅力的なんだよね結構ね
スピーカー 2
あーそうですね弁山 あいつが悪いんだからなほんと弁山が 基本あのムカついたのは弁山と主任ですよね
そうね だから警察側にムカつくっていうね
スピーカー 1
そうなんだけどなんで弁山みたいなのが生まれたかって言う 弁山なんでああいうちょっと酷いことするんですよ
その中間にね確保してたっていう話があって でそれがなんでそれをせしめたのかみたいなのがさ
結構大きな構造問題として ね当時のそうですね
スピーカー 2
弁山がやらなくても誰かがやったっていうかね ヒトラーと一緒でね
スピーカー 1
当時の昭和の高度経済成長期の海みたいなね 話じゃないですか
スピーカー 2
そうですねあの社会不安を起こしてはいけないから 犯人をでっち上げてでも検挙しなきゃいけないというその
警察のメンツと治安維持とね そういうあのもう世間からのプレッシャーとそういうのもあってああいう
でっち上げの弁山でしたっけっていう異名を持つ刑事が
スピーカー 1
爆誕してしまったというね そうなんですよ
スピーカー 2
そのなんかキレ具合も良かったよね弁山のね ちょっと読んでて怖かったんですもん
そうこういうなんかあの急にキレるおじさんいるなと思ってね
いやそれもねもうそう もうキレるおじさんも社会が悪いんですよ社会がね
スピーカー 1
とかさ あの今回ちょっと殺されてしまった貫物屋の女主人
スピーカー 2
はい あれもまた
ちょっと魅力的じゃないですかやっぱりなんか 魅力的ですね 腹立つけど 腹立つけどね
いやーちょっとね ちょっとねちょっと言いにくいですけどあの まあ何しろ
まあとにかく綺麗な方なんですよ そうね
大変お綺麗な方なんです その男を魅了するその綺麗さが
随所に描かれてるんですけども そうそうそうそう
スピーカー 1
いいんですよねまたそれが いやーもうね
スピーカー 2
魅惑的だったんでしょうね非常にね あれ良くなかったですかあの
ピエロをいじめてる時がもう見惚れるほど美しいっていう
あのね 意地悪なね意地悪なことをしてる時が一番こう
誰もがもうあの 見惚れるほど美しい顔になるっていう
スピーカー 1
いやもうそれも残酷だよね残酷な描き方しますよ本当先生は
ですよね でもわかるんだよ意地悪な女ってね
スピーカー 2
なんか綺麗なんだよねなんかね いやね
まあ僕もねあの 自他ともに認めるあの
Mなんですけども そうですねドMですよね
スピーカー 1
たまんないですよね 嫌なやつなんだよ基本嫌なやつなんだけど
嫌なやつ 抗えない魅力っていうかそのなんかもうね
あのなんつーの 美しさ
スピーカー 2
嫌な美しさっていうかね 残忍さの
残忍さが裏返ってこう美しさになるっていうかね うん
牛腰さんの話出ましたけど北海道の 牛腰でかね
彼とのその 当時は固定電話しかないじゃないですか
あのポケベルすらあったかないかでも平成元年じゃポケベルもなかったかもし
ませんよね あそうだねそうだ平成元年でしょないないないないですよないですよね
固定電話でどうにかこうにかこう 連絡を取り合っていく東京と北海道
距離が離れてるんだけどなんかバディー物みたいな感じがする
そうだねそうだねそう お互いねこう
情熱と信頼でもってあの 事件解決に向かってやっていくあのくさん人もすごい良かったですね
スピーカー 1
いやーわかる いやーそう
スピーカー 2
牛腰さんの操作力も素晴らしいんだよね意欲もすごいしね 素晴らしいですね
スピーカー 1
有能なんですよねあのなんかほんわかした人だなぁと思ったら結構有能だなぁっていう そうだねだからそう固定電話で
スピーカー 2
その書に伝言で残して連絡取り合うとかさ あとファックスで手書きで
スピーカー 1
情報をね送りあったりとかね いやー確かにそうだったよなとか思いつつ
スピーカー 2
あの書に戻るとねあの 牛腰さんからファックスが来てるんだけど
それ実際に読んでみるとこれ長すぎねえかと
もうなんかもう巻物みたいなファックスが 暑いよね暑い
作品の調査と背景
スピーカー 1
いやー そうだよほんと
スピーカー 2
なんかまあ足でね調べていく感じが やっぱいいよねあの今はもう全然そういう調査じゃないんでしょうけど
引き込み はい
スピーカー 1
引き込みと ほんとなんかさ
時刻表をね調べる 当時のねその事件が起こった時の時刻表を調べたりするので
スピーカー 2
そういうのがねどこにあるか探したりとかさ
とかさーなんかね そうですねだからあれでしょだからもう30何年前みたいなことですもんね
そうね平成元年の時に 30何年前の時の起こった実験を
そのねが繋がってるんじゃないかということでこう調査していくっていう だから手がかりがすごい少ないわけだからいろんな人が寄ってね
そうそう細いんですよね糸がね だからあの
きっかいな事件であまあもちろんあの 吉木さんが最初に操作を始めた時には単なる消費税
スピーカー 1
殺人事件みたいな感じなんだけどその奥にあるのは非常にきっかいな あの
スピーカー 2
事件なんですよねとんでもなくもうまか不思議な 奇想天外な事件なんだけども
それを もうとんでもなく地道に足で稼ぎながらね
いやこんなことしてたらあの10年20年かかるんじゃないのっていうのは地道な地道な 操作していくんですよね足でそうなんですよね
作品のテーマと要素
スピーカー 2
これ400ページあるけどこれ400ページで足りるのかなっていうような地道さで
スピーカー 1
コツコツコツコツやっていくんですよね そうでもなんか上手いよねやっぱそんなに上なんていうかない
スピーカー 2
コツコツさもわかるんだけどそんなに冗長に書きすぎてないからそうそうそうすいすい 進んでいくしねちゃんとちゃんと一コマ一コマこう進んでいくからちゃんと進んで
スピーカー 1
いくんだよねそうそうそうじれたくないっていうかじれたくないけど冗長でもない っていうかさそうそうそうそう
うまいですよね エンターテインメントとしてもね
本当に 素晴らしいと思いますので
そしてエンターテインメントだけじゃないね 結構あの
スピーカー 2
日本のね 日本軍ですか日本の
これいつ太平洋戦争とかそのあたりだよねもう全部ね だからあのそうですね朝鮮が
朝鮮がまあ国籍で言うと日本だった時のことですよね 当時の朝鮮人が日本人っていうことだったっていう国籍で言うと
だから その頃までこう
スピーカー 1
包括してるっていうかね
スピーカー 2
それぐらいスケールがでかい その奥に秘められたその人々の
あの人が起こした罪と 社会情勢であるとか
スピーカー 1
そのあたりが綿密にね組み込まれているので 単純にね面白いトリックだなとかじゃないんですよこの話は
スピーカー 2
そうそうそうなんですよね密執トリックとまあそれも面白いんでしょうけど そういうのとはちょっとまた
違うの 時代のスケール感としてもすごい長いしでかいし
話のスケールも大きいんですよねすごく 浅草の話かなと思ったらなんかもう日本とか朝鮮とかそういうあの国際的な
あの話になってくるっていう
なんですよなので社会派って言われてるのがね そこであり
スピーカー 1
あとまあこのタイトルのね起草転を動かすっていうこのタイトルにさ 泣けてくるでしょ最後
スピーカー 2
もう そうねー
スピーカー 1
最後の20ページはね たまりませんよね たまらないよねほんとに
スピーカー 2
でこのタイトルの意味がやっぱりわかるのが一番最後の方って言う なんだけどもう感のちょっともうちょっとそうかねもうちょっとキャッチーなタイトルに
すればいいのにって思ったら
いやでも結構まあ起草転換えみたいな言葉があって そっから多分作って作ってるタイトルだと思うんですけどですね
いやでもこのタイトルは感動するなぁ 感動するよねー
この重みがね起草っていうものの重み
スピーカー 1
それが転を動かすってどういうことだろうっていうさ
いやーなんかねいや キャッチーじゃないかもしれないけど素晴らしいタイトルだなってね
スピーカー 2
タイトル含めて大好きなんですよこれ いやわかるこれはねあのこれを読めと
もうね読んでもらってない 押し付けてきたのはねわかりますよ
スピーカー 1
ちょっとさなんとか殺人事件とかそういうタイトル じゃないところがね他はね全部だいたいそんな感じなんですとか
どうだろうなぁ そうだねなんちゃら殺人事件とか結構多いかな
あの柴田壮司さんの作品はい たまにに違うタイトルもあるんですけどその中でもね
スピーカー 2
かなり気に入っているタイトルですねこれは やっぱりだからダニッキーも
スピーカー 1
ダニッキーも結構起草を出す方じゃないですかタイプ
スピーカー 2
そうなのかな まああのまあ何かを発信しようと思ったら面白くしたいなとはいつも思ってるんですけど
スピーカー 1
それも必死の思いがあればやっぱり世の中を動かすと思いますよ
そういう願いをね 込められているねやっぱり思うなんかそのね
スピーカー 2
あの不幸なあのねじいさんの 振り絞った
ねってことじゃないですか
それが 本当に手を動かしちゃったっていう話ですから
いやーなんかもういろんな思いがね工作するんですよ勇気づけもされるし ですねー
人間のね剛の深さとかもすごい感じるし感じます やっぱり
スピーカー 1
あの過去を知るって大事なんだとか思ったりとかさ ねそういうのもありますし
そうですね 最後ほら
吉木が全部解決したよし解決っていうかネタがわかって吉木がさ主人に向かってどこを どこをやりますねもうあそこがもうなんかねあれが書きたいから多分この物語
スピーカー 2
書いたんじゃないかぐらいの あれグッときますねー
スピーカー 1
流音が下がるっていうのもあるけどすごいなんか 身に詰まされますよねそうそうなのよ
スピーカー 2
自分もちょっと割に帰ってね私も何も知らないなぁみたいな 過去のこととかね思ったりとか振り返っちゃう感じがね
スピーカー 1
とかさまあ汚いじいさん ジジイのねことなんてさ
まあ目もくれないわけじゃないですか私だって なんかなんていうのかなでもね
ありきたりな話だけどなんか人にはいろいろさ プロもあればドラマもあって背負ってきているものってそれぞれ人あるよねっていうのをさ
スピーカー 2
なんか改めて思い出させてくれるというかね そうですね実際にあのじいさんがあの
スピーカー 1
いって電車で遭遇したら絶対に無視します 無視するでしょそうだよね
そこなのよそれ それそれね本当に
スピーカー 2
そこですよね そこでいや待てよと
この小説を読んだならそこでいやちょっと待てよと そのレッテルバリをして
あこいつやばいからあの関わらんなんどこって思う前に 思ってもいいけども
思ってもいいし事故防衛のためにねなんかあの 知らないフリ見ないフリをしててもいいけども
でも ちょっとなんかこう考えることがあるんじゃないかっていう
いやなんかねそういう奥行きのある小説ですよね その奥行きなの
そこに思いを走ることがあなたはできますかということじゃないですか 突きつけてくるんですよね
スピーカー 1
まあ当然さなんか生きててさ全ての人をさなんかおもんぱかるとか無理じゃない 無理無理無理なんだよね無理だしそんなことを別にしたらちょっと大変なわけなんですけど
なんかそういうふうに見かけだけとかさ 見かけで判断するとか知ろうともしてないうちになんか排除しようとするとかさ
スピーカー 2
社会がね
なんかそういうのはよくないって言うかさ よくないってなんだよくないよくないよくないよくないし
物語の深さとメッセージ
スピーカー 2
でもねそうしちゃうのが人間だしなぁとかね そうなんですよちょっと堂々巡りになっちゃうんだけど
スピーカー 1
でもそういう考え続けることって大事だなっていうかね そうねそう
スピーカー 2
せめてこう自分が出会った 縁があって
スピーカー 1
ちょっと関わる人は少なくともね
勝手な思い込みで判断するのはやめようとか思いますよね これ読むとね
スピーカー 2
そうですね結局だから考え続けろと苦悩し続けろっていうことなんでしょうね あの考えるのが嫌だからこれはこれっていうことにして
もう思考を停止しろっていうことに対する そうじゃないんじゃないのっていう話かなってね
スピーカー 1
そうだね いやー
そうそれをね 普段忘れちゃうんですけどあのやっぱり読むたびにね
スピーカー 2
あいかんいかんって思い出させてくれますねこの本は 非常にエンタテインメント性あるけどそういうあの
スピーカー 1
骨太というか そうなのそう
スピーカー 2
なんでねちょっと ぜひ多くの人にね
読んでほしいんだよなぁ これ読んでほしいですね 私のような中二みたいなやつとかにはすごい大好物だと思う
特にね
という前半を経て ちょっとこれ以降は
スピーカー 1
ちょっとネタバレ多めの 何でもありのコーナーに参りますのでぜひ読みたいなと思っていただけた方はね
スピーカー 2
一旦ここでストップしていただければと思います あのそうですね読もうと思えばね
そうだなぁ あの読むのが早い人だったらね
あの4時間5時間ぐらいで読めるんじゃないかなと思います そう思うそう思う
じゃあぜひこれで興味湧いた方はですねここで一旦をストップしていただいて 本当にストップしてください本当にしゃべりますからもうここから
というわけでネタバレありコーナーにまいります はい
ネタバレありで話すとしたら何が話したいですか まああの結末に近い方ですねやっぱりねなるほど
スピーカー 1
一つねちょっと私はねあの結末の前にはい あのこのジジイがねあのおじいさんがなめ川行くおって言うんですけど
スピーカー 2
はいあの
それこそさっき言った朝鮮人だったじゃないですか えーあそこがねもうたまらなかったねなんか
あーあれはめちゃめちゃびっくりしたあのまさかそっちが出てくると思わなくてさ あーはいはいはいはい
スピーカー 1
でそれが出てきた段階であこれはちょっと歴史的な 日本の不の部分の話かなってちょっとやっぱ思ったし
スピーカー 2
韓国の話が出てくると ロタイエっていうね本名が
スピーカー 1
なんだけど それはまずね
スピーカー 2
もういろいろあらゆる設定でねもう胸ぐらをねこう 掴まれるわけですよ
スピーカー 1
てのはまず一つねおいであの兄弟だったっていうところもねーそうそうそうそう
いやー 腹立つよねー
スピーカー 2
住処住処がね住処ねー
スピーカー 1
いやさっきもちょっと話したけどその住処の残酷さっていうかさ何も自分さえ 受ければいいみたいな
あの老兄弟のことなんて何も考えずにこの場からね 逃げ出せれば別によくてもう簡単に利用しちゃう女
スピーカー 2
描いててさ なんかああいう裏切りってほんと良くないよっていうことですよ
でも本人悪気ない悪気ないというかね 住の意識がないんですよねでもそれもなんかちょっと
想像できちゃうとできちゃうねできちゃうわかるねー 出来ちゃうけどムカつきますよね
スピーカー 1
お前のその想像力の無さっていうかそのなんていうのかなぁ 優しくしてくれる人を添えて扱っちゃうっていうね
スピーカー 2
美しく生まれたその弊害ですよ本当に まあとはねこうねあのスターとしてねサーカスの
はいはいはい チヤホヤされて
スピーカー 1
チヤホヤされてるんだけどあのカゴの鳥っていう まさにオイランと同じ状況って本当そうだそうだね
スピーカー 2
ほんとそうでしょここでちょっとリンクしてリンクしてるわーわーわーすご そうかそうか
見せ物をしてね オイランが吉原のスーパースター扱いされてるけど
あの 何も自由はないという
状況とそのあのサーカス団のあの看板スターとしての
スピーカー 1
ねお住みさんお住みさんねー もう同じですもがそうだねー
いやまさにそうだねちょっとそれ素晴らしい 初めて
今 新しい視点だわ
だからまあまあかわいそうなわけですよ皆さんね それぞれ
スピーカー 2
要するにそのゲンダー社長は言ってみたら 身受けする人だったわけでしょ
いやそうそうそうだわそう パトロンのね
そうだ吉原でいうところの身受けして えーと吉原からは卒業できると
登場人物の描写
スピーカー 1
うんそうだね そういう存在だからそれは頼りたくなりますし
貧乏なねー 朝鮮人よりはいいわけじゃないですか
スピーカー 2
そうですねー
いやいやいや あんな言い方ないじゃないのって思いますよね
あんたにはなんかあんたと本当に一緒になると 思ったみたいだとかね
スピーカー 1
軽くね
スピーカー 2
ちょっと早口で言っていいみたいなね けたけた笑ってみたいな
スピーカー 1
いやほんとねそれは一生恨むよね 大事な弟が死んじゃってさ
スピーカー 2
いやすごいあのじいさんの執念はすごいわ いや本当に
スピーカー 1
あのー じいさんの弟
スピーカー 2
老体名の方の
あの人登場するところ少ないですし そんなに描写もないですけど
すごくいいやつっていうか
そうだね
あのピュアで実直で真面目で
めちゃくちゃいい奴っていうのはちょっと伝わります
スピーカー 1
伝わるよねそう本当にね 描写少ないんだけどね
スピーカー 2
お兄ちゃん一生懸命守ったりとかさ
ちっちゃいお兄ちゃんバカにされていじめられるからさ
スピーカー 1
とかっていう描写もあったりとかして
スピーカー 2
でお住みさんのことをね本気であの ちゃんと考えているところもね
スピーカー 1
あのしっかり 描かれてるし
スピーカー 2
だからムカつくんですよね
お前よーっていう
スピーカー 1
でもまあそういうことっていっぱいありますよね
世の中ね そんなことだらけじゃないですか
スピーカー 2
そんなことだらけね
スピーカー 1
だってもう今もそんなのいっぱいあるでしょ
スピーカー 2
あのホストクラブとかだってそうだしさ
スピーカー 1
ホストクラブじゃなくてキャバクラかキャバクラとかね
スピーカー 2
だからもう本当
いやもう男と女っていうのはさ
しょうもないね本当 しょうもないですよね
スピーカー 1
しょうもないなと思った
いややるせないんだよななんかそこらへんが
スピーカー 2
えーじゃあどうしたらいいかって言ってもね
ねそうなのよ
スピーカー 1
やっぱ生きていくためには
そりゃパトロンの方行くよねっていうさ
行かざるを得ないじゃんもうお金もないわけだしさ
スピーカー 2
やっぱりあの実際人って足りないものを追い求めるので
特に幼少期に
食べ物が幼少期なければ
異常に大人になってからも食べ物に執着するし
親からの愛情がなければ
愛情にずっと執着して生きていくしみたいな感じで
だからもうお金と自由が
彼女にとってはもう全てだったんだろうなっていう
ことなのかなっていう
いやまあ結局それで救われないんだけど
スピーカー 1
ねちょっとよろしくなやり方ではあるけれども
スピーカー 2
なめ川のDさんに最後殺されましたから
最後じゃないや最初殺されましたからね
スピーカー 1
まあまあ因果応報っていうかさ
そういうのもちょっと感じますしね
やるせないけどね
スピーカー 2
みんなやるせないんだよ全部なんか
トリックの分析
スピーカー 1
ハッピーエンドじゃないからねこれね全然
スピーカー 2
そうですね
でもこのうまいのが
スピーカー 1
もやもやしないんですよね
スピーカー 2
ねえもやもやはしませんよね
スピーカー 1
最終的に独語感として
スピーカー 2
決してこう白黒で分けてないんだけど
スピーカー 1
そうなのよ白黒分けてないんだよな
スピーカー 2
なんかね白黒分けてないんだけど
もやらないっていうのは素晴らしいなと思ってて
スピーカー 1
結構さ今現在のに多い作品でさ
ほんとさ白黒つけない作品多いじゃないですか
あの滅の刃とかもそうじゃん
なんか鬼側にも事情があるみたいな
スピーカー 2
そういう話がねあって
スピーカー 1
まあ割と世の中の考え方が
スピーカー 2
そういう善と悪みたいな風になってないっていうさ
スピーカー 1
感じはすごいしてるんだけど
これも90何年の作品ですから
結構ねそういうの
なんかね珍しかったのかもしれない
スピーカー 2
ああそうですね
ただね
一応ねエンタメ作品としては
そうですよね早かったかもしれないですね
スピーカー 1
あとトリックトリック関連どうでした
結構ね無理やり感あるなっていう意見もね
スピーカー 2
書くんだけど
スピーカー 1
あるはあるけど
つでつまは全部あってるじゃないですか
スピーカー 2
あってますね
スピーカー 1
結構ねあの島田壮司さんの作品は
ほんとね誰も思い浮かばないような
スピーカー 2
トリックなんですよ全部ね
スピーカー 1
である代わりに若干ちょっとやっぱり想像しがたいというか
いやこれたまたまじゃねみたいなね
なんかそんなのもあったりとかするんだけど
今回この作品は結構そのたまたまっていうか
あの偶然の一致みたいなのが結構ね
割と谷明石したら多かったじゃない
スピーカー 2
ああそうですね
あの結構あのラッキーだったな
じいさんみたいな
いくつかあるんですよね
スピーカー 1
そういうトリックではあったから
スピーカー 2
なんかやっぱりミステリーファンとしては
スピーカー 1
あんまりみたいな人も結構いるいるんだよね
スピーカー 2
島田壮司さんの作品って
スピーカー 1
でもなんかそれを差し置いても
なんか書き方書きたかったところ
スピーカー 2
そこじゃないからさみたいなさ
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
私は全然すごい好きなんだけどね
まあ何ですかね純粋な推理小説ファンは
スピーカー 1
もっとこうあの
スピーカー 2
かっちりパズルでいてほしいんですかね
スピーカー 1
だと思う本当に
スピーカー 2
これはもう偶の音も出ませんみたいなさ
スピーカー 1
そういうのが多分好きな人は
が多いのかもしれないね
スピーカー 2
その美しさみたいなのに
が好きなファンももちろんいるんでしょうね
スピーカー 1
だから割と島田壮司さんはさっきね
美大出身っていうのもあったけど
割とアート寄りなんですよ
そこは珍しくていいと思うけどね
作品のテーマ
スピーカー 1
これダニキどうだった
私はもうさだいぶ前に読んだからさ
スピーカー 2
分かってるんですけど
スピーカー 1
なんか分かりました
途中でなんかこれってこうかなみたいな
スピーカー 2
いやあの分からなかったですね
分かんなかった
全然分かんなかったです
推理小説も読み慣れてないし
本当にそんなに読まない
ミステリー小説ほとんど読まないんで
すごい新鮮に楽しめました
スピーカー 1
ワクワクしっぱなしでしたもんだから
当然ピエロが密接でなんでいなくなった
ピエロの死体がいなくなったの
なぜかそんなのも分からずですよね
スピーカー 2
分からず
全く分からず
吉木さんと牛越さんが
スピーカー 1
ちょっとずつ紐解いていくのにも
スピーカー 2
もうそれに完全に準じて
なるほどなるほどって
全然先読みできずいきました
スピーカー 1
最後まで
そうだよね
いやこの作品は特にそうだな
でもやっぱり機械すぎるっていうかさ
スピーカー 2
機械すぎる
スピーカー 1
機械すぎる
でもそんなに無理は私はないと思うんだけどね
スピーカー 2
なるほどってすっきりしましたよ
スピーカー 1
そうかそうかそうかそういうことかって
スピーカー 2
小麦粉爆発するんだみたいなね
いやそれはね結構そうなんだと思って
危ないね小麦粉ね結構
でも一両車が浮くほどなのってちょっと思いました
スピーカー 1
確かに確かにね
脱線しちゃいますからね
スピーカー 2
そうなんだよ
スピーカー 1
まああと刹那が来てましたとかさ
あーそうですね
スピーカー 2
まああと火事がねあったとかさ
火事がねなんとか寺の
スピーカー 1
なんとか寺のね
だからまあそういうね
そうそうさっきもダニキ言ってたけど
偶然がね結構救ったわけで
スピーカー 1
そこでこの偶然が起こってる中でも
このじいさんがね
あの振り絞ったんだよね
スピーカー 2
自分の知恵を
スピーカー 1
そこがまたなんかなんていうの
スピーカー 2
けなげだなっていうか美しいなっていうかね
だからあのその
スピーカー 1
え弟の首と手首切断するんだとか
うわーそうね
スピーカー 1
弟の脳天をピストルで撃つんだとか
スピーカー 2
でもあの当時のね
もう戦争を経験した人たちのメンタリティっていうのを考えると
絶対に生き抜かなければならないっていう時には
そういうこともできるんだろうなと思って
死体がゴロゴロ横たわってるのを
普通に見てきた人たちと我々とじゃあやっぱり
スピーカー 1
いやそうだね
スピーカー 2
違うんだろうなっていう
ほんとそうだね
スピーカー 1
いやーそれはまた新しい視点だな
ほんとそうだってもう相当苦労してきてるわけじゃないですか
スピーカー 2
もう強制労働とかでね
スピーカー 1
だからもう生きて祖国に帰るっていうことだけを
スピーカー 2
もうとにかく目指してきた人にとっては
スピーカー 1
生き延びるためには
スピーカー 2
でなんかこうちゃんと弔うじゃないですか
一応ねあの弟を
スピーカー 1
あの根っこの下に桜の根っこの下に
そうそうそうそう
スピーカー 2
でもそれまではあの自分のアリバイ作りとか
あのトリックのために死体はそこまでしたの
でもやっぱりあの当時の人って
死んだらもう死んだら死体はものなんだ
みたいな感じなのかな
もうあまりにもそのゴロゴロ見すぎてて
みたいな感覚あるのかなとかね
ちょっと想像しましたね
なるほどね
スピーカー 1
いやーそうだろうなきっと
そういう我々の何か意識感覚とはさ
スピーカー 2
全然違うことも何かね踏まえて
こう人物設定をして書いてるんだね
スピーカー 1
きっとね
スピーカー 2
ですね
いやー島田先生は今おいくつぐらいなんですか
スピーカー 1
えっとね1948年なんで77歳ですね
スピーカー 2
僕ね写真は見たんですけど
あの色男ですよね
スピーカー 1
なんかこう色男だね
なんかダンディーというか
スピーカー 2
ミステリーサッカーっていう感じっていうかね
そうだね
スピーカー 1
イケオジっていう感じかな
イケオジですね
スピーカー 1
いやなんかね
あの今回の作品とはずれますけど
スピーカー 2
三田雷清さんのね名探偵シリーズの方は
スピーカー 1
その三田雷清が結構いい男なんですよ
いい男設定で変わり者でね
スピーカー 2
ほんとなんかなんだろうな
スピーカー 1
天才肌の名探偵
シャーロックホームズと
ちょっとアケチコウォールを足して
いればあったような
スピーカー 2
おー
スピーカー 1
という感じのね設定なんだけど
その人がね
スピーカー 2
あのジャズを聴くんですよ
うん
スピーカー 1
ジャズを聴く設定があって
そこで結構ね
ジャズの人たちをね紹介してくれて先生がね
スピーカー 2
あの清先生が
スピーカー 1
あのそれで割とね
聴いたりしましたね私も
スピーカー 2
あージャズ知識が
スピーカー 1
ジャズ知識がそうそうそう
スピーカー 2
音楽にも結構造形が深いですね
三田雷さんはどんなジャズアーティストを聴くんですか
スピーカー 1
いやなんだろう
王道からすごいプログレッシブ
ジャズみたいなのもあったりとか
なんか結構推理する時にね
そういうのをね
ちょっと名前はね今パッと出てこないけど
スピーカー 2
えー
あのあれですよ割とマニアックなやつとかも出てた気がするね
スピーカー 1
の生きようじですね
スピーカー 2
三田先生は
ジャズ聴いてそうだもんなんか
聴いてそうだよね
スピーカー 1
まあでもすごい広派な人だと思うけどね
スピーカー 2
えー
スピーカー 1
あのまた脱線ですけど
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
三田雷清志シリーズにね
龍我邸事件の背景
スピーカー 1
龍我邸事件っていうめっちゃ長編があって
上下巻なんですけど
龍我邸事件っていうね
龍我邸っていう名前の旅館の名前なんだけど
スピーカー 2
はい
そこで起こった殺人事件のね
スピーカー 1
対策があるんだけど
スピーカー 2
はい
あれ知ってる岡山のさ
スピーカー 1
トイムツオっていう話知ってる岡山の
スピーカー 2
トイムツオ
トイムツオ
スピーカー 1
津山岡山の津山市で
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
33人殺しをしたっていう話知りませんか
スピーカー 2
あーなんかね津山
それは聞いたことあります
うんそうそうそう
スピーカー 1
それトイムツオって言うんですよあの犯人がね
スピーカー 2
あはい
スピーカー 1
それを題材にした本だったりして
スピーカー 2
えー
結構ねあの現実の実際に起こったものも
スピーカー 1
あのモチーフにしながらね物語書いたりするんで
めっちゃ調査もするし
スピーカー 2
うーん
スピーカー 1
かなり事実に近い感じのね
あの描く殺人事件とかもありますよ
スピーカー 2
あえー
確かにすごい取材してるだろうなっていうのは
この今作でも思いましたけど
スピーカー 1
いや確かにね確かに確かにそのね
裕郭の話とか
スピーカー 2
えー
スピーカー 1
江戸の話とか
スピーカー 2
うん
スピーカー 1
あとやっぱりね
北海道の電車のこととか
スピーカー 2
えー
裕郭としてもすごいですよね
そういうのもね知れて面白いんだよね
スピーカー 1
そうだからトイムツオに興味があったらね
スピーカー 2
ぜひそれも読んでいただいて
私はすごい興味があるし
津山33人殺し事件
スピーカー 1
33人殺しですよ
スピーカー 2
あれもねあれも大変ですよあれもね
スピーカー 1
中間津屋とかにねされてたからね
その群れでね
スピーカー 2
ええ
朝そんなので
スピーカー 1
えーまあ結構狂気的な猟奇殺人がありましたけど
まあそういうのをモチーフにした作品もありますので
ぜひという感じですね
スピーカー 2
いやー面白そう
スピーカー 1
うんまあちょっとこれはね長すぎるんでね
あんまりおすすめはできないけど
スピーカー 2
起草転を動かすは
えっと吉木武史シリーズとしては
かなり人気作なんですかね
いやだと思いますけどね
スピーカー 1
あのね若干ね
えあのBLじゃないんだけど
ちょっとBL
あの婦女子が喜びそうな設定もあるんですよ
スピーカー 2
そうなんですか
スピーカー 1
結構ねだから見たらいいシリーズも
女式シリーズもね薄い本たくさんあるんですよ
スピーカー 2
マジですか
スピーカー 1
そういう側面もあったりとかして
私それだから好きじゃなかったわけじゃないですよ
そこから入ったわけじゃなくてたまたまなんだけど
要はその今回の吉木さんがそのね
奥さんと離婚かな
ちょっと離婚か別居かちょっと忘れちゃったんだけど
スピーカー 2
まあうまくいってないですと
いう中でその奥さんのお兄さん
がねかなり力になってくるのね
スピーカー 1
割とブラザーフッドっていうかさ
そういう側面が割とありまして
あのそんなあれだよ
くっついてなんかするとかじゃないですよ
スピーカー 2
そのお兄さんと
スピーカー 1
ないんだけどもそれを想像できちゃうぐらい
いい関係なんだよそのなんていうの
スピーカー 2
心の通い合いがね
スピーカー 1
そういうのでやっぱそっち展示で書く
スピーカー 2
けしからん人たちがやっぱりいたりとか
スピーカー 1
あとその見鱈井清志もそのコンビのね
石岡君っていう
コンビのね相棒相棒
すごい情けないさ
情けない感じなんですよ
スピーカー 2
その石岡君っていうのが
その本当シャーロックホームズとワトソンみたいなね
スピーカー 1
関係性なんだけど
それもまたねけしからんこと書く人がいるわけですよ
スピーカー 2
そういうのもね
しょうもねえな本当に
スピーカー 1
いやマジでねだから本当にけしからなくなくても
スピーカー 2
結構アンソロジーで漫画書いてる人いっぱいいて
スピーカー 1
不女子側面じゃなくてね
スピーカー 2
普通に漫画が出たりとかしてますね
長行詩でも
どうでもいいちょっと情報ですけど
わかんないこれで引かれて
読もうとする人もいるかもしれませんからね
いやそうだねそうだね
その吉木さん
吉木たけしについての風貌は
あまり今回の今作には描かれ
スピーカー 1
描写はなかったんですけど
スピーカー 2
どんな感じの人なんですか
吉木武史シリーズの魅力
スピーカー 2
その僕のねイメージでは
ちょっとこうがっちりっていうよりは
あの細い細い感じで
でなんかあの割と2枚目の感じなのかな
スピーカー 1
っていうふうに思ったんですけど
そうだね
スピーカー 2
であのね性格は実直で
スピーカー 1
っていうような感じかなと思ったんですけど
スピーカー 2
いやあのあってると思いますね
スピーカー 1
でも割とがっしり目かな
スピーカー 2
たぶん体格はそうなんですか
スピーカー 1
やっぱり刑事だけに
はいはいはいがっしり目で
実はですね
吉木たけしシリーズはドラマ化されていたりするんですよ
スピーカー 2
あそうなんですね
スピーカー 1
でね誰が演じてるかと言うと
スピーカー 2
ちょっと私はね違うんじゃないかなと思うんだけど
あの香川たけし
香川たけしか
スピーカー 1
おーって思うんだけどさ
スピーカー 2
悪くはない悪くはない
スピーカー 1
でもさ香川たけしこんな
こんななんか気骨あるかなっていう感じでしない
スピーカー 2
わかんない演じ方にもよるだろうけど
香川たけしって言うと
スピーカー 1
どうしてもあの料理の鉄人みたいな
スピーカー 2
ちょっとこうアクション多めでなんかね
スピーカー 1
私やなんかやっぱちょっと
ニヤついてる感じしませんなんか
的な笑いっていうかさなんか
スピーカー 2
はいはいはいニヒルだね
スピーカー 1
ニヒルそうそうそう
そういう感じじゃないんだよなぁとか思ってね
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
するよねもっと僕とちょっと何だ
寡黙なねちょっと不愛想なさ
そんな感じしませんなんかね
しますします
そうそうそう
だからねちょっとこのドラマはね
私あんまり見てもないし
そんなにあれなんですけどね
一応ドラマ化は何個かされてますね
スピーカー 2
逆に逆に誰だったらいいですかね
陽式さんねやるとしたら
あれじゃない私はもう個人的趣味ですけど
スピーカー 1
あの椎名きっぺとかね
スピーカー 2
あーいいですね
スピーカー 1
いいよね
スピーカー 2
あかなりいいでしょ
それちょっといいな
スピーカー 1
いいでしょ
スピーカー 2
いい
スピーカー 1
ねえ刑事役できますからね
スピーカー 2
椎名きっぺ
谷木だったら誰ですか
えーいや今ね椎名きっぺって聞いたら
スピーカー 1
椎名きっぺになっちゃったなぁ
スピーカー 2
でね僕なんかねあの
牛腰さんはですね
なんかパッと頭に浮かぶのは
なんかドランクドラゴンの
つかじみたいな気持ちが浮かぶんですけど
スピーカー 1
確かにちなみにドラマでは
スピーカー 2
はい
えー鬼太郎が
スピーカー 1
ちょっと似てひねる感じだね
スピーカー 2
あーわからんでもないよね
わからんでもない
鬼太郎がやると
ちょっと意地悪な感じになっちゃうんじゃねえかな
でも僕突なね感じは
まあまああるかもっていう
で高村さん
はい
スピーカー 1
まあですねこれは結構ピッタリなんだけど
夏焼香るが
スピーカー 2
おー
もう今はなくなっちゃいましたが
いいですね
これはなんかしっくりくるな
スピーカー 1
しっくりくるよね
スピーカー 2
そうそうそう
スピーカー 1
レギュラー陣はそんな感じで
スピーカー 2
中村さんもあれですか
吉木たけしシリーズはもう
スピーカー 1
そう出てくるね
出てくる出てくる
あとね吉木の
これ元妻だ
元妻は
はい
スピーカー 2
陽気みこが
おー
やってたみたいだね
陽気みこか
あのドラマ化されたのはいつぐらいなんです
スピーカー 1
これはね
2004年とか
スピーカー 2
20年前か
そう2004年とか2008年とかそのあたりだね
スピーカー 1
まあまあいい具合だよね年齢的に言うとね
スピーカー 2
そうですね
40代
40代いかないぐらい
30代後半ぐらいなんでしたっけ
スピーカー 1
設定
スピーカー 2
設定
でもだんだんシリーズが
あれか
歳とってくるわけですよねきっとね
歳とってく歳とってくと思う
この起草点を動かすだとどのぐらい
著作と感想
スピーカー 1
いやーどのぐらいなんだろうね
スピーカー 2
多分40歳いくかいかないかっていうような感じだと思うんですけどね
そうだね
いやー
スピーカー 1
いやちょっとどうでしょうかねまとめに入っていけたらと思うんですけど
スピーカー 2
あそうですね
ネタバレありのねまとめとして
スピーカー 1
感想をねいただきたいこの本に対する
スピーカー 2
何を思ったかと
スピーカー 1
いうことをね
スピーカー 2
いやあのね
まああの
みんな言ってることなんでしょうけど
縦横のスケール感がまず
すごいなっていうのは思いましたね
どんどんスケールがでかくなっていく
であのそれにつれて感想も深くなるし
スピーカー 1
その辺の自分のスケールも拡大してくれたなっていうのはね
スピーカー 2
思いました
それはもうちょっと言うとどんな感じでしょう
いや例えば当時のね
日本と朝鮮半島の関係もそうですし
勉強になるなーっていうところもあり
ああそうかそういうことがあったんだっていう
まあひとこと言うと勉強になるんでしょうね
まずねいろんなことがね
スピーカー 1
ミステリーだけどね
スピーカー 2
そう
いろんなうんちく読んでるだけで楽しいんですよね
スピーカー 1
そうそういう面もあるよね
スピーカー 2
知的好奇心を結構刺激されたなっていうか
ちょっとなんかこう全国旅行してる気分になった
スピーカー 1
確かに今回北海道とあとどこだっけ
静岡
スピーカー 2
あとは静岡も行きましたし
あとは東京もね
僕は東京旅行してるような
スピーカー 1
ラニキーはね
スピーカー 2
クソ田舎で生きてますから
オラオラもう田舎もんだぜって感じ
そうだねそういう側面あるね確かにね
非常に勉強になりつつ感動もして
そして意外な展開と
だから感想がね
なんかとっちらかるというか
いろんなことを思わされるっていうのが
スピーカー 1
感想かなっていうですかね
じゃあ犯人にね
何を思ったかっていうのをちょっと
それは聞きたいかなちょっと
スピーカー 2
何を思ったか
スピーカー 1
犯人の生きてきた人生っていうのかなと
それにフォーカスすると
スピーカー 2
なんかどんな感想になるのかなっていう
まず彼の一生って
スピーカー 1
結局ずっと理不尽なんですよね
スピーカー 2
もう日本に連れてこられたのも理不尽だし
そこでね
あの労働されて
もう半分騙されたような感じで
強制労働みたいな
あの仕打ちを受けたのも理不尽だし
でサーカスからのそのお墨さんに受けた
仕打ちも理不尽なら
ねその後のあの弁山刑事からの
それが最大の理不尽のような気もするけども
そうだね受けたね
冤罪も理不尽で
精神的な強さの考察
スピーカー 2
その中で彼がその自分を
あの自分の精神が
参ってしまわないように
自己防衛のための笑顔だったりとか
ああいう自分は弱いし
頭も良くないって
いうようなこと言ってましたけど
いや決してそんなことないなと
いやすごい人だなと思いましたね
絶対にその自分の心が
どんな仕打ちを受けても自分の心が
スピーカー 1
最後までブレないっていうか
スピーカー 2
そこにすごい感動をしました
なるほど
スピーカー 1
彼がその変わらないことに
スピーカー 2
なんかすごく感動を覚えましたね
うーんそうかそうか
普通もうちょっと変えるでしょと
対応をあそこまで
あんなことあんな仕打ちを受けたら
スピーカー 1
いやそうだよね
スピーカー 2
僕だったらね
もう韓国に帰ってるかもしれないし
うん
いや下手するよね
生きてないかもしれないですよね
いやほんと絶望でもうね
死んでしまいたいよね
スピーカー 1
あんな仕打ちされたり
あんな扱いを受けたら
スピーカー 2
まずひねくれるでしょう完全に
ねじ曲がると思うんですよね
性格がでもねじ曲がってないんですよね
スピーカー 1
ねその弟の仇を絶対に多分
スピーカー 2
討ちたいっていう一心で
スピーカー 1
ずっと生きてきたみたいな感じじゃないですか
その殺された後ね弟が
その刑務所ね
冤罪で刑務所に入って
もうボロボロカスにいじめられたりさ
スピーカー 2
もうすごい接管を受けていてもなんか
スピーカー 1
ねどうにか生き延びてみたいなさ
スピーカー 2
いやそれで最後の最後にね
うん
スピーカー 1
まあ殺人をまた犯すみたいな
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
いやなんかねそうだね
どうしてもなんか肩入れしたくなっちゃうんだけど
スピーカー 2
しますよね
であのね殺しの前にも
えっとね最後の殺人事件を犯す前にも
あのハーモニカを吹くおじさんでね
結構有名だったっていう
エピソードあるじゃないですか
あれもやっぱり楽しませたいかったのかなっていうね
スピーカー 1
そういう気持ちはあったんだなっていう
そうね
スピーカー 2
スピーカー 1
楽しませたいとか笑わせたい笑ってほしいみたいなね
スピーカー 2
そうそうそう
スピーカー 1
絶対に
やっぱ弟といったサーカス時代のなんか思い出とかも
なんか良かったのかもしれないよね
その辛かったと思うけど
弟がいたからみたいなさ
みんなが笑って拍手してくれてみたいな
スピーカー 2
あれだけのことされても
スピーカー 1
その日本人全員への憎悪に向かってないっていうのがね
スピーカー 2
そこがねなんかちょっとこう
グッとくるというかね胸を打つんですよね
結局このお話は彼ですもんね
彼ですよもう彼ですもんね
スピーカー 1
いやなんかそういう生き方できないなって
ちょっと思ったっていうかさ
まあ当たり前だけどなんでいいのかな
スピーカー 2
できないからやっぱり感動するんでしょうね
スピーカー 1
なんかこんなこと言っても仕方ないけどさ
スピーカー 2
やっぱりその戦争が与えた不幸っていうの
スピーカー 1
人々の不幸とかも当たり前の話だけど
そういうのも思うしね
ひどいなと思うし
戦争と人々の不幸
スピーカー 1
でもなんか人間だからこその業みたいなものも
あらゆるところに感じるっていうかさ
そのお住さんっていうね
そのサーカスの一番綺麗だった人が裏切ったわけだけど
あの人にも感じるし
それに騙されてしまう人間の弱さにも
やっぱりなんかね人間のさ
どうしようもないところを感じるし
スピーカー 2
- 感じますね
スピーカー 1
- で警察組織のね
スピーカー 2
ああいうしょうもないデッチ上げとかにも
スピーカー 1
しょうもないなと思うし
スピーカー 2
やっぱり優格っていうものが存在したこととか
今でもそういうのはずっと続いてるっていうのにもさ
スピーカー 1
なんなんだとかいろいろ思うわけ
なんかこう移り変わってさ
昔戦争がありました
ちょっと特殊な時代でしたとかあるんだけど
何かこうずっといつまで経っても変わらない
スピーカー 2
人間のさ欲深さとか
スピーカー 1
そういうのもすごい感じて
スピーカー 2
- 感じます
- ウエーって思うんだよねほんとだから
スピーカー 1
うーんなんかね
そんな中でもこのじいさんの
なんか競うというものが
点を動かしたっていう
なんかある意味
なんか良いことのようにね書かれてるところも
なんかちょっと面白い
素敵だなとちょっと思ったりとかしてね
スピーカー 2
- そうそうそうですね
スピーカー 1
それがじいさんを救ったんじゃないけど
がたしてくれたんだねみたいな
だから今の今までね
スピーカー 2
あの殺人がわからなかったわけだし
スピーカー 1
奇跡を起こしたみたいな感じじゃんなんか
- そうですね
スピーカー 2
吉木さんですらね
なんかもう最後に感動と感謝を伝えてましたもんね
- 犯人にね
- 刑事なのに
スピーカー 1
- それで主人にまた食ってかかってさ
また喧嘩打っちゃうしさ
スピーカー 2
- 胸ぐらつかんじゃってね
スピーカー 1
- 最後のちょっとあれですね吉木のセリフを
スピーカー 2
読み上げてもいいですか
スピーカー 1
勉強をしない
動こうとしない
追求しようとしない
そんな奴に限って思い上がる
他人を軽蔑しようとする
てめえの無能さを隠すためだ
やりたければやれ俺は構わん
だがあの仕打ちだけは我慢がならん
俺のことをバカ呼ばわりするのは構わん
だがあのじいさんをゴミ呼ばわりし
これ以上つらい目に合わせるのは我慢がならん
スピーカー 2
放っておくことはできん
スピーカー 1
俺はバカなんだろう
いつでも一文にならないことに精を出す
祝ってもいい奴にへり下り
一番そうしてはいけない人間を怒鳴りつけるんだ
だがこの性分は直らない
間違っていると思えば
俺は刑事捜査に立ってはっきり言うぞ
いくら貧乏くじを引こうが信じる道を行くほかない
あんたに分かってくれとは言わん
スピーカー 2
だが俺のやることは放っておいてくれ
スピーカー 1
俺の望みはただ一つ
自分のささやかな人生で出会う事柄に対して
白は白黒は黒と言い続けて死んでいきたいんだ
ただそれだけだ邪魔をしないでくれ
主任をですね胸ぐらを掴んで行動なりつけて終わるというね
スピーカー 2
お前は平社員だよもうずっと
スピーカー 1
ほんとねこれやったらもうおしまいですけど
これをやってくれるのがね
ねよしきなんで
スピーカー 2
スカッとしましたね
スピーカー 1
スカッとするよねこれ最後の最後でね本当に
スピーカー 2
バカはバカ犯罪者は犯罪者
ゴミはゴミだみたいなね
そう言うんだよね
スピーカー 1
そうあの主任の方がね
スピーカー 2
ゴミはゴミまあそうかもしれないけどね
ゴミはゴミ箱にね
いやだからね本当にこのレッテルハルナと
スピーカー 1
全てには構造があり背景があるから
スピーカー 2
っていうことですよね
スピーカー 1
そうそうなのそうなの本当そうなのよ
だから本当にゴミはゴミだなって
吐き捨てる方が簡単だよね
簡単だしね
スピーカー 2
こんな奴は死んじまえばいいんだ
で片付けるのが一番楽ですからね
楽だしねそれでいいケースもあると思いますよ
スピーカー 1
あるけどやっぱりなんかさ
本当になんか最近も起こってる
凶悪な犯罪とかもさ
そう思うんだけど
あのその人のさ
スピーカー 2
生育環境とかね
スピーカー 1
だいたいそういうのに原因があったりするじゃん
そんなさ
悪く生まれる奴なんていないじゃないですか
とか思うんですよ
私いつもだからね
スピーカー 2
その人だけが異常だったねとかさ
スピーカー 1
やばかったねって済ませちゃったらさ
何にも解決しないし
ずっと同じことを繰り返すよなと思って
スピーカー 2
人間とかは
裏側を見たりとか
スピーカー 1
その人が抱えていたものを理解しようとすることって
結構大事なんじゃないかなってね
真面目にすごい思いますね私は
スピーカー 2
解決はできないかもしれないけどね
スピーカー 1
当然
少し想像力を
スピーカー 2
働かしてみないかっていうことですよね
スピーカー 1
その立場にもしかしたら
スピーカー 2
自分がいたかもしれないとか思うとね
スピーカー 1
なんかゴミはゴミ箱に行って
スピーカー 2
何も言えないなぁと思うんですよね
いや本当にいい作品ですよ
名作ですよ本当に
本当にね読んでよかったです
スピーカー 1
よかったよかったそれは
スピーカー 2
一人でも多くの人に読んでほしいんだよな
ですねまず面白い
普通に面白いワクワクする
勉強になる
自分の視野が広がり感動すると
作品の感動
スピーカー 1
てんこ盛りですからね
トリックもねいいですから
いいからそういう本当にね
面白さの中にトリックもありますよね
スピーカー 2
ですね
暑いしねやっぱ暑い
暑くなれるこれは
スピーカー 1
よしきと追体験ができるから
自分も同じ感覚だよね
スピーカー 2
ほんとRPGの主人公じゃないけど
スピーカー 1
行きたくなるもんね
私も浅木川に行きますみたいな
行きたくなります
スピーカー 2
僕もなんか思いましたもん
主人に言わなきゃいけないなって
気が重くなりましたもん
なんて言われるんだろうなぁとか思って
誰も協力してくれない
最初小群奮闘してるよしきさん
頑張れって思いましたしね
スピーカー 1
そうだねほんとそうまさに
もうおしまいにはいいですよ
スピーカー 2
自腹で行くからみたいな
スピーカー 1
ほぼほぼ自腹で行くっていうね
年金を使いながらっていう感じですからね
いやそういうのもねめっちゃいいよね
いい仲間がいると
それはそれでワクワクするしさ
やっぱ中村さんとか
牛越さんとかね
スピーカー 2
頼りになるぜとか思ってさ
あーってね思いますもん
スピーカー 1
そんなところですかね
スピーカー 2
進めていただいてありがとうございました
いやこちらこそ
また次のありますよ
スピーカー 1
ちょっとね次は
だねきが前進めてくれたあれにしようかな
ボノボノ書いた人のね
スピーカー 2
あれですか
スピーカー 1
あれどうですか
まだ読んでないんですけどね
スピーカー 2
あれはねあれ読んだら
なかなか面白いと思いますよ
語り合うと
スピーカー 1
ぜひじゃあそれにしましょう次はね
気持ち悪い漫画ですよ
スピーカー 2
気持ち悪いですよ
スピーカー 1
じゃああんまりさ体調とか精神的にさ
健全じゃないと結構きつい
スピーカー 2
いやいや綾子Pなら大丈夫だと思います
スピーカー 1
あーそうなの
スピーカー 2
全然大丈夫だと思います
スピーカー 1
本当どういうことそれ
嬉しいんだか
喜んでいいんだかわからないけど
本当にそっかはいわかりました
じゃあ次回をまたお楽しみに
スピーカー 2
ということで
スピーカー 1
だねきさん来ていただきまして
ありがとうございます
スピーカー 2
こちらこそありがとうございます
スピーカー 1
ぜひね吉木の魂をね
スピーカー 2
ちょっと我々も受け継いでいきましょう
スピーカー 1
受け継いでいきましょうということで
スピーカー 2
では今回はこの辺で
スピーカー 1
だねきさんありがとうございました
スピーカー 2
ありがとうございました
スピーカー 1
ありがとうございました
01:41:12

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