遊びの重要性
今日も散歩の準備はいいですか? アキレス腱を伸ばして、深呼吸をして、ワンちゃんとの絆を深めましょう。
それでは、ポッドキャスト番組犬からの伝言のスタートです。
この番組は、他の人よりも少しだけ犬と話すことが得意なドッグトレーナー、ひらたじゅんが犬との向き合い方、犬との接し方を犬目線で考えるポッドキャスト番組です。
ペキニーズのお散歩のお時間くらいお付き合いください。
今回は、遊びというテーマでお話をさせていただきたいと思います。
こちらはですね、先日Xでも投稿させていただきました。
僕、結構ね、子供の頃から犬猫にずっと囲まれてきた生活だったんですよ。
僕の子供の頃なんてね、犬猫専用のおもちゃみたいなのってなかったんですよ。
なんで、テニスボールでボール遊びしたりとか、人間が普通に遊ぶフリスビーでね、遊んでたりとか、いろいろしてたんですけど。
時代はもちろんいろいろ変わりまして、今、おもちゃの選択肢が増えてるじゃないですか。
固いものから柔らかいものもあって、味付きのものがあったりとか、あとはチーク玩具って呼ばれるようなものも出てきて、本当にいろんなおもちゃが出てるんですよ。
ワンちゃんの飼い主さんだったらあるあるだと思うんですけど、来週にはお給料日だってお給料日がね、段々近づいてくると、
Amazonとか楽天とかでね、いろんなこの犬のおもちゃを探して、とりあえずカートに入れておいて、お給料日が来たらこれを買うみたいなね。
これほんとね、あるあるだと思うんですけど、このドッグトレーニングやってる時っていうのも結構聞かれるんですよ。
で、こう画像を見せてもらって、このおもちゃどう思いますか?ってよく聞かれるんですけど、またなんかね、これ僕の性格の悪いところでもあるかもしれないんですけど、
なんでそのおもちゃがこの子に必要だと思いますか?っていつも聞くんですよ。
素直に教えてあげればいいじゃんね。いつも聞くのが、なんでこの子にこのおもちゃ必要だと思うんですか?って聞くんですけど。
ひいては犬にとっての遊びって何ですか?っていうことを僕は飼い主さんにいつも聞いてるんですよ。
この番組のコンセプトは、あなたが犬の行動を変えることではなくて、あなた自身が犬への行動を変えることがコンセプトなので、やっぱりこう一個一個質問をしていくんですね。
なんでなんでって。
犬にとっての遊びは何ですか?っていう答え、これ意外とシンプルなんですけど、
インターネットがあって、いろんな情報、遊びって調べるだけでもいろんな情報が出てくるんで、
狩りに基づく五つの遊び
なかなか邪魔をして答えられない人も多いです、正直。
まずこの犬にとっての遊びっていうのの答えからいきます。
犬にとっての遊びとは狩りです。
この狩りの中で行われている動作っていうのを切り分けたものっていうのがすべて遊びになってます。
この狩りの動作を切り分けたものっていうのが大きく5つほどありますので、こちらそれぞれご紹介していこうかなと思います。
まず一つ目ですね。一つ目は獲物を探すという行為です。
狩りに出てってまず獲物を探さないことには狩りが始まらないので、一番最初鼻を使って耳を使って目を使って獲物を探す。
これが何よりも一番最初の遊びです。
これを遊びに落とし込んでいくと、獲物の匂いがどこから出ているのかを探すっていう行為を遊びにしてるんですね。
なので最近で言うと、ノーズワークって呼ばれる遊びであったりとか、チーク玩具って呼ばれる遊びであったりとか、
ぬいぐるみたこ焼きみたいなのがいろいろこうやって埋まってて、その中に1個だけ餌が隠してある場所がありますよ。
でワンちゃんがその餌が隠してある場所がどこだか見つけられるかなっていう遊び。
こういうチーク玩具を使ってたりとか、あとは宝探しとかかくれんぼとかね、こういうのも獲物を探すっていう遊びになります。
例えば飼い主さんがクローゼットに隠れてていいよみたいな、ああいう遊び方ももちろんできます。
2番目、追いかける。獲物の匂いを見つけました。そしてターゲットを発見してそのターゲットを捕まえるために追いかける。
これが遊びの第2段階目。
これの中に含まれるものとしては、ボールとかあとは追いかけっこ、お散歩の時に全速力で走ったりとかするのもいいですね。
こういう追いかけるっていう行為っていうのが2段階目の遊びになります。
3段階目がくわえるという遊びです。
これはターゲットを絞って追いかけてって目の前に来たときにくらいつく、この行動が遊びになってます。
例えば身近なところで言うとフリスビー遊びとか、さっき言ったボール遊びっていうのも追いかけてくわえるっていうのがワンセットになってたりとかするんですけどね。
こういう遊び、くわえるという遊びがあります。
そして4番目、噛み殺すという遊びです。
これは今ちょっと怖い単語も出てきたんですけど、結局狩りをするのでその獲物っていうのを噛み殺さないことには最終的な報酬は得られないんですよ。
なのでこの獲物を噛み殺すというのが一つの遊びになります。
例えばぬいぐるみにくらいついて首をブンブンブンブンって振ってるのとか見たことありませんか。
あれがこういう噛み殺すっていう遊びなんですよ。
あとは身近な遊びで言うと引っ張りっ子なんかもそうですね。
噛み殺そうとするためにくらいついて引っ張るっていう。
こういう遊び、噛み殺すという遊びがあります。
5番目、5段階目が食べるという遊びです。
もちろん狩りの最後ですから、狩りには報酬っていうのが必要なんですね。
なので最後が食べる。
ワンちゃんは胃袋がほんと哺乳類の中でもかなり膨らむんですよ、犬って。
なのでほぼほぼ限界なく再現なく食べてしまうことができるんですね。
もう食べて食べて食べて胃袋がいっぱいになったら戻してまた食べて食べて食べてっていうことをし続けられちゃう生態なんですよ。
なので遊んで遊んで遊んで最終的によく遊んだねっていうので飼い主さんがおやつをあげたりとか。
してあげるといいのかなと思います。
もう一度整理しましょう。
1番目が獲物を探す。
2番目が追いかける。
3番目が食わえる。
4番目が噛み殺す。
5番目が食べる。
望ましくない行動の考察
この5つの遊びっていうのを満たしてあげれば基本的にワンちゃんの遊びの欲求っていうのはもう取れています。
ここまでが遊びの説明ですね。
じゃああなたの犬にとってどの遊びが足りてなくてどのおもちゃが必要なんでしょうかっていうのが飼い主さんが考えなきゃいけないところ。
例えばこれまたね問題行動っていう僕の嫌いな言葉があるんですけど飼い主が望んでいない行動をしてしまうワンちゃんっていうのはやっぱりいます。
でなぜそんな行動をしてしまうかというと基本的にその行動に対する欲求が欠落しているからその行動を飼い主がダメって言ってもやるんですよ。
例えばね犬が噛んじゃいけないものを噛んじゃいますとか家具とかもそうですし例えばラグマットとかねああいうのを噛んで遊んじゃいます。
暇なとき遊んで噛んじゃいますっていう子がいます。
でまぁ飼い主さんはよくね苦い味のスプレーとかを噛んだとかにふりかけてまたそこに犬が噛みつくことがないように言ってするんですけど
このラグマットがどんどんどんどん苦くなっていくだけなんですよ。
他の部分にはだっていくらでも噛みつけるんですから。
こういうことをやるのが対処療法だと思ってます僕は。
こういうのをするのが当たり前だって思っているからなかなか直らないんだと思うんですよ。
なので根本的にもっともっと根っこの部分を解消してあげないとこのワンちゃんの望んでいない行動っていうのはなくなっていかないです。
で今の例で言うと今ラグマットを噛んでたワンちゃん何の遊びが足りないのかっていうと噛む遊びが足りてないんです。
ここでもう一つ問題があります。噛む遊びが足りないんだっていうのがわかって噛むおもちゃを飼い主さん買ってきたとしましょう。
で与えたのに全然遊ばないじゃないっていう人いるんですよ。
これはどうやってそのおもちゃを与えたかっていうのによるんです。
例えば人間で言うとキャンプをしたことない友達にキャンプ用の椅子をプレゼントしたとするじゃないですか。
そしたらその人ってキャンプ好きになりますかね。
これと一緒なんです。好きでもないもの意味がわからないものどうやって扱ったらいいかわからないものっていうのを急にプレゼントされてももて余すんですよ。
なのでまず例えば噛む用のおもちゃを買ってきたんだったらケージフリーの時間にただ目の前においてはいどうぞ遊んでくださいって急にポンって投げられたって犬は遊び方の正解がわからないんでだったらいつも通りの遊びをしますよ。
新しいおもちゃなんか見向きもしないですよ。これはちゃんと遊び方の正解を飼い主さんが教えてあげないといけないんです。
例えば飼い主がまず手に持っておもちゃの匂いを嗅がせてあげてください。新しいおもちゃだよって言って。
で飼い主が今度はそれをマズルに当てます。犬のマズル、鼻ね。犬の鼻に当てて。
お!すごい!できた!すごいね!なんだこれ楽しそうだね!もう一回やってみようかって言ってまたマズルに当てます。マズルに当たった時にお!なんだすごいねこれ楽しそうだね!
これを数回繰り返してあげてください。そうするとワンちゃんはどうやらこの新しいおもちゃがマズルに当たると楽しいことが起きるんだなっていうのを理解してくれます。
新しいおもちゃと犬の遊び方
これ多分5回も6回もやってればすぐ理解してくれると思います。でダメだったら3日4日続けてみてください。
第5回の配信でも言いましたけど犬っていうのは世界を鼻耳目の順番で見てるんです。
新しいおもちゃを買ってきた時はまず匂いを嗅がせてあげてください。匂いに慣れてきたら今度は鼻に当ててお!すごいね!って言って耳を刺激してあげます。
で目は大して重要じゃないのでおもちゃとかっていう至近距離は特に大して大事じゃないので鼻と耳っていう感覚を刺激してあげるとこの新しいおもちゃっていうのが好きになってくれると思います。
匂いを嗅がせて褒めて聞かせて遊ばせる。このステップを飛ばしていきなり目の前にポーンって置かれたって人間だって今までの楽しいものがあればそっちで楽しむじゃないですか。
息もしないキャンプ用の椅子とかもらってもソファでnetflix見てる方が断然いいんですよ。キャンプの素晴らしさを知ってからじゃないとキャンプ用の椅子なんてもらっても困っちゃうんです。
なので皆さんも新しいおもちゃを買ってきたらまずは匂いを嗅がせてあげる。マズルに当てて褒めてあげる。それで犬のテンションが上がってきたら自由に遊ばせてあげる。これを実践してみてください。
遊び始めました。まだまだあります。遊び始めました。遊んでくれたのはいいけど遊びきるまで遊ぶと犬っていうのは飽きます。
なので遊びきるまで遊ばせないこと。遊びの8割ぐらいのところでもうこのおもちゃ終わりねってやるとちょっと欲求が溜まった状態のまま遊びが終わっちゃうのでまたあのおもちゃで遊びたいなっていう気持ちのまま次の日を迎えることになります。
でまた次の日になるとそのおもちゃが出てきてこのおもちゃで遊べる時間だって言ってどんどんどんどんどんそのおもちゃが好きになっていってくれます。でもう一つ大事なことがあります。大事なことが多いんですよ遊びは。
遊んでる最中っていうのは撫でたりしないでください。これ本当にみんなやります。遊んでる最中の姿っていうのは愛らしくてあどけなくて可愛いんですよ。可愛いからみんなワンちゃんが必死になっておもちゃで遊んでる時間に撫でたり触ったり抱きしめたりとかするんですけどこれはしないでください。
また人間の例えで言いますけどハグするのが好きな人っているじゃないですか。抱きつくのが好きな人っているじゃないですか。でこういう人だって仕事で取引先となんかこう難しい話をしている会議中とかハグされたらイラッとするんですよ。
あなたのワンちゃんはあなたのことが大好きであなたといつも遊んでたいんだけれどもあなたにいつも撫でられていたいんだけれども自分が遊びに夢中な時間のときは急に撫でられたりするとあれ遊びの時間終わりなのかなってびっくりしちゃいますから遊んでるときは遊びに集中させてあげてください。
でもう興奮が8割程度になってきました遊びが8割程度になってきましたってなったらおもちゃを取り上げてそこからマッサージの時間を作ってあげてください。これがメリハリです。遊びのときは遊びに専念させる。マッサージの時間になったらリラックスすることに専念させる。こうやってメリハリをとってあげてください。
遊びの重要性とイベント情報
今回の話をまとめましょう。犬の目線でいうと遊びは狩りです。2点目、遊び方を教えてあげてください。3点目、遊びの時間は遊びの時間です。
今回は遊びというテーマから結構大事なお話もしてます。ここのポイントを押さえてるだけでワンちゃんが遊ぶのが大好きになるか大好きにならないか結構決まってきます。
なのでこのワンちゃんの遊びの時間、お家の中にいて狭い部屋でかわいそうねって思ってる方も多いかもしれません。だったら遊びの時間は精一杯遊びに専念できるように、まずは遊ばせ方のマスターになってあげてください。
次回は安心できる場所というお話をしたいと思います。それではお散歩お疲れ様でした。気をつけてお帰りください。少しだけ犬と話すことが得意なドッグトレーナーひらたじゅんでした。
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さあ、推しに会いに行こう。
