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2023-11-21 11:20

キネマの天地 1986

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キネマの天地 1986

監督 山田洋次

脚本 井上ひさし 山田太一 朝間義隆 山田洋次

出演 渥美清 中井貴一 有森也実 倍賞千恵子 松坂慶子 ほか

 

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キネマの天地:Wikipedia

 

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サマリー

このエピソードでは、映画『キネマの天地』について紹介しています。この映画は日本映画の活気のある時代と、映画制作の現場を描いており、また、有森也実さんや若き日の中井貴一さんの出演も話題になっています。

松竹撮影所の舞台となる蒲田行進曲
LISTEN to movies. LISTEN to the voice of movies. LISTEN to movies.
この番組は、私が人生60年の間に見た映画、思い出の映画について、一つずつ紹介していく番組です。
今日は、日本映画、キネマの天地、やはりこれは取り上げないわけにはいかないかなと思います。
以前、蒲田行進曲というのを取り上げたんですけれども、ちょうどその蒲田撮影所が舞台になっているのが、このキネマの天地なんですね。
蒲田行進曲は、実はこの4年前に公開された松竹映画なんですけれども。
実は、もともと井上ひさしの戯曲も少し関わっているんですけれども、脚本も井上ひさしが関わっているんですが、独自に脚本は書かれたものなんですけれども、
実は、1982年に公開されたつかこうへい原作・脚本の蒲田行進曲は、実はこれはまさに松竹の撮影所が蒲田にあったわけですけれども、
この蒲田行進曲を作ったのは、実は東映出身の深作欣二さん、しかも京都の東映の撮影所で撮ったんですね。
配給は松竹が行ったんですけれども、このことはやっぱり松竹としてはね、やっぱり松竹だけでやっぱりしっかりと作りたいというね、
特にやっぱり蒲田撮影所、松竹の蒲田撮影所を舞台にした映画を作りたいという思いがやっぱり強かった。
それで作られたのが、このキネマの天地ということになるんですね。
松竹の看板監督である山田洋次さんがメガホンを撮ったという形、しかも男はつらいよのキャストがほぼ出演していると。
映画制作の現場と有森也実のデビュー
それ以外に話題になったのは、すまけいさん。今はもうだいぶ映像にも出るようになりましたが、やっぱり舞台で活躍してきた方が実力派としてね、やっぱり登場した映画でもあったということと、
もう一つは、若き日の中井貴一さんですね。若き日の中井貴一さんが出ているというね、これもちょっと見物なんですけれども、
もう一つ話題になったのが、実は有森也実さん。有森也実さんのデビュー作ですね。新人です。新人賞を取ったわけですけれども、実はこれ藤谷美和子さんが本来主役になる予定だったんです。
これは実は映画の中でも、映画館の売り子がスカウトされて、スター女優になっていくと、大部屋女優からスター女優になっていくというね、そういうストーリーなんですけれども、実はこの有森也実さんは主役の藤谷美和子さん予定だった人が降板したので、
新人として有森也実が抜擢されて、しかもその後スター女優になっていくというね、リアルワールドのストーリーと映画のストーリーがこう見事に一致したということでも話題になった映画なんですね。
やはり日本映画の活気のある時代、これは蒲田行進曲でも描かれているんですが、やはりその撮影所での活気に満ちた、夢にまだあふれた時代の映画制作、もちろんそこにはいろんな悲喜交々があるんですけれども、そんなことを描いていたわけですね。
渥美清さんが、その有森也実、小春、田中小春のお父さんとして、お父さん役で出ている。その近所のおばさん役で、賠償知恵子が出ているとかね、いうキャスティングもあるんですが、他にも吉岡秀隆さんとかも出ているんですけれども、
それはさておき、この脚本は実は田中絹代という、実在の松竹のスターですね。その田中絹代が実はこの田中小春という有森也実さんが演じた、この映画の主役のモデルになっているということなんですね。
映画の中では若き日の、小津安二郎を含めて、名だたる監督たちがね、毎日映画制作に競い、しのぎを削っていると。そんな話なんですね。
そういう意味では少し、ちょうど大船撮影所に移転すると、松竹がね、蒲田からね、そういう時代を描いているんですけれども、そのちょうど大船撮影所の50周年記念作品としてこの映画が作られたということなんですけどね。
映画の中では非常に貧しい家庭、もともと旅回りどさまわりの役者だったお父さん渥美清がもう病気で、長屋住まいをしているわけですね。昭和初期の長屋、昭和8年ということなのかな、舞台設定は。昭和初期の長屋住まいをしている。
その長屋の娘、貧しい家庭の娘が映画館で売り子をしていたんだけれども、スター女優になっていくという、そんな話ですよね。
実際の映画の撮影の現場の描写がたくさん出てくるわけです。若い、映画監督を夢見る、映画撮影所で働いていたのが中井貴一ということなんですね。
少し中井貴一とこの有森也実とのちょっと恋物語なんかもね、少しこう脚色されて入っているということなんですけどね。
この映画でもう一つ印象的なのは、蒲田行進曲という歌があるんですね、蒲田撮影所の。これがキネマの天地ということが歌詞の中に歌い込まれていて、それをこう歌い上げるというのがもう一つこの映画のメッセージになっている。
古き良き時代の、そしてこれからも日本映画がんばるぞというような感じで、キネマの天地を、蒲田行進曲を歌うと、歌としてね、映画のタイトルはキネマの天地、その蒲田行進曲の中に出てくる歌詞から取っているわけですよね。
そういう意味では、4年前に作られた蒲田行進曲とセットでね、ぜひ見てほしいなということで、今日は紹介をさせていただいているわけなんですけれども、日本映画皆さんどれぐらいご覧になられるのかわかりませんけれども、
片や、つかこうへい、蒲田行進曲、こちらは井上ひさしという、そういう脚本家でもちょっとね、しのぎを削ったという部分があります。あと脚本には山田太一さんとかも入っているということですね。
それから両方の映画に出演したのが松坂慶子さんということなんですけどね。そんなことも、そんな部分も見てもらえるといいのかななんて思ったりしています。
それからそうですね、私はこの映画をいつどういうふうに見たかなんですが、あまり覚えてないんですが、おそらく映画館で見ました。
1986年ですから、大学ちょうど4年生ぐらいのときかな。あ、もうちょっといっているか。あ、4年生ぐらいですね。
蒲田行進曲は大学1年生のときに見て、キネマの天地は大学4年生のときに見て、私、学生時代は結構、映画はまって、映画の雑誌も読みまくって、古い映画から新しい映画からね。
とにかく映画館を、休みの日なんか1日3、4軒、多い日は5軒ぐらいはしごして、映画を見まくったということなんですが。そんな中でどうしても日本映画がちょうどその時期、少し元気がなかったんですよね。
そんな中で蒲田行進曲、そしてこのキネマの天地というのは、古き良き時代の日本映画、若い監督がどんどん自由に作るという時代から、なかなか劇場に皆さん足を運ばなくなって、テレビ文化が全盛期になった時代があって、
今またね、劇場映画というのは皆さん見るようになったんですが、むしろテレビを見なくなってきているわけですけれども、だけどやっぱり一時期そういう時期がある中で、やっぱり映画会社が総力を挙げて作った2作品ということで、
このあたりから私はね、日本映画がやっぱりまた活気を取り戻したんじゃないかなと思っているので、ぜひ蒲田行進曲と合わせて見ていただければと思います。
ということで紹介してみました。
ではまた。
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