元村有希子のZoom Up
2023-08-10 10:18

元村有希子のZoom Up

毎日新聞論説委員 元村有希子
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感想

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少しずつ離れていっているのですが、やはりまだ影響は残りそうです。
さて、今日はどんな話題でしょうか。
台風にちょっと事を寄せて、海の話をしたいと思います。
台風って、フィリピン海沖で発生して、北上してくるというのが、よく知られていますよね。
フィリピン海の海水温が27度ぐらいになると、台風になるのです。
だんだん北上していくと、海水温が低いので、衰えていくというのが普通ですが、今年はちょっと違うようです。
欧州連合の気象情報機関が、世界の平均海水水温、7月下旬の場合、観測史上最高を更新したと発表しているのです。
海の温度も高くなっているわけですね。
南位60度から北位60度の領域でウォッチしているのですが、
今年は全世界的に、4月頃から異常な高温が続いて、7月30日に20.96度を記録したそうです。
この20.96度というのは、それまでの最高値だった2016年の記録を抜いたのだそうです。
20.96度というと、冷たいんじゃないかと思うかもしれませんが、南極海や北極海を含めた平均なので。
8月も同じ傾向が続いているということです。
海水温が高いということは、台風にとっても常にあったかい水蒸気を供給してくれる栄養源ということになるわけですね。
発達する条件が揃っているということですよね。
そうなんです。しかも水蒸気が発生しやすいので、海の上で低気圧や電線が発達して、そして線上降水帯に発達しやすいというようなことも心配なんですね。
これまで、今までの最高値だった2016年というのは、ゲルニーノ現象が起きていました。
今年の夏もゲルニーノ現象が起きているということで、海水温が高いのはそれの影響かなということもあるんですけれども、
やはりどうやらそれだけではなくて、長期にわたる温暖化の影響がじわりじわりと出ているというふうに考えている研究者が多いです。
そうなんですね。
温暖化で地球の気温が上がりますね。
大気に熱がたまりますが、それの9割以上の吸収源になっているのが海なんですよ。
03:02
なるほど。
だから大気があったかいと海もあったかくなる。
海水というのは、一回熱をため込むとなかなか冷めないという性質もあって、
それが今度は長期的に気象、気候に影響を与えるというふうに考えられています。
今年があったか今月があったかというよりは、これから先はというふうに考えないといけないんですね。
この前も出ていたが、サンマが今年も獲れそうにないとか、海洋生物に関しても影響が出ているということですよね。
確かに北海道大学などの研究グループが、水温の上昇に加えて海が酸性化することによる影響を指摘しています。
酸性化するということになる。
学生時代に習ったと思いますけれども、二酸化炭素って水に溶けると酸性に傾くんですよ。
はいはい。
なので大気中の二酸化炭素が増えると海に溶け込むと海が酸性化する。
それが長期的に影響を受けると言われていて、
北海道大学の研究チームは、まずホタテガイとエゾバフンウニが心配だと言っています。
どちらも名産ですよね。
私もどちらも好きですけど。
酸性化によってウニの殻とかホタテガイの貝とか、この成長が遅くなる。
あら。
なので小粒になるとか量が減るとか、そういう影響もあると言われています。
やっぱりもう出るんじゃないかと言われているわけですね。
そういう影響が。
そうなんですよね。
これ日本だけではなくて世界的に心配されていて、
よく温暖化の予測などを出している国連の気候変動に関する政府間パネルIPCCという団体も、
何年か前の特別報告書で温暖化の影響として漁獲が減るというのを指摘していて、
このまま対策を取らなければ今世紀末の漁獲量は世界的に2割以上減ると言っているんですよ。
2割。大きいですよね、これはね。
一方では人口が増え続けているので、人口を賄える食料が取れるのかということも心配しないといけない。
そうですよね。
近年サンマの不良が言われていて、これ原因がはっきりしていないんですけれども、
気象庁がついこの間発表した、また7月の三陸沖の海水温が記録的に高いということも発表しているんです。
06:10
なるほど。
深さ300メートルで平年より10度高かった。
そんなにですか。
温水プールみたいな。
いやいや、なんかね、僕も魚屋さんに聞いたことがあるんですけど、これ刺身で食っていいっすよねって聞いたんですね、青魚を。
そしたら最近海水温が高いからあまりお勧めしてませんって言われました。
そうなんですか。
いわゆる寄生虫等が付きやすい状況になっているものもあるから、こちらからは言えないけどもっていうような話をされたんですよ、今年。
そうなんですね。
九州近海の海で獲れた魚だったんですけど、やっぱりかなりそういう海産物、そして我々が普段食卓にあげて食べているものに関しても影響が出てきそうだってことですもんね。
そうですね、短期的長期的にやっぱり食卓の風景とか、お寿司屋さんのネタカウンターの顔ぶれが変わってくるとか、そういうこともあり得るわけですよね。
だいぶネタ減ってると思います、海鮮寿司行ったら。
昔みたいにいろんな種類が、値段も高くなってて安く提供できないっていうものもあるんでしょうけれども、割と狭まってきてるなという印象がありますね。
魚の分布だけでなく、海がかなりいろんなところに影響を及ぼすということは知っておいていただきたいですね。
地球表面の7割は海なので、海について知ることはつまり地球の環境問題について知るということでもあるわけですね。
やはり温暖化、そして海水温、気温ということが全てつながってて、やっぱり高くなってるってことですね。
もう今地球は沸騰している状態だなんて言われてますから、本当に海が冷たくない。
本当そうですよね。それもそうだし、今台風が少しずつ遠のきつつあるんで、少しずつ安心してきてるんですけれども、ということは台風の発生ももっと増えるだろうな、みたいなことも考えちゃいますもんね。
今7号が東京に向かってますけども、8号、9号、10号とこれから台風シーズンなので、気を抜かずに気をつけましょう。
毎日新聞論説委員の本村幸子さんでした。本村さんどうもありがとうございました。
09:00
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