1. 妄想ロンドン会議
  2. 第231回:ナショナル・シアタ..
神戸の片隅からロンドンへ想いを馳せて毎週配信!
今回は、英国発・世界最高峰の舞台を世界各国の映画館で観るという最高の企画「ナショナル・シアター・ライブ・ジャパン2019」より、第一弾『マクベス』のレビューをお届け。
シェイクスピア研究家・桒山先生のパンフレット解説を元に、あんなシーンやこんなシーンの疑問やモヤっとを語ります。

ただ、英国エンタメ好きかつシェイクスピアのライトなファンという、非常にミーハーな位置付けの私たちが独自の視点でお送りする軽めかつミーハーな感想となりますので、敬虔なるシェイクスピアファンの皆様におかれましては決してお聴きになりませぬよう……!!!

ラジオ感覚で、通勤通学・家事や勉強・作業のお供にお楽しみください♪

P.S. それにしても、ロリー・キニアさんかっこよかったですね…。007にそういえば居たよねなMI6のおじさん(失礼)と同一人物とは思えません…!

Sleep no more!
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"What's 妄想ロンドン会議?"

日本に居ながらロンドンカルチャーを遊び尽くそう!
オトナ女子ふたり(Miz&Sin)による、ロンドンニュース・英国Film/Stage/Drama/Book・英会話情報。神戸在住時々ロンドン。

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00:02
第231回妄想ロンドン会議を始めます。
水口です。
清水です。
よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
ちょっとご無沙汰しておりましてですね。
そうです。
はい。
ちょっと1ヶ月ぶりぐらい?
そうなんですよ。だから、しんちゃんとこうやって喋るのもほんと1ヶ月ぶりで。
ご無沙汰しております。
ご無沙汰しております。
それよりもリスナーの皆さまにご無沙汰しております。
いや、ほんとにご無沙汰しております。
お元気でしたでしょうか。
もう知らぬ間にね、春の足音聞こえてきて。
梅の花が咲いてますね。
マジで?いいな。
ありますね。
初めて行った。
結構いいでしょ。こじんまりとしてるけど。
あのね、メルボルンからお客様がいらしてて。
で、あの、私の友達というか、友達やね、美容師さん。
美容師さんがメルボルンからインスタ繋がりで出会った猫友達が来るんだけど、
英語が全然わからへんから、とにかく付き添ってくれっていう。
そういう付き添いで行かせていただいたんです。
マイケルとステファンっていう素敵なカップルがね、メルボルンからやってきて。
ヴァイリン行って、中華食べて、
酒神館でお酒の飲み比べして、
ラフレア行って帰ってきた。
素敵な一日だね。
いいでしょ、いいでしょ。めっちゃ楽しかったです。
何そんな素敵な一日過ごして、私はもう花粉症で散々や。
ロンドンにはないのではないかと私たちが疑っている花粉症。
フェイフィーバー。
どうなんだろうね。
日本の春はね、これがあるから嫌いって思っちゃうけど、
でもまぁね、ちょっぴりぬくくなってきたかな。
そうなんです。
そっちのマニアだ。
本当にね。
美容師さんお疲れ様でした。
ありがとうございます。
そうなんです。本当にね、ちょっと忙しくしてて申し訳ありません。
ただね、忙しい日々のご褒美と言っても過言ではない、
ナショナルシアターライブジャパンの2019年のラインナップですね、
第1弾のマクベスの上映がつい先日行われまして、
だからさ、
はい?
2018年にさ、トントントンって最後来たやん。
来ました。
わちゃわちゃーってなってたやん。
ありました。
ちょっと回った感じするよね。
一息入れたかな。
え、でも2月でしょ今。
1月なかっただけだよね。
やねんけど、ちょっとさ、毎月毎月、なんなら毎週みたいな感じで見に行ってたやん。
確かにね。
あれがまた来るのかなとか、いろいろちょっと困りつつも、また嬉しい年が始まりました。
そうですね。
めちゃくちゃ私たち、英国円溜め好きにとっては嬉しい日々が今からまた始まるということでですね、
このナショナルシティアターライブ、
ポッドキャスト並びにYouTubeでご視聴の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
これはどういうものなのかっていうのをちょっと軽くご説明させていただきますと、
英国のですね、
最先端技術を使って、
03:04
ごめん笑っちゃった。
しーちゃんの顔今張ってみたらめっちゃ目つぶってて、
さっきね、私目つぶってても気にせんといてねって言われたんよ。
花粉症でね、目かゆいんですよ。
でも、気にせんとくねって私は思ったけど、思ったよりめっちゃ目つぶっててびっくりした。
うるさいな。
ぎゅーってつぶってて。
かゆいね。かいたらあかんけど。
これをもうなんか、
いいから飛ばしなさい。私の花粉症トークはどうでもいいね。
わかりました。
ナショナルシティアターライブね、
これは英国の最先端技術を使ってですね、
英国の舞台人たちが
おすすめする、認める舞台を
映画館で
スクリーニング上ですね。
見ましょうという、そういう企画でございまして。
それが巡り巡って日本にもやってきてくれると。
そうなんです。
今年で5年目、6年目ぐらいですかね。
結構長いよね。
本当に本当に。
ありがたい企画ですよ。
ありがたいことでございます。
今回はマクベスが上演されているということで。
マクベス。
ありました。
マクベス皆さんご存知ですかね。
シェイクスピアの四大悲劇のうちの一つですね。
スコットランドの話やっけな。
そうなんです。
絶対私あらすじとか言われへんからなんとなく
さらっと言ってみて。
何それ。
あらすじ。
あらすじを言えと。
言えと。
あらすじきぼんぬですか。
簡単にご説明いたしますとですね。
まず今回のカンパニーのですね。
ご説明からです。
こちら今手元に
ナショナルシアトアラブマクベスのパンフレットがございますね。
まずですね。
主演がナショナルシアトアラブですっかり有名となりました。
若き女優ロリーキニア。
かっけぇ。
かっけぇですね。
彼がタイトルロールに奮しておりますシェイクスピア劇です。
こちらは魔女の予言に惑わされたスコットランドの武将マクベスが
婦人と凶暴し王位を散脱するも。
散脱って言うんですね。
自分の犯した罪におののき天楽の一途をたどってゆくという悲劇ですね。
ほんと悲劇だよね。
そうですね。
まぁまぁ人死ぬしね。
シェイクスピア四大悲劇のハムレット、オセロ、リア王とともに並び称される四大悲劇のうちの一つ。
で、ありますほかですね。
数あるシェイクスピア作品の中でも最も血なまぐさい作品の一つとして親しまれております。
そうやね。
血なまぐさいね。
血なまぐさかったね。今回も死体がバンバン出てきてましたけれども。
ゴロゴロしてたね。
このですねパンフレットにも言及ありますけれども、
06:01
記憶に新しいところでは2015年のザスティン・カーゼルが監督した映画版。
はいはい。
しんちゃんここでクイズです。
誰が主演だったでしょうか。
マイケル・ファスベンダーさん。
正解です。
私たちレビューしましたね。
そうなんです。
ポッドキャストの53回でですね、マイケル・ファスベンダーさん主演マークベスから口レビューというものをですね。
私ね、たぶんね、こないだ聞いたのよ。
私も聞き直した。
聞き直した。
また見るからと思って聞いたけど、まあまあから口やったわ。
なんかすごい怒ってたね。
ちょっとね、やっぱマークベスが舞台作品だって思ってしまっていて。
今までもさ、シークスピア作品を映画化するってさ、ロミオとジュネットだったりとかさ、いろいろあるのはわかってるんだけど、
マークベス、あのマークベスに関しては舞台との比較っていうことをしてしまいだしたさ、私たちが悪かったのかしら。
なんかまあまあね。
そうすごいね、なんかいろいろ文句つけてるので。
私ら若いなって思った。
えー何それ。
あ、でもそうだよね、2015年ってことはさ、16年くらいにこっちに来てるとして、3、4年前ですかね。
その時代の私たちの若きレビューをもしご興味ある方は、53回ポッドキャストで今でも聞いていただけますので興味ありましたらどうぞ。
あのマークベスが大好きな方は聞かない。
そうだね、聞かない方がいいよね。
でもねしんちゃんその年のね、私たちのマフターで割とマークベス第2位とか上位に上げてた気がする。
コスパの良さでやろう。
そんなコスパの良さとかある?
まあまあでもね、このマークベスは映画版マークベスは大きな改編とかもあったりとかして、
割とその今回の演じられていたマークベス、脚本にプラスしてね、ちょっとこう改編されてたところとかもあったりするので、
そういう意味であの、ごめんなさい、私たちのレビューは聞かなくても結構ですので、
あの、よければ映画版のマークベス見ていただくと、より今回の舞台との対比とかも感じられる。
比較するという意味ではね、結構方向性が違う作品になっているので面白いかもよね。
はい、と思います。でね、今回私たちが見たマークベスは2018年の2月26日から6月23日まで。
まあほぼ1年くらいに4ヶ月くらい?
そうなんです。ロンドンはナショナルシアターのオリビエ劇場っていう、ナショナルシアター3つくらい劇場あるんですけど、その中でも一番大きな劇場ですね。
なんかシェクスピア作品をよくやっている印象があるね。
そうだね。ナショナルシアターライブといえばオリビエ劇場っていう。
大掛かりな舞台だよね。
09:02
そうですそうです。ちょっと半円形みたいになっている舞台なんですね。
はい、そこでですね、このナショナルシアターの芸術監督のルーファス・ノリスさんが、
ちょっとですね、あのシェクスピアのこのマークベス、これを現代風のアレンジ。
でですね、新しいマークベスとして息を吹き込んだと。
なんか現代のどこかわからないところみたいな感じにされてたってオープニングのトークで言ってらっしゃった気がするけれど、お洋服を着て。
そうですね、戦国コスチュームではなくっていう感じの現代版のマークベスとして立ち上げた作品です。
このルーファス・ノリスさんはナショナルシアターライブでは三門オペラ、こちらも演出していらっしゃいました。
ロリー・キニアさんですね。
そうですね。このマークベス演じられているロリー・キニアさんはもうナショナルシアターライブファンにはですね、すっかりお馴染み。
と言っても過言ではございません。過言ではない。2回ぐらい言ったな。
まあまあ見たきたよ。
これまでのナショナルシアターライブジャパン劇で言いますと、ハムレットでしょ、オペロ、そして三門オペラ、ヤングマルクス、で今回マークベスということで。
ほんまですよね。すごいよね。
まあでもそれだけ舞台に立たれている方っていうのは、舞台中心にされている方。たまに映画やドラマで見て、うふってなるけどね。
いや本当そうですね。
私も大好きな俳優さんなんですけれどもね。がマークベスを演じまして、そのマークベス夫人ですね。
ローレンス・オリビエ賞の女優賞候補に上がった方、そうなんですね。実力派のアン・マリー・ダフさんがマークベス夫人を演じられていると。
あとは印象的なところでは、舞台セットね。とても印象的なセットだったんですけど、これがね、戦火の馬、ウォーホースでセットされてた美術の方と同じレイ・スミスさんという方ということで、本当に大注目作品。
だね、本当にたくさんの方が詰めかけたんだろうなというのがすごくわかる舞台だったね。
いやー、本当そうですね。というですね、マークベスを見てきた私たち。
はい、こんな私たち。この私たちですね、どういう人たちかと言いますと、日々心をロンドンに飛ばしながら生活してます。英国エンタメ好きかつシェイクスピアのライトなファン。
はい、そしてナショナルシアターライブのコアなファン。そういうミーハーナ位置づけの私たちがですね、独自の視点でお送りします。ちょっと軽めかつミーハーナ感想を今から述べさせていただきたいと思いますので、本当に経験のあるシェイクスピアファンの方たちっていうのは聞いたらなんやねんと思われる方でね。
12:06
あのちょっと舞台をかじったことのある英国ファンぐらいに。本当そうなんです。考えていただければと思います。何この今日の前置きの多さっていう感じなんですけれども。とりあえず行きましょうか。
ドキドキしますね。はい、ですね。ということで早速この幕別の感想を語っていきたいと思います。ここからは全くノー打ち合わせでございますので、私もしんちゃんがいったいどんな感想を持っているのか、どんな感想が飛び出すのかわかってません。
水口は感想を教えてくれなかったんでね。
いや言わんほうがいいかなと思ってね。
面白いですね。なんとなくそれがわかったんで行きましょうか。
えー怖い怖い怖い。というわけでここからですね、一応ねネタバレ聞きたくないよという方はスイッチオフでお願いしたいと思います。
では参りましょうか。
はい。スイッチオフ。よろしいでしょうか。
はぁ。
よろしいでしょうか。
はい参りましょう。
ねえ、幕別に私すごく期待して見に行ったんです。
水口ちゃんがそういう迷いを気を出すときはね、だいたい傾向がわかるよね。
いや違うんです。そんなことない。そんなことない。
私の期待値の高さの一つっていうのに、今回この今私手にですね、幕別のパンフレット持ってるんやけど、こちら解説がございます。
はいはい。
はいえーとですね、幕のプレスを有弁に語るユニークな幕別上演ということで、桑山智成さんが書かれてるんですが、
実は桑山智成さん、京都大学大学院人間環境学研究科、準教授、シェイクスピアを中心に技術演劇の研究を専門とされている方なんですが、
先月のジュリアスシーザーの講座がありまして、
ジュリアスシーザーの作品分析とか時代背景を説明して、最後にそのジュリアスシーザーの舞台作品を見るみたいな、
神戸のね、アートビレッジセンターっていう劇場さんでやられていて、
そうなんです。その講座を私ちょうど先日受けてきたばっかりでして、
なのでそんな桑山先生が寄稿されている。
身近な存在のみなさんが寄稿されている。
これね、実は幕別もまた講座があるそうなんで、
気になる方はぜひ神戸アートビレッジセンターのホームページ見ていただけたらと思うんですけれども、
すごい何が言いたいかというとね、
私は幕別をちゃんと見るのは2回目。
映画のマイケル・ファクベンダーさんのやつ見ました。
そして今回のやつを見ました。
15:00
シェイクスピアさんの脚本的に果てって思うところと、
演出的に果てって思うところとか、感じるところとかいろいろありまして、
いろいろあったところをこの桑山先生が、
うまいこと言葉にしていらっしゃる。しかも面白そうに書いていらっしゃるということで、
ちょっとあのいろんな果てさてがこのパンフレットを読んで腑に落ちたっていうことを、
しんちゃんに伝えていこうと思った。
聞きたい聞きたい。早くちょうだいそれ。
いや、そうだね。
そうですね。
何から話そうかな。
私のね。
じゃあ一言で、今回のマクベスを見た感想を述べますわ。
述べていただけます。
一言にまとめました。
早い。何それ。
一言で言うと、マクベスってこんなイベント少なかったっけ?
というのが感想でした。
なるほどね。イベントね。
人が死んだりとか、人が死んだりとか、殺されたりとかっていうこと?それ以外にも。
大きなシーンと呼ばれる、たくさんの人たちが出てきてワーってなったりとか、盛り上がったりとかっていうシーンが、
中盤の盛り上がりシーンとかね。後半の盛り上がりシーンとかね。
いろいろこう演劇作品、人を飽きさせないためにいろいろ用意するわけですよ。
極端な話、歌ったり踊ったりっていう話になったり。
今回はストレートプレイやし、歴史悲劇なので、そんな歌ったり踊ったりはないだろうとは思っていたけれど、
こんなあれ、まあまあ静かな演劇じゃんって思っちゃったの。
静かな演劇に失礼だね。この言い方だと。
静かな演劇は静かな演劇で多分イベントいっぱいあるんですよ。
そう、私意外と静かな演劇好きやからね。
心の葛藤を見せるというイベントがたくさんあるんですけど、思ったより出来事が起こらなかったの?
私もそれについては思ったことがあって、映画のマクベスを見たときにね、
今回の舞台版マクベス見た後に、もう一回自分たちがレビューした53回のマクベスのレビューを聞き直したんです。
その時に私はものすごく一生懸命頑張って眠らないように起きていたって、
その時の私が言ってたのね、映画を見て。
でも当時の私はそれが映画の演出のせいで眠いと感じていると思っていたらしいんです。どうやら。
画面が暗かったりとかね、そういったことがあったので、まあそれも要素の一つではあったんだろうけれど。
でもね、私今回すごく体調万全で行ったんですけど、前半ね、めっちゃ眠くなっちゃって。
え、一緒?でね、でもね、これって演出じゃないなって思ってその後確認して、
18:05
マクベスの本も読んだんです、脚本。
これどうなんと思って。
そしたらちょっとやっぱりさ、マクベスさ、もうだらだらだら。
喋りすぎやね。
そうやね、めっちゃ喋ってて。
あとマクベスとマクベス夫人も喋りすぎやね。
ずっと喋ってて、でなんか別にさ、もうそれわざわざ言ってくれなくてもいいからちょっと先に進んでくれませんみたいな、
なんか同じことをさ、何回も喋るさ、おじさんみたいな、俺昔はやってみたいなさ、昔語りするみたいな、
ずっとね、後悔してるし、ずっと悩んでて、ずっとなんかto be not to be的なことを言ってるからさ。
昔はよかったとか、あんなことしなければよかったとか、なぜ今俺たちはこういう状態なんだろうなって、
そうなの。
わーっと言ってて、でわかってんねんけど、それ、え、ごめん、歌ってもらっていい?
あ、もう歌で、もう簡潔に簡単にまとめてくれますみたいな。
踊ってもらっていい?みたいな気持ちになってしまったことが今回の一番のなんかこう、私の中のプログレム?
どうしよう!私もそれがね、一番ね、そうだったの。
そうなの。だからちょっと、もう本当にあの、言葉を選ばずに言いますが、冗長に感じてしまった。
選んでるわまだ。私、たるいって今言いそうになった?
うるせー、うるせー。
なんと失礼な。
でもそれが演出面、いやでもナース子のセリフを書いてる以上、そりゃ上演するわなって思っちゃったのね。
そうなんですよね。だから、あの、やっぱりこれはさ、何だろうな、大きな改変を取り入れた、
現代版の、もうなんていうのかな、やつです!って打ち出しがない限りは、ちゃんとこの英国でさ、上演されるシェイクスピアも乗って、
カットされてたりとかはあるけど、できる限りやっぱりその忠実に上演されてるじゃない。
昔の言葉とかもね、そのまんまで。だから今回もやっぱりそれに乗っとって。
演出的な変更はあるけれども、基本的なこのシェイクスピアが書いたセリフというのはそのまんま使ってる。
日本人がね、歌舞伎に対して思っていることと同じことだと思うのでね。
ああいうものなんだって、それを守っていくのも伝統なんだっていう考え方ももちろんあると思うし、
そうやって伝統部を作ってきたっていう誇りもあるから、もちろん忠実に再現されようとするだろうし、
劇局だって、よっぽどの改編がない限り多少のカットで済ますものなんだと思うんだけど、
それにしては長いなと。
そう、やっぱ前半長かったよね。
長かった。
長かったよね。
長かった。
やっぱりね、あのね、マクベスご存知ない方のために軽くあらすじね、
21:01
さっきね、軽すぎるあらすじを言ったんですけども、ちょっと突っ込んだあらすじを言っておくと、
このマクベスは、実はあらすじ的には私はすごく面白いと思ってて、
だよね、だよね、どんなんかっていうと、スコットランドが舞台で、
その戦士であるのね、マクベスは。
武将さんね。
武将さんなんです。
で、ある日森で3人の魔女に出会うんだよね。
で、その魔女からお告げをいただくわけなんです。
マクベス、お前は王になるってね。
そうそう。
で、同行していた友人、ダンカンさんか。
違う。
番公さんか。
番公さん。
番公さんが、お前は王にならないが、お前の子孫が王になるっていう予言を受ける。
で、その2人が遺産で帰って、
いや、あの予言どないなんとかっていう話をしてて、
でもこれ実際、ほんまやったらどうする?みたいなところから本当にしちゃうのよね。
そうなんですよ。マクベスが予言が気になって気になって、
仕方ない。一応戦いの成果を上げてコットランドに帰っていくわけなんですね。
で、王様とかからもやったーって言われて、承認だーみたいな。
承信か。
だからその前に、王になる前にどこかの領主になるっていう予言ももらっていて、
実際そこの領主になれたってことはこの予言は現実なんだ。
そう。って思い始めてマクベス夫人にね。
実はさ、俺魔女から予言受けてさ、領主になるって言われたらほんまになったやん。
で、この魔女さ、お前王になるって言ってんやんって奥さんに言うんよね。
そして奥さんが、マジマクベス、それ絶対王になりやったやんって。
やっちゃえよ。
ちょっとマジそう、え、王いつ、え、今度王うちに来るって。
やろう、あいつやろうぜってなって、
二人凶暴して、マクベスは王様を殺してしまうんだよね。暗殺だよ。
夜中に忍び込んで、自分の手で刃物で殺し、
で、その責任を別の人に押し付けて、
で、自分がもうあたがまに、まんまと座る。
でもその時からどんどんもう神経が苛まれていって、
罪の意識と後悔と、あと奥さんのプレッシャーとにどんどん負けていって、
もうただの愚痴じいさんですよ。
いやいや、今ね、あらすじ面白いって話をしたから。
ね、でもこれ面白いよね。結局ね、そう。
かつかつその友達のね、さっきしんちゃんが言ってくれたけど、
友達って言ったらいいのかな、一緒に戦ってた、
魔女からお告げを受けた時におったバンコーさん。
お前は王にはならないけど、お前の子孫が王になるってことは、
ちょっと待ってってマクベスは考えます。
えっってことは、俺の子孫は王にならないんだな。
24:01
じゃあ俺はどこかで王位を奪還されるんだなってなって、
疑心暗鬼になって、その周りがもどんどん信じられなくなって、
っていう恐怖にさやまれるんだけど、
で、私たちとしては見てるこちら側としては、
魔女の予言って本当なのかな、本当の意味ってどうなのかな、
マクベスって死んじゃうのかな、バンコーの子孫って、
えっって、こっち見てる方はサスペンス的な楽しみ方もできる、
実際その予言の通りにことが進んでいき、
予言の通りだから安心だと思いきや、
実はその予言の本当の意味は、みたいな感じで、
面白いんですよ、あらすじは。
ただね、バンコーがさ、もうちょっと野心家ならね、
話盛り上がったと思うのよ。
ただ彼とてもいい人で、
そうなんだよ。
自分の息子を王にする気とかさらさらねーしみたいな、
でも何回狙われてるから俺っち逃げるとか、
結果殺されてはしまうんですが、
そこで野心も何もない男に対して、いじめだよねあれも。
そうだね。
勝手に疑われて、勝手に追われて、勝手に殺されるみたいなね。
あの人みたいよ、ちょっとちゃうかもしれんけどさ、
ハムレットのさ、ポローニアス。
あーそうだね。
ポローニアス?
ポローニアスだった?
最初。
最初に殺されちゃう人。
うっかり殺されちゃう人。
お父ちゃん。
お父ちゃん。
そうだね、あの人も別にそこまで野心ないもんね。
盗み引きしてただけでダーンって殺されるからね。
あれは間違い殺人か。
お父さんがいると思ったらお父さんか。
そういうことね、ちょっと違うな。
違うけれども、なんかそのぐらいの殺さなくてもいいんじゃないみたいな。
そこがなんかサスペンス要素ではなかったんだね的なところとか。
なんかちなみにこの本もっと面白い、このプロットもっと面白くなるはずやのに、
あれ?あれ?みたいな感じの。
私がねシェイクスピアさんに会ったらね、お前それ2時間に書き直せって言うやん。
そんな言っちゃう?
言っちゃう。
そうだね、休憩込みで3時間あったんですけど。
でもたぶん原尺ぐらいかな。
原尺ね。
分かる分かる、元の尺ね。
そうだね、やっぱり前半かな。
まあまあ脚本に関してはね、400年前のシェイクスピアさんにここで物申しても。
どうやって上映してたんだろうなっていうそれを野外で、今よりも格好良い状況で、
とってもザワザワした中で、声も届かない響かない屋外で、どうやったんだって。
はい、ぜひですね、ナショナルシアターライブのマクベス開設講座にお越しいただきたいと思います。
そうですね。
と、話はね、でもそれ私行こうと思ってるんで、そのあたりもぜひぜひ色々質問してこようと思います。
27:05
ですねですね、そういったことに関してはすごく面白いですね。
そういったことを考えてしまうほどに、だから演出もね、若干面白な演出もね、垣間見えるんですよ。
そうですね。
それを補ってあまりある戯曲の、だから私がさ、マクベスといえば、劇団新幹線さんのメタルマクベスが出てきて。
あれはもうイベント天コ盛りだったの。
わかります、わかります。
歌え踊れのどんちゃん騒ぎだったから、
そうですね。
あそこまでエンタテインメントになってたのかなと思うぐらいに、ちょっとね、特に前半。
やはり前半。
の半ばぐらい。
うん。
もうあの二人で喋ってるシーンとかはね、若干目を閉じましたね。
私本当にここで懺悔していいですか。
うん。目だ。
気づいたら王が死んでたの。
びっくりするね。
え、いつ?と思って。私の中ではね、ちょっと目を閉じて瞬きをしたと思ったんだよね。
瞬きしたと思ったらあれ?王が死んでると思って。
まんま見逃しとるから。
そう、そのシーンを実は見逃しているっていうのが私の犯した最大の罪ですね。
なのにこんな偉そうにマクベスについて語っている。今いいのか私はっていう。
苛まれてますこれマクベス状態で。
苛まれてるんですけど。
うつうつとすればいい。
うつうつとしてるんですけれども。
いやいやいやいや、でも前半はね、そういう意味でちょっぴりカッタルカッタな。
後半はね、起きてたよ。ずっと見ました。
後半はね、さすがにね、もう大悲劇やったけど。
でもそれもなんかあれ?マクベス夫人が死んでからこんなに早かったっけ?とか。
そうだね。しかもマクベス夫人もあんな死に方なのかなとか。
まあね、いろいろ思うところはあったんです。
今、脚本についていろいろお話をしましたけれども、
やはり演出面っていうところにおいてもね、今回は現代的な解釈であったりとか、
ちょっと冒頭にもお伝えしましたけれども、印象的な舞台セットというものが用いられてましたので、
そこの部分もですね、実は私ちょっと物申したい。
控えめに言いますけれども、ちょっと物申したい部分がありますので、
もしかしたらそのね、ちょっと今脚本に対して抱いていたちょっとこう不明瞭な点というか、
もやっとしたところっていうのは演出による部分もあるかもしれないので、
そこに関してもちょっとお話をしてみたいと思うんですが、いいですかしんちゃん。
受けて立とうじゃねえか。
受けて立ってくれる。
今回はですね、何回も申してますけれども、現代的解釈ということで、
一応ね、その皆さん着てるお洋服っていうのは現代っぽい服なんです。
30:03
リアルに戦闘服ではないけれど、なんか寄せ集めの服とか寄せ集めの素材を使ったような、
ちょっと不思議な国の。
そうなんです。
でもジーパンとかね。
どこの時代とも、そしてどこの国ともはっきり言わないけれども、
なんとなくこの今現在の地球上にあるかもしれない、どこかの国のどこかの話みたいな、
ちょっとこうファンタジックな要素、抽象的なアイテムも取り入れつつ展開されてましたね。
鎧が鎧の手じゃなかったとかね。
そうですね。
ダンボール素材で作られた鎧というのをまとってて、
だからちょっとあれは象徴的なアイテムだったのかな。
リアルなものではなくて。
ゴムテープでぐるぐる巻きにするとかね。
そうね。
そういう、ちょっとさ、
それがどういう効果を生んだのかがちょっとわからなくて。
そうですね。まずは現代設定にするっていうところがね。
数々のシェイクスピア作品、現代解釈っていうのをされてます。
このロリー・キニアさんの、私たちが日本で見た最初のナショナルシアターライブハムレット。
現代的解釈をなされたハムレットを見ました。
あれは国を企業に置き換えてみたいな形にされてたので、
みんなビジネスマンで社長と若社長とみたいな話になってたけど、
それはとても非常に興味深く見た。
そう、むしろ今まで見たどのハムレットよりめちゃくちゃ面白くて、
わかりやすいなと思って拝見したんですけれども、
あとは記憶にも新しいですが、12月に見ましたジュリアス・シーザー。
ベン・ウィショーさん主演のものなんですけども、
これも現代のローマが舞台に置き換えて。
なので決してローマ時代のお話でもなく、
センプルピアが生きていた時代でもなく。
ジュリアス・シーザー。
剣術ではなく剣術を使って暗殺されるという、
そういう展開になっていたんですけれども、
今回もそういう解釈たちの作品のうちの一つに並ぶのかなと思うのですが、
この幕、現代版にしてはいけなかったのではないか。
むしろ現代版にすることで、
ちょっと減ってしまった大きな要素っていうのがあるなと私は思ったんです。
言っていいですか。
王様、王になりたい、王座につきたいというその王の存在っていうのが、
現代版にすることによって、
またこの現代もどこかわからない、
なんていうんですかね、サムウェア的な感じだったので、
33:06
この物語の今回のマクベスで描かれているこの国にとって、
王様っていうのがどのぐらいの力を持った、
どれほどのものなのかっていうのが、
私にはちょっと理解できなかったんです。
共通の認識として持てなかったのよね。
マクベスがさ、そこまでこの王座に来たいって思わせる、
モチベーションが伝わってこんかって、
なんていうの、
言い方悪いかもしれないんだけど、
テロリストたちの集まりみたいな感じにも見ようによっては見えるというか。
衣装さんのお話で、
正規軍と非正規軍で衣装が違うって言って、
途中でイングランドから兵を返ってきてって言った人たちは、
明細服のきちっとした軍服を着ていて、
それに対してマクベスたちは、
寄せ集めの素材のような鎧を着けて、
私服で戦うっていう状態になっていて、
正規軍に対して非正規軍がこういう格好をしているっていうことは、
とてつもなく文化の遅れた国なのじゃないかとか、
貧乏なんかなとか、
治安がわからないとか、
そこの国の情勢がわからない、
ここが軍有発挙的なものなんだとすれば、
現代は一体どこを想定してもさって、
今はもう悲しいけれど、とても紛争がいっぱい起こってて、
ある程度どこが想定があるのなら、
こちらもイメージしやすいんだけど、
そうではないって言ったよねっていう。
そうなのよ。
したら一体そのグループの規模もわかんない、
その王様というのが、
どんぐらいの殺してまでなりたい地位なのとか、
なった後に一体彼らにどういう未来が待っているのかも、
ちょっと想像ができなくて。
現代社会において、
王様殺して王様ってありえへんやんか、
国家としてね。
っていうのもわからないし、
例えばシリアとか、
内戦に苦しんでいる国々を想定したのであれば、
イングランド正規軍とかっていうことは、
言ってほしくなかったし。
そうなの。
結構イングランドだの、スコットランドだの、
出てくるんだよね結局さ。
地名もいっぱい出てくるし。
出しちゃうと、イングランドかーって思って、
現代であれって、
なんかねそういう、
私たちが今普通に持ってる、
一般常識として持ってる世界の認識っていうのと、
この劇世界での認識っていうのが、
ちょっと私コンフューズしてしまって。
36:01
ちょっとフワッとしてたよね。
そこがなんか嘘くさく感じてしまったんだよね。
何にも共感できないっていうか、
なんなんていうか。
地名だけでも架空のものにしてくれてればまた違ったのかもしれないけれど、
そこはとてもリアルだし。
そうやねんなー。
コーダーの漁師とか言って、
言ってた。
言っちゃうけど、
地名出ちゃったーみたいな。
そうやね。
なんかジュリアス・シーザーとかの時は、
全然そんなこと思わなかったのに。
あれはあれで、
ある程度こっちでも想定ができる範囲内だったし。
そうだね。
描き方とかもね。
世界の持っていき方も確かにそうだね。
時の流れが違うローマなんだろうなとか、
思えたのとこの差は何なんだってちょっと思うよね。
確かにそうだよね。
言ったって時代錯誤なこと言ってるしさ、
ローマがそんな国じゃないって今知ってるやん。
知ってる。
あれも王を殺す話だけどさ、
ローマ帝国っていうものを
想定しながら現代風にしているところと、
コロッと現代っぽい何かに置き換えているっていうところで、
ちょっと差異が見えるのかなーという。
ちょっと腑に落ちるって思いながら見ていた。
後悔の幕弁。
うん。
だよね。よかった。
私だけじゃなかったんだ。
なんかふわっとしてるなーと思ったし、
すごい細かいこと言うんだけど、
市長さんがチャックとかを全部外して、
ベルトとか紐で縛ったりとかっていう別の着方をすることによって、
違う空気を出すんだっていう話されてて、
和服別婦人が履いてるジーパン見たらジッパーついてた。
なんでこれ取らんかったん?って思って。
あんたこっそり言うたやん。
だから完全ファンタジーの、
現代やけど別基軸のディストピア。
よくあるじゃない。
戦争によってかなり荒廃してしまった。
アキラみたいなやつね。
そうそうそうそう。
そういう世界観なのかなって思いきや、
いや、そうでもなん?みたいな感じで、
入り込めなかったんだね、その設定に。
それが衣装の、
ごめんなさいね、本当にごめんなさいね。
衣装の力もちょっと足りなかったのか。
それやったらあそこで、
ダンボールの甲冑は使ってほしくなかったから、
リアルなものと、
具体的なものと抽象的なものっていうのが、
ちょっと世界線を越えて、
混合されてしまってる気がして、
シェイクスピアね、
私ごめんなさい、
最近小山先生の授業受けてきたので、
39:02
シェイクスピアというのは、
具体的なものと抽象的なものというのを、
セリフだったり設定に散りばめることでね、
例えば最近のジュリアス・シーザーだったら、
アントニーの演説、
シーザーが亡くなってからのアントニーと、
ブルータスの演説っていうのがすごく有名ですよね。
ブルータスが演説した後、
アントニーが演説して、
人々の気持ちが、
彼らが喋ってるときにどんどん動いていくっていう、
有名なシーンがありますけれども、
ブルータスは抽象的な話をして、
アントニーが具体性を持った話を、
まるで見てきたように、
芝居で演じるかのようにするっていう、
そこで観客の、
観衆の心をグッと掴んでるんだよっていう話をね、
理系と文系が欲しかったんだからね。
そうそうそう、
そういうことしてたんですけれども、
そういう技を、
セリフだけじゃなくて、
ふんだんに散りばめているっていう、
そこがシェイクスペアのお芝居の魅力なんだっていうのをね、
話し聞いて、
ほー、そうかーって思ったんです。
だからその文脈からいけば、
今回の衣装っていうのは、
具体的なものっていうのと、
抽象的なものっていうのが合わさった、
非常にシェイクスペアらしいものなのかもしれないと、
私は思いながら、
一生懸命解釈をしながら見てたんだけれども、
配布に落ちませんっていうので終わっちゃって、
ダンボールの甲冑をね、
ガムテープでぐるぐる巻きにして装着するっていう、
で、脱ぐときには、
それをバサッとこう切り裂いて脱ぐっていう、
それとかも、
手段としては、
演出としては面白いなって思ったけど、
なんかうまく物語に作用してないなっていう風に感じちゃったんです。
なんか、
であれば他の素材もそうするべきなんではないだろうかとか、
そうだね。
単純にね、すぐに思いつくのはそういうことなんだろうし、
これが何を象徴しているのかって、
あの、そんな、
鎧とはいえ脆いものを身につけて戦わなければならない男の意地かとか、
いろいろ考えてんけど、
思った。でも別にそれがさ、
何か、
何か、
何か、
何か、
何か、
何か、
何か、
何か、
何か、
それは致命的にはならない。致命傷にはならないじゃない。
そこまでリアルに戦うシーンも最後までないしさ、
部長、
部長、
部長、
部長、
武装を示すアイテムは他にもあったんじゃないかなとか
確かにそうだね
なんかねそういうところであのセットにしても
お客さんが橋が出てきて
それになんかポールが何本か立っていて多分処刑台なのね
42:00
だから人形の
花瓶みたいなとか人間の腹綿を思わせる何かというものが
下に落ちていて生首が上につけられていたりとか
あと魔女のアクセサリーが人間のパーツなのよね
あー気づかなかった
なんか人形を分解したみたいなものを
あのなんていうの
十二条につなげたものを身につけた魔女
三人の魔女っていうのが出てきてて
それもなんかさ
いやでもなんか尺度おかしいやん
全員赤子かとか
そうね
うんはいはい
なんかそれが意図するもの
いや魔女ってそこまで恐ろしいものとして描かれてない
人を食う化け物として描かれてないじゃん
シェイクスピアの物語で
予言を与えるものやん
そうだね
それで人を騙してその騙した人を食べてる
みたいな印象なのかなとも思うんだけど
それにしてはちょっとなんか安っぽく見えてしまって
そうだね
あの魔女のね
三人の魔女のね
なんかスエッコちゃんみたいな声超可愛かった
マックフェイスって言ってた子
マックフェイス
そうそうそれが可愛かった
テレパイ
そうそうそれ可愛かった
まあねいろんな声のトーンを出される方
一番メイン魔女
メイン魔女ね
方がすごい重低音みたいな響く声の
結構黒人さんかな
すごい伸びやかな低い声を持たれていたし
真ん中の人はちょっとよく
ちょっと印象が軽いね
ちょっと普通っぽかったけど
まあまあそういう人もいる
ノーマル魔女なんじゃない
で三人目がすごくハイトーンでとかっていう
見せ方は面白いなと思うし
やっぱりなんか呪術的な言葉をずっと呟いていたり
そうだね
森の子玉のような台詞を吐いていて
表面高くはあったけど
じゃあなんかもうそれも抽象で良かったんじゃないのって
人のパーツを身につける必要がどこにあったのか
なるほどね
そこに関しては全然
なんかむしろ気にしてなかった
そんな
しんちゃんめっちゃ細かく見てたね
なんかあるなと
最初のシーンのポールに何か巻きついてるなと思って
本当だ今ねちょっとパンフレットの写真見てるんですけど
パーツがあるでしょ
あなんかへそのうのついた赤ちゃんの人形を
そうそう
右手に下げてますね
とかせいこちゃんかな
あとやっぱそのポールの下には
はいはい
もう本当に赤ちゃん人形が
ぐっちゃぐちゃにされた状態のものが巻きついている
巻きついていてっていうのも
ここまで何か荒廃させる意味があるのかなって
じゃあここまで治安が悪い国なんだったら
何か下告状があり得るのかって思っている割に
イングランドって言っちゃうから
じゃあここはどこなんだいっていう話になるよな
とかいろいろ思っちゃって
私ね一番期待してたのが実はこの舞台セットだったんです
ツイッターとかでも
45:01
この幕別の舞台が組み上がるまでの早回しの動画が流れてきたりとか
そうタイムラプスのやつとか
あとはこの舞台写真
今ねこのパンフレットで見てますけど
印象的なやつこれがめっちゃかっこいいなって
この静止画で見たら非常にかっこいい
これがどういうふうに
幕別の舞台で生きてるんだろうと思って
ワクワクしながら見に行ったんだけど
最初にそのインタビューが流れて
その時にこの舞台セットこだわり
どうこだわったのかっていうのを教えてくれるんだよね
この幕別っていう物語を上演するにあたって
今回一つの大きな象徴的なセットを作ることによって
全てが解決できました
それは何かって言ったら舞台上に置かれた
斜めに伸びるかかる大きな橋
結構な角度のついた
結構ズルズル滑っちゃったからなみんな
この橋が盆の上をぐるっと回るわけなんですね
でドーンとこの何やろうな
イメージ的には五条大橋を超でかくした感じって言ったら伝わる?
ペンケンさんが撮り放てる感じね
これのめちゃくちゃでっかいやつがドドーンってあってね
眼鏡橋とか太鼓橋とか
そんな感じ
途中までの眼鏡橋みたいな感じのがあるんだけど
この橋が森にもなり
そして何にもなり山
山肌のことかなにもなるし
でいろんなものになるっていう風に言ってて
ほほーって思ったんですね
まあその舞台のさ
舞台美術っていうか演出の技の一つとして
一個の象徴的な舞台美術をいろんな使い方をして
いくとおりもの表情を見せてくれるっていうのが舞台の醍醐味でもあるじゃない
まあ見立てっていうのかな
これに見立ててこれを使う
この側面をこれに見立ててこのシーンっていう使い方をね
よくすることがあるんですが
今回もそういう意味を持って
この橋というのは作られてたわけなんですけれども
まず一番最初ファーストインプレッションですよね
ババーンとこの橋がかかっているところから始まります
ヒースの荒野と言われるところで
マクベスとバンコウが三人の魔女に会います
その魔女に会うのがこの橋の上です
で橋の周りにはもう何やら怪しい
シャラシャラしたなんていうの
このわかめみたいなものがかかってて
でしんちゃんがさっき言ったみたいに
いろんなポールのたまどにはちょっとおどろおどろしい
生臭いなんて言うんですか
オブジェと言うか
いろんな意味ありげなものが置かれてて
荒野というものが表現されてる
荒野かこれが荒野かと思ってみました
でその後とかね
48:01
まあお家のシーンとかそういうのはクルッと回って
橋のたもとにご用意された小屋のセットで
天井のない小屋のセットとかで描かれるわけなんですが
そして節目節目にこの橋が登場します
ただ私思いました
同じ橋にしか見えない
これがいろんな表情を持ってね
荒野に見えたりとか山に見えたり
お城に見えたりとか
はたまたあの橋としてね
そのまんまブリッジとして見えたりとかするんだったらいいんだけれども
最初にそのヒースの荒野で出会った魔女も
魔女の洞窟に行くぞって言って
行った洞窟としての橋も
そして最後に戦ったバーナムの森ですか
バーナムの森が動いたらマクベスが危ないみたいな
そういうバーナムの森が動かない限り
お前は知らないって言われている
その動くと言われるバーナムの森ですね
もうまあまあ動いてんねん
この橋動いてんねんけど
バーナムの森もっと動かさんみたいなとか
なんかこの橋しかもみんな演技がしづらそう
ズルッズル滑って行ってたしね
そうなんかこの特にね
やっぱミスバだと思うの
いろんなさ最後のマクベスとマクダフの戦いとかも
でもこの橋がこんだけ傾斜があってちょっと動きにくい
しかもねあのこっちから見てたらそこまで感じないです
実際あの役者さんこの上に立ってたら
めちゃくちゃ怖いと思うんです
しんどいよこれは
手すりもないしめちゃめちゃ急やしね
この上で戦わないといけないんですよね
なんか私剣も何も見えんかったけど
あれ短剣とか持ってたの
なんかもう素手の殴り合いをしてる印象しかないんだけど
最後だって首切られるもんね
バーンって一回投げてたし
ああいうものは持ってたと思うけど
すごいスローモーションでさ
これなんかあえてのスローモーなのか
なんなのみたいな
ちょっとこのポールもないと多分滑り落ちちゃうから
これを足がかりにして
最初にね死体でバーって転がり落ちる人たちが足引っ掛けて
そうだね
動いたりとかしてたけど
そんだけ滑るものを作ったんだとすれば
なんか負担がすごくてね
すごいチャレンジングではあるけれども
なんかちょっと私はこの橋の存在に関しては
これが後ろに見えてね
二人の寝室にベッドに見えたらすごいと思うね
きっとなんかそういう見せ方ができる仕掛けも
やろうと思ったらできるんだろうね
でも今回別にそうでもなかったもんね
部屋は普通に他の部屋が出てきてたから
ちょっと貧乏そうなお部屋だったね
しかもね
城とか行くときのお部屋とか
っていうのをちょっと舞台セットとか
衣装とかにもちょっと感じてしまったんですね
そうかしんちゃんもそう思ってた?
なんかね
51:00
雪届かぬって思ってた
なるほど
すごくやっぱ見番もいいし
赤い服を着た王様とか
やっぱねすごく象徴的で美しいなと思うんだけど
この世界観でこの服着れるんだったら
みんなももうちょっと衣装が着よう
そうそうなんかちょっとベルベット地の
別賃の赤いスープみたいなのをね
めっちゃ高級そうな
仕立てのいいスーツを着た王様っていうのが
出てくるんだったら
部下そんなジーパンで戦わなくてもさ
そうだね
言っても領主じゃんとか思ってたよね
確かに確かに
そうだね
でねまあそういうちょっとこうさ
物申したいようなところがね
含んでしまいたいところがいっぱいあるんだけれども
あのこのナショナルシアターライブパンフレットの
桑山先生の解説によりますとですね
まあちょっとあのここ面白かったなと思うので
しんちゃんにもシェアしとこうと思うんですけれども
えっとまずですね
この今回オリビエ劇場でオリビエシアターで上演されて
広い広い劇場で上演されたマクベスなんですけれども
割とあの20世紀に上演されたマクベスの上演っていうのは
主人公と観客との関係を深めるために
小さな劇場空間が好んで使用されてたんだって
だからそのマクベスのその前半のね
長い長い語りだったりっていうのも
もっともっと小さな空間で密接な状態で
緊密な環境性で聴けるってことね
うん観客はねそうなんです
でも今回のねルーファス・ノリスの演出のこの作品っていうのは
マナショナルシアターの一番大きなオリビエシアターが選ばれたということで
であのそのなんて言うんですかね
えっと観客との距離がもともと遠い
だけれどもそれに加えて実は
観客の舞台正面の観客席
前列二列っていうのは観客が座ってなかった
もっと距離感を上げてた
でしかもマクベス演じるロリー・キニアさんは
舞台のもう一丁近い周り舞台がありますよね
この周り舞台の上に橋だったりとかお部屋のセットがあるんですけれども
この周り舞台よりも前方に出て
セリフを喋ることっていうのがほとんどなかったんだって
だからあえてもう距離感というものを取って
割と私たちがもう意図して俯瞰してみるように
彼らとの距離が近くないようにっていうのが
意図された演出だったそうです
そういうことで作られていたと
これによって小山先生おっしゃってますけれども
一人の男が悪の道にはまっていく様を
54:00
現代的で混沌とした環境とともに
これセットとか衣装のことですね
共に距離を持って提示し
悪や恐怖がはびこるプロセスについて
観客に考えさせているように思われると
うまいこと言い張るね
そうなんです白深い
私は先生に次回お会いした時に
このところの本当の意図を聞きたい
先生あの実際どうなんですかと
先生がもっとおっしゃっているのは
先生ロリー・キニアさんに大絶賛されています
私も大絶賛なんです
ロリー・キニアさんの演技
ロリー・キニアの演技はこの距離感と合致している
キニアは生身と知性と兼ね備えた演技が特徴的であり
ハムレッテ・オセロのイヤーゴを公演して
高い評価を得たと
本公演でキニアは内面に力を秘めた
緊張感ある演技を行い
高齢を落とした世界の中で
心の闇と戦う男を力強く表現している
それに関しては完全同意
私も完全同意です
本当に同意です
というわけでのりつさんの解釈っていうのが
このマクベスと観客との緊密な関係をさほど引き出さず
助長的な高揚感を盛り立てないので
まさにそうです
私たち助長的な高揚感を盛り立ちませんでした
好みが分かれるのかもしれない
しかし名人芸ともいえるキニアや
ダフの演技と絡まることで
極めてユニークなマクベス上演になっていることが間違いない
素晴らしい
もうね拍手です
小山先生拍手です
小山先生ね
しんちゃんに本当にめちゃくちゃ好きなタイプの先生だと思う
話聞いてる限り楽しそうなんですよ
すっごいキュートで
同じところにいても会えない
しんちゃんねそうなんだよね
ニアミスしてるんだよね
近くにいるので
そうそうそうそう
お会いできてないのを注意深く見てください
私は次回の講座でね
私のマクベスに対していただいた感情だったりとか
不満点っていうと
なんかあれだね
私が疑問に思う
ちょっとこう感じ取れ取ることができなかったとこを
解消するために
そうなんですそうなんです
あの瞬間中で飲んどいて行くから
本当にねそうなんか先生にもいつかね
このポッドキャスト出ていただけたら
どんなに素敵なことだろうかと思ってるんですけど
ただ私もまだ造形が深くないので
まだまだもっと勉強してから先生にお告白させていただこうと思います
そういう感じでした
今回のマクベスどうですか
先生の解説で示させていただきありがとうございます
綺麗にしまったと思う
57:01
すべてはここに持っていくため
私たちのやつは綺麗にしてください
あとはね一個だけ
ツイッターで見たところなんですけれども
私のシアターライブではまたまたよくこういうことが起こります
ちょっと映像に映し切れなかったところっていうのね
あのねマクベス夫人ね死にましたっていうふうにさ
まあ気が狂って死んじゃうじゃない
あれさあの映像では見れなかったけど
実際劇場で見た人たちは
あの手首を切り落として死んでるっていう姿を見て
なんとなくなんかね
手首がないなっていうのは見えた
本当にそうやったんだ
だからそういう風ななんていうかリアリティというか
ちょっとね残酷なシーンをすごく残酷に
より残酷に描いていた作品でもあったので
そこはね本当良かったなって
あの怖い感じホラーっぽい感じっていうのも
すごい良かったなって思ったところではありますが
驚しい感じね
はいそうなんです
なんかちょっとね
あの手放しに大絶賛っていう感じではない感じ
そうなんですそうなんです
感じでごめんなさいって感じ
ただこういうお話をね
あの英国演劇ファンのしんちゃんと一緒にできることだったりとか
こうして皆さんにシェアできるという
もうこういう意味においてね
もう本当にナショナルシアターライブってやっぱ楽しいなって
こういうのを見てやっぱ学ぶべきことが多いなとか
なんかちょっと感じた違和感っていうのを言語化して
皆さんにどうにかして分かっていただければというか
伝えた上で何かレスポンスがあれば嬉しいなとか
そういうことは常に考えているので
もしあの皆様が何かそれちゃうねって思われたら
是非是非ご意見いただければと思います
でですねそんなナショナルシアターライブ
もちろん次回の作品も決まっております
次回ですね3月1日から3月7日まで上映されます
バージニアウルフなんか怖くない
3月1日から3月7日?
そうですよ
無理じゃん
しんちゃん無理なのこれ
3月1日から3月7日です
頑張る頑張る頑張る
もししんちゃんが見れなかったら私が
めっちゃ見たいねルークドレッドウェイ出てるじゃん
私あのあれですよ
えっとなんだっけキャバレーじゃないわ
なんだったっけ全然違うわ
そうホリーズの出演してられました
イメルダースタウントンさんも出てらっしゃいまして
ローゼンプーツさんとか出てるよね
出てらっしゃいますよ
これ大注目ですよやっぱね
超有名劇局
がですね上映されますので
ぜひぜひ皆さんも見に行っていただきたいなと
そして私たちと共にですね
ああでもなかったこうでもなかったと
作品について語る場をね
ネット上に持っていただけたらなと
はい楽しみだわ
本当楽しみですね
というわけで
妄想論のおかげでお便り募集しております
1:00:00
ツイッターでハッシュタグ妄想ロンドン会議をつけて
つぶやいていただくか
インスタグラム
ツイッターでもいいですね
DM直接のコメントでも全然構いませんので
はいお待ちしております
もしメールでですね
思いの滝をぶつけたいという方いらっしゃいましたら
妄想ロンドン
atmarkgmail.com
m o s o l o n d o n
atmarkgmail.comまでお手入りください
もちろんあのポッドキャット
iTunesのレビューですとか
あとyoutubeのコメント欄にコメントいただいても
めちゃくちゃ嬉しいです
妄想ロンドン会議で検索していただきまして
あの私たちにお声を届けていただけると
めちゃくちゃこのポッドキャストを更新する
励みになります
はいよろしくお願いします
よろしくお願いいたします
はいしんちゃん言い残したことないですか
今私は急いでそのスケジュールを調べております
めっちゃ一生懸命あの開いている人がいます
iPhoneを開いてますね
はいというわけで皆さんもね
ぜひ今すぐあのカレンダーに
3月1から3月7まで
ナショナルシアターライブと書いていただけたらと思います
もちろんねなんかね最上映っていうのもされたりするんですけれども
まあそれまたですねやはりね
みんなでね一緒に見たいなと
ですね
はい思いますので
はいよろしくお願いいたします
たぶん私が行けなくてもレビューはするので
そうですね私がしんちゃんにこんな作品だって
っていうのを伝える回っていうことになるかなとは思います
はいなのでまた聞いていただければ幸いでございます
はいそんなとこですかね
はいそれではまた次回お会いしましょう
ありがとうございました
さようなら
01:01:35

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