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2025-10-15 10:23

“歩く速さで”って誰の歩幅?テンポ記号の不思議

MORNING NOTEは兵庫県三田市にある平瀬楽器がお届けする毎朝10分くらいの音楽トーク番組です
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サマリー

今回のエピソードでは、音楽のテンポ記号の重要性とその歴史的背景を探ります。特に、アンダンテやアレグロなどのテンポ記号がどのように解釈され、演奏に影響を与えているのかについて議論します。

テンポ記号の基礎
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬トモキです。
今日は、歩く速さで”って誰の歩幅、テンポ記号の不思議というタイトルでお話をさせていただきます。
料理をする時とかに、大さじ1杯とか小さじ2杯とか、分量あるじゃないですか。
あれって明確に決まってて、ちゃんと測る道具も存在しますよね。
でも音楽の世界のテンポ記号って、実は測る道具が存在しないんです。
今日はそんなお話をしたいなというふうに思います。
はい、この番組は兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベント作りや動画制作の裏話まで、音楽と街のあれこれを毎朝少しずつお話ししています。
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はい、というわけで今日は水曜日、音楽ミニ豆知識ということで、音楽に関する豆知識をお話しする日なんですけれども、
歴史的なテンポの変遷
その中でも今日はですね、楽譜の一番上に書かれているテンポ記号のお話をしたいなというふうに思います。
テンポ記号、最近でしたらね、四分音符イコール100とか120みたいに数字で書いてあるものもあるんですけれども、
多くはアレグロとかね、アンダンテとかね、書いてあったりしますよね。
あのテンポ記号ね、なんとなく雰囲気で覚えてません?
あれって実はですね、速さも表現してるんですけれども、気分も示してるっていうのをご存知でしたでしょうか。
最近はメトロノームというものがありまして、BPM、ビートパーミニッツですね。
1分間のこの打つ速さ、テンポの数字っていうのが出るんですけれども、昔はそんな機会なかったんです。
1900年代かな、できたのがメトロノームがね。
それより前っていうのはそんな機会なかったので、感じ方で決めてたんですよね。
だからアレグロイコール速いっていうのもあるんですけれども、どっちかっていうと軽やかにとかね、明るくみたいなニュアンスで書かれていたそうです。
他にも出る記号のイメージだと、ラルゴっていうとゆったりとか騒々にっていうイメージ。
今のラルゴもゆったりですけどね、騒々にっていう感じですね。
アダージョは穏やかに、アンダンテは歩く速さで、アレグロは明るく生き生きとですね。
プレストは素早く、この辺りは別に今のテンポ記号と同じことを言ってるんですけども、
今やったらプレストって言ったらまだ180から200ぐらいですよね、アレグロって言ったら120ぐらいですよね、みたいなイメージが音楽やってる方ってあると思うんですけども、
実は昔はそんなことなかったんです。じゃあね、アンダンテ歩く速さでって言ったって、誰の歩幅ってなるじゃないですか。
子供が歩く速さと大人が歩く速さと2メートルの人が歩く速さと全然違うと思うんですよね。
そこら辺がね、面白いなあというふうに思います。
これってどういう風な時代を経て変わってきてるわけなんですよ。国とかによっても全然違うんですけども。
例えばバロックの時代、1600年代ぐらいはやっぱりその今話しているようにテンポっていうのは気分で感じていました。
だから今で言うとアレグロは100から120ぐらいっていうのが大体多いと思うんですけども、
これがメンデルスゾーンとかバッハの時代のアレグロの曲をですね、今のこのスピード120ぐらいで弾くとちょっと早いなって思うような専門家もいたりするようです。
実際にちょっと早いかもしれません。今はだんだんね、やっぱり現代に近づくごとに忙しくなっているんでね、テンポは多分早くなっていると思いますね。
モーサルトとかハイドンとかが活躍した古典の時代はどうかというとアレグロは軽やかで明るいっていうニュアンスで使われるようになりました。
でも速さはそんなに早くないんですよね。軽やかっていうのは早く行きすぎるとちょっとおかしくなるんですよね。
だからモーサルトの時代のアレグロっていうのは大体120前後ぐらいが多いのかなっていう感じ。
作曲家からのメッセージ
で、ショパンとかリストの時代のロマン派になると今度はですね感情表現の方が勝っちゃうんですよね。
あのさっきの軽やかとか明るいとかの方が勝っちゃって速度はちょっと置いてけぼりになってしまいます。
なので同じアレグロでもこれが急に激しいアレグロになったり優雅なアレグロになったりするんですよ。
軽やかな方が優先されてテンポはどちらかというとそれについていく感じ。
作曲家の性格に近いような感じの言葉になってきます。
まあその今テンポのお話アレグロって言ったらまあ大体100から120とかまあ高かったら160とか言っちゃうこともあるんですけども。
これね例えば100から160だとしたらめちゃめちゃ幅あるじゃないですか。
でもこれ全部アレグロなんですよね。
今風に言うとやっぱりアレグロって言ったら120ですよプレッソって言ったら200ですよってピッチリピッチリ決まっておくのが多分今の現在の考え方かもしれないですけども。
実はそうじゃないんです。今もやっぱアレグロって言ったら100から160は早いにしてもまあそれ前後ぐらいを全部アレグロっていう風に言います。
要はその心の速さっていうかな作曲考えている速さはもちろんあるんですけれどもそれにどうやったら近くできるやろうかな。
自分の気持ちはどこにあるかなっていうので決めていいっていうのがこの速度記号なわけなんですよね。
簡単にまとめるとですねテンポ記号っていうのは作曲した人がですねこの曲はこれぐらいのテンポが心地いいでしょうねということで考えてつけたものなので作曲家の気分のメッセージなんですよ。
気分って言うとよくないかもしれないんですけども。だから例えば同じアレグロでも早く弾いてほしいんであればアレグロってまあ書くんじゃなくてプレストって書いたかもしれないですね。
なので早くではなくてどんな気持ちで演奏してほしいのかっていうのを伝えようとしているわけなんです。
アレグロは早くよりもやっぱ軽やかに弾いてほしいからこれはアレグロだよねっていう風に書いてるわけなんですよ。
同じゆっくりでもアダージョなのかラルゴなのかっていうのはやっぱその曲の持っているイメージで書かれているわけです。
今はやっぱその1900年代以降メトロロームというものが出だしたのでそれでだいたいこうねあの速度記号っていうのが出ましたのでね。
みんな演奏にはそんなに困らんとは思うんですけれどもそこだけではなくてその作曲家からのメッセージとしてのこのテンポ記号のイメージっていうのを受け取ることでやっぱり楽曲を持っている楽曲が持っているその性格というか雰囲気を出せると思うんですよ。
逆にここを全く無視してはいこれはもうアレグロの120ですアンダンテなんで70です80ですみたいに数字だけでやっちゃうとちょっと違う音楽になってしまうかもしれないです。
もちろんガイドなのでねある程度は正しいと思うんですけどもやっぱりそこに隠れている作曲家からのメッセージっていうのをきっちり受けていることができれば
もっともっとその曲の持っている印象っていうのももっともっと伝わると思いますしその音楽が持っている性格みたいなものもそれを聞いている人にも伝えられるのかなというふうに思います。
だから作曲家演奏する人っていうのは作曲からのメッセージを受け取ってそれを聞いている人に伝えるっていう役割があります。
その演奏する人が例えばアレグロやったらじゃあこれぐらいのテンポなんかなってこんな感じで演奏すればいいのかなっていうメッセージを受け取ってそれをまた次の人に伝える。
伝わった人がこれはきっとアレグロだなって軽やかだなって思ってもらったら多分それは作曲家からのバトンをちゃんと受け継いでいるって形になるんでしょうね。
音楽っていうのはその速度記号ではなくてやっぱその感覚であったりとか息遣いみたいなもので感じるものですしそれを伝えるものっていうことだと思います。
そんな視点でね楽譜を見てみるとまた新しい発見があるんじゃないかなというふうに思うんですよね。
手近な楽譜を見ていただいてここにアレグロって書いてあるわってプレストって書いてあるわってアダージョって書いてあるわってなった時に
じゃあこの時代のこの作曲家ってどの時代に生きてたんだろう。この人のアダージョって一体どんなもんなんだろうって考えることがやっぱその音楽の楽しさだと思うんです。
そういうふうな新しい発見、新しい楽しみ方っていうのもぜひこのテンポ記号から学んでいただけたらなというふうに思います。
はい今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。
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10:23

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