ピアノの夏バテ
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬トモキです。
今日は、ピアノも夏バテします。梅雨明けの今こそ気をつけてというお話をさせていただきます。
関西と九州、四国は早々に梅雨明けしましたけども、ピアノも夏バテするって知ってましたか?というお話を今日はしたいなと思います。
というわけで、このMORNING NOTEは兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベント作りや動画制作の裏話まで、音楽とマシのあれこれを毎朝少しずつお話ししています。
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はい、というわけで今日はですね、夏バテ、ついわけの話なんですけれども、去年のですね関西のついわけのタイミングが7月の18日やったみたいなんですね。
なのでもうだいたい20日ぐらい早い状態でついわけをしましたけれども、このついわけがあったタイミングでちょっとお話ししておきたいピアノの健康管理についてのお話をしたいなと思います。
実はこのね、ついわけたばっかりの時期とか、これからまあ暑くなっていくこの時期っていうのはピアノにとってもすごい過酷な季節になるんですよね。
まあ人もしんどいんですけどね。ピアノにとってすごい過酷な季節になるっていうお話をしたいなと思います。
はい、というわけで、ついわけって一体どういうことかと言いますと、ついの時期って湿度がすごい高いじゃないですか。今年はちょっとね、雨がそんな多くなかったですけど。
雨が多いと湿度がガーって高くなります。それがその時期がまあ梅雨の時期ですね。
これが梅雨が明けるとですね、急に乾燥とかあと気温もぐんぐん上がってくるので高温の状態になってきます。
まあ湿度が高かった状態から乾燥プラス高温の時代に変わっていくわけですね。
それもね、徐々に変わるんじゃなくて、梅雨明けがあったら急にコロッと変わるじゃないですか。
この日本のこの四季っていうかね、特にこの夏のついわけから本当に夏になっていくこの時期っていうのがやっぱピアノにとってつらいんですよ。
ピアノという楽器は急な温度変化に弱い楽器なので、この乾燥から、じゃあ湿度が高い多湿から乾燥、この時期って本当にね厳しいんですよね。
例えばですね、6月中、梅雨の時期には全体的にしっとりしてたピアノの音が鳴ってたのに7月に入るとですね急に乾燥して乾燥するとどうなるかというと、
キーの部分とかフェルトの部分が全体的に収縮始めるんですよね。キーの水分が全部飛んでしまうので。
なので例えば極端な話をすると鍵盤がスカスカになります。
ハンマーもフェルトの部分の水分、いい感じの水分が抜けてしまってこれもスカスカになります。
フェルトがスカスカになると弦に当たって音が出るじゃないですか。そこが音がビリついたりスカスカになったり中のコシがなくなったりするんですよね。
こういう不調が出るのがこの時期になります。
ピアノの、実際夏バテなんて言葉ないんですけども、ピアノの夏バテっていうのを感じるとしたらこういうところかなっていうのが先ほど言いました。
音がちょっといつもより軽いなと感じたら本当にピアノが急激な変化によってピアノ自体も変化している。
これが夏バテなのかなというふうに思います。
あと鍵盤の動き。鍵盤のもうちょっと前は重かったのになんか妙に軽いぞと。
動きがいいんじゃないんですけど変に軽いっていうのは完全に乾燥の状態ですし、逆に引っかかりがあってガクガクするなみたいなのも乾燥の原因だったりします。
あと音色で言うとですね高音がキンキンキンキン響く場合、これは往々にしてピアノだけではなくてピアノ周辺のそのお部屋の空気の状態にもあると思うんですけども変に響くなーっていうのもあったりします。
あとハンマーが、ハンマーの中のフェルトの水分が飛んでしまう関係で弦を叩いてもコシのある音が出ないんですね。
となると音の減衰も早いので音が伸びにくくなります。すぐ消えるような感じになったりします。こういう時っていうのは乾燥が原因なんかなと思ってもらったらいいかなと思うんですよね。
ピアノの夏バテの状態だと思ってもらったらいいと思います。
温度と湿度の管理
夏バテだからどうせっていうのはちょっとなかなかねまた後で話しますけども。
じゃあそのピアノっていう楽器っていうのはそもそもどういうもんやというとピアノっていうのはまあ皆さんよくご存知だと思うんですけど木とフェルトと金属でできている楽器なんですよ。
ほとんどがその自然由来のものなんです。なのでやっぱりその水分湿気温度変化っていうのにもめちゃめちゃなんか弱いというかすごいはっきり反応してしまうんですね。
なので急激な温度変化にもちろん弱いんですけども湿度の変化というのももう本当に敏感に反応します。
湿度って皆さん普段ねどんだけ意識されているかちょっとわかんないんですけども大体ピアノにとっての理想の湿度っていうのは40%から60%というふうに言われています。
ホールにありますピアノ子とかの湿度管理とかも大体それぐらいにするようにしてますしこの40から60っていうのは人間が普通に快適やなと思うぐらいの湿度なんですね。
なのでまあ人間がちょっと嫌やなと思うような時期例えばそのめちゃめちゃ暑い時期とかねそういうの嫌じゃないですかそういう時期ってやっぱピアノ嫌なんですよね。
だからといって最近あの電気代が安くなるからエアコンつけっぱなしみたいな話もたまにあったりしますけどもあれもね実は良くなくて
エアコンつけっぱなし温度はキープできるかもしれないですけど乾燥しすぎることが多いんですよ。
なので例えばエアコンずっとつけっぱなしであればサーキュレーターお部屋の空気を回してあげるとかあと助湿とか乾燥の機能がついているようなエアコンみたいなのがいいかなと思います。
ちょっと気にしていただけるのであればお部屋の中に温度計と湿度計を置いておいていただくっていうのも見えるんでね安心かなと思うんでそういうのをしていただいてもいいかなと思います。
ではそういったご自身でできる夏のためのメンテナンスメンテナンスというか気遣いですね。
何があるかと言いますとまず一つ目やっぱりねあの直射日光っていうのはあんま良くないと思うんですよ。
普段は全然いいんですよ。ピアノに直射日光が当たってもそんなに問題はないと思います。
まあちょっとその外装がね焼けたりするかもしれないですけど音にはそんなに影響はない。
ただやっぱこの夏の時期の直射日光ですごい暑いのでピアノ自体も中の温度が上がってしまいます。
なのでまあこれカーテンでいいので直射日光を避けていただけたらいいかなと思うんですね。
二つ目エアコンをつけられると思うんですけどもエアコンの風、特に冷たい風が直接ピアノに当たらないようにしていただきたいんです。
まっすぐ出たらピアノっていう位置じゃなくてもう位置的にそこしか仕方がなかったらあのエアコンの風をねちょっと上向けていただくとかね。
真下に行くとかねピアノに直接当たらないようにしていただきたい。そうするだけで全然違うんですよね。
ピアノに直接当たるとピアノの中の温度が急に変わるのでさっきまで暑かった部屋が急に寒くなるとやっぱり良くないんですよ。
これピアノも一緒なんです。
それとですねエアコンと除湿器両方バランスよく使っていただくっていうのもいいかなと思います。
うちのサロンなんかは両方とも使っています。除湿器はピアノグランドピアノの下に置いて大事ですね。
この時期すごい水溜まるんですよ。こんなあったんやぐらい溜まるんでぜひやっていただいたらいいかなと思います。
ピアノの手入れと乾燥対策
それとピアノが置かれている部屋があんま普段使ってない部屋だったとしても天気良い部屋なーっていう時はたまには空気の入れ替えをしていただいたらいいと思うんですね。
別に毎日毎日する人ないと思うんですけども空気の入れ替えするだけでも全然違います。
あとまあ細かいことを言いますとアップライトピアノの背中とかに扇風機でいいんで空気を送ってあげると背中のこれはもう乾燥とかの関係ないんですけども
カビができるのがちょっと防げたりするんですよ。そういう意味でも空気の入れ替えをしてあげるのもいいと思うんですね。
あと個人的にはね正直あんまり効果を信じていないんですけれどもこの時期は乾燥剤っていうのは有効だと思っています。
乾燥剤が万能ではないのであれをバカすかバカすか入れるっていうのはあんま好きじゃないんです。
でもやっぱりこの時期っていうのは乾燥剤入れといた方がいいかなと思うんですね。
特に鍵盤の下に入れるような乾燥剤がたまにあるんでそういうのを使っていただくと鍵盤の乾燥っていうのは防げます。
乾燥剤って言ってもあれね乾燥させるだけじゃなくて乾燥と湿気を出したりする両方の機能があるので乾燥ばっかりするのは良くないんですよ。
両方とも使えるんでいいと思うんですよね。そういうのはやってもらったらいいと思います。
ただ乾燥剤入れっぱなしするとあんま良くないんですよね。
変な汁が出てるピアノ見たことあるんです。
1ヶ月2ヶ月とかね1年2年は全然問題ないんですけども本当10年単位で置いてるっていうのは良くないんで入れたらちょっと注意しておいてください。
調律の重要性
ではピアノの調律のベストタイミングはいつだろうかというとですね。
この時期なんですよね。梅雨明けからちょっと暑くなる今の時期っていうのは結構いい時期かなと思うんです。
梅雨の時期湿度が多い時期ってどうしても狂いやすいんでこの音が不安定なまま練習するっていうのはやっぱ耳に良くないですしやっぱ気持ち悪い音で練習してもやっぱり気持ちが入らないというか上達に影響すると思うんですよね。
なのでこの時期がベストかなと思います。我々も調律多い時期なんですよね。夏休みっていうこともありますしね。
でぶっちゃけ言うとこの日本みたいに四季がはっきりしているこういう国環境であれば調律の回数っていうのはこの梅雨明けの時期と秋冬。
秋はちょっと早いけど冬ぐらいにもう1回寒い時期とかにねやられても本当はピアノのためにはいいんじゃないかなと思うんですよ。
そこは本当に環境に合わせて調整していただくのがいいかなと思います。
というわけで今日はピアノのお話をさせてもらいましたけどもピアノって皆さん繊細な楽器っていうのはなんとなくご存知だと思うんですけども特にこの時期繊細になります。
他の時期はね別に多少放っておいても全然大丈夫なんですけどもこの時期がピアノってやっぱりちょっとね繊細になりがちなのでちょっとだけ気を使っていただいて
直射日光を避けるであるとか冷房を直接当てないとかねそういうことをすることでピアノの音とか音色とかを守ることもできますしピアノ自体の寿命を長持ちさせるっていう意味合いもありますので
ぜひこの時期の夏バテしているピアノに対してはちょっとだけ気を使っていただけたらいいんじゃないかなというふうに思います。
人と一緒やと思っていただくのがベターかなそんな感じで思ってるんですよね。
なのでピアノの夏バテ今年はぜひ不正であげていただけたらと思います。
はいというわけで今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。
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その際にモーニングロード聞いたよと書いていただくとちょっとだけテンション上がりますんでねぜひよろしくお願いいたします。
今日は月曜日ですね週明け月曜日月末ではありますが皆さん多分忙しい1日になられると思いますのでしっかり動いていただけたらと思います。
僕はお休みをいただいております。久しぶりの休みなんでね今日はたまってる仕事を片付けようかなと。
仕事やんけって思いながらですがそんな感じで1日過ごそうかなと思っております。
今日僕も頑張りますので皆さんもいい1日お過ごしいただければと思います。
ではでは、いってらっしゃいませ。