1. MORNING NOTE by 平瀬楽器
  2. 譜面のない音楽?だんじり囃子..
2025-10-08 11:17

譜面のない音楽?だんじり囃子に見る“口伝”のチカラ

MORNING NOTEは兵庫県三田市にある平瀬楽器がお届けする毎朝10分くらいの音楽トーク番組です
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サマリー

このエピソードでは、兵庫県のだんじり囃子を通じて譜面のない音楽文化、特に口伝の力について語られています。音楽が耳と体で覚えられる過程や、それに伴う強みと弱みについても触れられています。

だんじり囃子の紹介
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬智樹です。
今日は、譜面のない音楽＀だんじり囃子に見る“口伝”のチカラというタイトルでお話をさせていただきます。
この僕が住んでいる兵庫県三田市の三田の地域は、ちょうどこの間の日曜日・土曜日とがお祭りだったんですね。週末がだんじりだったんですね。
太鼓とか鐘の音を聴いていると、自然に体が動くような感じなんですけども、実はあの囃子の話、
あれって楽譜が存在しない音楽だっていうことをご存知でしたでしょうか。今日はそんなお話をしたいなと思います。
このMORNING NOTEは、兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする、毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
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今日は水曜日、音楽ミニマメ知識のコーナーということで、音楽のお話なんですが、ちょうど終わったばっかりなので、
週末に行われましたダンジリの話をしようかなと思うんですよ。ダンジリが楽しかったよって話じゃなくて、ダンジリのお林の話です。
ダンジリ林、うちの地域の場合は太鼓と鐘なんですけども、他だったら笛とか、当たりがちっちゃい鐘とか、そういうところもありますよね。
あれって要は太鼓とか鐘とか笛のアンサンブルなんですよね。ちょっと洋風に言うと。でもああいったお林って、実は譜面がない文化であるっていうことをご存知でしたでしょうか。
お林の世界ではですね、楽譜を使わずに耳と体で覚えるっていうのが一般的なんですよね。先輩が叩いてる後ろで同じように真似しながら、ちょっとずつリズムを体に染み込ませていく、そんな感じなんですよ。
実際に僕たちも小さい頃、小学校の2年3年4年かそれぐらいだと思うんですけども、本当にどんどんどんちちち言うてね、そうやって本当に口で言いながら体に覚え込ませていった、そんな感じなんですよね。本当にそれしかなかったんです。
皆さんよくご存知だと思うんですけども、太鼓の達人ってゲームあるじゃないですか。あれもどんとかかーとかどどんとか言ってますよね。あれゲームの中で。あれ本当にね、お林の伝え方そのものなんですよね。ああいう横長の楽譜ではないにしても、ああやってどんとかかーとか言いながら覚えていく。あれがお林の文化なんです。
で、こういった口伝えって書いて句伝って言うんですけども、句伝ってやっぱり良いところと悪いところがありまして、良いところっていうのはやっぱり譜面がないからこそ体に染み込ませる、見るものがないので覚えなきゃいけないじゃないですか。だから本当に体が勝手に動くぐらい何回も何回も繰り返して練習するので、本当にこうじわじわ染み込んでいくんですよね。
で、これ実際の話として、ダンジリを押している大人の人たちの多くはですね、ちっちゃい頃に太鼓や金やってたんですよ。そこで育った人たちなんでね。なのでこのお林が本当にこう体に染み込んでいるわけなんです。
なのでダンジリ運行中にね、周りの人と喋りながら当然押したりするんですけども、それをしている最中でも、お林をね、ちゃんと聞いてないわけではないんですけども、喋りながらでも声をかけるタイミングだったらちゃんと声が出るんですよね。
要は本当にこうお林が身体に染み込んでいる状態になっているんですよね。これ本当に強みです。繰り返し繰り返しやってきているからこそ完全にもう染み込んでしまっている、染み染みの状態になっているっていうのが、これクデンの強みです。
で、クデンの弱みというのは何ぞやという話なんですが、これはですね、もう単純にクデン以外の伝え方を知らない、持たないということなんですよ。
要は楽譜にしづらいんです。僕のちっちゃい時の話なんですけども、僕らはやっぱり山葉の音楽教室で育てたので、楽譜が欲しいんですよね。
どんどんどんちちちじゃなくて楽譜が欲しいんですよ。なので、近所のお兄ちゃんに言って、どんどんどんちちちはわかるけれども、何か譜面にしてもらえないかと言って書いてもらったものがあったんですね。
楽譜と伝承の違い
どんな楽譜だったかというと、そのお兄ちゃん、お兄ちゃんよりも小学生なんでね、頑張って書いてくれたのは、なんと白い紙にどんどんどんちちちって書いてあったんですよ。
要は楽譜にできないんですよね。それプラスニュアンスっていうのを伝えづらいっていうのもこのクデンの弱みなんですよ。
クデン以外の伝え方を持たないっていうのがこういった民謡とかお林の本当に強いとこであり弱いとこなんですよね。
かっこよく言うと一市総伝みたいな感じなのかもしれないです。
その地域に伝わる文化というかそういうものなのでね。
そこの地域で育った人しかやっぱり理解できないノリみたいなものもありますし、逆に言ったらそのノリとかを楽譜で伝えるっていうのがやっぱりちょっと難しいというのがこのクデンの強みと弱みだったりします。
一方ですね、水素楽とかオーケストラとかではですね、日本の民謡を題材に使った曲っていうのも近年、近年と言ってもここ30年ぐらいかな。
どんどんどんどん出てきています。
海外の元々はやっぱりヨーロッパの音楽オーケストラなんですけども、水素楽なんかもオーケストラの移しが多かったんですけども。
やっぱり日本でやっているので、日本の題材、日本の民謡を題材にしたとかね、それこそお林を使った音楽とかもやっぱりどんどんどんどん増えていってまして、いわゆるオーケストラの楽器の編成、水素楽の楽器の編成にプラスして和太鼓とかチャンチキなんかも使われています。
そこでは当然そのさっき言ったどんどんどんみたいなああいう音楽が中に入っているわけなんですね、楽譜がね。
そういうのを言ったら、もともとやってない、そようがないというか触れてきてない地域の人たちの方が多いので、そういったお林っていうのはね。
その人たちが、いわゆるパーカッションの人たちが和太鼓とかチャンチキとかを叩くんですけども、その人たちは当然お林知らないので楽譜になってないといけないわけなんですよ。
水素楽とかオーケストラは楽譜になっているんでね。その楽譜になっているお林をね、こう見ると、へーと思うんですよね。
こういう楽譜になるんかと思ってね。僕らは本当にお林を口伝えでずっと伝えられてきていましたので楽譜なんか存在しないのが当たり前なんですけども、
誰でもできる音楽にしようと思うと楽譜というのが必要になってきます。
それを民謡をね、無理やり楽譜に、五線譜の中に落とし込むとこうなるんですよっていうのが、いわゆるそういったオーケストラとか水素楽譜の楽譜、パーカッションの楽譜になっているというわけなんですよ。
なんか本当にね不思議な気分ですよ。絶対皆さんこれ思われると思います。
そんなわけでね、楽譜っていうのはすごく便利。どんな人でも見ればできるっていうのはすごく便利で、楽譜があるからこそできる音楽とか、楽譜があるからこそ守られる音楽っていうのもあるんですけれども、
一方でこういった日本の小さい地域で伝わるような民謡とかお林とかは、耳と口とあとまあ心ですね。
守られている、伝えられている音楽だっていうことが、このお話でちょっと理解していただけたかなというふうに思います。
楽譜になっている音楽も楽譜になっていない音楽もどっちが良いとか悪いとかじゃなくて、どっちもやっぱその伝える力っていうのが大事で、伝えられる方の思いちゃんと受け止める人がいるからこそできるっていうその音楽なんだと思います。
そういう意味ではね、楽譜っていうのはちゃんと残っているので、変な話10年後とか20年後とか100年後とかでもその楽譜さえあればまたその再現性が高いんですけれども、
断じ切りのお林とかいうのは楽譜がないのでね、どんどんどんどん口伝えで伝えていかなきゃいけない。そういう意味ではまあ音でつながる文化の象徴みたいな感じなのかなというふうに思います。
一番本当に泥臭い音楽だと思うんですけれども、やっぱそういうのが日本の各地、それぞれの地域で守られていて、やっぱそれが多分10年後でも20年後でもまたこう伝えて伝わっていく。
そのやっぱり考え方というか思いっていうのは大事にしたいなぁと思いますし、僕もやっぱりその文化の担い手の一人なんでね、やっぱこれをちゃんと次の世代の人たちに伝えていかなきゃいけないなっていうのを感じながら、この間の日曜日1年に1遍の断じ切りのお祭りを終えたわけでございます。
まだちょっと体中痛いんですけれども、今日はそんなお林のお話をさせていただきました。
今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。
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それでは明日の朝もまたモーニングノートでお待ちしております。音楽でこの街の笑顔を増やします。ひらせ楽器の平瀬智樹でした。
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