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2025-10-07 18:26

#26 予習に10時間超え?! MBAのリアルと、CTOが経営を学ぶべき理由

「1科目にかかる時間は20時間?!」社会人向け経営大学院(MBA)の過酷な実態を、現在通学中の横江(よこえ)が赤裸々に語ります。なぜCTOである横江がMBAを目指したのか、そしてそこで得られる知識はどう活きていくのか。現役CTOである熊澤(noumi)と共に、これからのエンジニアと経営の関係性について探っていきます。

サマリー

このエピソードでは、横江さんがMBAの実際の体験について語っています。経営大学院での予習の大変さや、CTOとして経営を学ぶ重要性について説明しています。特に、予習にかかる時間や実践的な授業スタイルが学びにどのように寄与しているかが議論されています。また、CTOがMBAを取得することの重要性や、経営の知識が技術者にとってどれほど必要であるかについても取り上げられています。現代において技術だけでなく、経営理論の理解が求められる背景が紹介されています。

MBAと予習の難しさ
横江さん、最近MBA行ってるとかいう噂聞いたんですけど、マジですか?
横江 いや、そうなんですよ。MBAってなんだっけ?
経営大学院修士だ。 俺が聞きたいやつ、教えて。
横江 経営大学院修士、そうそう言ってるんですよ、今、経営大学院に。
経営大学院、でもそれって経営大学院ってことは、経営の社長さんとか経営管理みたいな人が行くのかなって思ってたんだけど、
横江さん、経営管理みたいな感じじゃなかったよね。
横江 そうですね、一応経営メンバーではあるから。
確かに、CTOで経営メンバーではある、経営の技術の担当みたいな感じだもんね。
横江 今こそ無職だけど、この3月まではね、CTOとして経営に携わってたから、それで経営会議とか出てても経営のこと自分分かってる気がしないなって思って、結構悩んでたんだよね。
経営会議出てても、なんだろう、自分の意味ってなんだろうみたいな感じにどうしてもなっちゃって、それで最初はちゃんと会計の本とか、ファイナンスの本とか、量聞きの経営っていう有名な本とかさ、あるじゃないですか。
あれでも、読んでみても何言ってるか分からなかったんですよね。
確かに、そもそも専門用語多いみたいな。
募金とかもやってみたけど、募金も学んでて、そもそも長続きしないし、これ良くないなって思って、最終的に人から教わった方が自分の場合は怠けちゃうから、絶対怠けられない環境になった方がいいって思って、学校入ろうって思ったんですよね。
確かに、でもMBAって教えてもらおうだけじゃなくてえぐいほど宿題出るイメージあるし、CTOの立ち位置で教科書で勉強すればいいやじゃなくて、ちゃんとMBA行くっていうことの、行ってみて良かったとか、そういうところまで聞きたいんだけど、ある?それとも宿題大変だっただけだった?
じゃあ今日は実際そのMBAってどうだったかの話をしていきましょうか。
お!お願いします。
ナオミと横江の新しいギリストの文化を楽しむ未来ラジオ
でまぁMBA実際大変です。本当にそのほど大変。
大変なんだやっぱり。
その今言ってるグロービス経営大学院っていうのは基本的にみんな社会人で行ってるんですよ。
ほいほいほい。
私今無職だから生きてるなって思ってて、マジで自分去年入ったけど、社会人やりながらのMBA、死ぬほど来つらかった。
確かにMBAって昼間仕事して夜MBA行くっていう人も結構いるって聞くもんね。
そうですね。で、科目数は大体3ヶ月ごとに学期が分かれてて、その3ヶ月内で大体2科目か3科目ぐらい取るのが普通なんですけど、それだけ聞くとめっちゃ楽そうじゃん。2科目3科目って。
だって大学時代もっと取りまくってたもんね。
そうですよね。なんだけど、今言ってる経済学院の場合は、その予習ってのがあって。この予習がめっちゃ大変なんですよ。
へえ、どういうことさせられるの、予習は。
予習ってのはね、授業は3時間ありますと、まず。長いね、授業3時間ってよく考えるとね。
そう、1科目で。
そう、1科目で。
で、その3時間の授業はどういうふうに進むかっていうと、おおむね10分間の休憩が間に挟まるぐらいで、ほぼ3時間まわりまわりやってるんだけど。
はいはい。
普通の大学と想像するところが違うのが、先生が一方的に話すんじゃなくて、グループディスカッションっていう生徒同士がその1テーブルの中に分かれて、大体1テーブルが4,5人ぐらいのテーブルがあって、そのテーブルの中で議論してそれを発表するとか。
あとは、授業中に先生が、これはこうで、こうでみたいなところで、じゃあこれはなんだっけみたいなところで、生徒に質問して、生徒が手を挙げて返すみたいな。
うんうん。結構実践的な感じなんだ。
そうだいぶね、講義方っていうよりインタラクティブな方面をしてて、もともと立ち上げた人がハーバードビジネススクールで学んだっていうのもあって、だいぶアメリカのMBAっぽい学び方になってるっていうのは特徴的なんですよね。
大学とは全然違うんだね。
そうですね。私の知ってる大学とは全然違う感じになってる。だから3時間あっても全然眠くならない。
インタラクティブな授業スタイル
確かにずっと自分が何かしてるわけだもんね。
そうそうそう。いつ先生から質問が飛んでくるんだろうみたいなところで、すごいドキドキしながら、しかもその発言に対しての点数がつくんですよ。
これよくできてるなーって思って、授業はもちろん最終的に評価がつくんだけど、評価がつくポイントはその予習アサイメントを出したかとか、振り返りの投稿したかとかあるんだし、それに比べてレポートの評価点と、あとはその授業の発言点っていうのがあるんですよ。
その授業の発言点っていうのは質と量でそれぞれ点数がつく。
いや量だけだったら簡単だけど、質見られるの怖いね。
そうですね、だから私参加側としては質はもう重視しないことにしてて、質もマジで先生によって何の点数つくか全然わかんないからどうやって点数ついていくか、結構その先生の裁量だからさ、とりあえず量だけでも出そうと思うから、結構発言しようとみんなするんですよね。
これすごいね。 そもそも発言しなかったら質も何もないもんね。
そうそうそうそう。でさ、普通の授業って先生が聞いてもさ、手挙げる人ってよっぽどなんかちょっと優秀なさ、ハーマヨニじゃないけどさ。
ハーマヨニしか挙げない、ロンは絶対挙げないもん。
ロンは挙げないね、ハリポーターで例えるとさ、そんな感じじゃないですか。普通よっぽど優秀な子しか挙げないけれど、だからそこの点数と紐づいてるからみんな手挙げるし、グループディスカッションも積極的に参加するんですよね。
いいな、勉強したいって言い送る時にその環境にいられるのはすごい良さそう。
そうだよね。だからこそみんな吉尾一生警備やるんですよ。じゃないと発言できないから。
確かに。そっか、実践でガンガン質問したりとか発言して何かやるっていう時に、予備知識ないと何もできないんだ。
そうなんですよ。何考えてきたかを用意してないと発言できなくて、グループディスカッション4,5年でやるやつって言いましたけど、だいたいグループディスカッションの時間が一つの授業で20分×2ぐらいある想定かな。それか10分×3,4ぐらいある想定なんで、何も用意してこないとグループディスカッションでただただ自分が恥ずかしい思いをするんですよね。
やば。じゃあもう予習ほんと必須なんだ。
そう。だからみんな吉尾を死ぬ気やってくるんですよ。
へえ。でも確かに大学とかって、なんだかんだ先生が説明をして、こういうふうに考えた方がいいんだなってちょっと分かった上で始まったりするから。
そうですよね。
実はその、実習の前に必ず教えてくれるターンあるけど、それがまるっとないってことだもんね。
そうなんですよ。しかもその予習の問題も非常に難しくて。
うん。
まずそもそものケースミスをとっていて、その予習の段階で非常に長い、とある会社のストーリーを読んでこないといけないんですよ。
とある会社のストーリーがあって、今こういう会社はこういう状況に置かれてて、しかも事業環境、例えば出版業界だったらこういう出版業界っていう環境があって事業規模がこんだけあって、
で、今この出版会社Aはこういう問題で悩んでますみたいなことが書かれた、結構長い8ページくらいある文章があって、それ読んできた上で予習に答えるんだけれど、その予習を考えるにあたっての筋道とかはあんまり書かれてなくて。
そこ全部自分で考えなきゃいけないんだ。
だいぶね、難しい。本当に。
そうなってくると、事業3時間だけど予習も同じくらいかそれ以上にかかるんじゃない?
そうなんですよ。まさに予習が何時間かかるかな。本当に事業によって違うんですけれど、短くても6時間くらいかかりますね。
CTOとしての学びの価値
やば。
短くても6時間かかるし、金系といわれるファイナンスとかアカウンティング、会計財務とかの話だったら、もっとかかって12時間とか18時間くらいかかるかな。
じゃあ、ちょっとざっくり計算で予習と事業を合わせたら、1単位で20時間かかるかもしれないと。
そうです。そうなんですよ。
そんな重たいのを3単位とか取ったら、1週間に60…
そうそう。1科目が2週間に1回だから、2で割っていいんだけど。最終。
だとしてもやばいけどね。
そうですよね。だって1週間の労働時間って8×5で40時間じゃないですか。
そうそうそう。
だから3科目取ると、さっき計算してくれたけど20×3の60÷2で30時間くらい1週間にかけないといけないってなるから。
すごいな。
だいぶ人生厳しくなりますよね。
確かに。だってこれさ、今さ無職だったとしても、ライトに働いてるのと同じくらいやらなきゃいけないってことで。
そういうわけですよ。無職の人でも3科目取ったら、だいたい2、30時間を1週間にかけることになるから。
すごいな。
そうなるとね、それは厳しいですわっていうところで。本当にね、今は私無職だけれど、去年はめちゃくちゃ風邪ひきましたね。
体力なくなるよね、そんな。
もう徹夜の連続でした。本当に。
でもさ、そんだけ大変でも横江さんが続けてるってことは、やっぱりCTOっていう立場でのMBA、やっといた方がいいなとか、ここの知識あってよかったなっていうのがやっぱりあったって感じ?
横江 ありますね。やっぱり入学する前に思ってたアカウンティングとかファイナンスの知識っていうのは非常に役立ってます。
どういうところが役立つかっていうと、そもそもCOの人たちとかが管理会計的な感覚で予測財務手法みたいなの作ってくれるじゃないですか。
2026年とか2027年の人件費とか売り上げはこういう風な計画ですみたいな。こういう計画で立てて、だからこの利益が出て投資家の人たちは納得できるんですみたいなのを作るけれど、
そもそもあれが読めないっていうところが自分のスタート地点だったから。
確かに出してくれててもそれがよくわからないっていうところ。
CTOと経営の必要性
横江 そうそうそう。この数値の根拠って何だろうとか、そもそも半管費って結局何なのみたいなところとかもわかってなかったから、人件費って半管費のどこに入るのとか、人件費って固定費なの?変動費なの?とか、固定費とか変動費の言葉とかも結構ざっくりだったから。
確かに単語レベルでわからないと結構差ができちゃうから、まずそこわかんなきゃみたいなところ。
いやそうなんですよ。結局ベンチャーに何求めていられるかって考えたら、創液分岐点をどこで超えるかって話だけど、それすらわかってないわけですよ。
私の入学前の時点っていうのは創液分岐点の言葉も知らなければ、創液分岐点っていうものが固定費と変動費にどんだけお金をかけるかから来てるっていうところもわかってないし、っていうところからわかんないし、あとは今の会計的な話ね。
もう一つのアカウントと別にファイナンスっていう部分っていうと、そのまさにベンチャー企業に対していくらVCがお金を出すかっていう理論のところがわかるんですよ、ファイナンスを勉強すると。
ファイナンスを勉強するといろんなリスクとかを含めた上での会社の事業価値がいくらかっていうのをいろんなアプローチの手法で学べるんですけど、それでいくら出すって決めてるっていうVC側の考えがわかるから、ベンチャーキャピタル側と話が合わせられるようになっていくっていう。
確かに、それできるCTO相当だよね。もうCFOしかわからない領域をCTOも何だったらサポートできるかもしれないみたいな。
そうですね、っていうところがやっぱり学んでいくといいなって思って。今だと、例えばスマートエッジなどのセリザワさんとか、あとはニュースピックスの方、もんじさんか、とかはCTOからCOになった人だけれど、結構COが辞めた後に誰がCOになるかっていう話ってあると思ってて。
今までだとCOO、副社長的なポジションの人とかCFO財務の人とかがCOになるパターンはよくあったけれど、CTOがCEOになる、社長になるっていうパターンってそんなになかったかなと、今まで昔はあったと思うんだけれど、本当は新職だったら誰でもいつでもCOになれる状態じゃないといけないよなって思うんですよ。
でも確かに前までやっぱりCTOってちょっと地位低かった時代とかも含めて、それって何かっていうと技術だけを特化してるスペシャリストですっていう話だったから、やっぱりちょっと立場弱かった感じするけど。
そうなんですね。
最近の人たち結構事業のこともわかってるとか、やっぱそっちになってきてるから、やっぱそういう要素が求められてきてるのかもね、流れとしても。
そうですね、やっぱ時代が変わってったなって思って、一時期だったら技術っていうのがあるだけでお金になるっていう時代が、やっぱりお金になってたかは別として、それだけで事業価値が上がった、会社の価値が上がったっていう時代があったと思うんですよ、プロダクトがあるっていうだけで。
はいはい。
どんどんそんな時代じゃなくなっていきましたよねっていう背景があると思うんですよね。
厳しくなってる。
そう、だからCTOが技術だけを知っていればどうにかなるっていう時代がどんどんどんどん終わっていって、それが今になってるから、本来あるべき新職の立場っていうところにちゃんとCTOが収まってきたとも言えるかもしれないですね。
確かに。だってそこら辺の役割をやってるってことは、やっぱり経営の中で技術がわかる人っていう立ち位置で本来いるはずだから。
そうですよね。
経営わかってないと、ベースがわかってないっていうか、スタートラインに立ってないとも本来は言えるはずだもんね。
そうなんですよ。じゃなかったらただのエンジニアマネージャーでいいじゃんってことになっちゃうんですよね。
確かに。結構正しく単語の意味通りに、より役割が求められるようになってきた。
そうとも言えますね。CTOっていう役職に関してね。っていう中でやっぱりそこの知識がないなら、大学院、MBAとかで経営を学んでいくっていうのはすごく大事。
もしくは最初の共同創業者だとどうしても、どうしてもって言い方もおかしいけど、やっぱり例えばCEOとCTOのね、二輪三菊で始めたとかだったら、もうどうあがいても経営上で入ってくるじゃないですか。
それで自分で実践しながら学んでいくかの二通りなんじゃないかな。自分で実践しながら経営を学んでいくか、どっか大学院で入って体系立てて学ぶかっていう、そっちの二通りになってきたんじゃないかなっていうのはあると思いましたね。
じゃあそれどっちなのかなっていうので、MBA選ぶべきCTOはどういう人なのかな、それで言うと。
MBA取得の意義
成功できなくて、経営って結局なんだったかよくわかんないって人も、創業CTOであったとしても取ってみてもいいかもしれないですね。
そうですね。もちろんさすがにね、大学院二年もあるんで、大変ではあるんだけれど、ちょっと宣伝みたくなるけれど、そういう経営大学院のところでは単価で1科目ずつ取れるっていう場合もあったりするんで、もちろん料金も安くないけどね、1科目でもたしか15万円ぐらいするんじゃなかったかな。結構高いんでね。
そんな気軽には取れないけど、でもそれでもその授業で、例えば一番苦手であろうアカウンティング基礎、ファイナンス基礎の授業だけ取るとかいうのも非常に私はいいかなって思いました。
いやーでもめっちゃ勉強になりました。ありがとうございます。
はい。そういうわけでね、今日はのんびさんとCTOでもMBAを取るべきなのか、取ったら何があるのかっていう話をしていきました。
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バイバイ。
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