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今日お元気に、明日お元気に
この放送は、働く母ちゃんみおが 時々朗読などをするラジオです。
皆様、おはようございます。
9月5日、木曜日の朝です。
今日は特別回、朗読です。
昨日、オルゴールさんの放送で
まこにぃからのご依頼で
AIとまこにぃが作った
放課後の謎解き倶楽部という短編小説を
読んでみて、っていうので
第1話がとっても面白くて
2話が気になったので
今日は第2話を読んじゃいます。
はい、では、行きます。
放課後の謎解き倶楽部2 第2話 古い校舎の秘密
翌日の放課後、たくや、けんた、そしてゆずきの3人は
約束通り古い校舎の前に集合した。
夕暮れ時の夕日に照らされた古びた建物は
どこか神秘的な雰囲気を醸し出していた。
よし、入ろう。
たくやが鍵を差し込むと
長年使われていなかったドアが
きしむような音を立てて開いた。
中に入るとほこりっぽい空気が3人を包み込んだ。
廊下の壁には色あせたポスターが貼られ
昔の面影を残していた。
ゆずきさん、具体的に何を探しているの?
けんたが尋ねた。
実は、ゆずきは少し戸惑った後
この学校に隠された宝物を探しているの。
宝物?
たくやとけんたは驚いて声を揃えた。
ええ、私の祖父が昔
この学校に何か大切なものを隠したっていうの。
でも場所は教えてくれなかった。
3人は手分けして探索を始めた。
教室、図書室、音楽室。
しかし宝物らしきものは見つからない。
あれ?
たくやが古い美術室で立ち止まった
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壁にかけられた大きな絵画が
どこか不自然に見える。
この絵、少しずれてるみたい。
たくやが絵を動かすと
背後に小さな穴が現れた。
鍵穴だ!
けんたが興奮気味に叫んだ。
しかしどんなに探しても
合う鍵は見つからない。
明日もう一度来よう。
ゆずきが提案した。
今日はもう遅いし。
3人が校舎を出ようとしたその時
廊下の奥から物音が聞こえた。
誰かいるの?
ゆずきの声が少し震えている。
たくやが懐中電灯を向けるとそこには
一匹の黒猫がいた。
猫は3人を見るとすっと
闇の中に消えていった。
びっくりした。
けんたがほっとため息をつく。
でも変だよ。
たくやが眉をひそめる。
どうやってあの猫の中に入ったんだろう。
ゆずきが何か言いかけた時
突然校舎中に警報音が鳴り響いた。
まずい警報システムが作動しちゃった。
たくやが叫ぶ。
3人は急いで校舎を出て校庭に隠れた。
しばらくすると警備員らしき人影が
古い校舎に入っていくのが見えた。
危なかった。
ゆずきがほっとした表情を浮かべる。
でも楽しかったね。
けんたが笑う。
明日も来よう。
その夜たくやは眠れなかった。
ゆずきの祖父が隠した大切なものとは何なのか。
そしてあの黒猫は一体。
翌朝教室に着くと
クラスメイトたちが何やら騒いでいた。
ねえねえ知ってる?
クラスの女子がたくやに近づいてきた。
昨日の夜古い校舎で怪しい影が目撃されたんだって。
たくやは驚いてゆずきとけんたを見た。
2人とも同じように驚いた表情を浮かべている。
もしかして幽霊?
誰かが言う。
いやいやきっと泥棒だよ。
別の生徒が答える。
その時担任の佐藤先生が教室に入ってきた。
みなさん大切な話があります。
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クラス中が静まり返る。
実は古い校舎の改築工事が来月から始まることになりました。
これに伴い古い校舎内の探索イベントを行うことになりました。
参加したい人は
たくや、けんた、ゆずきの3人は顔を見合わせた。
これは絶好のチャンスだ。
しかし他の生徒たちも参加することとなると宝探しは難しくなるかもしれない。
放課後3人は作戦回避を開いた。
どうする?けんたが尋ねる。
イベントの前にもう一度行ってみよう。
たくやが提案した。
うん、賛成。
ゆずきもうなずく。
そして3人は再び古い校舎へと向かうことにした。
今度こそ宝物の正体に迫れるのか。
そして昨夜目撃された怪しい影の正体とは。
夕暮れ時、古い校舎に忍び込む3人の姿があった。
彼らの冒険はまだ始まったばかりだった。
続く。
気になりますね。
この第3話、読んでみたいよっていう人いましたら、
概要欄にまこにぃのノート、リンク貼っておきます。
放課後の謎解きクラブ第3話、読んでいただける方募集します。