小林正観の概要
小林正観さんとは、一体何者で、なぜ多くの人を引きつけたのでしょうか。
今回は、そんな疑問を解き明かしていきます。 正観さんを最近知ったという方はもちろん、既にご存知の方にも新たな発見があるかもしれませんので、ぜひ最後までご覧ください。
小林正観とは何をした人? 一言で言えば、正観さんは人気講演家でした。
全国を飛び回り、多い時では年間330回もの講演をこなし、2年先まで予約が埋まるほどの人気ぶりでした。
さらに、彼が執筆した本は、復刻版を含めると130冊を超え、その多くがベストセラーになっています。
では、一体どのような話をしていたのでしょうか。 正観さんの講演内容は非常に多岐に渡りますが、中でも中心となっていたのは
人生が楽になるお話でした。 具体的には、人間関係、お金、健康、仕事、子育てといった誰もが直面するであろうテーマについて語っていました。
正観さんの話を聞いて、長年の人間関係が修復したり、深刻な病気が治ったり、中には宝くじで2億円が当たったという人まで実在したというから驚きです。
正観さんの生い立ち。 正観さんは東京の深川生まれ、中央大学法学部を卒業後、
心理学博士、教育学博士、社会学博士の称号を持ち、心学研究家として活動していました。
中高生の頃から法医学や心理学の本を読み漁り、人間の心に深い関心があったそうです。
そのきっかけの一つは、元警察官だった父親の書斎に法律関係の本がたくさんあったことでした。
人生相談の初期における活動
また江戸川乱歩の少年探偵団に登場する小林少年と同棲だったことから、探偵やシャーロックホームズに夢中になり、人間観察に興味を持ったことも正観さんの原点かもしれません。
大学ではさらに心相心理や精神分析を学ぶため、精神科学研究会というサークルで委員長を務めました。
また独学で妊娑や手相も学び、最初は身内を占ってあげていました。
そんな大学生活の最中、スーパーの経営者だった父親から、家業を継がないなら出て行けと突然言われ、家を出ることに。
生活のための収入が必要になった精管さんは、司法試験の勉強を続けながら、文章を書くアルバイトを始めました。
特に彼が好きだった旅のジャンルの原稿を書いていたそうです。
精管さんが旅を好きになったきっかけは、小学校時代に遡ります。
両親が頻繁に喧嘩をし、母親が実家に帰ってしまうことがありました。
頑固な父親は迎えに行かず、小学4年生の精管さんに、お前が迎えに行けと言いつけたのです。
120キロ離れた場所まで電車を乗り継いで一人で向かうため、彼は読めない漢字を国語辞典で調べ、安い割引切符を自分で購入していました。
この時に国語力や自立心が養われたそうです。
なんと、小学生の時に合計15回も母親を迎えに行かされたと言います。
さらに驚くべきは、安い、乗りより自由な切符をうまく活用し、乗り換えの時間待ちを利用して神社、仏閣巡りをしていたこと。
小学生が一人で親を迎えに行くついでに旅をしていたというエピソードも、精管さんの原点と言えるでしょう。
旅の仕事から人生相談へ
精管さんの書く旅行記は評判が良く依頼が途切れることはありませんでした。
そのため、彼は大学卒業後も旅行作家を続けることにしたのです。
仕事柄、知り合いの宿に泊まった際、宿の主人が精管さんの忍相や手相がよく当たると言いふらしたことから評判が評判を呼び、彼が泊まると10人から20人もの行列ができるようになりました。
精管さんは忍相や手相だけでなく、大学で学んだ心相心理や精神分析の知識も活かし、人生相談にも無料で応じていました。
これまで相談に乗った人数は延べ10万人を超えると言います。
精管さんが悩みを抱えた人々に投げかけていたのは、次の3つのポイントでした。
物の見方を変えれば問題ではなくなることがありますよ。
投げかけたものが必ず返ってきますよ。
人生はシナリオ通りなんですよ。
この言葉を聞いて多くの人が気持ちが楽になったと喜んでくれたそうです。
講演家としての活動
旅行作家として多忙を極める傍ら、人生相談を断らなかった精管さんは、相談が明け方5時まで続き、睡眠時間が3時間を切る日もしばしば。
そこで彼は考えました。
だいたいみんな悩みの内容が似ているのだから、あらかじめ資料を作って配れば、悩み相談が減るのではないか。
そうして作った資料は400字図目原稿用紙にして250枚にも及びました。
さらに後書きには自由にコピーして配ってもらって結構ですと記したのです。
この資料は精管さんの友人や知人を通してどんどん広まっていき、分かっているだけでも10万部ものコピーが手回ったそうです。
そしてこの資料を読んだある社長が是非本にしたいと出版社を立ち上げ、精管さんの諸著作22世紀への伝言が生まれたのでした。
なぜ人気だったのか。
教えの普及と影響
精管さんが多くの人に愛され、惹きつけられたのにはいくつかの理由があります。
一つ目、独特なゆるさ。
世の中に存在する多くの講演家は頑張って努力すれば夢は叶う、贅沢を手に入れようと語ります。
しかし精管さんは違いました。
頑張りや努力は人間を壊すといい、幸せは他人との比較ではなく心の中にある満足や足りているという気持ちから生まれると説いたのです。
また精管さん自身が生き方そのものがゆるんだ人でした。
どれだけ人気が出ても自分は大したものではないと語り、選ぶることがありませんでした。
立場が偉くなると教祖のようになってしまう人もいますが、精管さんはいつまでも私たちと同じ目線で仲間として接してくれました。
そのゆるさこそが人気の最大の秘密だったのかもしれません。
2つ目、宗教ではない、修行ではない、自由であるというスタンス。
精管さんの教えには、ありがとうをたくさん言った方がいいというものがあり、ありがとう教と揶揄されることもありましたが、彼は決して宗教家ではありませんでした。
当然、お伏せも勧誘もなく、お経を読むこともありません。
また、不幸や災難が起こっても、ありがとうと言える人になりましょうとは言いますが、それはあくまでも尊徳感情でいいから、ありがとうを言うと徳みたいですよ、という推奨でした。
トイレ掃除をすると人事収入があるといった話も同様のスタンスで語っていました。
そして、彼の教えは根本的に自由です。
これをしなさいという命令ではなく、こんな生き方もありますよと提示するだけ。
彼の話の内容をすべて実践する必要はなく、自分がこれいいなと思ったものだけを自由に主者選択していいんです。
3つ目、徹底した検証。
セイカンさんのお話には、宇宙法則や神様の存在といった、一見するとうさんくさいと感じる内容も含まれています。
しかし、実はセイカンさん自身が目に見えないものは絶対に信じない唯物論者でした。
そんな彼が数多くの事実を集め、何度も検証を繰り返した結果、最終的に宇宙法則や神様の存在を認めざるを得なくなったそうです。
きちんと因果関係を考察してから発言する、その真摯な姿勢も人気の理由の一つだったのかもしれません。
セイカンさんを積む人々。
ご存知の方も多いと思いますが、セイカンさんは2011年に御成居されました。
しかし、セイカンさんの教えを実践し、その生き方を受け継いでいる人々は、宇多志仲間と呼ばれています。
これは、嬉しい、楽しい、幸せな仲間たち、または実践者と呼ばれています。
宇多志仲間たちは、セイカンさんが亡くなった今でも不平や不満を言わずに淡々と笑顔で生きる姿を周囲に見せ続けています。
そして、周りの人から、なぜいつも笑顔なの?悩みはないの?と聞かれたときに、初めて、実はね、セイカンさんという人がいてね、と彼の教えを伝えます。
この地道な広がりこそが、セイカンさんの人気が今も衰えない秘密かもしれません。
セイカンさん自身が弟子と呼んだ人はいませんでしたが、唯一彼の口から師範大を名乗るといいですよと認められたのが高島良さんです。
高島さんは現在もセイカンさんの会社SKPからの依頼を受け、イベントやセミナーなどを通じて彼の教えを伝え続けています。
セイカンさんの教えや宇宙法則は私たちの生活を楽にしてくれるものばかりです。
もし興味を持たれたのであれば、ぜひ彼の著書やCD、DVDに触れてみてください。
今回の話が、小林セイカンという人物を知るきっかけとなり、あなたの人生を豊かにする一助となれば幸いです。
最後までご視聴いただきありがとうございました。
